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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1181.  48時間 《ネタバレ》 
昔、けっこうテレビで何回も見た記憶のある映画の一本だが、やはり今回久しぶりに見た。エディ・マーフィーのデビュー作としても知られているが、トップクレジットがニック・ノルティであり、実際、エディ・マーフィー演じるレジーの登場は映画開始から30分ほど過ぎた頃というのは昔見ていた時はエディ・マーフィーの主演作というイメージだっただけに今見ると少し意外に感じる。それでもデビュー作である本作から既にエディらしさは健在で見ていて懐かしさを感じられたのが嬉しい。それにニック・ノルティ演じるジャックの武骨なはみ出し者刑事のキャラもうまい具合に対比されていてこのコンビぶりを見ているだけで楽しく、何も考えなくても面白く見られるのが良い。一方で真面目な刑事アクションとしての側面もちゃんとあってそこらへんは抜かりない感じなのもまた良し。欲を言えば昔見た時から思っていたことではあるが、やはり今見てもタイトルにもなっているレジーの保釈期限である48時間というリミットをもう少しストーリーの中で生かしていても良かった気はする。(2023年10月7日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 01:08:37)
1182.  ダンボ(1941) 《ネタバレ》 
幼いころに見た時はとにかくダンボが可愛らしかったこととピンクの象が怖かったくらいしかなかったが、今見るとけっこう重い話だったんだなと気づかされる。耳が大きいということだけでほかの仲間の象から差別的な扱いをされ、さらに子供の悪戯から守ろうとした母親のジャンボからも引き離されてしまうダンボがなんとも悲しくて仕方がないし、見ていてこれは人間にも当てはまることのように思え、子供向けではあるが、子供だましではなくちゃんと大人にも伝わるメッセージのある作品だと素直に感じられた。ほかの動物たちと違って主役であるダンボに一言もセリフがないのが印象的だが、それも映画としてなかなか効果をあげていたと思う。ダンボを励まし、支える存在となるティモシーが実に良く、たとえ自分と違っていても他人の気持ちを思いやることの大切さというものをダンボとティモシーの関係を通してうまく描いているし、この「自分と違う他人を認める」ということが本作のテーマではないかと感じた。ティモシーに促されてジャンボの檻の前に来たダンボがジャンボに子守唄を歌ってもらうシーンがとても感動的だ。そしてコンプレックスであった大きな耳を翼にして空を飛ぶクライマックスのダンボのなんとも嬉しそうな表情が忘れられない。まさにコンプレックスを最大の武器にした瞬間で見ていて思わず笑みがこぼれた。ちなみに幼いころに見て怖かったピンクの象のシーンはストーリーとほぼ無関係なのだが、今見てもなかなかインパクトがあり、幼いころに見て怖かったのも納得。でも、今見るとそれが逆にシュールで面白い。(2022年8月4日更新)
[DVD(吹替)] 7点(2005-12-30 01:48:11)
1183.  釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!? 《ネタバレ》 
江角マキコと筧利夫のエピソードに全く浜ちゃんとスーさんが絡まないのは少し残念だが、今回もそれなりに楽しめた。でも、「麦秋」のワンシーンを先に見せておいてすぐに同じシーンを再現するのはどうだろか。山田洋次の脚本にはこういうのがよく出てきてそれが不思議と映画の中で名シーンになっていることが多いように思うけど、今回はちょっと露骨に感じた。「馬鹿まるだし」や「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」のように元ネタの登場シーンと再現シーンの間がしばらくあいていたら印象は違ったものになったかも。まあ、この映画の脚本自体そんなに作りこまれた様子はなく、見る側も気楽に見てるから本来はこういうことをいうのはヤボというものだけどねえ。
[地上波(邦画)] 5点(2005-12-29 00:12:28)
1184.  逃亡者 木島丈一郎<TVM>
「交渉人 真下正義」をまだ見ていないので楽しめるかがかなり不安だったけど、後日談ではなく前日談だったのですんなりと入っていけた。個人的に「踊る大捜査線」シリーズは連ドラ時代がいちばん面白いと思っているが、久々に面白いと感じることが出来る作品だったと思う。ただちょっと設定が「グロリア」っぽかったのは気になったけど、まあそこは大目に見よう。木島を演じる寺島進はたけし映画でヤクザ役を演じている印象が強い俳優で、見る前は子連れで逃げ回る姿が想像つかなかったけど、なかなかいい演技をしている。それと子役が何年か前のNHK朝ドラ「私の青空」で田畑智子演じるヒロインの息子を演じてた子で、当時、ほぼ毎日見ていたのでかなり懐かしく思えた。
[地上波(邦画)] 7点(2005-12-23 02:44:28)
1185.  キートンのハード・ラック(悪運)
面白くないことはないし、いつものようにキートンの体を張った超人的な動きももちろん楽しめる。でも、キートンのほかの映画と比べると平凡な印象だった。 オチはシュールな感じで好きなんだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-11 11:49:06)
1186.  零戦黒雲一家 《ネタバレ》 
舛田利雄監督が初めて手掛けた戦争映画。舛田監督は最初に名前を知ったのが「トラ・トラ・トラ!」の日本側監督としてで、最初はそれで興味がいったことを覚えていて、監督作をまだ一本も見ていないころから戦争映画の監督というイメージが勝手に出来上がっていた。(実際「トラ・トラ・トラ!」を見たのはそれから数年後のことだった。)本作を初めて見たのはその頃から少ししてからだったと記憶している。それを今回、約20年ぶりに再見した。主演が裕次郎ということもあってか、悲壮感はそれほどなく、娯楽アクション映画としての色が強く出ているが、それなりに楽しめるものになっているし、特撮もミニチュアだけでなく改造された実機も投入されていてそこそこ迫力もあり、見ごたえもある。島に孤立している一部隊に裕次郎扮する新隊長が着任してくるところからはじまっていて、彼と部隊の連中との間でドラマは展開するのだが、「独立愚連隊」のような雰囲気もあり、悲惨な戦争というテーマをその暗さを表に出さずに描いているところがやっぱりいい。出演者の中でも裕次郎のアクション映画では悪役というイメージの強い二谷英明が本作では最初は新隊長に反発しながらも、やがて理解し最後には一緒に零戦で敵機に突っ込んでいく副隊長格を演じていたりするのは意外だし、ヒロイン役が浅丘ルリ子や芦川いづみではなく渡辺美佐子というのも日活の裕次郎映画を見るのが久しぶり(本作を見るのは二回目だけど。)ながら新鮮だった。でも、本作ではやっぱり日活では吉永小百合の相手役というイメージしかない浜田光夫が裕次郎と共演しているのはかなり珍しく、そこがいちばん印象に残る。(2018年5月12日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-12-01 02:05:04)
1187.  ソナチネ(1993)
ストーリーはけっこう普通のヤクザものだと思うけど、雰囲気がかなり良かった。沖縄の青い空と白い砂浜のコントラストも絶妙で非常に美しい。このシーンをみてなぜたけしが映画監督として世界的な巨匠と言われているのかがほんの少しだけど分かったような気がする。
[ビデオ(邦画)] 8点(2005-11-30 02:52:46)
1188.  女の中にいる他人
小林桂樹と新珠三千代の夫婦役といえば今年2月に見た岡本喜八監督の喜劇「江分利満氏の優雅な生活」のイメージが強いので、最初はそれを連想してしまってどうかなあと思ったけど、見ているうちにだんだんと目が離せなくなってしまった。ラストの新珠三千代がかなり怖い。重大な秘密を二人もの人間に打ち明けてしまう小林桂樹にすごくだらしなさを感じるものの、もし自分が同じような状況になったら同じように黙ってはいられないだろうな。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-11-21 01:40:47)
1189.  座頭市二段斬り 《ネタバレ》 
シリーズ10作目。シリーズの中でも出来はあまりよくないほうと聞いてたけど、なかなか楽しめた。ラスト近くで敵に囲まれた三木のり平が座頭市のマネをしながら立ち向かっていくシーンは笑ってしまった。ただやはり用心棒役の加藤武にあまりすごみが感じられないのが残念。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-11-20 15:35:29)
1190.  ドドンパ酔虎伝
勝新と田中徳三監督が「悪名」の直前に作ったコメディー時代劇。ストーリーそのものは単純すぎてもの足りない気がしないでもない。しかし、いきなり歌い踊りだしたり、時代考証を無視して登場人物がカタカナの言葉や江戸時代に絶対に使われていないような言葉を使っていたりしてなかなか楽しめた。(カタカナの言葉を使うーンはフランキーの「猿飛佐助」にもあったけど。)クライマックスの勝新が高田馬場目指して走るシーン(バンツマの「決闘高田馬場」のパロディー)もコミカルだった。上映時間の短さと内容の軽さからしてなにか別の映画の添え物だったんだろうけど、娯楽映画としてのレベルはじゅうぶん高いと思った。終始明るい雰囲気がとてもいい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2005-11-18 19:49:17)
1191.  座頭市あばれ凧 《ネタバレ》 
1年ぐらい前にたけしの座頭市をはじめて見たあとに見た勝新の座頭市がコレ。当時、勝新の座頭市をみるのは1作目以来だったと思うけど、劇中にある「平手造酒を斬った兇状持ちの座頭市・・・」みたいなセリフにニヤリとさせられた。悪役側に座頭市と対決する用心棒がいなかったのがちと残念と思うもののシリーズ初心者(当時、自分がこのシリーズを見るのは本作が3本目。)にはこれでちょうど良かったかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-11-18 19:18:28)
1192.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
昔テレビで見たときはさほど面白いと感じなかった映画だが、今回二十数年ぶりにDVDで再見したら、すごくシンプルで、それでいて展開もスピーディーで飽きさせず正直言ってこんなに面白かったんだと少し驚いてしまった。テレビドラマ化もされたノンフィクションが原作だが、実話の映画化にこだわることなく娯楽に徹したような作風になっている。ロバート・デニーロのカポネは登場シーンはそんなに多くはないものの、(昔に見たときはもっと出番が多い印象だったんだけど。)吹き替えで見ていてもその存在感はすごくて強烈に印象に残るし、これでアカデミー賞を受賞したショーン・コネリー演じる警官マローンも良い味を出していて、そのマローンがネス(ケビン・コスナー)に言う「仕事をやり終え、無事に家に帰ること。」というセリフは本作を象徴する名言。緊張感のあるシーンももちろん多いが、やはりクライマックスの駅の階段のシーンの緊張感はものすごく思わず見入ってしまう。最初に見た何年か後に「戦艦ポチョムキン」を見て元ネタのオデッサの階段シーンで思わず感動してしまった覚えがあるが、このシーンを見るとまた「戦艦ポチョムキン」を見たくなってしまった。エピローグのストーン(アンディ・ガルシア)との別れのシーンも良いのだが、その後のエンディング直前、禁酒法廃止を知らされたネスの一言は昔も良いなと思ったのだが、やはり今見ても好きだ。おっと、エンニオ・モリコーネの音楽も秀逸で忘れてはいけない。(2020年10月9日更新)
[DVD(吹替)] 7点(2005-11-14 01:58:44)
1193.  夜の牙
サスペンスとしてはかなり普通だと思うけど、最後までだれることなく楽しめた。昔のエレベーターってああいう構造だったのか。浅丘ルリ子が異様に若くて最初気がつかなかったよ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2005-11-11 01:29:49)
1194.  おもちゃ
深作欣二の映画とは知っていたが、レンタル屋に置いてあるビデオのパッケージが個人的に見る気が全くおきない晩年の五社英雄の映画(「吉原炎上」等)チックだったので、今まで借りるのを躊躇していたが、助監督として参加している深作健太の新作の公開も近いということもあり、期待せずに見てみることにした。予想と違ってかなりいい映画だったと思うけど、2番の方がおっしゃるように時子(宮本真希)が「おもちゃ」として最初に置屋を出て行くシーンをラストシーンにしたほうがさらに感動的だったと思う。その後の20分くらいは映画を見ている中年男性客に対してのサービス・シーンにしか思えなかったのが残念。まあそこが東映らしいといえばそうなんだけどね。
[ビデオ(邦画)] 7点(2005-11-09 02:32:52)
1195.  男はつらいよ 噂の寅次郎
今回のマドンナの大原麗子はちょっと色っぽすぎたかも。久々に博の父(志村喬)が登場するも1作目や8作目のような感動度は低い。でも出来としては悪くなかった。
[地上波(邦画)] 6点(2005-11-03 13:17:52)
1196.  RETURNER リターナー 《ネタバレ》 
山崎貴監督の2作目。「ターミネーター」のようなオープニングから「E・T」のようなラストまで恥ずかし気もなくハリウッドかぶれの映画になっていて、昔に見たときはそれが腹立たしく思った記憶があるのだが、(自分が丸くなったのか)今見るとまあこんなもんかなという感じで別に腹立たしくもないし、確かに元ネタ作品へのリスペクトのようなものは感じないが、逆にここまで正々堂々としていると潔さのようなものが感じられる。(でも、面白い映画かと言われるとやっぱりそうではないかも。)それに山崎監督がすっかり泣かせる監督として有名になってしまった今になって見ると、そこまで泣かせようという感じではなく、(終盤少しあるけど。)あくまで娯楽SFアクションに徹しているのが良く、やっぱり山崎監督は泣かせ路線よりもこっちのほうが向いていると感じ、ひょっとしたら山崎監督はこの次の映画である「ALWAYS 三丁目の夕日」で売れなければ特撮職人として本作や「ジュブナイル」のような作品ばかり手掛けていたのではと思ってしまう。(2023年12月23日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2005-11-01 01:56:57)
1197.  ニッポン無責任野郎
このシリーズ初めて見たけど、植木等のキャラがなんとも強烈ですごく面白かった。今ではこのタイプの映画は松竹の「釣りバカ日誌」シリーズくらいしかないけど、それよりも面白いと思う。「ニッポン無責任時代」もいつか見てみよう。
[ビデオ(邦画)] 8点(2005-10-27 17:12:27)
1198.  おばあちゃんの思い出 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第3作。これも「ドラえもん」の有名なエピソードの一つで「STANDBYEME ドラえもん2」でも話の発端となるエピソードとして使われていたのだが、改めてこちらの映画も久しぶりに見てみることに。のび太がおばあちゃんに会うためにドラえもんと一緒にタイムマシンで向かった過去で幼い自分がおばあちゃんにわがままを言って困らせるのを見てショックを受けるところは妙なリアルさがあり、故人との思い出は美化されがちだけど、そうじゃない部分もあるよなぁということを思わずにはいられないし、そう思わせてくれるのはやっぱり「ドラえもん」ならではの良いところだ。それに「のび太の結婚前夜」を見て間を置かずに見ると小学生ののび太から熊のぬいぐるみを取り返そうとする幼いジャイアンとスネ夫にのび太への思いも感じることができて、こんな幼い頃から大人になるまで変わらず友情が続いていることに感動してしまう。そして何よりもおばあちゃんの優しさ。意を決してランドセルを背負っておばあちゃんの前に現れた小学生ののび太が正体を告白しても優しく受け入れるおばあちゃんにやっぱり泣かされるし、初めて見たのは父方の祖母が健在だった二十歳前後の頃で、もちろんその時も感動したのだが、祖父母がみんな亡くなってしまった現在になって見ると、もうたまらない。本作ではラストのオチを変えてあるのだが、このオチの部分もあたたかみがあって良かった。とにかく、全体に渡って優しさとあたたかさを感じられる作品で、やはり名作だと思う一品だ。(2023年3月12日更新)
[DVD(邦画)] 9点(2005-10-25 14:03:26)
1199.  黒い十人の女 《ネタバレ》 
見たのは6年くらい前。当時、市川崑の映画を見たのは「四十七人の刺客」に続いてこれが2本目。全体的にお洒落な雰囲気でかなり面白かった。山本富士子の使う「そうざんしょ」、「あら、あーた。」などの言葉まわしが印象的。岸恵子をこの映画で初めて見たんだけど、日本にこんなかっこいい女優がいたのかというくらいカッコよかった。中村玉緒は猫のようなイメージで今現在の姿が嘘のようである。岸田今日子も「学校の怪談2」でやっていたろくろ首の印象が強かったので、あまりの若さに驚くばかり。ラストの船越英二は可哀想すぎる。2002年に市川監督自らがリメークしたテレビドラマも見たけど、やはりこっちのほうが面白いと思う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2005-10-24 17:44:14)
1200.  天国と地獄 《ネタバレ》 
黒澤作品を見始めてまだ間もない頃に見たのだけど、すごく面白かった。最初に見た時、前半と後半で主人公が三船から仲代に入れ替わるのがけっこう新鮮だったし、ハラハラドキドキの展開に一度もだれることなく一気に見れた。犯人を演じている山崎努の若い頃を初めて見たのもこれなんだけど、今の渋みが全くなくてかなり驚いた。でも、「マルサの女」の権藤と同じく、印象に残る役柄だと思う。この映画が事実上黒澤の単純に楽しめる最後の娯楽映画となってしまった感はあるが、黒澤作品の現代劇でいちばん好きな映画である。
[ビデオ(邦画)] 10点(2005-10-20 23:09:28)
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