Menu
 > レビュワー
 > ムラン さんの口コミ一覧。6ページ目
ムランさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
101.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
洋画では珍しいアクションも派手CGもSFもない純粋にストーリー勝負の作品・・・なのだが、この手の作品を米自体が作り慣れていないので粗が多い。 まず主人公は当初盗みに失敗し奪われたノートを取り戻すためにヒロイン祖父の元で働く。ここは少年の更生も描くべきだが、その描写が少なく結局話を進めるだけになってる。ノートの行方も曖昧。 登場人物も駅を舞台に皆がハッピーエンドに向かうのだが、本筋と絡まない。例えば少年を追う警官が最後花屋娘と仲良くなるが、それも逮捕対象の少年と娘が仲良しで、少年をきっかけに仲良くみたいな方が良いし、別の老人老婆なんて絡みすらなく『何でこんなシーン入れたの?』と疑問レベル。 重要人物も伏線無しで突然登場したりとお粗末。 本筋は映画史を振り返りながら初期活躍した監督の栄光と挫折と悪くは無いが、結局主人公達は推理等せず老人に詰め寄り本人から語られあっけない。 少年が色んな人と係わり、その人共々ハッピーエンドへと集約していく演出は良いが、その描写が弱かったりチグハグだったり投げっ放し。 上述した洋画が得意な設定や演出も無く少女との恋愛描写も無いので、本当に『話』が面白くないと誤魔化しようがない。 それこそ『映画好きな主人公と映画史』と言う設定を活かし追手犬を怪物にしたり住んでる時計塔をダンジョンにしたり(ザ・ビーチ的演出)等画的に面白くすれば良かったのに。 そして本作は内容的に比較対象がアクション等他の映画ではなく、本作にはできなかった『集約』ができてる日本の有名な『漫画』や『アニメ』等との比較になるのでどうしても粗が目立つ。 ドラマ系映画でも本作のように本筋に謎要素があり『オチ』が予想できない作品は嫌がおうにも期待値が上がるが、その期待に応えられる内容でもなかった。 初めて映画を見た人々が飛び出してくるのかと思った汽車映画を本当に3Dで飛び出させたり等、監督の演出やキャラを通して感じられる『映画への愛』は十分伝わったがそれ『以外』の1時間以上の出来が悪い。 しかし、この様なラブやアクションに頼らない『ストーリー重視』な作品が米でも作られるのは嬉しい。 本作自体『歴史を交えたヒューマンドラマ』なのに、予告の汽車シーンやタイトルで変にファンタジー(ラストアクションヒーロー的映画と現実の融合)を期待させる作りにした広報にも問題。てかヒューゴの発明じゃないし。
[映画館(字幕)] 5点(2012-03-03 21:20:38)(良:2票)
102.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
 ひ弱な少年がムキムキマンになり、そこからヒーローになるまではとても丁寧に描かれており良かった・・・・のだが、そのヒーローになってからの展開がとにかく早足。  折角衣装も新調して仲間もでき、敵のアジトの場所も分かったのにその戦闘シーンがダイジェストの様にぶつ切りで見せられるので『え?ここで盛り上げるんじゃないの?』と拍子抜け。  親友の死と言う結構な山場もあれよあれよと進んでいきアッサリ終了。  ボスキャラも主人公同様のマッチョメンなのだが、戦闘時間は5分程度で、最後も自滅とあっさりやられちゃいます。  また、『元祖マーブルヒーロー(・・・・でいいのかな?)』なので仕方ないと言えば仕方ないのだが、X-メンやアイアンマンに比べて能力が『強いだけ』と地味。イメージ的には爪とアダマンチウムの代わりに盾を持ったウルヴァリンなのかもしれないが、あちらみたく超回復等の超人演出も無いのでやっぱ地味。主人公の平和を『守る』と言うミスターヒーロー的精神と『盾』と言う武器はマッチしており良いのだが、投げてから手にはめるまでの動作がモタモタしており格好悪い。せめて射出装置とワイヤー内臓でヨーヨーみたくスピーディーに使って欲しかった。  決して駄作ではないのだが、『後半の早足展開』と『地味な主人公能力』のせいで右肩下がりに詰らなくなっていき、最終的な点数としては5点位。
[映画館(字幕)] 5点(2011-10-16 00:17:09)
103.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 
 ゲッター線もびっくりな位全身真緑と言う古臭さ爆発のヒーローが活躍する本作。  予告篇ではあまり面白そうではなかったが、アメコミ原作の作品がここ最近ヒットしていたのでダメ元で視聴。  肝であるCGは衣装のダサさに比べかなり頑張っていました。特に『想像したモノを具現化できる』と言う能力のおかげで銃や壁(盾代り)、投石機なんかを一瞬で出す演出は『実写版鋼の錬金術師』みたいで面白かったです。  そして本作最大の魅力は『ヒロインの良い意味でのKY感』。主人公は舞踏会に付けてくようなちっちゃいマスクをしてるだけ(指導官的なキャラにも『コレで大丈夫だよ』と言われていた)なのだが『まぁお約束だしバレないんだろうな』と思っていたらヒロインが十秒で見破りました。『何故分かった!?』『顔ほとんど剥き出しじゃない!!』には大爆笑、そりゃそうだ(ついでに主人公がこの時セクシーな声色使ってたのがまたOK)。  正直話や展開には穴が多め。まず封印されていた敵の復活方法が良く分からん。たぶん『恐怖心を糧にする』設定なので『偶然通りかかった旅人の恐怖心を・・・』なのだが、たかが三人分の恐怖心であっさり復活しちゃうような封印なら見張り位立てろ。また、その影響で凶暴化する人間キャラもいるのだが、かなりの登場時間に反比例し活躍は少なめ、戦闘ちょっとであっさり負け、ラストはボスに吸収されるとヘタレ街道まっしぐら。そしてラスボスも撃退方法が『うっかり太陽に近付き過ぎちゃって引力に引っ張られアウチ』とこちらも中々のヘタレ、てか映像的には悪霊っぽいのだが物理現象ガッツリ効いちゃうのが何とも間抜け。主人公の設定が『アメコミで良く見るヒーロー性格だがかなりの臆病』で、敵の恐怖心との絡みを上手く活かせば成長と相まって面白くなりそうだったが、その演出が不足かつ下手で唐突に変わり過ぎ。ラストに仲間の一人が敵化する伏線みたいなのが張られるが、正直劇中では多少嫌な性格ではあるが基本平和を守る良い奴でラストは主人公を助けにも来てくれたりと、この先悪者化するような演出がほとんどなかったので無理矢理過ぎる。  とまぁ荒は多めだが、元々アメコミ映画ってこの程度が主流で最近がちょっと当り過ぎていただけだと思うので、『派手(ドは付かない)なCGとそこそこ軽快に笑えるエンタメ作品』と期待し過ぎずに見に行ったら損は無でしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 19:20:49)(良:1票)
104.  アイ・アム・ナンバー4 《ネタバレ》 
 『青春+戦闘+恋愛』の内容から『マシになったジャンパー』『中途半端になったスパイダーマン1』と言った印象を受けた。  凄い駄目って所は無いが唐突で説明不足な演出が多すぎ。  冒頭から『僕はNo4、宇宙人だ。今は母星を破壊した悪い宇宙人から逃げてる最中さ』とぶっちゃけプロローグ。  その後の能力覚醒時も『お前とNo9は勇者の力を引いている』と言うがNo6の方が強そうだしNo9は出ない。  敵のモンスターに対して愛犬が怪物化すると『彼はキマイラ君の守護者だ』説明終了。変な設定増やすよりNo5とかにしといた方が良かったんじゃない?  主人公の護衛役が強そうな感じがしたが、まさかの中年デブ地球人に捕まる(ちなみに捕まる描写は無し)。その後主人公を地味(本当に、映画史上屈指の地味)にかばい死亡と見せ場無し。まぁ結局どう考えてもナイフで不意打ち出来るのにタックルかましちゃううっかりさんでしたし。  主人公の能力も『怪力』『サイコキネシス』『味方強化』『懐中電灯』と多すぎ。米人にジョジョ的戦闘描写が出来るとは思っていないが、せめてX-メンみたく1つにして欲しい。  てかそもそも敵が主人公を追う理由が分かんない。終盤石を見て『コレで地球は俺のものだ』とか言うが、その石元々主人公持ってなかったし、しかもただの味方追跡装置だしやっぱり欲しがる理由が分かんない。どうせなら主人公が持っている形見の箱を探してるとかにすれば(ちなみに箱の中身は不明)。  見て分かる通り伏線や設定の謎がかなり未解決。引っ張りたいのは分かるがそれにしたってお粗末。  とまぁ色々書いたが、能力の解放がヒロインとの進展と連動させ『色々な意味で成長している』的演出など部分的には良い所もある(少なくともキスに釣られてかめはめ波よりは断然)。仲間の科学オタク君もそれなりに主人公と係わりがありヒロイン並みに描写が多くコミカルで愛着が持てたのも○。CGも頑張ってたし、敵の光線を弾く所なんてまんまDBで格好良い。  良い所と悪い所が半々位なので間取って5点とします。 
[映画館(字幕)] 5点(2011-07-08 23:50:30)(良:1票)
105.  さや侍 《ネタバレ》 
 過去2作品と比較すると一番分かりやすいが、同時に一番『無難』な作品と言う印象を受けました。  今までの作品はシュールと言うか、『ごっつ』で言う所の『産卵』に近い印象を受けたが、今回は『AHO AHO MAN』や『ゴレンジャイ』の様なストレートな内容だったが・・・・じゃあ今挙げたコント並みに笑えたかと言うとそうでもない。  たぶん主演の野見がやって面白いネタにしたのだろうが、正直私はこのおっさんが出ていた番組を見ていないので何故そこまでプッシュするのか分からない。コレまでみたいに監督自身が主演をしていれば直球ながらもっと高品質のネタで勝負できた気がする。  子役の娘もそんなに上手くないなぁ。演技自体はまぁ我慢できるが、声の出し方が全体的に大きめな気がして、小学生が学芸会なんかで張り切って大声で台詞を呼んでいる感じを受けた。とりあえずメインキャストで一番上手かったのは板尾でした。  序盤は面白く中盤は若干ダレ終盤は良くもないが悪くもない・・・無難だった。  たぶんコメディアンとしてプライドが高い方だとは思うが、個人的な意見としてはもうそろそろ『笑い』抜きの映画を一本取ってみて欲しい。てか駅でポスター見た時『刀を取り上げられた侍が知略や笑い、そこらの石ころ等で戦うアクション』みたいのを想像していたのでちょっとガッカリ。
[映画館(邦画)] 5点(2011-06-13 00:49:07)(笑:1票) (良:1票)
106.  てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~ 《ネタバレ》 
 主演の岡村さんの演技も十分及第点(方言に関してはわかりませんが)。内容も尺を一杯に使い上手くまとめてあると思った。  ただ全体的に人間関係のドラマがメインで肝心(?)のサンゴ養殖の描写が非常に少ない。人間関係では『融資を得るため学者から推薦を取るべく学会に出たが馬鹿にされる』『悪い人間に騙され借金を背負い危うく闇金に・・・寸前のところで妻のメールを見て思いとどまる』『周りの人間も最初は地域活性化とサンゴに無関心だったが、少しずつ主人公に手を貸すように』等見所はありますが、逆にサンゴ養殖に関しては失敗は一度もせず順調に進んでいたように見える。本当にサンゴ養殖は順調だったのかもしれないが、それでももう少し豆知識的な説明や描写が欲しかった。  詰らなくはないが『サンゴ養殖の描写』と『笑い』が入っていればもっと点数高かった、惜作。  あとラストのサンゴ産卵シーン、あれ卵多すぎませんか?  以上で6点。個人的にはこれを機に岡村さんが俳優としても活躍してることを願います。これ見て沖縄出身の芸人や俳優『なんで俺じゃないの!?』みたいな感じで悔しいんじゃないかな。
[映画館(邦画)] 5点(2010-05-06 17:57:58)(良:1票)
107.  エンド・オブ・キングダム 《ネタバレ》 
『アメリカ人以外は全て哀れな弱者か愚かな敵!』と言う清清しいまでにアメリカ万歳な映画。 各国首脳人が集まるような大イベントだろうが『イギリスの警備体制は限界、敵は年単位で準備してきた』の台詞だけで、『絶対に準備段階でバレるだろ!?』と言う大掛かりな暗殺計画を(ヒーローなアメリカ大統領を除き)見事に成功。 そもそも首脳陣が集まるきっかけになったイギリス首相の死も『よく調べたら暗殺だった』と、『それ一番先に気付かなきゃダメなヤツじゃん!?』と、アメリカ人ではないゆえにさらに無能を加速。 SAS隊員も、昨今の映画では『特殊部隊』と付けばそれなりにプロっぽい動きや活躍をするのだが、本作では残念ながらアメリカ人ではないので、無能な突撃を行ってバッタバッタとやられていくと言う90年代のようなノリ(一応全滅はしなかったのでアメリカ人で無い割には健闘したほうだろう) そんな素晴らしい手腕を発揮した敵のボスも、アメリカ人ではなかったばっかりに、『複数あるペーパーカンパニーの内、全く機能していないのにやたら電気を使っている廃工場がある、ここがアジトだ!』と、『そんなツメのあまい奴がこんな大規模な暗殺計画を秘密裏に成功できるとは思えないが』とご都合弱体化。哀れ非アメリカ人。 あまりに圧倒的ではつまらないとスタッフも感じたのか、申し訳ない程度に倒されるモブアメリカ人、主人公や大統領(もちろんアメリカ人)も申し訳ない程度には負傷する(ただし元気に動きまくる)が、全ては『たとえ傷付けられようが立ち上がる!』と言うアメリカンスピリッツを表現する土台になっている。 そして最後は無事大統領を救出し、主人公もモブたちも大歓喜。アメリカ以外の国はトップを暗殺されてお通夜状態だろうが関係ない。だってアメリカ人じゃないし。 ・・・と言った感じの、80年代や90年代に良くあった『アメリカ凄い!アメリカ最高!』路線を愚直に貫いた作品。 ストーリの粗や満載な突っ込みを気にせず、ひたすら『スーパージャスティスアメリカンスピリッツ』を感じたい方にはおすすめ。
[インターネット(吹替)] 4点(2023-03-30 04:25:28)(笑:1票) (良:1票)
108.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 
とにかくストーリーのチープさが酷い。 前作同様『ベテラン(?)主人公と新人後輩との成長』はあるが、ここに『平和になった世界での人間同士の争い』やら『暗躍する謎のイェーガー』『どんでん返しの急展開』等詰め込みすぎな上、どれもこれもありきたり且つ薄っぺらくて退屈。 今作の敵は『前作の残党』なのだが、まさかの一人。そしてそいつの策略があれよあれよと成功していき、開いた裂け目から前作の爆弾攻撃を受けながらどっこい生きてた怪獣が棚からボタ餅的に出現と、敵の凄さより、多少は思想の食い違いことあれ、怪獣再来に備え10年の月日を掛けて一致団結している人類の間抜けっぷりのほうが際立った。 他にも『怪獣の血はすっごい材料になる』『過去の怪獣のデータを確認したら全員富士山を目指していた』等『それ普通に怪獣と戦いながらまず検証すべきことなんじゃない?』と突っ込み、『怪獣は火山と自身の血で大爆発して地球を汚染するつもりだ!』と言うのにも『別に富士山じゃなくて良くない?てか海底から出現するなら海底火山でも良いし』等前作の印象すら下げかねないネタばかり入れてくるのでだんだんイライラしてきた。 つかあのオチからもう異次元人は全滅して、今回は別勢力(宇宙怪獣)とかが来ると思っていただけに拍子抜け。 特に中盤、マコが今際の際に託したデータに記載されていた場所に偵察に行くが、そこに行く理由が何一つ説明がなく、ただただ敵ロボットと戦わすため(ちなみに何故そこに敵ロボットがいるのかと言う説明もなし)に出撃する良い理由をスタッフが思いつけなかっただけに感じられ、流石にアレは酷かった。  戦闘CGも凄いっちゃあ凄いが、新しい試みや演出が少なく前作のインパクトに比べると大幅ダウン、さらに昼の戦闘は見やすいが。なんというか、CGアニメを見ているみたいで、前作のような『現実世界で戦っているような迫力』が無くイマイチ。 軽快さを増したせいでい『トランスフォーマー』感(もうおなか一杯見た)が出てしまったのも、個人的にはマイナス。 他にも前作のポールをカカトでコツンみたいな事をしたいのは分かるが、敵の位置関係を考えると『お前なんで敵がいない方向に走ってるの』と違和感(私の勘違いかもしれないが)を覚えるような演出になっており、とにかくオマージュをしたいという欲求が専攻してしまっているように感じた。  総評 スタッフの『あれやりたい、これやりたい』って気持ちは伝わってくるが、それを演出するために整合性を取ろうという努力が皆無。 やっぱ製作指揮だけでは限界があると思うので、ギレルモさんには次があるなら是非監督をやってもらいたい。
[映画館(吹替)] 4点(2018-04-13 23:07:13)(良:1票)
109.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
シリーズは一通り見てる程度です。  結末(登場人物達の末路含め)が分かっているところへ進んでいく雰囲気は『HALO:Reach』と言うゲームににた感覚を覚えた。 しかし、そちらと比べ登場人物の動機が弱く、主人公やヒロインはともかく、ゴッツイ銃のおっさんはなんで付いてきたのか分からず死んだり、パイロットの人も反乱に至る過程が一切描かれていないため感情移入しにくい。 正直後半の戦闘シーンも目新しさは無くマンネリ感が強く、ダースベーダー登場シーンも、そこまで思い入れがない私としては別段感動も無かった。  そして本作最大の欠点としては、ライトセイバー戦が無いところ。 てっきり盲目の人が実はジェダイで、座頭一よろしく、杖の中に仕込んでいたライトセイバーを使って最後の戦いを繰り広げると思っていたら、なんか普通に爆発に巻き込まれて退場と、これまでの思わせ振りな演出をスルーして興醒め。 つか、個人的に一番SWに期待しているのが『今作はどんなライトセイバー戦が見れるのか』と言う部分なので、それが無いのは大減点。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2017-05-06 10:00:48)
110.  ガルム・ウォーズ 《ネタバレ》 
『パトレイバーでみせた、私たちが良く知る町並みに紛れる戦場』『攻殻の記憶の外部記憶化による自己の曖昧化』『アヴァロンのゲームとリアル世界』『スカイクロラの見せ掛けの戦場で繰り広げられる嘘っぱちの戦いと死』等と押井監督が良く言う『現実と虚像』(私的にはリアリティとフィクション)の織り成す世界観が大好きなのですが、今回はそれが欠落しているように感じた。 主人公達の存在も、『ギルド間のPKばっかりやってたら、目的どころかここがゲーム世界だと言う事すら忘れた人々』『レベルEのカラーレンジャー編やドラえもん創世日記のような第三者によって作られ放置された遊び場(ゲーム空間)』とか色々想像しつつワクワクしながら見ていたが、結局は『ガイバーの降臨者』や『プロメテウス』等良くある『作ってみたけど上手くいかなかったから破棄された』と肩透かし。 序盤と終盤の戦闘シーンは、『イノセンスでトグサが電脳をハッキングされて見た戦艦からの砲撃』『アヴァロン』『キャシャーン実写版』みたいな雰囲気が好きな方なら満足できると思うが、中盤の詰まらなさが致命的で中ダレ感が凄く睡魔に襲われた。 よくある語り合いも内容は面白かったが、いままでも少しは関連性、伏線的なものだったが今回はカスりもしないので『本当に何で入れたんだろう?』って思ってしまった。 オチに関しても、まぁ良くある『俺たちの戦いはこれからだ』ENDですが、余りにも本作の『序章』感が強く、完璧な一見さんに『スターウォーズのエピソードⅠ』『機動戦士ガンダムのORIGIN劇場版』から見せるような、『さきに本編の先をやっているからこそ楽しめる』イメージを受けた。どうせだったら凍結中かなり期間があったんだから本作の先の話を小説でもなんでもいいから展開させておいたほうが良かった気がする。 演出も過去の作品からのオマージュが多いが若干『つまみ食い過ぎ』な気がするし、アヴァロンで見られたようなフィルター処理によって2つの世界を区分けするようなものもない(そもそも世界が2つない)。  総評 期待しすぎたのは自覚しているが、そのギャップを考慮してもこれまで自分が好きだった作品(話、世界観、演出)からは数段劣る内容。 今後続編なりなんなりメディア展開していけば化けるかもしれないが、公開2日目の休日なのにも関わらずあの来場者数や雷轟が頓挫してることから望みは薄そうである。
[映画館(吹替)] 4点(2016-05-21 19:44:43)
111.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 
作品知識は『999』と『指輪物語』を視聴した位。 CGは流石に綺麗でお姉さんはエロい。 ハーロックのマントや、アルカディア号が纏う黒霧等動きに合わせて流動的に変化するアクセサリーを用いることで、CG作品の欠点でもあるスピード感の表現し辛さを一部ながら改善しようとしていたのは評価できる(結果アルカディア号は全貌が見辛くなってしまったが)。 懸念していたキャスティングも、ハーロックはギリギリ微妙だが口数少なく、主人公は及第点、蒼井さんはレッドライン同様抜群の安定感と不快ではなかった。 肝心のストーリーだがこれは大減点。 序盤は補充要員としてアルカディア号に乗艦した主人公視点で進み、世界観や設定をアクションや艦隊戦を交えつつ説明したり、敵味方共に計画の全貌が見えなかったり掴みとしては○。 が、後半判明するハーロックの過去や目的、敵が隠していた『真実』は悪くないが、それらが私の抱いていたキャプテン・ハーロックのイメージとかけ離れ過ぎており、簡単に言うと『過去に犯した過ちに耐えかね全て無かった事にしようとする』とただのヘタレ。おまけの主人公のラストバトル中背後から射殺しちゃってぶちこわし。 ドラマパートももう少し手を加えれば十分感動でき、終盤の行動にも説得力があったのに、敵ボスはただの精神異常者にしか見えずその場の勢いで恋人を殺し勝手に後悔したりと寒い一人芝居でドン引き。 絶望に打ちのめされた主人公が、荒れ果てた大地に咲く花から勇気をもらうのはいいが、『ほらハーロック花だ!』摘むな馬鹿。 と言った感じで後半テンションだだ下がりだったが、最後の最後、自分なりに考えていた『このストーリーでできるベストなオチ』に非常に近かった(原作矛盾はしょうがない)。 欲を言えばラスト、椅子に座るハーロックが主人公とカブって見えなくなった後姿を消して、通信してきた敵が聞き慣れない声に『誰だ貴様は?』の問いに答える瞬間エンドとかだったらもっとよかったかな。 総評 序盤のワクワクと最後の最後でそこそこ持ち直したが、そこを考慮してもギリギリ『普通』に届かなかった。 ただ本作を、旧作の設定をリセットし、まったく新しいキャプテンハーロックの第一話(下地)としては悪くなく、今後も展開していくと考えれば、続編でこそ私がイメージしているキャプテンハーロックが見れると思うので、是非名誉挽回の意味も込めて続編を希望する。
[映画館(邦画)] 4点(2013-09-17 09:59:50)(良:1票)
112.  SHORT PEACE 《ネタバレ》 
○オープニング 『昭和版不思議の国のアリス』的雰囲気で悪くない。  ○九十九 九十九神化したゴミに襲われた旅人が片っ端から修理して供養していくお話。 話の内容や分かりやすさ、そして程よい尺等から『ハイグラフィックなまんが日本昔話』といった感じで、掴みの作品としては上々。  ○火要鎮 火消しの男性に恋をした箱入り娘が火事を起こして男との約束(具体的内容は不明)を果たそうとするも・・・と、話自体がオーソドックスと言うか微妙なのだが、その説明すらかなり端折り気味で『火消しのお仕事』を少し勉強できる位。 作画は巻物の上で描かれている画が動いているような演出を『最初』はしている(ケロロ軍曹のコミック先頭のカラー部分でやっていたようなやつ)が、後半はカメラワーク等普通のアニメになってしまい、ただ上下の黒い部分に柄が付いてるだけになった。  ○GAMBO 村から娘をさらう鬼(宇宙人?)が目を付けた少女を守るため白熊が戦うだけ。少女と白熊の関係や鬼の正体等何一つ掘り下げずただただバイオレンスに血しぶき撒き散らして戦うだけ。『ハイグラフィックで残酷描写』的なコンセプトなのかもしれないが、正直AKIRAの方が断然エグい。  ○武器よさらば 荒廃した東京を舞台に、危険な武器を回収、破壊するお仕事に勤しむおっさん達の話。 簡単に言うと『近未来版スプリガン』。 真新しさは無いが綺麗且つ迫力有る作画、パワードスーツを着た登場人物達が無人兵器を倒す方法もかく乱やけん制、トラップに包囲・飽和攻撃と合理的且つ目まぐるしいアクションが繰り広げられるので『SF版狩りゲーのアニメ』みたいで1番面白かった。 キャラの個性付けも最低限できていたり、ラストのオチもベタだが、そこに至るまでの過程の重さに反して生き残った男の馬鹿馬鹿しい行動などでブラックジョーク的な皮肉を利かせてあり良かった。  総評 あまりにも各話ショート過ぎる。OPと九十九はその尺にあわせた構想になっているし、武器は一番尺を貰えていたが、残り2作は尺を考慮していないためまともな起承転結すら描けていない。 演出や作画の披露作品と見ても何一つ魅力が無く、作画技法で言えば『あしゅら』のほうがよっぽどすごかった。 とりあえずレンタルで十分かな。
[映画館(邦画)] 4点(2013-08-01 11:25:56)
113.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
 タイトルはオブリビオンだが、雰囲気はフォールアウトに近いかな。  壮大かつ迫力ある環境映像や場面に合わせ無音とBGMを使い分けたりと演出は良質で、色々な謎や伏線を張りつつ適度に魅せるアクションや『秘密基地』での休憩等序盤はかなり面白かった。  ただ中盤判明する『謎』に関しては、正直予告を見れば大半の人が予想できる程度で非常に物足りない。  おまけに終盤の展開はまんま『ID4』で、あれからド派手な空中戦を抜き一層ご都合主義を強めた感じ。  多分『世界観』や主人公の『動き』を先に考えながらそれらにしっかり説得力を持たせる努力をしなかったのだろう、結果ワリを食らってるのは『敵』。謎の部分も『何故そんな事をする必要があったのか』とか、劇中での行動も『何故そこでそんな行動とるの?』と何もかもに合理性が無く『何でこんな馬鹿雑魚に地球ボロボロにされたの?』と疑問連発。申し訳無いが、目先の演出に気を取られ周りが疎かになる(若しくは面倒臭がって詰めなかった)と言う、『三流以下』の作家や脚本家が良くやる致命的なミスをやらかしてしまっている。  まぁそれでもド派手な戦闘や、そう言った欠点覚悟で取り入れた『世界観』や『主人公の動き』が斬新だったり魅力的だったりすれば帳尻取れてたりするが、本作にはそれらも無く、上述した映像・音響演出でもカバーしきれていない。せめてもう少しテンポ速めて30分位尺削ってればまだ我慢できたのに。  あと洋画の敵はそろそろ自爆装置なり自滅プログラムなり、『利用している対象』が裏切った時の保険を考えた方が良いと思うよ。無論それをやっちゃうと話が進まないのだが、お話作ってる人もお金もらってるプロなんだからそこは頑張ってクリアする位は頭使おうよ。    総評  『ID4の後日談(結末が異なるパラレルワールド)』的内容だが、『ショボイ戦闘』『ご都合全開』『ダラダラ長めの尺』『今時素人でも使わず捻りもない謎』と言った後半の出来が序盤の素晴らしさを見事に台無しにしてしまった。   終劇の時点で問題は山積み(『進展』したものはあっても『解決』したものは何一つ無い)だし、一層の事後半のアクション全部無くして、敵が目的を達成して取り残された人のお話的SFドラマにした方が良かったんじゃないかな?
[映画館(字幕)] 4点(2013-06-01 00:17:33)(良:1票)
114.  アルゴ 《ネタバレ》 
一言で表現するならすご~く地味な映画。 一応実話を基にしているので、余りにご都合主義な展開が続くとおかしくなるので仕方が無いが、余りにも物語が淡々と描かれ過ぎている。これは『実話』である前に『ドキュメンタリー映像』ではなく『映画』である事を忘れてしまっている。 映画なんだから観客をハラハラドキドキさせるような演出やシーンが無いと駄目。無論だからと言って安易な銃撃戦や捕縛劇等は論外。具体例は難しいがもう少し緊迫感のあるシーンがないと駄目。 敵とのニアミスやアクシデントもそれなりにあるが、撮り方か演出どちらが悪いのかわからないが観ていて緊迫感が全然伝わってこなかった。 序盤の映画関係者も変にコミカルで映画(特に後半)の雰囲気にマッチしておらず、どうせなら真面目キャラにして徹頭徹尾ストイックな登場人物のみで固めて欲しい。そもそもそう言った人物達を雇った理由でもある映画を本当に作ろうとしている努力と結果が後半の展開に活かされているのが少なく、尺の長さに見合っていないのもマイナス。 総評 『実話』であることを宣伝文句に使われていたが、私としては実話じゃなくても良いので面白い映画の方が観たい。 作風はかなり異なるが、『騙す』をテーマにした映画なら『ワールドオブライズ』の方が面白かったかな。
[DVD(吹替)] 4点(2013-03-19 23:21:20)(良:1票)
115.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
 日本サブカル大好キー兄弟と予告から『火の鳥太陽編』や『ゼノギアス』のような『幾度となく転生し時代を超え愛をつむいでいく壮大なラブロマンス』かと予想していたが、単に6つのオムニバスストーリーを同時進行させているだけの映画だった。  一応全時代に同じキャストを使ったり(≠重要人物)、水害や事件の発生等似たようなアクシデントを別時代で同時に起こしたり、耳かきレベルの関連性は無くもないが、演出としては感心するほどでもない。  例えば過去編の1つは原発事故の陰謀を扱っており、その時代では食い止められたが、現代は飛び越え近未来編で中盤位(過去のオチより先の時点)で結局原発事故は起きてしまい、それが世界滅亡の引き金となり、超未来編(タイムマシンであったウン百万年後みたいな世界)で舞台となる魔物が住むと恐れられている山が実はその事故現場だった、とか関連性を付けようと思えばいくらでも付けれるのだが、スタッフがそこまで考えず上述したショボイ演出の時点で満足してしまい、それ以上のクォリティーアップを放棄してしまっている。  じゃあ6作品が独立して面白いかと言われるとNo。3時間近い尺も30分のショートストーリーを6つも無駄に放りこんでいるためで、壮大ではなくただただ長いだけ。そもそもタイトルの音楽も他の時代ではBGMで流れる程度で、マクロスみたく時代を超える影響力も無く、てかそれを扱った時代より過去では曲どころか作曲のきっかけになるような影響も無い。 一応それぞれ異性・同性・種族を超えた愛やら友情やらテーマが異なるが『愛』がカブり過ぎている。これも例えば主人公とヒロインは固定して、いくつかの時代ではバッドエンドではないにしても報われず脱落していき、最後に残った時代だけが完璧ハッピーエンドになったり、そこで実は過去と思っていた大航海時代編が一番未来の話だったみたいなオチを付ければ・・・。  総評  私のような勘違いをしてハードルを上げなければそこまで悪いとは思わないかもしれないが、残念ながら先頭で挙げた傑作の系統作品と思ってしまいここで落胆、せめて終盤になるにつれて物語が一筋にまとまっていくかと期待もしたがそんなことも無く『ああこりゃそれも無さそうだな』と更に落胆、結局『やっぱこの類の話は演出や構成等本当に才能がある人間以外が手を出しちゃうと大火傷しちゃうな』としみじみ感じながら劇場を出ました。
[映画館(字幕)] 4点(2013-03-16 00:25:47)(良:2票)
116.  キャビン 《ネタバレ》 
『太古の魔人を封印する儀式を世界各地で、催眠や薬物等科学的に且つ本人達にこれが仕組まれている事がバレないように実行する』。 予告から『ホラー版トゥルーマンショー』を予想していたが、開始10分くらいで登場する絵画で上記のあらすじと今後の展開はあっさり予想できました。しかし『屋外でイチャつくカップルは最初の犠牲者』『中盤襲われるが明確に死んだ描写の無いお調子者は後半大活躍』等ホラー映画へのオマージュや、カメラの向こう、友人の死にパニックになり尚且つ傷め付けられるヒロインを尻目に、儀式終了でパーティする仕掛け人とのギャップ等見どころはあった。 しかししかし、序盤から名前だけ出ていた『館長』がどんな人かと思えばただのやられ役ババァで肩透かしだし、『事実を突き止めたお調子者とヒロインの活躍で儀式用の怪物が脱走し仕掛け部屋大惨劇』と言う終盤のオチも結局儀式失敗、魔人復活で終了と何とも味気ない。どうせならその事故も『もう一段階上の存在達が仕掛けている儀式』みたいな感じにした方が面白かった気がする。 ○その他指摘事項 ○科学的に儀式を行うと言う発想は良かったが、本当に魔人が出ちゃうのはイマイチ。中途半端にファンタジー絡ませない方が良い。 ○『儀式の方式は生贄の意思で決定し、選ばれた怪物によって行われる』らしいのだが、1人は脱獄防止用のバリア(!?)で死んだけどいいの? ○『処女は死ななくても苦痛と恐怖を受ければOK』なのだが、失敗判定になった日本の生贄(女子中学生)は生き残り失敗判定だがその前の映像でかなり恐怖を感じていたので成功では? ○『お調子者が死ぬ前に夜明けを迎えるか処女が先に死んでしまうと儀式失敗』最後は儀式失敗するが、ヒロインが死んだり夜明けを迎える描写も無しなので演出不足。どうせなら朝日をバックに魔人復活とかなら画的に映えたと思う。 ○人の死を事務的に演出してた仕掛け人達への因果応報も、ただただ怪物に惨殺されるだけで、それまで見せていた非人道的行為を考慮するともう少し懲らしめて欲しかった。 等々大小色々気になった部分も多数。 総評 『悪くは無かった』とは思うが、それ以上に『良くは無かった』と言う感情の方が強い。 後半のオチや展開をもうひと工夫すればもっと良くなれてたと思うだけに残念。
[映画館(字幕)] 4点(2013-03-09 23:24:17)
117.  ボーン・レガシー 《ネタバレ》 
ボーンの脱走とパメラの告発による失脚を恐れたCIAが、証拠隠滅として強化スパイ計画の資料と関係人物を抹殺しようとするが、運良く生き残ったスパイと研究員の女性が逃げるお話。 主人公が記憶喪失ではないので旧シリーズのような自分を探す的な謎解き要素は無く、末端とは言えヒロインも計画の関係者にするなど差別化を図ろうとしているのは分かる。 しかし、ではその代わりにアクションがより迫力を増したかと言えば全くそんな事は無く、上述した証拠隠滅や主人公を追跡する敵の捜索シーン等、必要ではあるが、正直そこまで尺を掛けずサラッと流せば良いような場所が偉く長くダレダレ。 敵組織も3つ(CIAとスパイ製造に協力する製薬会社と国不利益な情報を捜査する諜報機関)出るが関係性の演出が下手で、ゴチャゴチャして分かり難かった。 上述の理由で序盤は話が良く分からず(私の理解力不足もあると思うが)、中盤以降は『スパイ強化に用いた遺伝子組み換え能力のあるウィルスを探してフィリピンへ』となんか中途半端なSF設定が登場。個人的にボーンシリーズはそう言ったフィクション的設定が一切ないリアリティが売りだと思っていたのでガッカリ。 アクションは格闘、銃撃、車どれをとってもアクション映画としては普通だが、シリーズでは最低。敵も警官や常人スパイばかりで常に圧勝(圧倒仕方も普通)で面白くない。 終盤満を持して『最強のスパイ』が登場するが、格闘戦は一切なくカーチェイスのみで終了、しかもその死に様が『ヒロインにバイクを蹴られてバランスを崩し柱に激突』と、どう考えても中盤位のカーチェイス時に起こる雑魚の退場方法で、ショボイCGも相まって『これが最強かよ!?』と大爆笑。どんだけ良く見ようと思っても、これまでボーンが戦ったスパイの方が強そうです。 最後にCMでボーンが出てきそうな構成になっていたが、登場どころか絡みすらほぼありません。ああ言った詐欺PVは視聴後の評価低下を助長しますので止めた方がいいですよ広報さん。てか詐欺は犯罪です。  ただヒロインが中々の美人で、変装と言う理由のため色々な髪型やファッションが拝めるのでそこは良かった。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2013-02-23 08:30:39)(良:2票)
118.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
自身と今やロシアのトップに立とうとしている相棒が過去に行った悪事を暴露する裁判が始まった途端、その相棒の手先によって拉致されようとしていた男をCIAの青年が助け出し、その悪事の証拠を手に入れるため二人で逃亡。そしてそこに、そんな青年が心配でしかたないちょいと不運でデンジャラスなパパが加わり大騒動が起こる・・・・と言ったのが大筋。 過去2作の相棒がジョンとは対照的なインテリ系だったのに対し、本作はバリバリの戦闘要員だが、そこに『息子』や『アクシデントに弱い』と言ったアクセントを加えることで『文句言いながら引っ張り回される』から『喧嘩しながら二人三脚で頑張る』的演出に変えたのは上手いと思う・・・が、その『喧嘩』部分が序盤であっさり解決してしまうので、マクロスプラスのような『罵り合いながら戦闘』『仲違いによる作戦失敗』等期待していたシーンが無く『微妙に息の合った二人組』と言う何とも面白味のない組み合わせに落ち着いてしまった。 アクションもカーチェイス部分は良かったが、銃撃戦は至って普通で、これまでのような無茶苦茶攻撃や『絶対死ぬだろ!?』的な酷い目にもあわず過去最低。 舞台も前作が丁度良い尺とテンポで西へ東へ駆けずり回った(加えて攻守が逆転と飽きさせない演出だった)のに対して、1ポイント1ポイントに掛ける尺が微妙に長くてダレる上に、敵も基本名無しのやられ役で個性皆無。 ストーリーはアクション映画ではお約束の裏切り裏切られのどんでん返しなのだが、最後のどんでん返しは急遽思いついたのか、どんでん返しする『意味』や『目的』、そもそもだったら裏返っている意味無くないと最後の最後で大突っ込みが入りゲンナリ。 ジョンの悪態を垂れるシーンが少ないのも痛い。 あとこれまでのシリーズで守られていた『悪人は末端に至るまで全員退治』と言うお約束が地味に崩されたのも不快。  総評 全体的な雰囲気としては、個人的に面白かった「4」を2~3回りスケールダウンさせた感じの超薄口アクション。 会話量や小気味良い掛け合い、そしてジョンに少しずつ影響を受けてヒーローを目指す辺り前作のダリルの方が息子っぽい。
[映画館(字幕)] 4点(2013-02-16 12:44:51)(良:1票)
119.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
 ラストのオチに関してはコレまで見た時間ものの中では1番良かった。しかし、それ以外は駄目。  今の自分が未来の自分と違う行動をとる等のタイムパラドックス的説明を『話すと長い』の一言で放棄してしまっており、折角大事な記憶が少しずつ塗り替えられてしまう事に対する未来主人公の葛藤にも感情移入し難い。  そもそもタイムトラベルの設定も『未来だと殺した人間は追跡され絶対隠ぺいできないので、犯罪組織が証拠隠滅のため過去に送って殺す』的な内容だが、その犯罪組織自体みらいでは悪名が轟いてるのだから別に殺人の一件や二件隠す必要無いんじゃない?  二人の主人公も接点がなく、中盤は全然違う事をして絡まずどっちもあんまり面白味のないドラマを繰り広げられ退屈。  上述したがラストは悪くない・・・だが、視聴者が『なるほど!』と簡単に予想できる結末に対して現在主人公の独り言でナレーションするのが凄く寒くて雰囲気ブチ壊された。    総評  珍しく広報が嘘付かなかったし頑張った。確かにラスト20分『だけ』は凄かった。
[映画館(字幕)] 4点(2013-01-18 19:52:06)
120.  ロックアウト(2012) 《ネタバレ》 
衛星軌道上に存在する極悪犯専用刑務所で暴動発生、たまたま視察に来ていた大統領娘を助けるべく単身乗り込む主人公・・・とあらすじは普通なのだが。 『主人公は当初投獄される予定だったので、囚人に扮するかと思ったら普通に浸入』『浸入方法が囮のネゴシエイターが乗ったシャトルからのダイブ・・・宇宙空間だよ?』『しかも浸入してるところを見つかり浸入後初登場のシーンでいきなり敵にボコられピンチとなさけない』『個室に篭城する大統領娘と護衛→室内の窒素濃度上昇→ピンチ→空気節約のため護衛自決→酸素濃度上昇→ん???』『刑務所の軌道修正は『人』が管理、コンピュータだけだと衛星と衝突し地球に落下しちゃう』『遂に軍(?)による刑務所への攻撃、スターウォーズバリに対空砲火をかいくぐりコアブロックに時限爆弾を仕掛け木っ端微塵に・・・・普通に遠距離からミサイル攻撃とかじゃ駄目?』『その爆発に巻き込まれて敵ボス死亡、主人公とのラストバトル無し』『宇宙服で大気圏突入』etc・・・  ・・・と、正直突っ込みどころは満載。  しかし、巻き起こるアクシデントこそ間抜けだがそれがしっかり話を進める材料になっていたりテンポも悪くない。登場人物の行動や思考にも上記演出に突っ込みこそしないがそれなりにムチャやこじ付けは感じられなかったので不快感は無かった。  そういう意味では流石A級B級映画クリエイターのリュック・ベッソンと言った所か。  あと主人公の印象も一言で表せば『若干ヘタレ、コメディ成分が増したバイオ4のレオン』みたいで結構好き。オチに関してもご都合主義ではなく、戦力の質や量の差を考えれば『最低限』の結果した得られなかったのも変にリアルで面白かった。  総評  突っ込み部分こそ多いが、何でそうなるの(笑)と笑える内容なので、本当良く出来たB級映画だった。  逆にCGやアクションは普通で、話の配分やバランス、テンポはむしろ良いので変な部分をなくせば普通に見れるアクション映画になれたかもしれないと考えると少し残念。まぁいまさらリュックに真面目な映画撮れと言うのは酷かな。
[映画館(字幕)] 4点(2012-11-27 12:46:54)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS