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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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81.  古畑任三郎ファイナル フェアな殺人者<TVM>
「ゴジラ×メカゴジラ」に本人役でカメオ出演していた松井秀喜とは違い、「古畑任三郎」の犯人役といえば、ほぼ主役級の重要な役柄なので果たして大丈夫なのかと思っていたが、イチローの演技はなかなか良かった。全体としてはまあまあ楽しめる出来。
[地上波(邦画)] 6点(2006-04-03 01:53:26)
82.  がんばれ!ジャイアン!! 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第4作。ジャイアンとジャイ子の兄妹愛を描いているが、感動短編シリーズというよりはほぼジャイアンのスピンオフ作品といった感じで、彼の魅力は存分に出ていてジャイアンが好きならじゅうぶん楽しめる内容となっている。(実際、ジャイアン好きなのでそこそこ楽しめた。)しかし一方で、この話を感動短編シリーズでやるのはちょっと異色に感じるし、そういう目で見ると話的にも平凡で物足りない気がするのも事実ではある。でも、エンドロールまで見るとのび太と結婚するはずだったジャイ子は結局誰と結婚したのかが想像できるようになっていて、そこは良かった。(2023年3月19日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2006-03-16 00:27:37)
83.  THE 有頂天ホテル 《ネタバレ》 
以前にも劇場やDVDなどで計3回は見ている映画なのだが、年末というこの時期に改めて久しぶりに(10年以上ぶりくらいに)見た。劇場で初めて見た時はかなり面白かった映画だったのだが、その後にDVDで見返してみるとイマイチだったという記憶があるので、果たしてどう感じるだろうと思っていたが、群像劇としての面白さはそれなりにあるものの、全体的になにかとっちらかったオールスター映画のような印象で、それぞれの登場人物に見せ場を作ろうとして逆に薄みになるというこの手の大作映画特有の落とし穴にはまっている感じ。三谷幸喜監督は舞台出身のためか、映画でも舞台となる場所を一か所に限定していることが多いが、本作は主軸となるストーリーがはっきりせず、せめて宿泊客の中にでもほかの登場人物たちを客観的に見る狂言回しのような存在がいればとも思ってしまうが、そういう存在も見当たらないために、ただのドタバタに終始している印象があり、一応、登場人物たちそれぞれの人生というものをテーマとしているようだが、それも何か取ってつけたような感があるのも少し残念だった。とはいえ、何も考えなければじゅうぶんに楽しめる映画だと思うし、(少なくとも「ギャラクシー街道」のようながっかり感はない。)冒頭にも書いたように劇中の時期に合わせて見たせいか新年を迎えるラストシーンに高揚感というか、リアルタイム感というのか、そういうのはあったし、(実際の大晦日の夜10時前頃から見始めるとちょうどいいかも。)数多い出演者の中でも「新撰組!」の出演者が多いのは、やっぱり時期的なもの(最終回放送後1年ちょっと後の公開)もあるのだろう。そのつながりでオダギリジョーと麻生久美子も出演しているのだが、本作では絡みはないものの「時効警察」を見た後になって見るとやっぱり桐山と三日月のコンビをつい思い出してしまった。(2021年12月30日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2006-02-18 22:29:58)
84.  GO(2001・行定勲監督作品) 《ネタバレ》 
昔話題になっていた当時に見た時はイマイチに感じた映画だが、今見るとそこまで面白くない映画という感じはしなかった。「これは僕の恋愛に関する物語だ。」と主人公・杉原(窪塚洋介)のモノローグが三回ほど入るが、実際は在日の主人公青年のアイデンティティーに関する物語で、そのテーマをシリアスになりすぎず、癖のある笑いの中にオブラートに包みながら、しかし社会派映画としての真面目さも忘れないというクドカンの脚本はうまく、行定勲監督の演出もそれにうまくハマっていて重くなりがちなテーマを軽快な娯楽映画として描くことに成功している。クドカンらしさが出たのは民族学校のシーンで、校内で日本語を使ったことを責める教師(塩見三省)と元秀(新井浩文)の激しい応酬は本来ならこちらもちょっと萎縮をしてしまうようなシーンなのに、元秀が使った日本語の内容に思わず笑いをこらえることができなかった。それに本筋と無関係な平田満を使った小ネタもいかにもクドカンといったところ。杉原が自分のことを桜井(柴咲コウ)に告白し、拒絶されて別れた後の巡査(萩原聖人)との会話も救いがあってなんか良い。しかし、今見ると在日に対する差別意識の描き方に古さを感じてしまい、今ならこういう描き方はしないだろうなと思った。杉原の昔からの友人(細山田隆人)が殺されてしまう展開は、描写は軽めなのだが、切なさがちゃんと描かれているのがいい。桜井が杉原を受け入れるラストはこの手のテーマを描いた映画としては後味が良く、ちょっと感動的でもあるのだが、桜井がなぜに杉原を受け入れるに至ったかをちゃんと描いてほしかった気がする。出演者ではやはり杉原の両親を演じる大竹しのぶと山崎努(かなり歳の離れた夫婦だなぁ。)の強烈なコンビぶりがすごく印象に残る。(2017年9月28日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-14 21:54:43)
85.  BROTHER 《ネタバレ》 
たけしが日英米合作で手がけたロサンゼルスを舞台にしたヤクザ映画。見るのは今回が2回目だが、「アウトレイジ」シリーズを見た後になって改めて見てみると、本作のほうがたけしらしさは出ていて、寡黙な主人公や全体に漂う独特の雰囲気はいかにもたけし映画という感じがする。ストーリーは分かりやすく、「アウトレイジ」シリーズのように娯楽色が強くなっていて、たけし映画の中では比較的見やすい作品に入ると思うし、実際娯楽映画としてはそこそこ面白く見られる。しかし、合作ということを意識しすぎたようなシーンも多く、中でも大杉漣の切腹シーンは確かに強烈で印象には残るけれどもほとんどストーリーに無関係なシーンのためか、なんか浮いて見えてしまったのは残念。しかし、たけしはじめ登場する男たちはカッコよく、いかにもハードボイルドな印象。中でもたけしの舎弟を演じる寺島進演じる加藤が良く、「ちょっと用が。」と言い残し、たけしたちの乗るリムジンを見送る姿にこれから自分の命を投げ出す覚悟のようなものが見てとれるし、このシーンの演出もたけしらしさが出ていて良かった。タイトルの「BROTHER」とは本来はたけし演じる主人公・山本と彼がロスで出会う黒人青年・デニー(オマー・エップス)のことを指していると思うのだが、それ以上に山本と加藤の関係の深さがこのシーンを見ただけで分かり、「BROTHER」というタイトルはこの二人のことでもあるのではと思えてくるほどの名シーンだと思う。ただ、その後の後半の展開はけっこうグダグダしていたのが惜しかった。(2014年1月16日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-06-01 18:12:41)(良:1票)
86.  ぼくの生まれた日 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第5作。誕生日に両親にこっぴどく叱られたのび太がドラえもんと一緒にタイムマシンで自分の生まれた日に行くという話。確かに良い話で感動的ではあるけど、「おばあちゃんの思い出」までの三本ほどではなく、5作目ともなると息切れ感もあり、失速という印象で、本作がこのシリーズ最終作となったのもなんか納得できる。でも、メインの長編作品ではあまり話に関わることのないのび太の両親(これが「クレヨンしんちゃん」劇場版との最大の違いかも。)がのび太とともにメインの登場人物として描かれているのは同時上映の短編とはいえ「ドラえもん」劇場版ではとても珍しい気がするし、本作の趣旨とは違うのだが、だからこそドラえもんを含めた野比家の面々が夕日を眺めているラストシーンはとても印象に残った。さっきも書いたように本作で感動短編シリーズは完結なのだが、個人的には「ぞうとおじさん」とかもやってほしかったなぁ。(2023年3月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-05-25 23:14:06)
87.  Dolls ドールズ(2002) 《ネタバレ》 
昔に見たときはたけしの映画の中でもイマイチに感じた映画だったが、久しぶりに見てみると映像的にかなり美しく、その美しさに終始魅せられてしまい、このおかげで最後まで退屈せずに見られたし、最近のたけし映画では見られない芸術性をじゅうぶんに感じることができる映画になっている。(ひょっとしてたけしのこういう映画は現時点ではこれが最後かも。)でも、この映像のイメージが先にあって、人形浄瑠璃をベースにした三つのラブストーリーというのはあとから付け足した感じだが、これがドラマとしての深みに乏しく今見てもストーリーとしてはイマイチに感じるし、たけし自身が背伸びをしてしまっているようにも感じる。ただ、深田恭子のアイドルのエピソードは本作の雰囲気からして浮いているが、この深田恭子演じるアイドルが事故に遭い、引退するという展開はたけし自身のバイク事故を重ねているようで、ひょっとしたら自分もあの事故で助かってもこのアイドルのように引退していたかもしれないという恐怖心のようなものが感じることができた。久石譲が今のところ最後に音楽を担当したたけし映画でもあるが、最初(「あの夏、いちばん静かな海。」)と最後がラブストーリーなのは偶然ではないのかもしれない。(2020年2月1日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-04-13 23:09:38)
88.  ピンポン 《ネタバレ》 
最近テレビアニメ化もされていたが、あらためて久しぶりに見てなるほどこれは単発の映画よりも連続ものでやったほうが見ごたえがあるだろうなと感じた。とはいえ、映画としてそこまで悪い出来ではなく、特撮スタッフ出身の監督にしてはドラマがわりとしっかりとしていて、CGを駆使した卓球シーンもCGが全面に出ているような違和感はなく、すんなりと見られる。昔見た時は中村獅童演じるドラゴンのインパクトが凄かったのだが、(今見てもインパクトのある登場人物で、演じている中村獅童もやっぱりいちばんのはまり役だと思う。)今回見てみると卓球好きでありながら才能の無さを指摘され、屈折して卓球から身を引くアクマ(大倉孝二)に共感するところがあった。クライマックスのペコ(窪塚洋介)とスマイル(井浦新)の試合シーンを直接的に描かずに結果だけをラストシーン間近に写真で見せるのは潔さが感じられる。ドラゴンの「才能は求める者にだけ与えられるものではない。」というセリフが印象に残るのだが、脚本のクドカンは後年「あまちゃん」で鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)に「向いてないけど、続けるのも才能よ。」というセリフを言わせており、今になって見るとあのセリフはこのドラゴンのセリフに対するアンサーだったことが分かって面白い。(このドラゴンのセリフは原作の漫画にあるんだろうとは思うけど。)一方でペコが「アイキャンフライ!」と叫んで橋の上から川に飛び込むシーンは本作の中で有名なシーンの一つだが、冒頭にも出てくるこのシーン、その後のシーンでそれに関して一切触れられないためか、なんかただインパクトのある映像を撮りたかっただけに見えてしまうのはかなり残念だった。まあ、ここも今見ると「あまちゃん」を思い出すような部分ではあるのだが。(2017年10月7日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-04-11 21:35:13)
89.  世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM> 《ネタバレ》 
SMAPのメンバーが各1話ずつ主演する「世にも奇妙な物語」。以前に見たときは「エキストラ」と「BLACKROOM」くらいしか印象に残らなかったこともあり、再放送であらためて見てみた。香取の「エキストラ」。日常の会話がすべて台本に書かれたセリフという発想が面白く、初見時にも印象に残った話。主人公が最後に一生分の台本を渡される展開は怖かったし、最後の最後、セリフではなく自分の言葉でヒロイン(矢田亜希子)に話しかけても結局それも台本上のセリフであったというオチがなかなか利いている。草彅の「13番目の客」。ストーリー自体はありがちに感じるものの、なかなかに味わい深い短編で見終わった後に考えさせられるものがある。ラストを説明過多にならず、視聴者の想像に委ねているのも良い。キムタクの「BLACKROOM」。真っ暗なだだっ広い部屋で展開する親子三人の不条理なコントのような会話劇がひたすら笑える一編で、不気味で怪しすぎる両親を演じる樹木希林と志賀廣太郎がなんともハマっているが、それをいつものチャラい感じで受け止めるキムタクもそのチャラい感じがハマっていてなかなか良かったと思う。オチもぶっ飛んでいて、以前に見たときもそうだったが、やはり今回見てもこの話がいちばん面白かったし、強烈な印象が残る。演出を担当した石井克人監督の作品はコレしか見ていないのだが、ほかの作品もちょっと見てみたい。稲垣の「僕は旅をする」。「BLACKROOM」と一転して静かな雰囲気のミステリーで、この話がいちばん「世にも奇妙な物語」らしいエピソード。でも、よく出来てはいるものの、面白いかと言われればそれほどでもなく、見終わってもとくに印象に残るものはなかった気がする。今となっては主人公の姉を演じる桜井幸子が懐かしい。中居の「オトナ受験」。大人になるために免許が必要になった世界というのは、社会性があるし、先見の明も少し感じるものの、とくに盛り上がりはなく、オチもつまらない感じがしたのがちょっと残念。5話全体としては話によってばらつきがあるものの、(オムニバスだから仕方のない部分ではあるのだが。)5話ともそれなりによく出来ていたと思う。(さっきも書いたが「BLACKROOM」が最高。)ただ、今回見た再放送ではタモリが登場するストーリーテラー部分がまるごとカットされていたのが違和感が大きかった。やはりあれがないと「世にも奇妙な物語」独特の雰囲気が出ない。(2017年1月22日更新)
[地上波(邦画)] 6点(2005-03-27 22:36:40)
90.  イノセンス
映像は美しい。ただ、背景がリアルすぎてアニメのキャラクターと馴染んでいない箇所があるのに少し違和感を感じた。それに押井の映画にしては普通な印象である。もちろんいつもの押井節は健在だが、前作のほうが面白かったような気がする。でも本作もつまらなくはなかったので6点。
[ビデオ(邦画)] 6点(2005-03-27 01:50:48)
91.  劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 《ネタバレ》 
去年だったかにYouTubeで配信されていたテレビシリーズを何気なく見たところ、けっこうはまってしまい、最後まで面白く見たのだが、今回劇場版も配信されたのでこちらもと思い見た。テレビシリーズが連ドラ形式に近く、番外編など入れにくそうな感じだったのでどうなんだろうと思っていたが、テレビシリーズとは無関係の完全にパラレルな内容で、オルフェノクが支配する世界でレジスタンスとして活動する真理たちや冒頭記憶を失って別人として暮らしている巧などテレビシリーズの彼らに馴染みがあると少し戸惑ってしまうのだが、これはこれで悪くはないと思う。でも、やはりわざわざこういう設定にしたのであれば脚本の作り込みや、世界観にももう少し深みが欲しいところで、子供向けと言ってしまえばそれまでなのだが、テレビシリーズが面白かっただけになんか残念。テレビシリーズとは少し違うキャラに見える人物もいる中、テレビシリーズでかなり陰湿なキャラだった草加が本作でもほとんど同じようなキャラなのは見ていて妙な安心感を覚えるも、えらくあっさり死んでしまったのにビックリ。長田が海堂に本気で惚れているという設定もなんかそれだけで終わっている気がするが、テレビシリーズで最後まで生き残った海堂が本作では死が描かれていたのは面白かった。さいたまスーパーアリーナで撮影されているクライマックスはやはり観客役に一万人のエキストラを集めている(エンドロールでエキストラの名前が出るとは思わなかったが。)だけあって圧巻であり、やはりここがいちばんの見どころとなっている。(この頃よく出てた古代ローマものの洋画の影響もあると思うけど。)スマートブレイン社内で村上社長と話している顔だけの存在の三人を過去の仮面ライダーシリーズで首領の声を演じていたことのある声優三人が顔出しで演じているのが思わずニヤリとさせられる。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-03-28 23:34:17)
92.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
是枝裕和監督の作品を最初から最後まで見たのはこれが初めて。(「万引き家族」が話題になっていた頃、連ドラの「ゴーイングマイホーム」を見始めて途中で屈折した経験あり。)是枝監督初の時代劇だそうだが、浅野内匠頭の辞世の句の一節をタイトルにしているとおり、赤穂事件を背景に、父の仇討ちを誓ったへっぴり腰の侍(岡田准一)を通して復讐や仇討ちのバカバカしさや無意味さを描くという発想と着眼点は良いし、主人公が住んでいる長屋の汚さなどリアリティのあるセットの素晴らしさなどはいかにも本格的な時代劇という感じがして良かった。また、その長屋の住人たちの人物造形、描写もしっかりとしていて、そのあたりも見ごたえのあるものになっている。それに桜の花が散るのはまた来年咲くためというセリフも心に残る。でもなにか全体的な印象としては弱く、そこそこ退屈せずに見られたものの、ちょっと散漫としていて冗長に感じる部分も多かったのはちょっと残念だったし、さきほど長屋住人の造形や描写がしっかりしていると書いたばかりだが、その中に吉本芸人を三人(上島竜兵、木村祐一、千原せいじ)も入れたのはいささか狙いすぎのような気がした。ラストにかけてももう一つなにか欲しかったところか。
[DVD(邦画)] 5点(2024-03-10 15:44:55)
93.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を実写化した山崎貴監督の映画。アニメを実写化する場合、多くはそのアニメの最初からというパターンが多いと思うのだが、この映画はシリーズの中でも人気と評価の高い劇場版の作品を実写化しており、アニメの実写化の着眼点としてはけっこう悪くない感じはする(でも山崎監督なら鉄人兵団を実写化した方が向いてそう。やってほしくないけど。)のだが、あえてオリジナルを久しぶりに見返してから本作を見るとやっぱりかなり厳しいと言わざるを得ない出来になっていて、既に散々書かれているが、「クレヨンしんちゃん」のアニメだからの一言で済まされる部分がそのまま実写化されていて不自然な部分が多く、また本来子供向けであるはずが大人が見ても唸るようなリアリティと見ごたえのある作品になっていたオリジナルと比べても合戦シーンなどにリアリティがなく、子供向け、いや子供だまし感が強く、見ていて少し退屈。それにオリジナルで好きだったシーンがけっこうカットされてたのも残念。その中でも原恵一監督がタイトルにしようとまで拘ったという又兵衛の異名のひとつである「青空侍」が登場しないのが非常に残念で、これによってラストシーンが変更されているが、このラストが非常に弱く、余韻が残らない。せめて「青空侍」は残しておくべきだったのではと思う。オリジナルよりも又兵衛と廉姫の恋愛に重きを置いているためか、もう一つのドラマである少年と又兵衛の友情を描いた部分もすごく薄みに感じる。(恋愛部分も深みは感じないが。)と良いとこなしの映画のように書いているが、ひろしに相当する人物の職業をカメラマンに変えたのは正解で、敵陣にうって出る前の夜にみんなで写真を撮るシーンはけっこう良かったし、印象的で、又兵衛の「これで生きた証が残せた。」というセリフも心に残る。ここだけは本当にあざとさを感じず素直に良いシーンだと思った。それからもう少し書かせてもらうと、又兵衛に仕えることになる野武士ふたりはオリジナルで声を担当していた雨上がりをそのまま起用していても良かったような気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-11-26 23:46:50)
94.  特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ「特捜戦隊デカレンジャー」の劇場版。テレビシリーズは全話見ているが、戦隊シリーズにMIBの要素を持ち込んだ刑事ものといった感じでこの年になって見てもけっこう面白かったのだが、劇場版である本作もそのテレビシリーズの雰囲気を壊すことなく見れたし、見せ場が派手なのも劇場版らしい。テレビシリーズでエンディングを歌う佐々木功が(テレビシリーズのエンディングのバックにも登場する)エイリアンバンドのボーカルの声を演じているが、登場シーンにエンディングと同じ構図の映像が使われているのは凝っているし、この映画でテレビシリーズでエンディングを歌っているのがこのバンドという設定になっていると分かるのも面白い。デカレンジャーではレギュラーで登場する刑事たちが全員変身できるという設定なのだが、本作のゲストであるマリーゴールド(新山千春)が回想シーンで変身しかけたのはやっぱりという感じ。でも攻撃を受けて変身直後に解除されるのはなにかもったいない気がした。今回の敵であるガスドリンカーズのリーダーを演じているのが遠藤憲一なのは劇場版ならではの豪華さだが、このガスドリンカーズの面々は過去の戦隊シリーズで悪役を演じていた俳優がキャスティングされており、「忍者戦隊カクレンジャー」で悪役を演じていた縁からの起用だと思うが、この頃は既にバイプレイヤーとして売れていたと思うのにこういう戦隊シリーズの悪役OB俳優を集めるオファーにも応じるところに仕事を断らないという姿勢が垣間見える。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-10-28 12:16:47)
95.  爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中! 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ2003年の作品である「爆竜戦隊アバレンジャー」の劇場版。テレビシリーズも見ているが、そちらは子供向けらしい作劇の中に時折かなりシリアスな話もあってわりと面白く見たのだが、その劇場版となる本作はテレビシリーズの明るい雰囲気そのままの感じで、けっこう安心して見れた。テレビシリーズに登場する怪人は三つを合成したものなのだが、今回は劇場版ならではの特別感を出すためか、六つを合成したものになっているのはめちゃくちゃ単純だし(その怪人の声を担当している高田由美が懐かしい。)倒されても巨大化しないのもなんかかませ犬的なギャグ要因っぽい。中盤でこの怪人を倒してしまい、どうするんだと思っているとゲストヒロインが新たなる敵の変身であったという展開だが、ここからの方が劇場版らしい派手な見せ場となるが、やはり見どころになるのは今までテレビシリーズに出てきた爆竜たちが全員登場するシーンだろう。また、この後半の敵であるガルヴィディの声を翌年の戦隊である「特捜戦隊デカレンジャー」でナレーターをやっている古川登志夫が演じているのも面白い。(「デカレンジャー」では遊馬のような落ち着いた柔らかな口調なのに対して本作ではピッコロのようなドスの利いた口調なのはさすがである。)テレビシリーズでは羽田健太郎を中心とした番組のためのユニットが音楽を担当しているが、本作は羽田健太郎が単独で担当している。おそらく本作は彼が劇伴音楽を担当した最後の映画作品ではないだろうか。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-31 18:47:54)
96.  ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!
ドラえもんズシリーズ第6作。今回はドラえもんは登場せず、1作目以来にドラミちゃんがドラえもんズとともにメインをつとめているが、まあいつも通りのドラえもんズといった感じ。直前に「ゴール!ゴール!ゴール!!」を見ていたのでこちらは見ていて安心感というものはあった。よこざわけい子のドラミちゃんが映画に登場するのは本作が最後ということで、いよいよ大山ドラの終了が近い時期の作品だと感じてしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-18 14:18:45)
97.  ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!! 《ネタバレ》 
ドラえもんズシリーズ最終作となる第7作。ドラえもんズ(ドラえもん除く)がアチモフ軍団とサッカー対決をするという内容は明らかに日韓ワールドカップに便乗したものと思うが、10分未満の短編でほぼ試合のシーンしかなく、ストーリーも無いに等しいのでいくら子供向けのドラえもんズシリーズとはいえこれはちょっとなあという感じが否めない。でも、全編セリフ無しのサイレントというのは挑戦的ではあった。本作でドラえもんズシリーズも終わりなのだが、全7作でドラえもんズのメンバーも7人なら1作ずつでメンバー1人ずつに主役が回ってくる構成でも良かった気はする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-03-18 13:47:35)
98.  ヤッターマン(2008) 《ネタバレ》 
三池崇史監督によるアニメの実写化作品は「忍たま乱太郎」を見ていて、アニメを小学生の頃に見ていたためか、思ったよりは楽しかったのだが、こちらはオリジナル、リメイクともにちゃんと見ておらず、正直どうかなと思っていたが、アニメを見ていなくてもアニメの雰囲気を実写で再現しようというのが伝わってきて、原作のアニメが大体こういう雰囲気というのは分かるし、「説明しよう」のナレーションは幼い頃に見ていた別のアニメでも使われていたので懐かしかったし、主役であるヤッターマン1号と2号が「ドラゴンボール」に出てくるグレートサイヤマンの元ネタであるというのも納得できる。全編内容はバカっぽく下ネタも全開なのだが、まあそれなりに楽しめた。ヤッターマンよりも三悪のキャラクターのほうが立っているのだが、これもアニメに忠実なのだろうと思うし、中でも公開当時話題になっていた深田恭子のドロンジョは女王様キャラのようでありながらどこか憎めない可愛さもあり、評判通りのはまり役だった。三悪のインチキ寿司屋のシーンでアニメで三悪を演じている小原乃梨子、たてかべ和也が笹川ひろし監督と一緒にカメオ出演しているのがなんかツボだった。(さっきも書いたようにアニメをちゃんと見た事がないので、このトリオで思い出すのは藤子アニメだったりするのだが。)ただ、この内容での90分超えはちょっと長く、とくにクライマックスの博士(阿部サダヲ)とドクロベエ(声:滝口順平)の対決は仕方ないにしろ、絵的には阿部サダヲの一人芝居のように見えてしまい、ちょっと退屈だった。でも、全体的な雰囲気は嫌いではなく、機会があればアニメも見てみたいと思った。
[DVD(邦画)] 5点(2022-10-15 23:01:38)
99.  隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS 《ネタバレ》 
「椿三十郎」に続く黒澤時代劇のリメイク。同じ脚本を使ったリメイクになっていた前作と違って、こちらは「隠し砦の三悪人」の脚本を原作にした映画になっていて、もう何年もオリジナルを見返していないというのもあるが、思ったよりはそれなりに面白かった。でも、やはり何か軽いし、松潤演じるオリジナルと違う主人公である武蔵と長澤まさみ演じる雪姫とのロマンスが描かれるあたりは何か違う気がする。オリジナルは「スター・ウォーズ」に多大な影響を与えたことで知られているのだが、悪役である椎名桔平の衣装など「スター・ウォーズ」を意識した部分もあるのは好きでやっているのだろうけど、なんか無駄な部分で凝っている感じでちょっとどうなんと感じてしまった。それにオリジナルで有名な「裏切り御免」というセリフが主題歌のタイトルにまでなっているが、本編中で軽々しく何度も口にしているのは違和感がある。三船敏郎が演じていたオリジナルの主人公である六郎太も登場するが、演じるのが阿部寛というのはイメージ的にもよく合っていて、この配役は素直に良かったと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2022-10-08 22:56:54)
100.  劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!! 《ネタバレ》 
第5シリーズの劇場版。このシリーズの鬼太郎をちゃんと見るのは実はこれがほぼ初めてなのだが、これまでの劇場版を3週間ほどで見ていたせいか、急に現代的なアニメになってしまった感があり、ゲストヒロインやねずみ男が惚れる先生などやけに可愛く描かれていて、個人的にはぜんぜんOKと思うものの、鬼太郎の世界観には合っていない感じ(せめて猫娘だけぐらいに留めておいてほしかった。)でかなりの違和感があったのが残念で、全体的な雰囲気もこれまでとはかなり違う感じ。また5期の鬼太郎の声は高山みなみなのだが、どうしてもコナンに聞こえてしまい、鬼太郎を見ている気があまりしなかったのも事実。(このキャスティングは青山剛昌が水木しげると同郷だから成しえたのかな。)それでも普通の子供向けとして見ればそこまで目くじらをたてるほどでもないとは思うし、一部過去のシリーズでやったエピソードの焼き直しも盛り込んだオリジナル脚本とのことだが、純粋にストーリーだけを見たら、鬼太郎のエピソードの一つとして違和感はとくに感じなかった。(それらしいかは置いておいて。)協賛に桃屋が入っていて、カメオ的に登場する三木のり平を模したキャラクターを息子である小林のり一が声を演じているが、なぜに三木のり平と思ってしまった。(テレビシリーズ見れば分かるのかな?)アニメシリーズ40周年記念作でもあり、東映マークが出る前のパーティーのシーンで歴代の鬼太郎がセリフ付きで一堂に会しているのがこのシリーズの息の長さを物語っていて、結局ここがいちばん印象に残った。今ならもう一人増えるけど。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-30 23:05:56)
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