801. フォックスキャッチャー
《ネタバレ》 約10ヶ月ぶり2度目観賞。オリンピックを目指すトップレスラー兄弟と狂気の大富豪の関わりを実話に基づいて描く。爽やかなスポコンとは程遠い、終始不気味な雰囲気を醸し出す。その中で名優たちの好演が光る。狂気を含む凄味を押し出したスティーブ・カレルの存在感は秀逸。マーク・ラファロも包容力のある良き兄を体当たり熱演。悩める弟役のチャニング・テイタムの造り上げた肉体はまるでレバンナ、面構えはまるでドカベンだ。自分が鍛え上げたチーム、フォックス・キャッチャーを自分の手で握り潰す。哀愁漂う末路の虚しさよ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-19 22:22:00) |
802. ミュータント・タートルズ(2014)
《ネタバレ》 数ヶ月ぶり二度目観賞。ルネサンス期の偉大な芸術家の名を頂いたカメの4兄弟。甲羅背負いし陽気なスーパーヒーローが、ネズ公センセーと共に凶悪な日本人・シュレッダーと戦う。4ガメは一心同体、「カワバンガ~」。アクションの迫力は認めるが物語にひねりなく物足りない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-19 21:57:37) |
803. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 イラクの戦場で160人を射殺した伝説の狙撃手。誉れの裏にあるその苦悩の日々を、イーストウッド節で淡々と綴る。愛国心と家族愛の狭間に揺れ、思わず頭を抱えてしまうレジェンド。それでも漢は戦場へ。生々しく、リアルに再現された市街地戦。戦争に起因するPTSD回復後、静かに襲う悲劇で幕。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-19 21:53:32) |
804. フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
《ネタバレ》 満を持してヴァレンタインデー公開、異色の官能恋愛SMドラマ。オトコは若くして成功を手にしたイケメンCEO。その本性は50人格者。そのシュミは極端なドSプレイ。オンナは今は亡き坂井泉水によく似たウブな女子大生。なかなかドMには目覚めきらずオトコの歪んだドSな仕打ちを受け入れられずに苦悩するオンナ。中身はないのだが、何度か訪れる修羅場シーンは悪くないので良作としておく。 [映画館(字幕)] 7点(2015-04-12 22:31:26) |
805. エクソダス:神と王
《ネタバレ》 ナマイキなクソガキの姿をした神サマ。そのアリガタ~イ啓示を受け、40万もの民を導く神の使い・モーゼの旅を描いた歴史スペクタクル・ファンタジー。その実態は奴隷400年のヘブライ人が持つ怒りを伝える地獄よりの使者。紅海センター分けのシーンは最新CGで自然な形で再現、ただし揺り返し波がものすんげー。尺が長く、肝心の中身は全体的にかったるい。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-12 22:21:07) |
806. ミルカ
《ネタバレ》 アタマに花ヴィラを乗っけたインド人400mランナー、その名は…「ミルカ」。牛乳呑んでなぜか腕立て伏せオイッチ・ニッ、「ハリキリ・ミルカ」。ほたえてぶつかったお相手に思わず一目惚れ、「トキメキ・ミルカ」。豪州の合宿先でセンセーの孫娘としょっぱい恋、「オノロケ・ミルカ」。それが元でメルボルン五輪で大惨敗して自分のバカ面にビンタ、「ご自虐・ミルカ」。これじゃいかんと荒野で血へど吐くほど猛特訓、「ストイック・ミルカ」。それでも過去のトラウマに捉われて大事なローマ五輪ゴール目前でやっちまった、「アッチムイテホイ・ミルカ」。最後は厄国パキスタンで会心の走り、背中に羽生えたよう、「空翔ぶ・ミルカ」。何を成すにも喜怒哀楽フル稼働。キョーレツな個性を放ち少々アツ苦しくて濃ゆいけれど、愛すべきキャラ。安っぽさやテンポ、表現法に難あるものの長尺に関わらず退屈しなかった。ミルカを讃えるテーマ曲も宜しい。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2015-04-12 21:49:27) |
807. シン・シティ 復讐の女神
《ネタバレ》 クセあるモノクロ・ハード・バイオレンス、10年越しのシリーズ第2弾。育て親の復讐に燃える踊り子、街を牛耳る悪代官、次々とオトコを手玉に取る魔性の女、オンナの手のひらの上で転がされるタフガイ、フタツカっぽい若造ギャンブラー、怪力ウヴォーギン…チョー個性派キャラ競演で「罪の街」を形成するが、その斬新さが後半失速。 [映画館(字幕)] 6点(2015-04-12 21:34:05) |
808. 96時間 レクイエム
《ネタバレ》 「最強の父親」、“ていくん”3。今作では元妻殺しの真犯人を突き止めるため、愛娘・キムを守るためにムチャクチャする。目の離せないスーパーアクションの連続が前作よりパワーアップ。ダイハードのマクレーン刑事も真っ青。加えて真犯人にたどり着くまでの二転三転するサスペンス展開に釘付け。賢い黒人刑事もいい味を出していた。伝説のシリーズ第1弾に勝るとも劣らない傑作。今年の映画館観賞は上々の滑り出し。 [映画館(字幕)] 8点(2015-04-12 21:04:21) |
809. マンデラ 自由への長い道
《ネタバレ》 半年ぶり2度目観賞。決起、27年間のムショ生活、2度の離婚、大統領就任。自由を掴み取るまでの長い長い波乱の道のり。ネルソン・マンデラ追悼上映。闘争心から慈愛の心に変わっていく様がよく表現されていた。シロかクロかなんて問題ないじゃない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-03-15 22:32:32) |
810. シン・シティ
《ネタバレ》 新作観賞に向けて試食。アメコミ原作のバイオレンス・アクション。三本立てのオムニバス形式。「罪の街」を舞台に、とにかくハードでクレイジーでモノクロでグロくてエロくてエグい。しかし中身がない。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-18 22:34:48) |
811. ハミングバード
《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサム主演。凄惨なアフガン戦地から逃れた元軍人が別人として生きる。それでもなお、暴力の渦からは逃れられない。メガネの修道女も慰みにならず。「トカレフ」と並び報じられた小品リベンジアクションだがそれには及ばない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-18 22:07:47) |
812. ラストミッション
《ネタバレ》 ケヴィン・コスナー版「96時間」。妻子の信頼を取り戻すため、病魔に侵された体に鞭打つ元凄腕エージェント。愛娘に紫色のチャリの乗り方とダンスを指南。やってることは「96時間」にカブり、インパクトの弱さは否めない。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-18 22:01:04) |
813. オールド・ボーイ(2013)
《ネタバレ》 日本のマンガを原作にした韓流犯罪バイオレンスのリメイク。歪んだ情愛が生んだ復讐劇。その衝撃的なオチがわかっていたことは別にして、オリジナル版に比べてドロドロ度が足りない。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-17 23:04:24) |
814. グランド・ブダペスト・ホテル
《ネタバレ》 豪華キャスト共演のホテルドラマ。何だか胸踊る設定だが、マジなミステリーをコメディタッチで面白可笑しく描いている展開を受け入れられず。 [DVD(字幕)] 5点(2015-01-17 22:55:16) |
815. 人生、ここにあり!
《ネタバレ》 寄木作り作業場の職員とそこで働く精神病患者の交流。奇人変人、マトモに話の通用しない方々、年を取った幼稚園児…まるで「オリンピア」。こういった方々を相手にする職員はさぞ大変でしょう。個人的に関心の強い題材だけど、ノリの軽さがネックであまり入り込めず。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-04 00:28:04) |
816. 寄生獣
《ネタバレ》 世界規模で大ヒットの日本が生んだモンスターパニック漫画、満を持して実写映画化、前編。新一寄生から母親寄生、校内大虐殺、大敵・後藤の出現まで。原作ファンでも初心者でも楽しめるよくまとめられたストーリー。グロくて大迫力のモンスターバトルを違和感なく忠実に再現、さすがはVFX映像の名匠・山崎貴監督。童顔ながらも陰のある主人公を熱演した染谷将太。ただの恐怖映画ではない、原作同様の深みある物語をよく表現していた。良作。大いに期待せずにいられない次作。 [映画館(邦画)] 7点(2015-01-04 00:09:24) |
817. ホビット/決戦のゆくえ
《ネタバレ》 ビルボ・バギンズの冒険、「指輪物語」前日譚3部作最終章。今作は登場人物がすぐそこにいるかのような臨場感ある3D映像による戦闘が中心。わだかまりを解いて手を組んだドワーフ・エルフ連合軍と醜いトロル軍団が大激闘。長い長い戦を経て、戻った故郷ののどかさが印象的。冒険は「ゴン中山」からフロドへと受け継がれる。シリーズを通じて、人物の個性が弱く本家シリーズには及ばない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-03 00:26:28) |
818. インターステラー
《ネタバレ》 人類の未来か、父娘愛か。クリストファー・ノーラン監督お得意の特殊映像で表現された、時空を超えた壮大なSF宇宙ミステリー。やや冗長な宇宙アドベンチャー展開の前半から徐々にミステリー色を強め、物語の核心に迫る。その行き着く先は「クーパーステイション」、予想できない結末。いま旬なオスカー俳優マシュー・マコノヒー熱演。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-02 03:35:33) |
819. フューリー(2014)
《ネタバレ》 第二次大戦の対ドイツ最前線に突如送られたアメリカのタイピスト。その新入米兵の目から見た凄惨な戦場。ブラピ演じる男気溢れる闘将を始めとするたった5人で戦車に乗り込み戦地を駆ります。戦車戦闘の迫力、死体が転がる戦場のグロさは申し分ありません。衝撃の結末。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-02 03:24:31) |
820. 西遊記 はじまりのはじまり
《ネタバレ》 チャウ・シンチー監督流に解釈された西遊記ビフォアストーリー、ドタバタ妖怪コメディ。遠目からだと小栗旬に見えてしまう三蔵法師、天然女戦士、貧相な優男が実はヤンチャクチャモンキーの孫悟空、肌ツヤな猪八戒、遠目からだと松田翔太っぽい沙悟浄、おっきくて臭いあんよを持つジジイ…個性的なキャラが続々登場。ぶっ飛んだお話だが、中華風の独特の笑いと間合いが印象的。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-02 03:17:42) |