101. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
このシリーズは事件のつじつまよりも人間模様で楽しむものだと決めて、筋の矛盾には目をつぶっていました。しかし、今回はさすがに弱りました。スワットが囲んでいるのにノコノコ犯人がいなくなったり、トンネルの中に堂々とアジトがあったり、数え上げるのも馬鹿らしくなる程の穴ぼこだらけ。エンターテイメントとしては人海戦術などでさすがに楽しむ事は出来ましたけど。「笑っていいとも!」を見るくらいの気軽な気持ちで見るといいでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-23 00:46:56) |
102. シンデレラマン
定食映画。深くなく無難。イマイチの跳びぬけられないのがロンハワード的な作品です。ラッセルクロウは「ビューティフルマインド」では数学者とあまり感じられなかったが、この映画では優しいパパボクサーを人間味あふれる演技で見せてくれました。これくらい貧乏し苦労しても泰然自若に生きる姿は美しいです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-06 16:48:51) |
103. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 自尊心をズタズタに切り裂かれた少年少女の姿が実に重い・・・。陰湿な犯罪集団がクラスを仕切っている悲劇です。現代社会でも見られる光景。鑑賞しながら、星野を刺し殺した時にカタルシスを感じた人は多かったと思う。こう行かなければ救いようないですものね。もう無理矢理に学校へ行く必要のない時代なのでは・・と感じてしまう映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 16:45:23) |
104. 大停電の夜に
クリスマス映画は好きなんですけれど、構えすぎの気取った演出に心がのらなかった。台詞に面白みや深みが欠けています。岩井俊二か行定勲あたりに任せればよかったなと考えてしまった。宇津井健と吉川浩司は、最近またまた良いですね。宇津井健は垂れ下がる前髪が「ザ・ガードマン」のキャップ、吉川なんて動けばいまだに「モニカ」の関節。ブリブリの田畑智子を始めて可愛らしいなと思った。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-06 16:42:56) |
105. 世界の中心で、愛をさけぶ
観る前に予告や噂を聞いてこんな感じかなと想像する。そしてこれほどまでにそのまんまだった映画も珍しい。ひたすら面影を追って意外な展開なしに平和に終わる。このような話は、病気で感動させたろうという作者のあざとさ(山口百恵主演「赤い疑惑」以更)が見えてつらいのです。末期の患者を病院から連れ出して患者が意識不明。そして「誰か助けてください!」。何をしていらっしゃるの・・。出演者全員を優しく包んでいる行定監督の淡い感じのカメラワークと「瞳をとじて」が良かったのでプラスの点。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-05 20:20:18) |
106. 宇宙戦争(2005)
ブォ~ン、ブォ~ン。恐怖心をそそるいい音でした。戦時中の空襲のイメージがします。無感情で殺戮する音ですね。鉛色の重い画面にぴったり。オチは何十年か前のアイデアと納得させられるくらい安直でつまらなかった。プロレタリアアートの生活からの宇宙人襲来を描く着眼点は面白い。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-27 17:44:31) |
107. マラソン(2005)
泣かせよう・・・という気持ちをひしひしと感じすぎてしまうのですけど、ちょっとずるいくらいの伏線続きなんですけど、やはりヒクヒク、グスグス、エーンエーンと泣かされました。母性恐るべし。母親のヒステリーが、我が子唯一主義みたいで少々嫌気が出る所があり、子供には母性と父性バランスが大切かななんて考えてしまうところもあります。しかし、一人で一生懸命のこのママに「じゃーあなた、程よく育ててみなさいよ」と言われたら、これもまた強いことも言えないかも。某24時間マラソンしかり、マラソンは泣かせやすいスポーツですね。尺八やへら鮒釣りなんかで泣かす~!なんての映画も観てみたいね、あたしゃ。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-24 14:50:53) |
108. ラスト・プレゼント
《ネタバレ》 隔靴掻痒のオンパレード。命にかかわる病気に侵されているのに夫婦で話し合おうともしない痒さ。それが延々と続く。無理やりのお涙頂戴が違う意味で悲しかった。一番好感が持てたのは、詐欺師の人。あの人を狂言回しのように使い、感動を誘うことが出来たのではないでしょうか。目じりの皺は増えたけど奥さん役のイ・ヨンエはやはりかわいい。言葉が分からないから比較はなんともいえないが、日本のお笑い技術はすごいと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:38:22) |
109. SURVIVE STYLE5+
ギャグがその都度すべっている。それなのに回りは派手派手。美術の気張りようが、逆に悲しくなってしまった。とてもオシャレでとてもつまらない人に出会ったよう。でも阿部ちゃんは相変わらずいいいっス。兄貴いいっス。オレいつでも待ってるっス。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:35:43) |
110. ターミナル
《ネタバレ》 人もセットも枠がしっかり設定しているアメリカ的なところはいいのですが、コメディとしてもヒューマンドラマとしてもぬるい感じがした。不自由な空港で如何に生きていくのかを描くのかと思ったら、いきなり専用の部屋が見つかるし、内装いじりまくりだし、自由自由。不自由から自由への展開が感動を生むと思うのだが。トムハンクスは無駄に太っている感じ。いっそのことレスリーニールセンにまかせたら・・なんてチラリ思ってしまった。「裸のターミナル」。 [DVD(字幕)] 5点(2006-02-24 14:34:14) |
111. クイール
脚本と演出に何の焦点も絞れないまま作ってしまった作品のような感じ。視聴覚室で見た教育映画(火力発電所の仕組み、信濃鉄道のできるまで、おせっかい 等)を思い出しました。犬をあまり好きではない人々が作った匂いがしてしまう映画。硬派の崔監督には苦手なジャンルか。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-24 14:27:51) |
112. オアシス
《ネタバレ》 ほとんど予備知識ナシに拝見したので、女性は障害者本人が演技しているのかと思っていた。電車の中、あの瞬間は驚嘆しました。健常者も障害者も、生きていく支えに愛が必要であるという見事な指摘で描いた佳作。周りの人々の労苦も描いていて、主人公一方に偏っていないのも良かった。一生の中で自らのオアシスに辿り着くためには、運という強い見方が必要だ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-24 14:25:21) |
113. ホステージ
《ネタバレ》 結局、最後は強行突入かい!。いろいろな仕掛けをつなぎ合わせ、思考をフルに回転させて交渉、そして解決になだれ込むと期待していたのだ・・私は。アメリカは大技が好きですね。凝った料理に「ケチャップ持って来い!」みたいな。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-24 14:22:49)(良:1票) |
114. キル・ビル Vol.2
Vol.1のキレは何処へ。期待しすぎたか。古きをまねて新しきを感じさせるのが監督の魅力だったのですが、これは古きをまねて陳腐を感じさせる印象でした。唐突殺陣、選曲、ストーリーなどのアイデアが、Vol.1と比べても「パルプフィクション」「ジャッキーブラウン」と比べても弱った感じです。セリフもそれを補うほど巧みだとは思わない。親玉のデビットキャラダインの目は老化歴然で迫力に欠けていた。Vol.1を旨いも不味いもゴッタ煮にした豪華寄せ鍋としたら、Vol.2はつくね鍋くらい。長尺を作ってしまった息切れか。思いっきり編集して1本で観たいものです。マニアックなファンも沢山いるので観客呼べそう。Vol.1が良かったので辛口ですが、やはりタラちゃんの志は大好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-14 15:51:16) |
115. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ウ~ン感情移入できませんでしたね。愛というものの苦しさを見出せませんでした。そりゃあなたの性格によってそうなるのだろうという感じです。雰囲気は大好きなんですが。音楽と物語の交互の演出良いですね。私は手術していなくても怒りの?インチです。失礼。 [映画館(字幕)] 6点(2005-10-14 15:21:36)(笑:1票) |
116. シカゴ(2002)
基本的には面白かったのですが、ミュージカルの華やかさが、ドラマの安っぽさで生きてこない。ふたつを別々にした相乗効果が感じられませんでした。ドラマをもう少しシリアスにして、ミュージカルシーンを入れたほうがお互い生きたのでは。もしくは、これはやはり舞台の為の脚本かな。キャサリンゼダジョーンズは、迫力あるあの低音の声にしびれました。また「トラフィック」のような女ボスを演じていただきたい。R・ゼルヴィガーは、しもぶくれもなんのそのの可愛らしさ。女優は◎。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-19 03:30:38) |
117. 半落ち
主人公を取り巻く人は、ヒステリー演技で紛らわす拙さを感じさせる人が多かった。犯行の動機が最大の焦点なのですが、隠す理由がうまく伝わってこない。横山秀夫原作は人間の広い意味での色気はないけど、警察内部の策謀などはさすがにうまく描く。どんな組織も大変だ。 [地上波(字幕)] 6点(2005-08-24 01:46:12) |
118. 下妻物語
出たぁ。期待の新星ゲイジュツ的監督登場。自我をキワモノにもっていってる二人。 相反しそうだけど繋がっている、個性派のおんなの子に笑いと涙を引っ張り出されました。製作的には、洞察の才能があれば身近でもいじれる題材は沢山見つけられるものだと教えられました。この映画を見た後、ロリータ服を着ている人達への見る目が変わり、牛久の大仏とジャスコは名を上げた。私もいつか行きます。次回作は是非我が地元で、という人も多いのでは。監督早く次回作を。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-02 16:11:59) |
119. 新・仁義なき戦い。(2000)
「KILL BILL」で引用された音楽が聴きたくて見ました。流れてきた時は感動。この映画での冒頭の使い方もカッコよかった。ズームで圧縮されたスローモーションの映像でヤクザの重みや恐さが表現されていた。演技が拙いながらも意外と迫力があった布袋、ドスをきかせない所が逆に格好ついている豊悦、可もなく不可もないところが悲しい佐藤浩市、タイガース時代からあの人の顔面には宇宙的個性を感じていた岸部一徳、一人だけ演歌調の演技が光る志賀。俳優にやけに目がいく映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-15 12:44:25) |
120. 8 Mile
♪ エミネム・プロデュース、念頭たち過ぎ、筋に名案が浮かばなかった感じ。ラップ対決、初対面。英会話出来れば、韻ふむ盛り場、もっともっとわかったノバ。残念、無念、エミネム青年。 ♪ [映画館(字幕)] 5点(2005-06-13 21:30:35) |