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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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801.  マネーボール 《ネタバレ》 
古臭くて疲弊した世界ってのは日本のプロ野球界にも通じるところがあって、今、世間を騒がせている読売ジャイアンツの内紛なんかも当事者以外から見れば野球の娯楽から遠く離れた、とてもみっともない事だったりして、でも、この映画は実のところ、データに基づいた理論的な野球こそが時代に相応しいのである、って言ってるのではないんですよね。野球の本質的な魅力、楽しさって一体何処にあるんだろ?って考えた時に、ブラピ演じるGMの勝利のための徹底した理論的合理的割り切りこそにあるという訳ではないというのは、あの大切な試合で放たれたホームランで判ります。本来彼に与えられた使命は四球で塁に出る事であって、あの一発は理論の中に組み込まれていた訳ではなく、そしてあそここそが長嶋終身名誉監督言うところの「メイクドラマ」であったりするワケです。その言動こそ尖っていて過激にも思えるGMの、実は輪の中に馴染めず、小心者で神経質という姿(ロングの画の中に一人だけというショットの多さは彼の孤独を物語り、ラジオやテレビの電源のオンオフを繰り返す姿は彼の心の弱さを物語り)を通して、本当の野球の愉しみに目覚めてゆく過程を見せてゆくのは、一見地味なドラマに見えつつエンターテイメントの王道という感じ。それゆえ、意外に判り易くて深みは足らないな、って思うのは贅沢ですか。GMというちょっとジミな立場から見た、だけど王道な野球映画という感じでした。でも、ちなみに私はアンチジャイアンツで西武ライオンズファンで、「あにやん」という名前は松沼(兄)から来ていて、だけどこの十数年、野球から全く興味が無くなった状態だったりして、今の日本プロ野球界には色々と幻滅状態。
[映画館(字幕)] 7点(2011-11-24 20:52:07)(良:2票)
802.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
まあ、毎度のソダーバーグ。やる気ない、魂込めてないフリして実は価値観をさりげなくもぐいぐいと押し付けてくる、ある意味、悪質なシロモノ。いや、そのドキュメンタリータッチで容易にドラマとして仕立てない、安易な感情移入をさせないって作りもアリだとは思いますし、そこから浮かび上がってくるコミュニケーションに対する懐疑も面白いとは思うんです。接近やスキンシップ、セックスによる感染の恐怖を描き、ネットを介したウソ・デマの感染を描き、しかし一方で盲目的に個人を優先し閉塞的なコミュニケーションによって生じる問題を描き、分断される事で更なる対立を生む事を描き、って。だけど、騒動に乗じて火のないところに無理に煙を立てるジュード・ロウの姿勢、アレは実のところ、この映画の姿勢にそっくりなんじゃないかと。フィクションをドキュメンタリー的に感情移入を排して描く事によってリアリティが生じ、しかしそこに生々しさを持って描かれる組織や国家、そして個人の思考・思想・思惑までもが現実的なモノとして伝わっちゃいないか?と。これって単純にウィルス感染の恐怖を描いたパニック映画、ではないですよね。映画ってのは凶器にもなり得る訳で、そこのところに自覚があるとすればソダーバーグはちとキケンな人間かも。
[映画館(字幕)] 5点(2011-11-17 20:13:34)(良:1票)
803.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
予告編時点で落としどころはアレしかないと思ってたので、私は映画通には程遠いようで。でも、そういう物語的な仕掛けとか、理論の構造とかよりもよっぽど情緒の面こそが重要な物語だっていうのが、映画が進んでゆくに従って判っていくという。繰り返される事によって解き明かされてゆく事件の真相、謎については実はさして重要ではないんですよ、っていうのは、ワリと呆気なく(その理論の構造から当然ではあるのですが)犯人を捕らえる事によって明確になって。映画の興味はそこではなくて、主人公が既に失われてしまった人に対して抱く想い、その感情にどうやって物語としての着地点を与えてゆけるのかという所に向ってゆきます。そして、失われてしまった筈の人々の想い、彼を送り出した人の想い、それぞれの想いが絡まり、一つの世界を構築してゆく、そのドラマティックな展開こそがこの映画の面白味だと思いました。外見はSFサスペンスとしての姿をしながら、その中身はココロやキモチを描いた、見終わってしみじみ良かった、って思えた秀作でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-14 21:25:49)(良:1票)
804.  ツレがうつになりまして。 《ネタバレ》 
サポセン勤務歴のある身としては、あのストレスがよく判ります。退職者続出、抗不安剤が飛び交う病んだ職場と言っても過言ではない世界でしたからねぇ。私自身、勤務している間、記憶障害を起こしてたりして通院していましたし。で、この映画は原作が原作なだけに、まあまあ上手に映画化しているとは思いました。原作のハウトゥ物的側面を反映させつつ、一本の映画としてのドラマを通してもいて。だけど、原作が所詮は一夫婦の物語として閉じているように、映画もまた一夫婦の物語でしかなく、そしてこの監督の作品の毎度の悪いクセ、「情」で片付けちゃってる訳で。この物語は一つの症例でしかない訳ですよね。そこに普遍的な夫婦の愛こそが克服できるのです、みたいな方向性を付けてしまったところで、それは現実的ではないな、って。所詮は一創作映画作品として閉じてしまうか、と。真正面からうつ病に対して向き合っているのならば、ああいう「情」に流されるオチはないんでない?と。教会や講演で話を聞く人々のリアクション、ああいう画を撮ってしまうのがこの監督の限界。結論を1つところに誘導したくて仕方ないって画でしょ、あれは。大体クライマックスは丸々、同じようにエッセイマンガを原作とする『ダーリンは外国人』と全く同じ展開。マンガ描くのに追われて旦那を疎かにする事で大きな溝を作ってしまいました、って。そういう定型フォーマット映画を作りたいのならば、あまり問題性を抱えるような題材は選ぶべきじゃないんじゃないかなぁ。娯楽映画というものとの折り合いを付ける事こそが重要、って訳ではないですよねぇ?
[映画館(邦画)] 5点(2011-11-14 07:48:11)
805.  豆富小僧 《ネタバレ》 
全体的に薄味に作られてしまった映画。豆富小僧が様々なキャラクターと関わってゆく訳ですが、何しろただでさえリアクション薄めな豆富小僧(深キョンはあれはあれでいいと思います)、更にその関わり部分が薄い薄い。最も重要なのはヒロインの女の子とのふれあいから関係を築いてゆく部分だと思うのですが、大して関係を築けないままに物語がどんどんと展開していってしまうので、思い入れが湧きゃしません。地球規模の一大事にしても、自己犠牲クライマックスにしても、そこまでが全部薄い描写のみで進んできてしまっているために迫ってくるものがなく、心に残るものもなくあっという間に終わってしまうような映画。せめてキャラクターの描写に魂が込められていればいいのですが、これがまあPS2とかゲームキューブとかXBOXとかの前世代ゲーム機でリアルタイムレンダリングで描けるようなレベルの雑なキャラで。髪とか表情とか関節とか、もう少しどうにかならなかったか?みたいな状態で。ピクサーやドリームワークスみたいな物量投入大作CG映画は無理としても、この国にはこの国独自の表現の仕方があると思うのですが、どうもそこが上手くマーケットのニーズを読めてない感じで。そういうところは昔ながらの日本映画的な姿勢なんですよねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2011-11-13 22:48:20)
806.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 
何かもったいない気がするんですよね。せっかくのリメイクを、何故わざわざこの監督独自のB級センスに合わせなければならないのか。そりゃ、元々のオリジナルがB級炸裂なシロモノであったのは間違いない訳ですが、その再現をするだけでなく(今日的なリニューアルなんて一部のCGを除いて殆どされていません)、この監督ならば当然とばかりにエログロも盛り込んで、好事家専用の、対象がごくごく狭く閉じた映画にしてしまったような状態で。見ていて楽しかったりもするのですが、それは決して真正面から楽しめているのではなくて、何か負というかネガティブというか、それを楽しめている自分を自嘲的に笑うような状態。作る方も見る方もそれでいいんか?とは思います。板尾さんは例によって薄~い演技しかしませんが、それはうらぶれた中年という設定に合っているものの、やっぱりそれでいいんか?と。まあ、もっとも私がこの映画に抱いた不満の大部分は、女サイボーグ、女悪役軍団、巨大化女子高生なんて美味しいネタに対してこの程度のダッサいやっすい味付けしか出来ない事に対する憤り、って感じですかねぇ。もったいない。
[映画館(邦画)] 5点(2011-11-13 21:54:43)(良:1票)
807.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 
人と繋がっていないと生きられないのに、人によって傷付けられ壊されてゆく心。その繊細な役どころを岡田将生が好演しています。物語は『おくりびと』『サンシャイン・クリーニング』とネタカブリしておりますが、現実に押し潰されそうになりながら人の死に触れる事で生への再生をさせてゆく姿がじんわりと染みてきます。ところが中盤以降、段々と雰囲気が怪しくなってしまい。母に捨てられた娘に母の手紙を無理矢理届けるエピソードの甘さ(あそこで手紙を受け取らせてしまう、更に手紙を読ませてしまう)に嫌な予感。続く柄本明の通俗的エピソードに更なる嫌な予感。そしてシリアスな役を演じるとどうも冴えない榮倉奈々を襲うあまりに陳腐な展開(世の創作物の中でこれまでに一体何百回何千回繰り返されてきたんでしょう?)に、感動させよう泣かせようと押し付けてくる意図とは逆にささーっと冷めまくり。いくらなんでも今時あれはないわ。岡田将生(と原田泰造)のせっかくの好演が、やたら陳腐な展開によって妙に安っぽいものとして閉じてしまったような感じがしました。立脚点はいいのに物語としては陳腐という致命的な欠点は原作時点で存在していたのかもしれませんが、もう少し他のテというのがあったように思えてなりません。ちょっと残念な作品でした。
[試写会(邦画)] 6点(2011-11-13 21:13:06)(良:1票)
808.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 《ネタバレ》 
前日に『タンタンの冒険』を試写で見ていなければ、もう少しだけ楽しめたんじゃないか、って気もします。物語的には結構退屈で(ワリと初期に目的が明示される事で映画全体がどの程度のハナシになりますよ、っていうのが説明されちゃうという)、だからポイントになるのはキャラの面白さやアクションシーンって事になるのですが、キャラ的にはみんな中途半端。ミラはステキですけど途中でいなくなっちゃいますし、オーリーも活躍しないままいなくなっちゃいます。さりとて三銃士+ダルタニアンが個性を発揮してくれるかと言うと、なんだか悪役やら王と王妃の方に興味引っ張られちゃってイマイチ目立ちません、って状態で。アクションシーンなんかは頑張ってる方ではあるのですが、旧来型のアクション映像だねぇ・・・って。せめて『タンタン』との間に別ジャンル一本挟んでおくべきでした。映像的にはイラストやCGと実写とがスムースに入れ替わってゆく部分が面白かったのですが、どうせならばあのセンスで全編通しちゃえばいいのに、って思いました。あくまでそういう個性的な映像はちょびっとだけなんですよね。でも、そんな中で王妃役のコがなんか良かったです。美人じゃないのにミラよりヒロインより魅力的かも、みたいな感じで彼女がずっと映ってたらもっと楽しかったのになぁ、なんて思ったりもしました、が、それじゃ別の映画だ。
[映画館(字幕)] 5点(2011-11-13 17:18:56)
809.  人喰猪、公民館襲撃す! 《ネタバレ》 
物語は途中まで『ジョーズ』そのもの。主人公は都会から田舎にやってきた警官。少女が引き裂かれ、警察は山を封鎖しようとするけれど、観光で栄えている村に悪い噂が立っては困ると村長が反対、しかし更なる犠牲者が出てハンター達を雇い、猪を仕留めるけれど、それはどうも小さい。その猪の腹を裂いて中を・・・もうまんま『ジョーズ』。だけど『ジョーズ』とは明らかに異なるのが、登場人物みんなヘン。誰一人としてマトモな人間がおらず、つまりこの映画はモンスターパニックものをベースに異様なキャラによってオフビートな笑いを提供しますって事なようで、だけどちっとも笑えません。彼らがゴチャゴチャと繰り広げる混乱劇はまるで悪夢のよう。B級テイストな空気の中で映画は半端にシリアスであるがゆえに、キャラに与えられた異様な個性が気持ち悪さを感じさせてしまいます。完全にコメディってスタイルならばまた捉え方も別なのですが。韓国人のメンタリティがみんなあんなだったらすげー怖い、みたいな。いや、もちろんそんな事はないでしょうが。でも、あの猪一家も韓国なんかに生まれていなければ、もう少しマシな生活を迎えられたんではないの?みたいに見えてしまうのはどうなんでしょうねぇ。後半になって半端に猪側に針が振れて、それゆえウリ坊の扱いやラストのオチは本当にそんなんでいいの?みたいな感じで。途中から『ロスト・ワールド』になり『ターミネーター』になってゆくこの映画(物語のオリジナリティなんてのは最初から考えていないんでしょう)、全編を支配する、その笑えない、むしろドン引きしてしまうテイスト、少なくとも私の口には合いませんでした。
[映画館(字幕)] 4点(2011-11-13 17:05:25)
810.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
相変わらず不粋だなぁ。『スミス都へ行く』のビジュアルを見せる、更に言及する、って。どうせ引用を明らかにするならば、実際の中身をキチンと説明しないと、これじゃただのスノッブだっての。判る人にだけ判るようにするならば、即物的なモノでなくてそれとなく判らせればいいのにさ。今回、深津絵里をほぼ出づっぱりにする事で映画の流れに芯が通って、必要以上に脇キャラが自己主張しまくって五月蠅い状態は多少抑えられているのでまだマシな感じですが、エピソードやイメージの断片がぶち撒けられた状態もまた相変わらず。笑えるエピソード、いいエピソードもありますが、それがキチンと映画を組み上げてゆく礎となっているかというとそうでもなくて、あくまで断片だったりして。この世を去った者に対するスタンスまでバラバラでしょ。六兵衛やお父さん、犬には死んでいった者の心、残された者の心を語りつつ、速水はギャグ扱い。『レベッカ』か昔のホラーみたいな冒頭のビジュアルも他と融和する事なく3人のキャラのみに与えられたイメージですし、なんかもうひたすらバラバラと雑多な断片ばかりで組みあがってる感じ。「それこそが三谷作品なんです」って言われたら、あー、そうですか、としか、ねぇ。テンポを殺す尺の長さやラストの引っ張りっぷりもまたまた不粋な感じで、この人って自分にとっては『やっぱり猫が好き』だけの人なのかも。あ、でも笑えた事は笑えた、そこそこ面白かった、それは事実です。
[映画館(邦画)] 6点(2011-11-06 14:21:40)(良:1票)
811.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
インディ・ジョーンズと、その元ネタとなったジェームズ・ボンドが共演し(初代との共演が『最後の聖戦』ならば、こちらは最新ボンド)、『未知との遭遇』のように空を見上げる人々、空の光、『宇宙戦争』のように巻き上げられる人々、父と子の物語、言葉でのコミュニケーションが上手く取れない人々が意識で連帯してゆく、ついでに女性としての魅力に薄いヒロイン等、この映画はスピルバーグ的エッセンスで溢れています。が、いかんせん映画そのものの出来がとても薄味。物語的に面白い仕掛けがある訳でもなければ、刺激的で斬新なビジュアルがある訳でもなく(西部劇とSFという、ビジュアル的に大きなハッタリをカマせる設定なのに!)、予想の範囲を下回る凡庸な物語が退屈に続いてゆくばかり。大スターを起用したビッグバジェットの映画ではありますが、この脚本ならば低予算のB級映画でも大丈夫なレベルでしょう。クレジットされていた大勢の脚本家達(調べたら8人!)は一体何をしていたのやら。「このカウボーイ、敵か味方か?」って予告編のキャッチフレーズに『エキセントリック少年ボウイ』の「♪敵か味方か、カーボウイ♪『敵かなぁ?味方かなぁ?』」って松ちゃんのキャラを思い出しましたが、そもそも映画の方は敵も味方もへったくれもなくって、人物の背景に興味を持てるだけの物語でもなかったのに萎えました。スピルバーグ諸作リンクな部分だけは楽しめたので、点数はこんな感じで。
[映画館(字幕)] 5点(2011-10-30 16:19:51)(笑:1票)
812.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
プロパガンダを皮肉りながら結局はナショナリズムを喚起するような映画なんですけど、アメリカ映画なんだし、タイトルにアメリカ付いてるし、コスチュームは星条旗だし、そこにツッコミ入れても野暮ではあります。でもまあ今回も私がアメコミものに対して抱く毎度の感想、フツー。ドーピングで強くなりました、ってヒーローに憧れられるのかどうかっていうのは、ちと疑問ですし、盾が主役のような戦いではヒーローとしての華に欠けてる感じ。それでも人寄せパンダになるあたりのノリは楽しかったですし(あの時代のUSOのセンスってステキだし)、レトロフューチャー系なデザインの数々にもワクワク(『スカイキャプテン』には敵いませんけど)。でも、あまり面白くないドラマは長々と見せるけど、肝心のアクションシーンはダイジェストでどんどんと飛ばしちゃいますよ、っていうの、最近の流行りなの? そここそをたっぷりと堪能したいのに、なんかここ最近、一連のマーベル製映画、一本の映画として楽しませようとするよりも、『アベンジャーズ』のための説明にばっかり追われてない? 作る側にとっても見る側にとっても『アベンジャーズ』のための消化映画みたいになっちゃってるのは、ちょっと不幸な気がしないでもないです。ヒロインをあんな形で終わらせちゃったりして、なんか一本の映画に対する愛が足らない感じがしました。
[映画館(字幕)] 5点(2011-10-16 14:50:29)(良:2票)
813.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
長いこと父親の介護をして、最後の数か月は認知症に相当悩まされた事をリアルに思い出す映画でした。ただ、父を救いたいという理由から生じた主人公の一連の軽率な行為に共感する事はできず、更に登場する人々からはことごとく人間的な魅力が欠落しているようで、一方で人間らしい表情や仕草を与えられたお猿達、これはひたすらお猿に意識が向くように作られた映画という感じです。「お猿頑張れ!人間をやっつけろ!」という視点で見てしまう事が正しいのかどうかは、良識的にも『猿の惑星』的にも微妙なカンジがしないでもないですが、それが面白いっていうのは抗いようのない事実ですからねぇ。技術的には大変なことをしているワリに映像はジミです。何しろモンスターではなくてお猿ですから。でも、かつての特殊メイクでは限界があったお猿の表情や仕草による感情表現が、ここではCGという技術によってとてもリアル(いや、現実のお猿とは違ってとても人間的、と言うべきでしょうが)に迫ってくるという状態は凄い事ですし、だけど皮肉な事ですし。行き過ぎたテクノロジーが人を圧倒してしまうっていう物語が、人が演じるよりCGの方が凄いよ、って状態で描かれてる訳ですからねぇ。物語は結局『バイオハザード』じゃん、って感じでもう少しオリジナリティが欲しかったところですが、ジミながらも魅せる映像があって(並木道の枯葉の移動なんて、ユーモラスでありつつ独創的な美しさ)、娯楽映画としての見せ場もいっぱいあって、楽しめる作品でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-09 16:40:08)(良:3票)
814.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
これまでのシリーズで人の命を奪ったモノがどんどん飛び出してくるタイトル部分が秀逸。でも、中身はほぼいつもと同じ展開でキャラと死に方が違うだけっていう状態は、さすがにマンネリでダルダルな感じがします。事故を予知した、危機を逃れた、警察に不審に思われた、予知夢によって生き延びた人々が次々と夢の順番通りに死んでゆく、そこからなんとか逃れる方法は?って。毎回同じモノなので、あと興味はもういかなる惨事、死に方を見せてくれるか、ってところのみ(いや、このシリーズ苦手なんで興味って言ってもアレですけど)。その点、18禁になったワリに今回は意外とヌルいです。冒頭の吊り橋崩落の映像は、スペクタクルしていてなかなかに凄い映像を見せてくれます。シリーズの中でもハイレベルなパニックシーン。でも、以降は凄い死に方をしそう、って引っ張ったワリにジミに死にましたってパターンを繰り返して。それに『3』以降は犠牲者に面白味がないんですよね。殆ど若者ばかりでドラマに厚みが生まれない感じ。なので、やっぱり今度も毎度のアレの繰り返しだわなぁ、って。『2』のような抵抗の物語が生まれそうな設定も、結局は本質に迫るための機能は全くしていませんし。ただ、最後で「ええええ!?」って。最後にポン!と膝を叩いて「やられた!」って映画を最初から頭の中で反芻する事になって。このオチによって俄然面白味が増した気がします。ただし、シリーズを見続けている人限定で楽しめるラストではありますが。それにしても、スプラッタ映画嫌いな私が1作目から延々このシリーズに呼ばれ続けている気がするんですが、一体、何の運命がそうさせているのでしょうねぇ?
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-03 21:27:43)(良:1票)
815.  エイリアン 《ネタバレ》 
ジョーンズかわいいわぁ。スクリーンで見るのは今回が初めて。『2』以降は全て公開時に見てるのですが。って言うか、これだけは、ちゃんとしたものを見る事自体が初めて。ビデオやDVDでも見てなくて、テレビ放映のカットされたバージョンを何度か、って。戸田恵子の声で「おふくろさん!」ってヤツ。テレビで見ただけの状態では、ただのSFホラーって印象が強かったのですが、こうしてスクリーンで見ると、美術の素晴らしさに目を見張ります。さすがにコンピュータやディスプレイ周りのセットには時代を感じるものの(ブラウン管に出力された映像関係は特に)、エイリアンを始め、宇宙船、工場のようなノストロモ号内部、巨大なエイリアンの化石、宇宙服等々、画面の隅々まで意匠を埋め尽くしているような感じでホレボレします。『2』以降も美術的には凝って魅力的なカラーを見せていますが、『1』は別格。なんで宇宙船の中があんなにも蒸気だらけ?って思いはしますけど、そういうものだ、っていう確固たる主義の元にデザインされている感じ。リプリーの言動が実のところアッシュ以上に不可解だったり(3人になった時点で残りの2人と何故わざわざ別行動するかねぇ?)して、人のドラマの部分はそんなには印象に残らないのが難点ではありますが。ジョーンズ探しを繰り返すのもねぇ。リプリーにとっては2人よりもジョーンズの方が大切でした、ってのはネコ飼いとしては判らんでもないですけど。エンディングに流れるジェリー・ゴールドスミスの美しいメロディも印象的でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-10-02 14:32:12)(良:1票)
816.  モテキ 《ネタバレ》 
【橘いずみ】女尾崎豊と謳われたシンガー。『オールナイトニッポン』第二部で人気を博しました。ライブに8回行きましたが、ただ一度の武道館も良かったものの、個人的に伝説的頂点はその前の野音かと。 【DW-5600系モデル】角型G-SHOCK。古くからのデザインで、現在も高い人気があります。キアヌ・リーブスが『スピード』の中で使用していたため「スピードモデル」と呼ばれます。『バス男』の主人公もこれをはめていました。 【JAM】私が数多のガールポップを聴きつつ、これだけは忌避したのはレベッカをあからさまにパ○リつつ、リスペクトを示さず、逆にインタビューでレベッカを辱めるような発言を繰り返した(YUKIではなくリーダーが)ため。 【映画『モテキ』】twitterを起点にネットを中心としたサブカル系の世界を背景にして好事家気取りの人々(もちろん私を含む)の心をくすぐります。それに対比する形で「現実」の男女の恋愛を主題とする事で、虚と実、内と外、本音と建前という相反する構造が生まれ、そこに男女の間に存在するものの本質を描こうとしている・・・ようにも思えるのですが、どうも薄べったいです。対立構造の極の内側にあるものが丸々欠落しているようで、これでは軽薄な男女がひたすら自己主張を繰り返すだけに見えます。バブルの頃ならともかく、今、特に震災後の日本に必要なのは、もう少し誠実な物語なんじゃないかなぁ、と思うのでありました。 【『(500)日のサマー』】を明らかにリスペクト!してるよね?
[映画館(邦画)] 5点(2011-09-27 21:20:10)(良:1票)
817.  ワイルド・スピード/MEGA MAX 《ネタバレ》 
いやいやビックリ。最初のうちは「ディーゼル、相変わらずの大根っぷりだぜぇ」ってダラーンと見ていたのですが、次第にスクリーンにのめり込むように見入って、面白さに身悶え、あまつさえ感動までしたりなんかして。事もあろうに『ワイルド・スピード』如きに。面白かったぁ! 冒頭の列車強盗の件は派手だけれども、まあ前作からの『ワイルド・スピード』だわなぁ、って感じでしたが、ロック様登場で映画がビシッと締りまして。更に仲間集めから大規模な窃盗計画を立てるあたりは『黄金の七人』シリーズを彷彿させて、ちょっとノスタルジックなワクワクさ。ディーゼルとロック様の闘いも熱いし、その二人が「がっし!」と、なんてところはもう「くはー!キタわぁ!」って。ポール・ウォーカー、主役だけどもう要らなくね?みたいな、『ハゲマッチョ、炎の友情』みたいな。ストリートレース場に赴いた時の「Home Sweet Home」にウケつつ、バトル割愛かよ!って不満を抱いたりもしましたが、後でちゃんとした形で見せてくれますし。クライマックスの実行シーンが『黄金の七人』部分が殆ど無意味っていう力技になっちゃうのはどうかと思うんですけど、CGCGしていた前作に比べて市街地での一大バトル、ハデに魅せてくれます。なんだか突然変異でいきなり一級娯楽作になっちゃった感じではありますが、ここまでやってくれたらねぇ。もっとも、私にとって最大のポイントは、やっぱり2人のカッコいいお姐さまですかねぇ。警官とライダー。もうウハー!って感じで。そこだけでも高得点ですなぁ。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-25 14:38:53)(笑:1票) (良:1票)
818.  アジョシ 《ネタバレ》 
見る前は『レオン』みたいな映画?って思っていましたが、どちらかって言うとセガールもの、あるいは昔のブロンソンものみたいな。ある意味、鉄板な設定。その、鉄板であるがゆえの約束された面白さを楽しむ事はできます。んでも、2010年韓国最大のヒット作との事ですが、突出して素晴らしい!って訳ではなくて。ウォンビンはカッコいいです。少女はいい味を出してます。だけど、悪役に石井克人作品に出てきそうな連中を色々とバラエティ豊かに取り揃え過ぎちゃっていて、その上、警察側にまで個性出して、児童誘拐、殺人、麻薬取引、臓器売買、縄張り争い、バイオレンスにスプラッタ、カーチェイスに銃撃戦、格闘と取り揃え、1つ1つの味付けが濃過ぎて全体のイメージが薄ぼやけてしまっているという。例えば敵役の凄腕な殺し屋が、少女に対してささやかながらも親しみを抱いたがゆえに少女の代わりに・・・っていうところ、色々描かれた中に埋没して、ちゃんと説明しきれてたかなぁ?っていう感じ。見てる人はラストでなんで彼女はちゃんと?みたいに思っちゃったりしないかなぁ、って。クライマックスでの対決にそこを活かせてなかったのは失敗なんじゃないかな。何故あえて1対1を選んだのか、みたいなのも殺し屋にきちんと流れを与えられなかったゆえにドラマとして昇華できてない訳で。繋ぎが悪くて不明瞭な箇所が多く(ゴルフ練習場での車2台の動きの繋がり、メチャクチャ)、ただでさえ枝葉の多い映画を更にゴチャつかせています。犯罪者側のエピソードやキャラは大幅に整理してスッキリさせた方が良かったんじゃないかと。でも、二階の窓から飛び出して路上に落ちる1カットをカメラが一緒にくっついて落ちるなんてステキな映像も見せてくれて、無駄に暴力的なシーンが多いものの、力が漲ったパワフルな一編ではありました。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-22 22:42:11)(良:1票)
819.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
ベタベタなプロパガンダ映画っぷりに笑っちゃいました。だって相手がエイリアンだって視点はちっとも重視していなくて、侵略者から国民を守るんだ!って視点で徹底していて。わざわざ海から上陸して、現代兵器的な武装してて、人間サイズで、地上戦と空爆とで戦いまーす、なんてエイリアンの設定なんてしたら、そりゃツッコミどころ満載ですわなぁ。『プライベート・ライアン』『ブラックホーク・ダウン』のエイリアン版みたいな戦争映画なのですが、決定的に違うのは人間同士の戦いが生む悲劇や、理不尽な戦いに巻き込まれた者の無常感なんてモノが全く排除されて、ひたすら「苦しくても怯む事なく侵略者をやっつけろ!」って。まあ、別にそれに文句言う気もありませんけど。問題は映画としてあんまり面白くないって事ですねぇ。だってエイリアンがエイリアンとしての役割をちゃんと果たしてなくて、ただ侵略者で、それに対抗すべくひたすら一個小隊が戦闘しながら移動してゆくだけの映画ですもん。相手が誰だって別に同じじゃん、っていう。そういうシチュエーションならば、もはや『HALO』とか『コール・オブ・デューティー』とか『ギアーズ・オブ・ウォー』とかのFPS、TPSを遊んでた方がよっぽど面白いっていう世の中。なんていうか、新しい事は何もしていない、これまでの戦争映画の亜種ではありました。ラストもお馴染み「オレたちの戦いはこれからだ!」オチだし。それでも似たようなアレに比べればハデな分だけマシって。ほら、今年公開されたアレ。んー、タイトル忘れたわ。最近もの忘れ酷くて。えーと、あー、もうどうでもいいや。
[映画館(字幕)] 5点(2011-09-19 19:28:23)
820.  探偵はBARにいる 《ネタバレ》 
まず、ミステリーとして成立していません。最初から電話の相手が誰なのかは明白なので、大泉洋がどれだけ振り回されるのかをイライラと眺める映画、というカタチでしか見られないワケで。次にダラダラと長いです。エピソードはもっと整理されていていいと思います。そもそもミステリーとして成立していないゆえに、勿体付けてミステリー要素を描く部分は全くのところ無駄なのですから。それから松田龍平とのバディもののように宣伝していましたが、彼はあまり物語に関わって来ずに微妙な存在。更に西田敏行は映像の情報からだけでは大変に胡散臭いオヤジにしか見えず、いい人だいい人だってセリフで説明されてもねぇ。大泉洋の暴走はそこに至る感情の描写不足でいちいちただのヒステリーにしか見えないし。そして、センスの古さがどうにもこうにも。悪い意味で大変に東映らしいです。暴力団が出てきて殴り合い、発砲しまくり、って。今時、ひたすら暴力団話な映画を延々と見せられるのも、ちょっとレトロな感じで懐かしいかな、とも思いますが、まあ相当に時代遅れです。大泉洋の、クサいモノローグがギャグとしてしか成立しない状況で、だけどそれがちゃんとギャグになっておらず、半分シリアスになっちゃっているって点も何やってるんだか、って感じで。なんか、最近、明らかにセンスが古いモノを古いままに出してくる邦画っていうのがあって、ギャグとかレトロ趣味とかではなくてマジっぽかったりするので、そういうのに一体どう反応すればいいのだか、ちょっと戸惑ってしまう私ではあります。小雪の店の色調及び小雪の服装の色の変化、っていうところに映画的ゲージツポイントがあったりするのですが、そういうところを評価したところで、映画そのものの価値が向上したりするモンでもねーでしょーよ。雪をね、もう少し映画のカラーを決める要素として上手く使ってたらねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2011-09-16 21:38:01)
080.32%
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