61. あの子を探して
実話ベースの作品ということで、どこをどう脚色しているのかわからないが、 中国の田舎の教育制度や生活環境があまりにもぶっ飛んでいるので、 普通なら無茶でしょと思うようなストーリーの展開もほとんど気にならなかった。 13歳の少女先生がものすごい頑固で、とても面白い。「あの子を探して」の理由付けとしては、 ちょっと腑に落ちないところがあるけど、純朴で必死な姿には素直に胸を打たれてしまった。 出演者全員が素人さんというのは、ちょっと驚き。そこに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-27 10:46:16) |
62. 代理人
一応裁判劇でありながら、そこに重きは置いてなくて、養子制度の問題点、 人種問題を背景に、何が正しいのか、鑑賞者に考えさせるような社会派ドラマに仕上がってます。 主役二人の女優さんの演技は悪くないけど、両者のキャラは業が強くて感情移入はできず、 ラストはていよくまとめちゃって、個人的にはあまり心に響いてくるものはなかったかな。 観る人の考え方や立場によって、捉え方や感想も変わってくる作品かと。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-22 15:38:39) |
63. 12モンキーズ
あらすじだけ見ると、いかにも破綻しそうなSF映画だけど、 シナリオは一生懸命練ったんだなぁという印象は与えてくれる作品。 「で、面白いの? お薦め?」と言われると、う~ん。微妙といえば微妙。 犯人がすぐに判ってしまう配役だけはご勘弁。この俳優さん、 他の作品でも何度か犯人役をやっているのを見かけた、いかにも怪しい面構え。 そこ以外は、それなりには楽しめる娯楽映画なんじゃないかと。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-21 22:58:59) |
64. 身代金
メル・ギブソン主演の娯楽サスペンス。彼の演じる親父のキャラがいい奴なのか、 嫌な奴なのか不透明で、感情表現がやたら激しいのが愉快。無茶でしょという数々の場面も、 娯楽映画ならではの面白さがあります。用意周到な犯人さんはそんな親父に引きずられちゃって、 終盤からラストにかけてはかなり陳腐な役回りになってしまったのが残念。 シナリオの完成度は高くないけど、何も考えずに楽しめる万人向けの作品。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-19 04:22:26) |
65. 初恋のきた道
四季折々の、中国の雄大な自然をバックにした映像がとてもきれい。 オーソドックスな作りながらも、構成がとてもしっかりしていて、安心して鑑賞できます。 片田舎の素朴な生活や文化、そしてストーリーの核である純愛話がうまく絡んでいて、 ヒロインの思いがひしひしと伝わった。彼女のあまりの一途さは、ちょっと怖かったけど。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-08 01:52:57) |
66. チャタレイ夫人の恋人(1995)
CMが入っていたような繋ぎがあるんだけど、もともとテレビ映画なのかな? そのせいか過激なシーンはほとんどなく、ラブストーリー色の濃い文芸作品といった仕上がり。 映像や演出は映画のほうに近く、思っていた以上にしっかりと作られてます。 本当は夫人の肉欲に対する苦悩と葛藤をもっと観たかったのだが、これはこれでいいのかな。 よくある普通のメロドラマという感じで、正直ストーリーは面白くなかったけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-11-03 18:18:18) |
67. JFK
ケネディ暗殺をベースにしたドラマ。 この事件の検証は、テレビのドキュメント番組でかなり観てきたけど、 歴史的事実に沿った作りの作品ということで、結末はやっぱり予想通り。 そういった点では妙味を感じないけど、総体的にドラマ性が強く、 シナリオがよく練られていて面白い。推理欲を大いに刺激してくれた作品だった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-03 02:44:17) |
68. クリフハンガー
「ダイ・ハード」の大ヒットにより、犯罪集団来襲というシチュエーションの作品が たくさん作られたが、これはそれに山岳アクションを加えた映画。 スタローンの役は過去の事件で、心に深い傷を負っているロッキー山脈の元レスキュー隊員。 「ランボー」でもそうだが、キャラの設定がしっかりしていると、観ていて飽きない。 迫力あるアクションシーンはもちろんのこと、全体的に緊張感溢れる作品に仕上がっている。 こちらのヒットで今度は山岳物がやたら増えた、スタローン久々のお薦め映画。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-10-17 11:31:00) |
69. ドラゴン/ブルース・リー物語
リーがアメリカに渡ってから、謎の死を遂げるまでの半生を描いた作品。 あくまで伝記ドラマなのでお話はまとまっていても、正直ストーリー自体は物足りない。 ファンなら当然知っていることばかりで、結局主役ばかりに目がいってしまった。 リー役のジェイソン・スコット・リーは、役作りはしていてアクションも悪くはないのだが、 リーとはあまりにもイメージが違いすぎる。格闘技の経験もないらしく、 肉体はすべてボディービルで鍛えたもの。外見もスマートなリーと比べてがっちりタイプ。 これだけイメージが違うと、無意識のうちに拒否反応を起こしていたようで、 最後まで映画の中には入っていけなかった。ブルース・リーをよく知らない人、 またはコアなファンではない人向けの映画。 [映画館(字幕)] 2点(2011-10-14 04:21:38) |
70. ハロー張りネズミ
弘兼憲史原作漫画の映画化。町の探偵が様々な事件を解決していくお話で、 純粋な続き物ではないので、比較的映画にはし易い原作だと思う。 本作はいくつかのエピソードを併せて一本の作品に仕上げており、 ストーリー自体はうまくまとめてあるのだが、なぜか盛り上がりに欠ける。 どうにも漫画キャラのイメージが頭から離れないことが多大に影響しているようで、 唐沢寿明やジョニー大倉が町のしがない探偵というのは、ちょっとピンとこなかった。 漫画で読むと面白いんだけど・・・。 [ビデオ(邦画)] 2点(2011-10-12 09:27:04) |
71. ガメラ 大怪獣空中決戦
敵方怪獣にギャオスを配した、平成ガメラ・シリーズの第1弾。 古代文明やマガタマなど、ガメラやギャオス誕生の背景が面白く、 ストーリーも子供向けにしては中々よく練られている。一番びっくりしたのは、 特撮技術が知らないあいだに進歩していたこと。迫力だけなら旧シリーズはもちろん、 他の怪獣映画を含めてもトップクラス。大人でも十分楽しめる作品だと思う。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-10-10 15:52:04) |
72. 殺したいほどアイ・ラブ・ユー
実際に起こった事件をベースにしているようで、本来なら凶悪犯罪になるケースを、 コメディータッチで仕上げているところがミソ。総体的にアクがなくて、 どことなくほんわかとした印象を受けるコメディー作品だが、 主人公のキャラが多少笑えるぐらいで、ストーリーのほうは残念ながらそれほど面白くない。 久しぶりに目にした、ゲスト出演のフィービー・ケイツはすごくきれいだったけど・・・。 [地上波(字幕)] 3点(2011-10-10 13:02:08) |
73. ラストサマー2
鈎手の怪人が若者たちを襲うシリーズ第2弾。 シナリオの出来は前回より劣るものの、絶海の孤島という新たなシチュエーションが 取っつき易くて良かった。個人的に怪人のキャラにはあまり魅力を感じない。 オーソドックスな内容と言えばそれまでだけど、ホラー映画は鑑賞する人が各自見所を見つけて、 楽しめればそれでいいのではないかと思う。 [地上波(吹替)] 3点(2011-10-05 06:41:06)(良:1票) |
74. 官能
監督さんがタリア・シャイア(ロッキーのエイドリアン役の女優さん)、 製作総指揮にお兄さんのフランシス・フォード・コッポラが名を連ねているということで、 それほど外れはないだろうと思ったら、物の見事に外れでした。よほど製作費がなかったのか、 まるでホームビデオで撮影編集したような映像と演出。ストーリーも面白くないし、 オチも今イチということで、エロチック・サスペンスとしての見所はほとんどなし。 女性の官能がテーマのようだけど、こちらも中途半端で何も伝わってこなかった。 コッポラは宣伝のために名義を貸しただけだと思う。たぶん・・・。 [ビデオ(字幕)] 1点(2011-09-30 20:44:31) |
75. 酔拳2
前作とは設定もストーリーもまったく違う続編。 勧善懲悪もののカンフーアクションで、さすがに昔のカンフー映画よりは多少あか抜けている。 ファイトシーンは相変わらずキレがあって見応えはあるんだけど、お話のほうは今イチかな。 ジャッキーがドラ息子役を演じるのも、さすがにもうこの歳では違和感が・・・。 酔拳は前作ほどのインパクトはないが、ジャッキーファンなら普通に楽しめる作品かと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-30 13:02:33)(良:1票) |
76. キンダガートン・コップ
キンダガートンの意味を知らなかったので、最初はアクション映画のつもりで鑑賞。 途中からストーリー展開が変わり、突然コメディー調に。コメディーと言っても、 ストーリーはしっかりと繋がっており、単なるドタバタ劇ではないので十分楽しめる。 アイデアもいいけど、筋肉隆々のシュワちゃんが見せるギャップが実に面白く、 パワーある子供たちに悪戦苦闘する姿が笑わせてくれる。いつの間にかお話に引き込まれ、 最後はほのぼのとさせてくれたコメディー作品だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-09-28 08:07:03) |
77. 3-4X10月
設定も悪くないし、演出も北野監督らしいシーンが垣間見えるのだが、 あくまで実験的な作品という印象で、まだこなれていない感じは受けてしまう。 役者としてのたけしは存在感が抜群だけど、石田ゆり子の役柄が不可解だし、 ラストもこれはちょっといただけない。北野監督の初期作品ということで、 「ソナチネ」などにはうまく生かされたのかな? [DVD(邦画)] 4点(2011-09-28 05:35:02) |
78. プライベート・ライアン
映像はとても迫力がある。戦争の愚かさも、十分に伝わってくる。 でもお話の核となっているライアン救出作戦が、どうにもピンとこない。 登場人物たちの描写も浅いし、彼らにも待っている家族がいるはずなのに、 あまりにも不条理すぎる。映画としての出来はいいのかもしれないけど、 戦争の虚しさと同時に、ドラマとしての虚しさも感じた作品だった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-09-27 03:56:27) |
79. 陽のあたる教室
作曲活動に専念するために高校教師になった、ある男の半生を描いた人間ドラマ。 「チップス先生さようなら」を彷彿とさせるようなお話の展開なのだが、 こちらは音楽を通じて、がポイント。オーソドックスといってしまえばそれまでだけど、 安定感のある題材に、ラストの演出も含めて、万人向けの感動作には仕上がっていると思う。 ただ家庭内のプライベートな部分にもかなり時間を割いているので、 ラストのシーンは今ひとつピンとこなかった部分も。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-26 03:53:03) |
80. シザーハンズ
お話のベースは「フランケンシュタイン」なんだろうけど、 それをファンタジー・ロマンスに仕上げ、切なさをうまく表現してます。デップの表情もいい。 個人的には主人公がかわいそうすぎて、あまり好きな作品ではないのだが、映像が美しいし、 演出も長けていて、作品自体の完成度は高いのではないかと思う。 ファンタジーものが好きな人には特にお薦め。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-25 21:36:52) |