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rain on meさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 123
性別 男性
自己紹介 新作をどんどん観に行く、というよりも好きな作品を何度も繰り返し観るタイプです。
よろしくお願いいたします。

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81.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
当たり前なのだろうがとても心温まる物語で感動した。やはりミュージカルはこのように大団円で終わるものの方が個人的に向いているようだ。最後エンドロールでキャストの方々を紹介するシーンでは、役者の皆さんそれぞれ良い表情をしていて感動が高まった。それにしてもBeauty and the beastは名曲だ。あの曲が流れるだけで気分が高まるのだからどうしようもない。特にBoth a little scared, Neither one prepared という歌詞が素晴らしい。エンドロールでオリジナルを歌っていたセリーヌ・ディオンの歌声が聴けたのも嬉しいサプライズだった。
[映画館(字幕)] 8点(2017-04-27 17:02:39)
82.  バットマン(1989) 《ネタバレ》 
この映画も公開時には相当話題になっていた記憶がある。しかし今観直して見ると、「あれ?こんな感じだったっけな」という印象。後から答え合わせしているようで何だが、やはりティム・バートン×アクション映画という組み合わせがどうにもはまっていない感じがする。アクション映画として、致命的と言っていいほどリズム感が悪いのだ。。ファンクとロックを絶妙にブレンドさせ、最早リズムの権化となっていたプリンスを絡ませたことで、逆にティム・バートンのリズム感の無さを露呈させるという、なんとも皮肉な結果となっている。やはりこの映画はプリンスのBatdance無しには語れないし、映画を見ていても曲でうまくサンプリングされていたジャック・ニコルソンの笑い声とキム・ベイシンガーの悲鳴だけにワクワクしてしまう。実際名曲Batdance(及び、我々日本人にとっては伝説の「農協牛乳〜!!という空耳」)を誕生させたことが、本作1の収穫だったのではないだろうか・・・。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-04-22 15:06:45)
83.  ノック・ノック 《ネタバレ》 
これは…なかなかの悪夢やね(笑)見る人の性別によってジャンルすら変わってしまうのではないかという本作。つまり女性にとってはコメディで、男性にとってはホラーという、珍しい一品。実際コメディ的な要素もありつつ、男性諸君は決して笑って見ていられないだろう(特に妻子をお持ちの方は…)。ホームパーティ等、男女皆んなで鑑賞すると盛り上がるのでは。キアヌファンである小生としては、「こんなキアヌ、観たく無かった」という感想(笑)でも決して映画としての質が極端に低いわけではないし、お楽しみ程度に鑑賞するには良いのでは。
[DVD(字幕)] 5点(2017-04-19 10:26:31)(良:1票)
84.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
まさにアクションスターとしてのキアヌ・リーヴス、面目躍如な本作。奇をてらわず、純粋にアクションを見せることに特化した作品で、ストーリーもちょっとこれ以上削るのは無理だろうという位シンプル。アクションもCGをメインとしたものではなく、肉弾戦を核としたもので格好良い。そして本編の上映時間は1時間半強という短さ(残りはエンドロール)。個人的にはここまで潔いアクション映画は近年ありそうで無かったという印象。敵か味方か分からないウィレム・デフォーの存在など、キャラクターも良い味を出している。キアヌを通して映画界にジョン・ウイックという新たなアクションヒーローが誕生したのが嬉しい。chapter2は是非映画館に観に行きたい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-15 12:44:55)
85.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
前半はテンポも良く、楽しく観れたのだが、、二人が結ばれた辺りから何と無く冗長になっていくような感じがした。エンディングに至っては、結局何が言いたい映画だったのか、わからないという印象を持った。夢を追う人達への応援歌なのか、成就しなかった恋を描くほろ苦い恋愛話だったのか。。もう一度観るとまた理解も変わるかもしれない。何故かこの映画を観た後、無性にマルホランドドライブが観たくなった。
[映画館(字幕)] 6点(2017-04-06 21:41:32)
86.  スカーフェイス 《ネタバレ》 
もはや米国のギャングスタ界隈など「タフに生きることを決めた」男達にとっては聖典になっている本作。デ・パルマの演出、オリーバー・ストーンの脚本、そしてアル・パチーノの演技と、全要素の脂が乗りまくっているこの時期だから作れた奇跡のような作品。とにかく無鉄砲でself-destructive(自滅的)な人生は観ていて辛くなるものがあるが、一本筋が通っていて、曲った事はしたくない、自分に正直なこのトニー・モンタナという男は、まさに男が惚れる男なのだろう。ラストにおける主人公の死に様は、個人的に「俺たちに明日はない」や「天国の門」に並び映画史に残る壮絶なものだと思う。話は変わるが、昔TBSで放送されていた長渕剛主演の伝説のドラマ「とんぼ」は、キャラクター設定やストーリーなど殆どこのスカーフェイス(というか「暗黒街の顔役」)の丸パクリである。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2017-03-18 21:32:41)
87.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
呉市でお店をやっていた私の祖母がまだ健在だった頃、戦中/戦後の生活について聞いたことがあった。祖母は「戦争でお店も全部焼けちゃって、本当に貧しくて何もなかったけど、それでもとにかく毎日楽しかったねぇ。」と答えてくれたのだが、私はこの祖母の言葉を聞いた際、不思議な感覚を持った。自分が勝手に抱いていた戦中/戦後のイメージと「楽しい」という言葉が結びつかなかったのだ。それがこの作品を見て、なんとなくだが祖母の言葉の意味が分かったような気がした。  毎年8月になるとテレビで放送される戦争特番や戦争映画。勿論真実ではあるのだろうが、やはり一つの角度から描かれた「側面」であり、「ダイジェスト」なのだろう。「昔の人は大変だったんだなあ」戦争特番を見るたびにそんな感想を抱き、どこか昔の人は今の自分達とは違うのだという意識を持っていた。しかし考えてみればほんの数十年で人間の業や生活の本質が変わるはずもない。人間の1日とは昔も今も、朝起きて、ご飯を食べ、排泄をし、それぞれが仕事をし、家に帰ってきて夕ご飯を食べ、お風呂に入って翌日の為に寝る。要はこれの繰り返しであり、これの繰り返しこそが人生であろう。この映画が衝撃的であるのは、そういった人間の日々の生活=日常にフォーカスしているところにあり、戦争という「非日常」にフォーカスしてきた今までの戦争ものとは、ほとんど真逆のアプローチであると言える。  2016年5月、オバマ氏の現職大統領として初の広島訪問。あの日行われたスピーチがより心を打つものであったのは、あの8月の日の朝も、いつもと変わらない、そして私たちと何も変わらない、普通の日常があったのだ。そしてそれを一瞬で壊してしまうのが戦争なのだという事に触れたからではなかったか。  映画が終わった際、「すずさんが生きていて、良かった…」「お義姉さんが生きていて良かった…」「周作さんが生きていて…」と思った。 何も無い、普通の1日を過ごせるのがどんなに幸せな事かを実感できる映画である。
[映画館(邦画)] 9点(2017-03-03 13:16:09)(良:2票)
88.  スター・ウォーズ 《ネタバレ》 
やはり、この映画自体が一つの革命だったのだろう。最後ハン・ソロが助けにくるシーンは何度観ても感動する。R.I.P. Carrie Fisher.
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-22 12:47:33)
89.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
「エピソード4の最初に出てくる黄色の説明文を映像化した作品らしい」という、何とも大雑把な前情報のみで鑑賞しに行った私は、正直そのHard-boiledな世界観に戸惑いを覚えっぱなしであった。「んん...?このスターウォーズ、なんかちょっと毛色が違うぞ・・・。」と。ここには、例えば直近のエピソード7にあった様なお祭り騒ぎ的な要素は全くと言っていいほど無く、作品はただ粛々とこの悲劇を物語って行くことに徹している。しかし見終わってから納得したのだが、あの結末からすればギャグやお笑いの要素などそう簡単に入れられるものではないし、あれば邪魔になっていただけだろう。(実際、素直に笑わせようとしていたのはほんの1、2シーンだけだったと思う。)観進めるにつれ相当にシリアスな作品であると言う事が分かってからは、素直にその世界観に浸れる事が出来たし、クライマックスの戦闘シーンは、正に「戦争」を感じさせる迫力があった。  我々が良く知っている物語の前に、既にこのような大きな悲劇があったのだ、と言う事実を改めて映像と共に知らしめられたと言う意味では、初めて「バック・ビート」を観た時と同様の衝撃を受けた。  最後に、音楽がジョン・ウィリアムスではないからなのか、本編と区別をする為なのか、スターウォーズ関連作に於いて例のメインテーマが聞けなかったのはやはり寂しいものがあった。
[映画館(字幕)] 7点(2016-12-17 23:15:51)
90.  ブロブ/宇宙からの不明物体 《ネタバレ》 
出た!80’s B級ホラー映画の最高峰。もう最高です。幼少期に原作からの流れで一時期この映画にハマっていた時期があった。自分にとってはやはりこれもアメリカに憧れを抱かせてくれた大切な一本。アメリカの普通の田舎町が舞台で、最初はのどかな日常が描かれる。次第に不穏な空気が立ちこめ、いちゃつくカップルは早々に餌食になる。ヒロインは可愛く、ヒーローはアウトローでもある。死闘の末(今観ると最後はターミネーターっぽさもある)のハッピーエンドの後には、ニヤリとさせるオチがあり、エンドロールはハードロックで爽快に締める。という、B級ホラー映画のセオリーが全て詰め込まれた作品と言っても過言ではないだろう。アメリカの片田舎舞台と言う事でツイン・ピークスを感じさせる所もあるなあと久々に鑑賞して思っていたら、ジャック・ナンスが少しだけ出ていた(お医者さん役)。何と言っても95分と言う上映時間が良い。
[DVD(字幕)] 6点(2016-12-06 00:04:42)
91.  ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 《ネタバレ》 
劇場公開時に映画館に観に行って以来、久々に観た。なんとも観念的な作品である。リンチの作品は大なり小なり全て観念的なのかも知れないが、当該作品は特に。TVドラマは、当然ながらTVで放送される事が前提となっており、ある程度フォーマットに即した作られ方をしているものであるが、ここでは「TVドラマとしてはやりきったのだから、映画は映画で好きにさせてもらう」と言わんばかりの大胆な演出がされている。もはや同じツイン・ピークスの名を冠していながらも、映画とTVドラマでは「似て非なるもの」と言えるだろう。TVでは最初はおとなしく描かれていたローラの私生活や父親の異常性も、当然全てネタバレしているので当該作品では最初から全開であり、ローラに至ってはもはやああなるしかなかったと言うくらい破滅的な生活をしているのが分かる。この辺りのエロ・グロ演出は正に映画ならではのものだろう。  ドナ役のララ・フリン・ボイル以外、主要キャストが軒並み出演しているのは嬉しい。また、正に体当たり的なシェリル・リーの怪演も特筆に値する。わずか数分の出演ながら強烈な印象を残すBowieの出演も忘れられない(しかも全く意味が分からない!(笑))。リンチ節は思いっきり発揮されているが、間違ってもTVシリーズを観ていない人やリンチワールドに免疫の無い人にお勧めできる作品ではないので、この点数とさせていただく。
[DVD(字幕)] 6点(2016-10-25 07:13:34)
92.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
面白かった。なるほどトム・クルーズがジャッキー・チェンを強く意識していると言う事がこの映画を観てよく分かった。天晴なアクションっぷりだ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-10-17 23:45:24)
93.  キャロル(2015)
まるでヨーロッパ映画のような、独特な雰囲気を持った作品。クリスマスに向けて、丁度寒くなり始める今くらいの季節に観るのにぴったりな映画ではないか。しかしルーニー・マーラが「ドラゴンタトゥーの女」のリスベットだったとはなぁ、全然気づかなかった。このルーニーの50s'ファッションもとても可愛い。作品の世界観にぴったりハマっていて、その魅力を増幅させる事に成功しているカーター・バーウェルのスコアが素晴らしい。さて、「キャロル」のサントラを聴きながらコーヒーでもいれよう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-10-15 10:09:09)
94.  七人の侍
何度も見たくなるこの歴史的傑作を、今回初めて映画館で鑑賞した。野上照代女史をして「これ黒澤さんに見せたかったな。」と言わしめた4kリマスター。平日の朝だと言うのに映画館は混んでいた。長尺映画には珍しく、後半よりも前半の方が短く感じる作品。未熟な自分には未だに消化しきれていない部分があるが、今後自身の成長とともに真に理解できる時が来る事を期待しつつ、きっとまた観るだろう。それにしても三船敏郎が美しすぎる。
[映画館(邦画)] 9点(2016-10-14 21:50:31)
95.  生きる 《ネタバレ》 
この映画は基本的にコメディであろう。それも風刺の効いたとびきり上質なブラック・コメディ。とかく感動的な人間ドラマの最高峰と捉えられがちな本作だが、例えばもしこれから本作を初めて見るような若い世代の方がいれば、「なんだか、最後にほろっと出来るコメディ映画らしいぞ」と言うくらいの心持ちで観た方が、「重厚な泣ける映画なんだって」と思いながら見始めるよりも格段に良いだろう。黒澤明もそのつもりで作っているだろうし、それを証拠に「俺は生まれ変わったつもりで頑張る!」と言っていた新課長が場面が変わると結局今まで通りと言う流れは、「生まれ変わる」という宣言が大きなフリになっており、これはお笑いの基本的な構造そのものである。本作にはそうしたお笑いの構造を用いられた場面がいくつもあり、明らかに笑わせる事を優先して作られている。さて「死んだように生きるのか、それとも死にものぐるいで生きるのか」というのは「現代人」にとって永遠のテーマであり、「ショーシャンクの空」でも「Get busy living or get busy dying」でそのまま触れられている。そういった重厚なテーマを扱いながらもクスクス(時にはゲラゲラ)笑わせながら、考えさせる映画というのがこの作品の本質だろう。ちなみにお葬式のシーンでの役所の方々の立ち振る舞いをみながら、小田切さんの付けたあだ名の主が誰か?と想像するのも楽しい。
[映画館(邦画)] 9点(2016-09-29 14:59:46)
96.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
もはやサスペンスのマスターピースとなっている本作、テンポも良く気持ちよく観れる。70年代初頭ヨーロッパの美しい町並みが観れるのも嬉しい。一点、最後にルベル警視が何故あのアパートメントにたどり着いたのかが分からなかった...それが個人的に残念。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-25 13:31:02)
97.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
これは素晴らしい。最近はアメリカ超近代史実の映画化が続いているイーストウッド監督だが、恐らく監督は今、フィクションよりもこういった実際に起こった事実の表裏をより観客に伝えたいという気概が強いのだろう。とかく上映時間が長くなりがちな昨今の映画に於いて、1時間40分程にまとめているのが凄いし、それほどこの映画は言いたい事がはっきりしている。人的要因を排除し、機長らを弾糾しようとするNTSBは丁度同時期(2007〜2008年)にリーマンショックを発生させた米金融界とダブるものがある。金融工学を駆使しサブプライムローンを売りまくった事が発端となったあの事件も、机上の計算だけが先走りした結果引き起こされたものだったと思うが、そういった「頭でっかち」になりがちなアメリカンエリート(頭が良すぎて、一番大切な何かを見落とす)の欠点もついているようだ。さて本作は機長らの仕事を全うしようとする姿も感動的だが、NY waterwayの人々や、普段メジャーリーグの話をしているようなレスキューのお兄さん達が、救助する時に一気にスイッチが入る瞬間など救助に関わった人々の姿も印象的に描かれる。見終わった後に心に優しい灯りがぽっとともるような本作、普段はエンドロールを最後まで観ずに退席される方も、これはエンドロールの最後まで観た方が良いだろう。(最後の最後で泣かされた。)
[映画館(字幕)] 9点(2016-09-25 12:43:09)(良:2票)
98.  天国の門 《ネタバレ》 
個人的には、今まで観た映画の中で最も上映時間の長い作品。何と言っても3時間40分である。(あのゴッドファーザーパート2よりも20分、七人の侍よりも10分程長い。)一言で言うと、とても贅沢な作りの映画だ。莫大な規模のセット、エキストラ、そしてスペクタクル...。細部まで潤沢なお金が使われ作り込まれている。そしてその世界観を余す所無く映してやろうという撮影、カメラワークの素晴らしさ。こちらもゆったりとこの世界観に入り込むのみだ。さて本作はジェームズ・エイブリルやエラ・ワトソンそしてネイト・チャンピオンなど実在した人物を登場させてはいるが、ストーリーや人物の関係性は史実とは殆ど関係なくチミノ作のフィクションである。ひょっとするとその辺りが公開時に評論家筋から酷評された所以ではないだろうか。つまり西部開拓時代のアメリカ史暗部を描くだけでも物議を醸し出すのに、そこに歴史上の人物を使って大胆な脚色がなされていたのである。アメリカ人からしたら「何だこれは?」「けしからん」ということだったのかもしれない。今観ると、エラという一人の女性を巡るジェームスとネイトの関係は「ディア・ハンター」におけるメリル・ストリープ、ロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケンの関係性を踏襲している(というか殆ど同じである)。これはもうチミノの趣味なのだろう。しかし「ディア・ハンター」ではデニーロとウォーケンの関係が丁寧に描かれていたからこそ、同じ女性を好きになってしまった葛藤、そしてそれを超えた友情が感動につながっていた一方で、本作ではクリス・クリストファーソン演じるジェームズとウォーケン演じるネイトの関係性の描き方が希薄なのだ。そのためネイトがジェームズのことが好きだったのだ...さようなら友よ...と言われてもディア・ハンターほどの感動を呼ぶ事に成功していない。この辺り、ジョン・ハート演じる学生時代の旧友がいるので、彼の役を使うことでもう少しなんとかできなかったかと思うが、そうすると狙い過ぎになってしまったのかもしれない。うーん難しい。と色々と感じる所もあるが、やはりこの作品は映画でしかできない事をやりきっている大作で、一度は観ておいた方が良い作品の一つだろう。こういう作品を観ると「やはり映画って良い」と思える。最後にこの映画のクリストファー・ウォーケンの壮絶な死に様は、「俺たちに明日はない」におけるウォーレン・ビーティ&フェイ・ダナウェイ、そして「スカーフェイス」におけるアル・パチーノに匹敵するくらい印象的なものだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-20 14:01:27)
99.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
冒頭10分間のバトルシーンは、プライベート・ライアンのノルマンディー上陸作戦を始めて観たときの衝撃を思い出させた。その後も緊張感のあるシーンの連続で、一気に見せる。やはりロケーションの素晴らしさが特筆に値する。大自然の力。何とも雄大で、美しい。そしてその自然が織り成す音の力。とにかく作中様々な音が鳴っていて、個人的に自宅のリアスピーカー群がここまで活躍する作品は久々だった。抑えた中にも凛とした美しさのある坂本龍一らしいスコアも印象的だ。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-09-15 11:43:23)
100.  チャイナタウン 《ネタバレ》 
あまりにも悲しく、そして恐ろしい話だ。「ローズマリー〜」の時にも感じたが、この辺りのロマン・ポランスキーの作品には生々しい何かがあって、その生々しさが映画に奇妙な普遍性を持たせているような気がする。この映画も40年以上前に制作されたものだが、あまり時代や古さを感じさせない。(そこがまた恐い。)その何かとは人間の中にある恐ろしさや、業なのだろうか。正にhard-boiledを地で行く作品だろう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-09-15 09:35:25)(良:1票)
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