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あっかっかさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 女性
自己紹介 観た映画は皆レビューするのを目標にこつこつ投稿してます。レビューするほど覚えてないものも沢山あるけど。海外暮らしなので近年観てるものは字幕なし、又は英語+英語字幕が主な鑑賞環境です。ケーブルでまたWOWOW配信してくれないかなあ。

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61.  硫黄島からの手紙
いい作品だった。硫黄島戦は「父たちの~」の方で題材になったあの写真は有名だが、歴史の教科書では数行触れるにとどまってる程度だった。栗林大将もアメリカでの知名度が割とあるのに比して、日本では本作品以前はそれほど注目されてなかったという。私も栗林大将のことは知らなかったし、激戦地とか最後の砦とかいっても沖縄戦のように民間人を巻き込んでいないこともあり、あまり興味もなかった。しかし本作を観て、これは語り継がれるべき歴史であることを実感した。硫黄島戦を多くの人に知らしめる、意味のある映画である。「手紙」をテーマにおき、兵士(一兵卒から士官まで)の家庭人たる面を描くことで、優れた反戦映画にもなっている。栗林大将、バロン原という少し日本軍では異質の存在が同時にあの地にあって、絶望的状況の中善戦して最期を遂げたというのは意外史とも言えるのではないか。米国通、騎兵隊出身という共通点からの意気投合は興味深かった(出自の違いから、本当は対立もあったらしいが)。渡辺謙、伊原剛志は適役だったと思う。一兵卒の西郷、あの子はジャニタレだったのか…なるほどね。でも悪くなかった。言葉使いはもう少し気を使って欲しかったが(彼でなく脚本に)、新婚の若き商店主という設定は良かった。ささやかな商売を始めた矢先に憲兵隊に商品や商売道具を持っていかれてしまい、戦争を内心苦々しく思っていた男が徴兵される、実際にそんなようなことだってあったろう。塹壕掘りにうんざりしながら、妻に手紙を綴るキャラには共感がもてた。演技は上手ではないけれど、映画の流れに支障をきたすほど酷い、というわけでもないし。若い世代に観やすい作品にするにも、このキャラ、キャスティングはありと思った。 ただ本作に関し、米国人が日本人の視点で撮ったことでの過大評価はどうかな、と思う。確かに、本作は確かに今までの日本の作品になかった切り口も見られ、優れた映画であることは事実だが、今までの二次大戦を扱った邦画にだって、本作と同等、またはそれ以上の名作は多々ある(愚作もあるけど)。日本軍の非行を描いたものや原爆映画などの「左系」とされる反戦映画にも、軍上層部の煩悶や悲劇を描いて戦争美化との非難もある「右系」とされる反戦映画にも。私は本作を観たからといって、それらを貶める気は起こらない。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-04 13:59:24)
62.  ドクター・モローの島
皆さん書かれてるように、以前はかなり頻繁にTV放映してたと思います。まだホラー慣れしてなかったっていうのも大きいでしょうが、なんか不気味なSFで、しかも後にいくほどどんどん怖くなってくる、で、怖いもの観たさで放映の度に観てました。メイク(や被り物)なんかは今観たら笑っちゃうと思うんですが、マッド・サイエンティストものの王道を行くストーリーに、ぐいぐい引き込まれました。ウェルズ原作だったんですね。「王道」というより「原型」なんだ…。恐らく当時としてはB級と言い難いくらいの巨費を投じてると思いますが、破綻もないし、メリハリのある展開、後を引くラスト、いい演技をしてる役者と、お手本らしい作品と思います。「原点」に敬意を示して、7点献上。
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-30 13:41:03)(良:1票)
63.  スルース(2007)
私はマイケル・ケインのミステリアスなタヌキっぷりや、イケメン・ジュードの切れっぷりを面白く堪能させてもらいましたが、いかにも元が舞台劇って感じですね。それも密室の対話劇なので、生活観のない豪邸のハイテク仕様を見せたり、部屋から部屋へ移動しての会話、家の外からの侵入、そして細かい表情まで見える役者のアップの多用などで、いかに「舞台では出来ないことをしてみました!!」と主張しようとも、飽きる人も多そうな感じ。映画向きの題材でないような気がしました。とはいえ、こういう心理戦や、男のぎりぎりのエロ(!)が好きな人ははまるでしょう。あとはオチの好みかな…。第3ラウンドの評価が分かれるところみたいですが、まあありかと。始めから顔をすんごい近接させたりで、怪しい雰囲気ぷんぷんだったし、結局は罠だった…のですよね?結末はやや拍子抜けですが、一応納得です。でも変装(第2ラウンドのしめ)が一番面白かったな。…舞台劇の映画化という目で見てましたが、これ、2度目の映画化だったんですね。最初の映画化ではマイロ役をマイケル・ケインが!知ってる人は知ってる名作なんだ~観てみたいなあ。じゃ、30年ほどしたらジュードがアンドリュー役ですか。是非やって欲しいですね♪(気が長い話…)
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-29 13:34:37)
64.  プリンス・オブ・エジプト
完成度は高い。比べてる人も多いが、少なくともディズニーより劣る、ということは決してない。というか、私としてはドリームワークスのアニメでは今のところ、本作とシュレックだけがディズニーと充分張れる作品だと思っている。ミュージカル仕立ては好き嫌いあるだろうが、When you believeなどは、よくはまっていた。モーセとラムセスの関係・人となりがきちんと描き込まれてまおり、モーセの心境が変化していく様も説得性がある。作画は丁寧で、CGを使った水のリアリティは少し怖いほど。例の海が割れるシーンはもう鳥肌もの。アニメということから非クリスチャンや年少者も対象にしてると思うので、原典の聖書の話を十戒までもっていかず、あそこで切ったことも正解だろう。1つの物語として、解りやすくすっきり完結していた。クリスチャンの夫はここでおしまい?続編がないと!!と大騒ぎしていたが(笑)。ただ…絵柄(人物造形)がなあ。「どっちかっつーとアニメはやっぱり日本製」な私にはこれはディズニー以上に引くって言うか、濃すぎて…。特に奥さん、いやーかわいくないこと、かわいくないこと(ゴメン)。この点だけは個人的にかなりマイナス。ドリームワークスのアニメはとかく技術に走りがちだが、内容もこの位のレベルは維持して、もっとがんがんディズニーと張れるよう頑張って欲しい。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-29 13:31:27)
65.  あの子を探して 《ネタバレ》 
英語映画と現地語映画以外の上映はめったにしない国に住んでますが、中国の中々面白い映画をやっていると聞き観に行きました(英語の字幕ついてました)。いや、良かったですね。まず13の少女に代替教員をやらせること自体驚きですが、それにしたって「写しなさい!(ぶすっ)」ですからね、お前は金さえもらいりゃいいのか、って。もうぶん殴ってやりたくなるような、無愛想で不熱心なヒロインのキャラに釘付になります(笑)。その上、彼女がホエクーを探しにいく動機が「1人も欠けないことを条件にもらえる報奨金」であり、そのために生徒を働かせて旅費を稼いだりと、「おいおいこりゃあなんだ?恵まれない山村でも、ティーンエイジャーは身勝手で生意気なんだぜって映画か?」などと思ってしまいます。でもそれだけにリアリティがあるんですよね。そしてその後、ヒロインの心境は子供らしい不安に転じていくのですが、これが全く無理がありません。子供の撮り方がすごく上手い。行き当たりばったりの行動力で都会に出たものの、ホエクーは見つからない。引き返すことも出来ない。どこにいるの。何でもいいから出てきてよ。そういう泣きそうな気持ちがすごく伝わってくるんです。見つかればいい。目的がホエクーを見つけることそのものになっている。だからTV放映(まあ、TV放映される経緯はいささかご都合主義ですが)での涙には説得力があります。そしてその放映を観たホエクーの表情がまたいい。小さな子が出稼ぎをするというのも深刻ですが、誰かが自分を気にかけてくれている、それを驚いているのがいじらしかったです。この子は愛嬌があって中々かわいいんですが、こういうヒロインと対照的なキャラの見せ方も上手いなあ、と思いました。そして色とりどりのチョークでヒロインの少女と子供たちが好きな字を黒板に書くラスト。少女が初めて見せる笑顔、“先生”らしい表情。あのぶん殴りたくなった少女は(最初の動機が何であれ)、ああやって生徒を探す旅に出て、こうして成長したんだな、と素直に感心できました。しかし急進の中国も田舎じゃまだこんなんなんだな~ってのは驚きでした。そういう事情を見せたことでも、いい映画だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2009-04-23 13:07:57)(良:1票)
66.  アポロ13
(私にとっての)1つの難を除き、素直に感動できる作品だった。無論実話だから感動できる、ということになるけど、手間とお金をうんとかけて、よく練ってかつ良心的に再現した、という感じ。昔のニュース映像も本物とか。航空機を使って作ったという、無重力状態なんかの技術面も凄い。また、結末が解ってるのに、これだけの緊迫感を作れるのは相当の演出力だと思う。ドラマチックにしたところもあるわけだが、過剰すぎず、かつ効果的な脚色で好感が持てる。宇宙飛行士のみを英雄にせず、地上スタッフの活躍を強調してみせる公平性も高く評価できる。ホーナーの音楽は実に感動的だ。難は…敢えて言わせてもらおう、トム・ハンクスである。私は別にアンチ・ハンクスではないのだが、良くも悪くもこの人は役者としてのキャラで見せるというか、役作りをしない(ように見える)。そういう俳優はたくさんいるけど、この人は顕著と思う。実話ものでは、ここがどうしても気になってしまうのだ。本作のラヴェル船長(実在キャラ)は、先に観ていたプライベート・ライアンのミラー大尉(フィクションキャラ)とかぶりっぱなしだった。この作品で初めてトム・ハンクスを見たのだったら、気にならなかったんだろうが…。この人には実在の人物をやって欲しくない。トム・ハンクスで-1。すみません。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-23 13:04:44)(良:1票)
67.  007/カジノ・ロワイヤル(2006)
正直、007はあまりよく知らない。原作も読んだことないし、コネリーやムーアの頃(古い)の作品をテレビで観たことがあったなあ、でも通してみたヤツあったっけ?とか、デュラン・デュランが主題歌を歌った作品があったなあ、とかその程度。でも有名なキャラだからイメージはもちろんある。外見はダンディな英国紳士、スパイ小道具を駆使したり、キーとなる女性とヨロシクやっちゃって情報を手に入れたり、時には華麗なアクションを見せて任務を遂行する、というところか。ダニエル・グレッグという役者を知らなかったのでまずパッケージで驚いた。007って今こんな人がやってんの?殺し屋じゃん、こりゃ。って感じ。作品も今まで持ってた007のイメージを覆すもので、とっておきの秘密兵器も出ない正統派のアクション。特に女性に本気になってMI6に辞職願いのくだりは(しかも外見が殺し屋なのに)おいちょっと待て、と思ったが、これってビギニング的設定なのね。それならもっと若い俳優の方がいい気もするが…。でもまあ、映画は面白かった。アクションのレベルも高いし、ヒロインは魅力的だし、拷問シーンはひょえひょえ~っとなるし、ラストのキメもかっちょいいし。ポーカーはイカサマ勝ちした方が緊張感ありそうだけど、途中で殺されかけたりして緩急ついていた。ただ何となく自分としては、もう少し以前の作品を観てから観た方が良かったかなあ、という感じだ。ボンドをよく知る人が、リニューアル・ボンドを楽しむ映画なんだろうな。ボンド初心者としては、やっぱ昔のコテコテ作品(すんません、観てない&覚えてないのに、あくまでイメージ)から入った方がいいように思った。ま、面白い作品なのでこの点で。ところでバハマのホテルのフロント嬢が無意味にやたら美しかったが、彼女がヒロインと思わせるミス・リードなんだろうか。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-21 13:11:53)
68.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 
母はモディリアニの絵が大変なお気に入りだが、少女時代の私はただ不気味としか思えなかった。そんな頃に鑑賞した本作、フランスってすごい美男美女をキャスティングできるんだなあ、とまずそこに感心したが、芸術家っていうのは自尊心ばかり高くて、勝手で理解できないもんだな、と思った。お客様は神様なのよ!評価してくれてるのに、贅沢言うんじゃありません!特に養ってる家族がいるならなおさらでしょ!って感じで。なので、こういう部分では芸術を解さないと感情移入しにくいものの、病気が進行しだすあたりから、目が離せなくなってくる。そしてラスト・・・思わず息を詰めて観てしまい、鑑賞後しばらくショックでぼっとなった。あの残酷さはただものではない。今まで観た映画の中でも最大級だ。衰弱した画家の背後に死神のように迫りささやく画商。画家がついに行き倒れる場面も壮絶だが、さらに画商はその死を見届け、画家の家におもむく。家には夫の死を知らずに待つ妻。画商が夫の絵を買い漁る様を見ながら、とびきり美しい微笑を浮かべる。あなた、絵が売れたわよ、と言わんばかりに…。この微笑が、心臓を突き刺さんばかりだ。そして画商がひたすら絵を繰ってるシーンで映画はそのまま終わってしまう。なんと容赦ないことか。妻はその後夫の死を知り自殺・・・事実ではさらに悲惨な結末を辿るが、敢えてそれを見せない本作なのに、この容赦なさがトラウマになってしまった。モディリアニの絵が現在何億と言う値で取引されている事実が、さらにやるせなさを増強させる。余談だがこの映画を観たせいなのか、今はモディリアニの絵を見ると、何か独特の感慨がある。
[地上波(字幕)] 7点(2009-04-18 13:09:45)(良:1票)
69.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
両手を失うパターンで良くないですか?母親と赤ちゃんも助かるし、レニーとケイリーは幸せそうだし、トミーも更生しちゃってるし、みんなエヴァンには親切だし。なんてね。まあ、結末には納得です。切なさが非常に上手くきまってました。「どうしたってヒロインとは幸せになれない」ってのはあんたのせいでもあるじゃん、とか突っ込みたくなるけどねw。 始めは単にBlack outしてた時何があったか?を探る話かと思ったので、最初にヒロインが死ぬとこで、泣きそうになって損しました(笑)。次に妄想サイコものなのかな?と思いましたが、これもはずれだったため、展開が意外で面白かったです。ただツメが甘いところがあるというか、こういう話なんだから細部にまで気を使って欲しいなあ、と思います。例えば、犬は焼かれちゃうパターンと助かるパターンがありますが、その違いを描いてるんだから、助かったパターンでは現在に老いた犬をちらっと映す位はしてほしい。子供の頃の殺人の絵も説明不足です。それから子役が揃いも揃って魅力ないのは痛いですね。見た目が似てることを重視したようですが、うーん。トミーのサドっぽさはちょい光ってましたが。とま、ケチつけましたが、充分楽しめました。タイム・パラドックスを用いたパラレル・ワールドものとして、かなりいいレベルの出来と思います。あと、熱演していた主役の男性はコメディで名の知れた俳優さんとのことで(私は初めて知りましたが)、シリアスであんまり鼻血ぶーぶーさせるのは良くない気が。知ってた友人は、最初ギャグかと思ったそうです。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-17 13:11:25)
70.  A.I. 《ネタバレ》 
結構評価低いんですね。確かにスト-リーは微妙で、最後に感動!となれた人は少ないんじゃないかな、と思います。それに、母への愛をインプットされた子供のロボットが主役、人間になりたくてピノキオに出てくる青い妖精を探しにいく、そういう一見ファンタジーなストーリーなのに、この毒→寂しさは何事かと。私も子供に見せるかどうかって考えると躊躇しますね。あの「破壊フェア」は相当残酷だし、性的描写はほとんど無いけど「Lover Robot」も説明しがたいし、最後の物悲しさで感動できるかは微妙だし。でも映画としての完成度は高いと思います。ストーリーは(中身は微妙でも)破綻なく完結してるし、世界観(未来・超未来)がきっちり作り上げられてるし、やっぱりオスメント君の演技は流石です。捨てられるシーンで泣き叫ぶとこなんか、思わずもらい泣きしそうになりました。ジュード・ロウの絶妙なロボットっぽさもいいですね。彫刻的なイケメンがよくいきてました。人の絶滅したさらに未来…2000年後?え?と思う設定でしたが、あの世界観はひたすら寂しかったです。あの世界の住人である超未来ロボットの造形もなんか見てて悲しくなるし、彼らが人の再生を試みても1日しかもたないなんて語るのも、物悲しい。「最高に幸せな1日」の描写もとことん寂しかった。それも感動できる寂しさ、悲しさでないので、あまり↓な時には観たくない感じの映画です。点はオスメント君、ジュード、テディに免じて甘め。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-15 13:46:50)(良:1票)
71.  悪霊島
原作、本映画化作品とも評判が芳しくないのだが、私としては、今のところこれまで観た金田一ものでは、一番好きな作品。これは当時のCMの出来が中々良く、Let it beをバックに数場面が映し出され、ピタッと音楽が止まって「悪霊島。鵺の鳴く夜は恐ろしい。」というおどろなナレーションが入る、というものだった。これは怖くて面白そう!観たい!と思ったものだ(実際に鑑賞したのはTV放映)。CMや予告編で期待させられた映画は往々にして期待を裏切られるものだが、狂言回しの古尾谷雅人が、時代背景をビートルズにかこつけて語る冒頭からよく出来ており、適度にグロくてシュールな世界観が充分楽しめた。岩下志麻、公開年から計算すると40歳か…きれいだよなあ。鹿賀丈志の金田一が良かったのも意外だった。彼はなんだかんだ言って二枚目俳優だと思うが、三枚目ぶりがちっともわざとらしくなく、意外に(失礼)演技力のある役者だと思った。ま、犯人はすぐ解ってしまうが、本作は時代の変遷による価値観の変化なんかを織り込みながら、犯人の人物像や、動機を解明していく過程や、おどろおどろした世界観を楽しませてくれる作りになっているので、犯人当ての楽しみがなくても面白い。ただ個人的に、Let it beを聴くと「人の腕をくわえて走る犬」(確か本編ではLet it beはこの場面ではかからない。CMのみ)が頭に浮かぶようになってしまったのは悲しい…。
[地上波(邦画)] 7点(2009-04-14 13:11:01)
72.  刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
そういや、古谷任三郎の放映が始まった頃、これはコロンボのパクリ?パロディ?と思ったもんだけど、私にとってコロンボは倒叙物(当時はそんな言葉も知らなかったが)の代名詞とも言える偉大なシリーズ。TVM扱いになってる長編はほとんど観ているはずだが、悲しいかな、レビュー出来るほど覚えているものがあまりない。好きだったんだが…。作品はいつか全部観直してみたいな~と思ってる。さて、本作はオチをどうつけるのか、もしかしたらコロンボ初の犯人逃げ切り作品か??と最後の最後まで固唾を呑んで観た覚えが。なんといっても相手がミスター・スポックだし、ああ、耳普通なんだな~とか(笑)、珍しく激昂するコロンボなど、かなり記憶に残った作品。オチの逆転はかなりラッキーで、コロンボにはあまり無いタイプのご都合主義と言えなくも無いが、ホッとしたからいいとしよう。医療物としても、かなりいいレベルなのではないか。
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-07 13:09:42)
73.  ルパン三世 カリオストロの城
ちょっとレビューするの迷った。確かにすごく面白くって、本当は手放しで誉めたいんだけど、どうも手放しになれない「ちょっと引っ掛かる」作品。私はルパンは前から知ってたし、それでいて原作やTVのコアなルパン・ファンではないので、どぎつさが抜けて取っ付きやすくなった本作の、正に対象になる層だと思う。しかし、やはり「コアなファンはキャラが去勢されているように感じるのでは?」とコアなファンでもないのに感じてしまったんだな。不二子なんか、TVでは登場したら親の目を気にするキャラだったもん。本作では手負いのルパンをグライダーから腕一本で助け出すなど、アクションでは滅茶苦茶かっこいい所を見せるが、売り物のお色気は影を潜めちゃってる。とっつあんの最後のセリフも有り得ないし。完成度は極めて高く、日本のアニメ映画作品の5本の指に入るのも納得、でも敢えて言わせてもらえば、ルパンⅢ世という既知のキャラで作った作品として、どうしても一抹の引っ掛かりを覚えてしまうのです。とはいえよく出来た面白さに、この点で。
[地上波(邦画)] 7点(2009-04-06 13:12:33)(良:1票)
74.  ホット・ショット
トップ・ガンより平均点が低いことが腑に落ちないんですが(笑)。まあ元々コメディは笑いのツボによるから笑えない人は全然笑えないだろうし、特にパロディは元ネタ知ってないと苦しいこともあるし、仕方ないんでしょうかね。私はこのくだらなさ、好きですね~。元ネタがもっと沢山わかったら、もっと点が高くなるかも。細部に笑いを仕込んでいて芸が細かいのもいいし、チャーリーの真面目腐った顔が最高!元ネタのトムより断然かっこいいですw。特にトップ・ガンとナイン・ハーフ(やっぱ氷より目玉焼きよね~)の最大の功績は本作を生んだことにあると私は思ってます。パロらせてくれてありがとう!
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-04 13:17:50)
75.  セレナ
あらら、レビューめちゃめちゃ少ない、随分マイナーだったのね。同じジェニロペ主演のアナコンダなんかより、ずっといい映画なんだけど。日本では知られてない歌手だし、仕方ないのかな(って私も知らなかったけど)。とにかくライブシーンがよく出来ていた。実際に多くの人を動員したライブの再現を心がけたらしく、手をかけていて迫力があった。音楽映画としてはかなりのレベル。ただ全般には少し食い足りないところがあって、家族愛を描きたかったのはわかるんだけど、皆さんご指摘のように、ミュージシャンの伝記なのだから、もっとサクセス・ストーリーを丁寧に描くべきじゃないだろうかと思う。いつの間にか大人数を動員できるようになっていて、ちょっと唐突に感じた。バス移動中の家族描写なんか悪くないんだけどね。ジェニロペは熱演しており、中々良かったと思う。最後にセレナ本人の記録映像が出てきて、ちょっと映画の締めとしてはイマイチなんだけど、泣かされた。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-03 13:10:12)
76.  ラスト・アクション・ヒーロー
面白い発想で楽しかったです。夢があるし。評価ちょっと低めみたいだけど。。。映画の世界でスタローン演ずるターミネーター2のオブジェの前を通り過ぎながら、ジャック・スレーターが「いい俳優だ」って言うシーンや、シュワちゃん“本人”のお惚けぶりなどがお気に入りです。
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-02 13:09:49)
77.  猿の惑星 《ネタバレ》 
発想(設定)の面白さと衝撃のオチ、それだけっちゃそれだけの気もするけど、やっぱ初見の時はやられた!と思った。。。小学生だったけど。。。にしても自由の女神は偉大だ。全世界共通で「地球」を象徴させれちゃうんだもん。東京タワーや通天閣や厳島神社の大鳥居だったら日本人以外には判んないもんな~。
[地上波(吹替)] 7点(2009-04-01 13:20:14)
78.  銀河鉄道の夜(1985)
宮沢賢治は児童文学の巨匠とされるが、「児童」の頃何作か読んだ印象としては、筋は追えるものの、感性的に難解でひどく置いてけぼり感をくらうイメージが強く、この映画の原作も、その例に漏れなかった。長じてからストーリーをぼんやりとしか覚えていない状態で本作を鑑賞したわけだが、意外なことになんともすんなりと世界観が入ってきたのである。またこれも意外だったのだが、この「猫」のアレンジで感情移入しやすくなってたのにも驚いた。鑑賞後、原作を読み直した。映画はなかなか忠実に、そして実に解りやすく世界観が映像化されてるのが解った。あの置いてけぼり感はもう無かった。そして何作か他の宮沢作品も読み返してみた。のめりこんだ。私は宮沢賢治の童話は「大人のための童話」なのだと思う。無論感性の強い子供が読んでも入り込めるのだろうが、大人が触れるとあの世界観がまた違った感覚で入ってくるような。この映画は原作を愛する人のイメージを損ねずかつ、作品を解りやすくするという、ある意味での「映画」としての機能を果たしている作品のように思う。宮沢賢治の世界への「導入」として打ってつけなのではないか。子供も大人も、宮沢作品をどこか敬遠している人に、かえって勧めてみたい映画。
[地上波(邦画)] 7点(2009-03-27 13:12:09)
79.  5つの銅貨 《ネタバレ》 
心温まるジャズマンの伝記映画。ジャズをよく知らない私でも面白いのだから、スタンダード・ジャズのファンにはたまらない映画なんじゃないだろうか。ダニー・ケイの芸達者ぶりには感心させられる。前半はサクセス・ストーリーだが、音楽シーン以外もこじゃれているのがいい。私のお気に入りは、練習する父の周りをうろちょろして中々寝ない、まだ幼い娘とポーカーをする場面。しらっとした顔で掛け金代わりのピーナツを追加する娘の、こまっしゃくれぶりのかわいいことかわいいこと。この後、バンド人気の絶頂期に娘は病気から障害を負ってしまい、主人公はジャズをやめる。そこから再起するまでの物語が後半の核となっているが、子役が変わってしまったのが(時の経過から娘は大きくなっていなくてはおかしいので、むろん仕方ないのだが)少し残念だった。久しぶりに手にしたコルネットから出た調子はずれな音。落胆。取り戻せない自信。ここから娘や仲間の励ましで再起していく過程は少し出来すぎの感もあり、実話がどうだったのか気になるところだが、やはりラストのコンサートは感動的だった。口ずさみたくなる主題曲がいい。
[地上波(字幕)] 7点(2009-03-25 13:06:11)
80.  ザ・フライ
SFとして、そこらじゅうにいる雑菌のDNAは混ざらないの?!とか、突っ込みどころは数あれど、 ジェフ・ゴールドブラムの怪演光る異色ホラーの名作。化け物になっていく自分に苦悩しつつ、天井を這い回りながら「誰にだって変身願望はある」とか恋人に言って、実はちょい楽しんでたりもするシーンは笑っちゃうんだが、結構そんなもんかもと思えたり。でも結末は悲劇、そしてあのラストはやはりよく出来ている。まあ映像表現は、えぐいっちゃえぐいけど、そこが見所でもあるわけで。でも私が一番気持ち悪かったのは、「変体」の様より、あのコーヒーに砂糖をとめどなく入れるところ。あれにはまじで吐きそうになった。思えば、ああいう印象を残す表現も上手いということだ。敵役かと思ったストーカーおじさんが意外に役に立ったりで、キャラ立ちもしっかりしていた。
[地上波(吹替)] 7点(2009-03-24 13:19:20)(良:1票)
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