81. チアーズ!
底抜けの明るさとリア充っぷりについていけない気にもなったが、変な男たちとアクロバティックなチアの迫力とキルスティンの可愛さで押し切られた。踊っとけ踊っとけ! キルスティンの事をブスとかタレ乳とかいう人は俺が相手だ!ちょー可愛いし! スパイダーマンでしか観たことない人がキルスティンを嫌う傾向がある気がするのである。 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 21:25:05)(笑:1票) |
82. ゴーン・ベイビー・ゴーン
《ネタバレ》 重厚さと雰囲気がミスティックリバーっぽいと思ったら、原作者が同じなのか。一気に動き出す後半の怒涛の展開とシビアなオチに唸らされた。タウン観た時も思ったけど、ベン空撮大好きなのね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 21:18:51) |
83. シリアスマン
《ネタバレ》 やっぱコーエン兄弟は意地が悪い。とにかくラリーさんが可哀そう! クソマジメに信心深く、生きてるのに全くロクな事がなくて、身の回りの人間も基本的に誰も助けにならないっていう・・・。その身の回りの人間の言動が絶妙。特別悪人も出てこないんだが、ちょっとずれてて、そのずれ方がリアル。いるいる、こんなヤツ!っていう人だらけ。ラリーの立場にたったらイライラしちゃうんだろうけど、はたから見てると、そういう人たちの言動と、そういう人たちに翻弄されてるラリーが可笑しくてたまらない。不幸を笑ってごめんよ、ラリーさん。 絶望的なストーリー展開なのに、止まらないクスクス笑い。 「クソの役にも立たない宗教」という描写にはある種の背徳感を楽しめるかも。あなたの身にも降りかかるかもしれない身近で地味な悲喜劇。 人生なんてクソだ!といいたくなるような映画だけど、とても面白かった。 最後は唐突でポカンとしてしまったが。 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-09 00:12:33) |
84. ドゥームズデイ
敵はモヒカンばかりのヒャッハー度120%のアクションバイオレンスでした。オリジナリティがないだなんだと批判されてるようだが、全編出し惜しみのないアクションにとても満足した。お姉さん強すぎ。ヒャッハー! [DVD(字幕)] 8点(2011-02-26 22:04:41)(良:1票) |
85. 30デイズ・ナイト
《ネタバレ》 これ地味に傑作な気がする。ゾンビっぽいヴァンパイアがマジでキモ怖い。日の昇らない雪国の閉塞感と、追いつめられる緊張感が凄い。バトルシーン以外はほぼ無音だもの。武器がほとんどないし、敵は超速いので、気を抜くと一瞬で咬みつかれるのが怖い。ラストの方の熱い展開にはちょっと泣きそうになったくらい。ライミプロデュースは伊達じゃない、シリアスで骨太なホラーであった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-02-26 22:03:05)(良:1票) |
86. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 いやあ面白かった。笑った。金かかったコメディアクションってのは気持ちいいな。それにしても、あの踊るイカレタハゲが、あの人とはねぇ。言われても別人にしか見えない。パリ恋のトラボルタみたいだもん。まあ、笑いの要素がほとんどグロ、パロディ、不謹慎だから笑えないという人が多いのも頷ける。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-05 19:29:20) |
87. SPL/狼よ静かに死ね
《ネタバレ》 なんか色々凄い。マフィアもののバイオレンスかと思いきや、いきなりハイスピードカンフーになるのが凄い。デブ(サモハン)でも速いのが凄い。通行人とか無関係な人が一切出てこないのが凄い。善玉の警官もザコキャラ一匹を集団でボコボコにしちゃうのが凄い。 終盤のコテコテすぎる展開と仰々しい音楽とスローモーションには流石に笑ってしまった。もう劇画すぎるんだもの。いやー、一体何人殺したら気が済むのっていう、とても面白いハードボイルドアクションでした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-05 19:21:35) |
88. ノーウェア・ボーイ/ひとりぼっちのあいつ
《ネタバレ》 序盤はちょっと退屈だけれど、ジョンがロックンロールに目覚めて、 クオリーメン結成してライブやったりするあたりはテンション上がる。楽しい。ポール可愛すぎる。ご機嫌なロックンロールナンバーがガンガンかかってることで、二人の母親の間で葛藤するジョンの苦悩という重さが上手く軽減されている。 でも、生みの親と育ての母親がいたとしたら、絶対育ての親を大事にすべきだと思うけどね。ジョン君、ワガママすぎだよ。ちょっと厳しいけど叔母さん超いい人じゃん。超愛されてるじゃん。他方、実の母親の若づくりの不快感の出し方は巧かったなー。「このババアウゼー!」と誰もが思ったんじゃなかろうか。 音楽、ビートルズが好きな人には特にオススメな良作。 [映画館(字幕)] 8点(2010-12-05 02:06:07) |
89. ビッチ・スラップ 危険な天使たち
《ネタバレ》 いやー面白かったなー。ぶっ飛んでる。 序盤は事あるごとにお色気シーンが挿入されて、話がなかなか進まなくてはずれかなーとも思ったが、次第に時間を遡るに連れ明かされていく謎!! っていうほどの大層なものではなく、とりあえずバイオレンス。 バイオレンスの間であってもサービスカットは忘れない。 ビッチのハイキックの時にパンツが見えた場合はそこでスローモーションになり、 舐めるようなカメラワークになるところとか、いちいち演出がバカバカしい。 とりあえずオッパイを映してみる。 とりあえずハードコアを流してみる。 とりあえず服は濡らしてみる。 とりあえずマシンガンを乱射してみる。 とりあえず尻と太股を映してみる。 とりあえず爆発させてみる。 とりあえず股間を映してみる。 とりあえず殴り合いさせてみる。 とりあえずレズ行為させてみる。 日本語をしゃべり、ヨーヨーを武器とする敵の中国人(?)が 恐ろしいブスだったのは哀しかった。そこは、エロスをふりまくるアジアンビューティーを配置してほしかったところだ。 いきあたりばったりのようにしか見えない物語だが、途中から予測不能、めちゃくちゃになっていって、あんぐり。もはやこれはSFの部類ではなかろうか。 不死身に近いビッチ達にもうメロメロ!! いまだかつてない、しょうもないエンドロールが素晴らしい。 とても面白いクソ映画! ビッチ最高!! [映画館(字幕)] 8点(2010-11-03 19:57:19) |
90. アドレナリン:ハイ・ボルテージ
《ネタバレ》 いやー前作に劣らない、オゲレツ指数ハイボルテージな楽しいクソバイオレンス映画。乳首カットは流石に痛そうだった・・・。 また続編が出たら劇場行っちゃうな、こりゃ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 14:20:19) |
91. ブラザーズ・ブルーム
《ネタバレ》 ツタヤ独占レンタルらしい。 微妙な豪華キャストに惹かれて借りた詐欺師映画。 音楽やカメラワークなどのセンスが良いしストーリーも結構面白かった。 時にクールで時にキュート、喋らない日本人を演じた菊地凛子が素晴らしかった。 あと爆破演習シーンで、はっぴいえんどの「はいからはくち」がかかったときはテンションかなり上がった。洋画ではっぴいえんどが聞けるなんて!! [DVD(字幕)] 8点(2010-08-01 21:18:03) |
92. ぼくのエリ/200歳の少女
《ネタバレ》 無音で雪が降る静かなオープニングから示唆されるようにとても静かな映画。 時折流れるBGMも至極穏やか。そんな静かな雰囲気と雪原の風景の中で挿入される残酷なシーンの怖さは、洗練されすぎててある種芸術的。 ラブストーリーの要素も強くありながら、全く体温が感じられなかったのは自分だけだろうか。オスカーとエリの間には連帯感のようなものは見えたが、これを一つの初恋物語だと言われると首を傾げざるを得ない。互いが孤独の時にたまたま寄り添っただけで、いわゆる恋の喜び的なものが描かれていないからだろう。なんだか大人の不倫を描く時に使われるような描かれ方なのだ。そんなギリギリのラインで描かれる2人の関係性がなんだか判然としない。 判然としないまま、熱烈に盛り上がるわけでもないところがこの映画を印象付ける特長でもある『体温の低さ(冷たさ)』なのである。 なので、心に訴えかけるというより脳に訴えかけるドライな作品だったと感じた。 演出が抑えられている分、人によって感じ方が違ってくる良作だと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2010-07-15 23:27:31)(良:2票) |
93. マイ・ブラザー(2009)
《ネタバレ》 戦争で地獄を観て、人が変わったって流れのストーリーは「ディア・ハンター」を思い起こされる。「マイ・ブラザー」では、家族との関わり方において、変貌してしまった男の苦悩を見させられる。 序盤は弟(ジェイク・ギレンホール)の方も親に比較されて厳しいこと言われたりとそれなりに描かれていたのだが、後半はお兄ちゃん(トビー・マグワイア)の苦悩ばかりで、 弟の事はあまり描かれてなかったのが残念。 兄弟愛の物語のようなタイトルではあるが、戦争で負った個人的で物凄く深い心の傷を持つ一人の男の物語になっていた。 弟の想いを最後まで描いて欲しかったところでもある。 もっとも、一人の男の物語としてみれば申し分なく、繊細で上質な映画で、トビー・マグワイアと子役のお姉ちゃんの演技は鬼気迫っていた。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-24 14:32:49)(良:1票) |
94. 子猫の涙
浪速のボクサー、森岡栄治をモデルに引退からダメオヤジの一生を描いた人情悲喜劇。 BGMが素晴らしいし、黄色っぽい映像、上質朝ドラのような軽快な雰囲気がとても良かった。武田真治もダメさ加減がよろしくて、かっこよかったです。 黒川芽以の出番すくないぞ! [DVD(邦画)] 8点(2010-06-16 00:08:57) |
95. 川の底からこんにちは
《ネタバレ》 面白かった!! 満島ひかりはやっぱ素晴らしい。 「愛のむきだし」ではシリアスな役柄で存在感を出していたが、本作では、すっとぼけた絶妙の間合いの喋りで笑いを誘いまくる。天性のものなのか、監督の手腕かわからないが、凄い。岩松了の下ネタ全開の軽いオッサンも非常にリアル。 オッサン、オバチャン、アバズレ、ダメ男、ダメ男の連れ子、ダメ父・・・と色々な人間が出てくるが、その全てにリアリティがある。 コメディでありながら、突拍子も無いような言動はあまりなく、平凡な人間の普通っぽいが、ほんの少しずれてる会話がとにかく笑える。こういうスタイルのコメディはなかなか珍しいかも。 特に後半に出てくるインパクト抜群の社歌が素晴らしい。 これは現代労働者階級のパンクロックナンバーだ。倒せ!政府!! 「中の下で何が悪い! どうせ大した人生じゃないんだし、もう頑張るしかしょうがない!」っていう開き直りのメッセージは、希望の見えづらい現代人にこそストレートに響く。 「あたしの人生最高にハッピーよ!」 っていう人は決して楽しめないと思うので見ないほうがよろしいかと。 [映画館(邦画)] 8点(2010-06-09 11:04:11)(良:3票) |
96. ローラーガールズ・ダイアリー
噂に違わぬ面白さ!ローラーゲーム? こんな競技知らんかった。 このゲームの迫力がなかなかのもの。 親の反対を押し切って、自分のやりたい事をやるっていうどこにでもあるストーリーだが、数多いながら全ての登場人物に愛着がもてるようになってるし、(ボーイフレンドだけが表面的にしか描かれてないのが惜しい)BGMも良い。 細かい部分のセンスもいちいち良い感じで、ほとんど悪い点が見当たらない。 「遠い空の向こうに」「リトル・ダンサー」のような傑作にまるで見劣りがしない、上級のベタ映画。 誰でも「面白かった!!」と思える作品ではなかろうか。 戦う女は美しい。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-07 12:05:38)(良:2票) |
97. ひゃくはち
《ネタバレ》 レギュラー争い以前の、ベンチ入りをかけた高校球児の苦闘を描いている。 『3年間死に物狂いで練習しまくってもベンチにすら入れない選手がいる』という事をしっかり伝えてくれているのが素晴らしい。無責任に「がんばれば必ず夢はかなう」とかいうような物語より心に響く。 主要人物も人間味あるキャラクターばかりで、これぞリアルな高校野球の映画なのかもしれない。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-01 15:03:29)(良:1票) |
98. 月に囚われた男
ケヴィン・スペイシーどこに出てたのかと思いきや、ロボの声だけなのね。 しかし、エイリアンも殺人鬼もでてこないし、地味だし、登場人物は…なのに何故面白い。 低予算映画とは思えないクオリティの孤独感を強調する丁寧で美しい映像、ありそうでなかった奇妙で切ないストーリーにすっかりひき込まれ、寝ぼけ眼の目も冴えまくった。 手塚治虫の火の鳥を思い起こしたのは僕だけだろうか。 大きくはないけど、ジワッとした感動。単館で終わるのはもったいない。 [映画館(字幕)] 8点(2010-05-02 23:43:30)(良:3票) |
99. ブラックブック
《ネタバレ》 ナチスの非道を描くだけでなく、戦勝国側の残酷さまで描かれ、戦争では正義も悪もないというスタンスで描かれているため、後半にはかなり疑心暗鬼にさせられる。ヤマ場だらけで、濃密なストーリーはかなりスリリングで終始全く飽きさせない。 逞しい女性のスパイサスペンスの形で、腹の読めない人物が多く登場し、その正体が後半で明かされていくのだが、流石にちょっと整理が難しかった。 しかし、充分に二回観るに値する映画であると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-25 19:30:14) |
100. サン・ジャックへの道
クセのありすぎる仲の悪い三人兄妹と、他の同行者達の罵声飛び交うギクシャクロードムービー。この人達と一緒に旅してる気になってしまい、旅の終りではなんだかもう少し旅を続けたい気持ちになってしまい、切なくなりました。夢の描写は若干邪魔くさかったけど、景色も良かったし、いい旅させてもらいました。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-25 19:03:34)(良:1票) |