1121. アナライズ・ユー
前作以上につまらない。この2人の設定だったら、デニーロがボケでビリー・クリスタルがツッコミになるはずなのだが、そのあたりが意識されずに、2人とも単に台詞を読んでいるだけになっている。なので、落ちるべき部分で「落とす演技」になってないのです。 [DVD(字幕)] 3点(2005-09-18 01:38:01) |
1122. 四月の雪
《ネタバレ》 「普通の奥様」を表す中にもさりげない感情の動きをちりばめて見せたソン・イェジンは満点。ヨン様はイェジンにかなり助けられてましたね。前半、ちょっとずつ2人がうち解けていく過程が丁寧で良い(まともに会話をするという段階まででも、相当時間をかけている)。しかし、ヨン様の妻が意識を回復するというのは、この設定においては非常に重要なファクターなのだから、その後あっさり終わるのではなく、もう一つ山場がきてしかるべきだったのではないか? [映画館(字幕)] 6点(2005-09-18 01:30:56) |
1123. ミート・ザ・ペアレンツ
《ネタバレ》 この種の受難系コメディでは、最低限のところでそれを切り抜ける知恵と器量が主人公にないと安心して笑えないのに、この作品では、むしろ主人公の無能ぶりと機転のきかなさが自ら危地を招いているので、イライラするばかりで少しも笑えない。彼女一族の冷たい視線に見送られて惨めに家を辞去するシーンのみ、哀感があって良かった。 [DVD(字幕)] 3点(2005-09-12 02:47:46) |
1124. トラフィック(2000)
構成の試みとしてはなかなか面白いのだが、とにかく長い。いや、長いのはいいのだが、行けども行けども同じようなことを繰り返しているばかりで、話が少しも前に進んでいかないので、見ていて気が滅入ってくる。途中、30分くらい抜いても分かんないんじゃない?俳優たちの役作りはなかなか気合が入っていて、その部分で作品を何とか成り立たせている。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-09 02:34:47) |
1125. ムーラン・ルージュ(2001)
全然期待外れでした。ニコールもユアンも全然発声ができてないし、「歌っている表情」にもなってない。カメラと編集は悪趣味なほど遊びすぎで、見ていて酔いそうになる。ロックやポップスの有名曲をアレンジしてちりばめた趣向も、はっきりいって安直なだけ。ミュージカルが持つべきスピード感やビート感などゼロで、2時間が異様に長く感じました。点数は、何とか画面を成り立たせてくれた美術と衣装に対して。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-06 00:41:56) |
1126. スウィート・ノベンバー
前半と後半は別の話ですね。ラストへ向けての都合の良い展開も、えらく薄っぺらい。つまり、オータム・イン・ニューヨークとまったく同じ。タイプとしては好きな話なので、低い点がつけられないところまで同じ。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-04 22:26:54) |
1127. チェイシング・リバティ
ローマの休日の現代ラブコメ+ロードムービー版といった趣で、ありがちとはいえ面白くなりそうな設定なのだが、主演の2人が演技下手すぎ。主人公にとっては、お嬢様生活では経験していない体験を経るはずなのだから、もっといろいろ表現があると思うけど、そこまでは考えなかったのでしょうか。脚本もやや中ダレ気味。着地部分も少々もたついている。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-03 03:21:07) |
1128. ブリジット・ジョーンズの日記
周辺人物(親族等含む)の描写がことごとくステレオタイプで、全然新鮮味がないのが難点だが、レニーの頑張りとキャラクターの強烈さで、後々まで記憶に残る作品となっている。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-08 02:06:16) |
1129. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 内容的には無難な出来だが、結局は「単なる続編」という以外の何物でもなく、作品としての独立した価値が感じられない。ヒュー・グラントの出番が少ない上にやる気が感じられないのも気になる。恋敵が実は・・・の場面も、大事なところなのだから、もう少し引っ張ってほしかった。あと、タイの留置所の場面も、重たすぎて作品の雰囲気に合わないので、あそこまで長くない方がよかったと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2005-08-08 02:02:30) |
1130. 恋の方程式/あなたのハートにクリック2
パンの演説の場面とか、いくつかは光る部分もあるのだが、それ以外の部分がすべて凡庸なため、映画の出来としては全然大したことはない。80分少々でコンパクトにまとまっているため、暇つぶしにはいいかも。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-27 03:28:58) |
1131. 恋のおかたづけしましョ!
何ともしょぼいラブコメ。掘り下げればいくらでも面白くできそうなのに、脚本が明らかに力不足で、各登場人物の意味合いをまったく処理しきれずにいる。全体がさらさらと流れていくだけで、まったく印象に残らない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-27 03:28:01) |
1132. スウィングガールズ
前半は映画としてはかなりあぶなっかしいのだが、みんなが演奏の楽しさに目覚めて「いい顔」になってからの展開は、やはり良い。演技力や脚本部分の欠落を演奏でカバーするなどというのは、映画としては邪道ではないかとも思えるのだが、それでも、ラストの演奏会でのカタルシスは、そんなことを吹き飛ばすほどのパワーがある。さっぱりと切り上げるエンディングもよい。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-22 00:28:01)(良:1票) |
1133. フリーダ
隅々までなかなか力が入っているが、あれもこれも盛り込もうとして、結局、細切れのシーンが連続しているだけになっており、ストーリーを貫く一本の線が存在しない状態になっている。サルマ・ハエックは、気合と根性は十分だが、それぞれの場面においての人格表現や感情表現を適切に行うまでには至っていない。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-12 02:12:08) |
1134. モナリザ・スマイル
製作者の自己満足シーンを適当につぎはぎして都合の良いラストシーンにもっていっただけのしょうもない作品。すでに多々指摘されているが、生徒たちがどこでどのように主人公から影響を受けたのか、さっぱり分からない。ジュリア・ロバーツの無表情鉄仮面演技も大問題(この種の設定の主人公で、なんであんな演技になるんだろう?)。唯一、ジュリア・スタイルズのさりげなく安定した堅実な演技は良かった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-07-10 02:38:22) |
1135. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
もっと軽快な突っ走りコメディを想像していたので、やたらとズルズルした場面が多いのにがっかり。両親との絡みの部分など、はっきり言ってほとんど不要だったと思う。肝心の詐欺の手段にしても、唸らされたのはホテルの部屋でのご対面を切り抜けた場面のみで、それ以外はすべて、金をかけて手段を講じているだけ。つまり、この種の話に必要不可欠な、相互の知能戦のやりとりという部分がまったく欠けているのである。レオとハンクスの個人技でそこそこのレベルには達しているので一応ぎりぎりこの点数だが、本来はもっと面白くなったはず。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-05 03:24:09) |
1136. ル・ディヴォース~パリに恋して~
DVDの装丁はいかにもライトなラブコメという感じだったのだが、いつまでたっても話がちっとも前に進まずにじめじめとしたシーンが展開されるだけで、終わった後も、「えっ?この話の結論たったそれだけ?」という感じだった。後で監督名を見て納得しました(しかし、それだったらあの装丁は詐欺では・・・)。親権や財産分与の話など、そんな当たり前のことを当たり前に延々と描写されても何の面白みもないわけで、何でこの話をわざわざ映画化したのか不明。 [DVD(字幕)] 3点(2005-07-03 19:12:10) |
1137. 最後の恋のはじめ方
すべて予告編から予想できるとおりのまったく無難なラブコメなのですが、ウィル・スミス以外の人に華とか存在感がないので、非常に薄味な印象です。それと、恋愛指導の部分でもっと強力にネタを盛り込んで凄腕ぶりを強調しておかないと、その後の自分自身の問題のときの迷いや葛藤が浮き上がってこないと思います。 [映画館(字幕)] 5点(2005-06-05 23:41:05)(良:1票) |
1138. クローサー(2004)
男女4人がくっついたり離れたりを繰り返すだけ、という、中身には乏しいとも思える作品なのだが、実際の人間の行動なんてのはむしろあれに近いのではないかとも思う。その現実性と、登場人物のキャラクターの濃さ(強さとは少し違うが)によって、それなりに見られる作品にはなっている。 [映画館(字幕)] 5点(2005-06-04 22:28:25) |
1139. ロスト・イン・トランスレーション
まったくどうってことのない話なのですが、電車や車の通過音、ゲーセンやカラオケやパチンコの騒音などが煽り立てる不安感、それと対比される室内の静寂がもたらす孤独感、そして見事なまでの意思疎通を欠いた人間関係がもたらす焦燥感の演出が面白い。それらによって微妙に影響される男女関係の変化も、どこか切なさと懐かしさを感じさせる。日本人出演者の撮影現地調達レベルの棒読み台詞には目をつぶって・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2005-05-27 01:46:50) |
1140. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
もっといろいろ崩してくるのかと思っていたが、意外にもほとんどすべてオリジナルと同じ。ただし、本作の肝である、主人公の小市民的な部分や臆病な部分の表現は、やや薄れている。また、ラストの締め方もオリジナルの方が良かったと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2005-05-08 23:33:28) |