61. 黄金(1948)
《ネタバレ》 ボギーがなんと悪役!! 金に狂う人間の悲哀を描き出した名作。ラストの「わっはっは」が何とも味わい深い。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:06:46) |
62. エレファント・マン
“奇形”に生まれてしまった男の苦悩と栄光とをしっかりと描ききった名作。D・リンチが頭のおかしい作品を量産できるのは、この作品のようにしっかりとした演出もできる圧倒的な監督能力に裏打ちされているのだろう。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:06:08) |
63. エリン・ブロコビッチ
シングルマザーの強さを魅力的に描ききった名作。こりゃアカデミー主演女優賞だわ。個人と企業との闘いを軸としたストーリーも申し分なし。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 21:03:40) |
64. エターナル・サンシャイン
夢の持つ不安定さと、ラブロマンスの儚さが奇跡的に融合した名作。これこそ2000年代らしい新しい感覚。何度も見返したくなる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-21 20:53:33) |
65. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 ハイジャック映画の最高峰であり、自信を持って薦められる逸品。ぴんと張り詰めた緊張感のある種の心地よさ、そしてそれが崩れた瞬間のカタルシス。セガールは15分で吹っ飛ぶが、生存しているという噂も。 [地上波(吹替)] 8点(2010-09-21 20:50:01) |
66. 告白(2010)
画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。 それをフィクショナリズムに徹して描くことで生まれる没入感。カタルシス。 序盤や終盤でテンションにムラのありがちなこれまでの中島作品でしたが、 この作品は何の淀みもなく突っ走る。あの手この手を駆使した演出方法にお腹いっぱい。 学級崩壊気味の教室のなかで、松たか子の語りに徐々に耳を傾けてゆく生徒たち。 あの序盤の場面だけで凡百の映画とのクオリティの違いを思い知らされる。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-22 02:07:23) |
67. ウォーターボーイズ
いわゆる「フツーに面白い」作品なわけだが、その後の邦画の一つのプロトタイプとなり、また邦画復活の流れを作った作品として歴史的な意義を持つ作品になりえると思う。実際、普遍的な面白さを充分に感じる。 [地上波(邦画)] 8点(2010-08-20 14:53:57) |
68. しあわせの隠れ場所
個人的にサンドラ・ブロックの魅力的な表情の一つだと思うのが「してやったり顔」。本作はその使いどころが非常に上手く、爽快なシーン、溜飲が下がるシーンであたたかい気持ちにさせてくれる。それは、苦悩する部分のドラマがしっかり描かれていることにも裏打ちされている。総じて、非常にクオリティの高い作品だと印象づけられた。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 23:31:24)(良:1票) |
69. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 自然との戦いを自ら挑んでゆく主人公。凄まじいロケーションに裏打ちされて、主人公の持つ大自然への憧れがリアルに迫ってくる。死ぬ寸前に一番大切なものに気づかされる、そのやるせなさに心震えた。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:13:52) |
70. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 おじさんのキャラも物語にハマッていて満足の第三作。ただし、クライマックスは前作のトロッコ→吊橋コンボに比べると少し劣るか。 [地上波(吹替)] 8点(2010-08-17 22:13:03) |
71. インサイダー
タバコの利害を巡っての個人と企業との闘い。サスペンス、男の友情など様々な要素を丹念に描きつつ、スピーディーな娯楽作に仕上げたM・マンの手腕に脱帽。この監督、90年代は良かったのにな。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:09:14) |
72. イレイザーヘッド
D・リンチの変体趣味が爆発。徹底的に気分を害す伝説のカルト映画。しかし、ノイローゼとカタルシスの絶妙な狭間に落とし込まれたかのような意味不明な後味が残る。ぜぇぜぇ。未だに落ち着いて評価できません。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 22:07:45) |
73. イヴの総て
演劇界の裏で起こっている醜い争いの描写。上品なサンセット大通りといった印象で、役者の名演も適切な展開も文句のつけどころがない。それでも、インパクトという点でもう少し何かが欲しかったのは確か。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:58:19) |
74. アメリカン・ヒストリーX
アメリカの抱える根源的な人種問題を正面から描いた名作。過激なシーンも、こういうテーマがあってはじめて意義が出てくることを思い知らされた。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:49:11) |
75. アメリ
こんなにオシャレな映画があるのなら、フランス映画ももう少し観てみたいと思わせる。まさにアイディアの洪水。よくもまぁこう手を変え品を変え、バリエーション溢れる映像演出を思いつくものだ。このテの映画に致命的な「こんな女、やだな...」という印象はなくもないが……。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:46:39) |
76. アパートの鍵貸します
ビリー・ワイルダーの職人芸化したコメディセンスによって、充分に楽しませてもらえる名画。「お熱いのがお好き」のようにゲラゲラ笑える作品ではないが、こういった格調高い作品は今ではそうお目にかかれない。ラストシーンもまさに作品相応。素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:42:33) |
77. 明日に向って撃て!
西部劇をベースに、映画史に残るアンチヒーローを描き出した名作。それはもう理屈抜き、格好いいとしか言いようがないのである。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:53:59) |
78. 明日の記憶
《ネタバレ》 堤の凝りに凝ったカメラワークがプラスに転じ、不安定な主人公の心情を見事に表現したという名作。この作品で渡辺謙は日本アカデミー賞を受賞したし、樋口可奈子は献身的な日本の妻の代名詞的存在となった。ラストは賛否両論だが、個人的にはあれしかないと思うところで終わった。圧倒的な余韻。 [DVD(邦画)] 8点(2010-08-17 13:53:21) |
79. アイ,ロボット
魅力的なキャラクター、意外な展開、サスペンス、エンタメ性が全て高度な次元で融合した、娯楽作として洗練された作品。このレベルの作品が一年に何本も出てくるあたりに、ハリウッド映画の底力を感じる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:43:29) |
80. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 どんでん返しの新しい例を見事に提示してくれた作品。後半における“切り替わり”の瞬間が素晴らしい。サスペンスファンであり続けるためには、このようなどんでん返しを実践するために新しい枠組みを構築する、といった試みを受け入れてゆかなければならないのではないだろうか。もう従来の枠組みでのどんでん返しはやり尽くされてしまっているのだから。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 13:40:16) |