121. 富江 tomie
富江のキャラや巻き込まれていく周囲の様子はいい線をいきそうでいっていない。恐怖が伝わってこないのである。シリーズ化されるぐらいだから少しは面白いのだろうと思った私がいけなかったのか。 1点(2004-01-27 11:48:16) |
122. リング(1998)
とにかく貞子のインパクト。これに尽きる。思い返してみると特にコワイ場面は少ないのだが、気味の悪いビデオ内容は強烈に印象に残っている。後に引く怖さがあるのだ。これを観てから和製ホラーに目覚めたほど。静子の苦悩、貞子の孤独などが背景にあり、ただ驚かすだけのホラーには無い奥の深さがある。 8点(2004-01-27 05:13:14) |
123. タイタニック(1997)
泣きどころが幾つも盛り込まれているのでどこで泣くかは人それぞれだと思うが(特に男女間で泣きのツボが違うようだ)、この映像と音楽の素晴らしさには心の底から感服である。それに付け加えセットの細かさ、衣装などチープさが微塵も感じられない。ロマン派・完璧主義のキャメロン監督の真骨頂といったところか。三時間という大作のせいか中盤で少々間延びしている点が惜しい。やむなく運命に引き裂かれた悲恋物語は手垢がつくほど作られてきたが、今作は堂々と王道をいっているし終わり方も綺麗。 9点(2004-01-27 05:02:12)(良:1票) |
124. Kids Return キッズ・リターン
センチメンタルな雰囲気の青春映画。私は北野作品を観たのはこれが初だったので、こういう静かな青春物を撮る監督だと勘違いしてしまったほど。セリフで語らせるのではなく表情で魅せる演出が良い。北野氏にはまたこういった作品を作ってほしいと密かに願っているのだが。 7点(2004-01-27 04:49:12) |
125. ラヴァーズ・キス
原作が素晴らしいのは勿論なので、ばっさりと切り捨てて観る事をお薦めする。原作にはかなり忠実ではあるのだが、それぞれのキャスティングはおおかた原作とイメージが違いすぎる為。雰囲気を必要とする映画ではキャストの演技力不足が目立ってしまって映画に集中できない。鎌倉の景色に随分救われている感がある。総合的に見ると悪くはないのだが面白かったとも言いきれない。 4点(2004-01-27 04:34:44) |
126. ’hood
当時はストリート文化を描く青春映画が珍しく画期的であるように思えた。サントラもそこそこ話題になった。しかし肝心の映画は期待を裏切る出来ばえ。クラブやストリートでダンスを競ったり練習したりするシーンは確かにリアリティがある。背後に潜む裏組織の存在、そこまでは良かった。しかしいくらなんでもあのオチは突飛なだけで、どうしようもない。夢オチと同じぐらいそれまでのストーリーはなんだったのかと怒りたくなる。ストリートダンスが好きな方は当時活躍していたダンサーがこっそり出ていたりするので探してみてください。ストーリーは期待しないほうが賢明。 3点(2004-01-27 04:16:28) |
127. ホワイトアウト(2000)
《ネタバレ》 アクションシーンやダムのシーンは意外と迫力を伝えようと気合が入っているのがわかる。しかし人物の描写がやはりその分薄くなってしまっている。特に松嶋、吹越の役どころはストーリーの中で重要なキーポイントになっている筈であるにも関わらず、内面の葛藤がほとんど見えてこない。自然をよく知る者が最後に勝つという構成は個人的に好きな系統なのだが。 6点(2004-01-27 04:07:44) |
128. バックドラフト
よくあるパニック映画なのだが、兄弟愛というテーマが映画の質を底上げしたように思う。前妻とのゴタゴタは余計。しかしながら消防士を凛々しく描いた点と音楽が素晴らしい。火の迫力も満点。 9点(2004-01-27 03:50:38) |
129. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 これぞまさに理想の映画である。観る者に希望や爽快感を与え、じんわりと何年たっても感動を思い起こすことができる。地道に壁の穴を掘り続け、ついに脱出したティムが嵐の空を仰ぐシーンが忘れられない。最後まで希望を捨てず決してあきらめない彼の姿は、我々に多くの勇気を与えてくれる。 10点(2004-01-27 03:39:28)(良:3票) |
130. 呪怨2 (2003)
《ネタバレ》 劇場晩1やビデオ版を観てしまうとさすがに慣れてきて、トシオとカヤコのインパクトも薄れてしまった。よって彼らの登場だけでは怖くなくなってしまったので、凝ったシナリオが必要となる。しかし今回凝りすぎたせいか時間の前後がわかりづらい。オムニバス形式で面白いのとそうでないものが同時に存在するため1よりも更に評価しにくい。壁の音の謎と、床の染みに引きずり込まれるヘアメイクアーティストの話は単発でも面白いかもしれない。しかしカヤコが蘇ってしまうというオチは微妙なところ。ホラーというよりSFになってしまう。呪怨はB級っぽさが良かったわけであって、あまりスケールを大きくしないほうがいいと思うのだが。 5点(2004-01-27 03:25:14) |
131. ターミネーター3
《ネタバレ》 1&2のジェームズキャメロン流Tシリーズとは全く雰囲気が違う。1と2を切り離して観るべきなのだろうが、シリーズ物3作目となるとそうもいかない。アクションは確かに迫力があるが少々しつこい。Tシリーズに期待するのはうわべだけのアクションではなく、奥の深いドラマであるのは私だけではないだろう。致命的なのはサラコナーが登場しない点。(本人は「脚本に命の尊さが書かれていない」のが不服で自ら降板したらしいが?)それはやむを得なかったとしても白血病で死んだという陳腐な設定は解せない。せめて彼女のキャラクターからいっても戦死という類にしておくべきだった。期待をことごとく裏切られたT3だが、オチだけは意外でよかった。救いようのないラストだが、これでようやく辻褄が合うわけだ。T4を予定しているのならば是非ともキャメロン監督にメガホンを握ってもらいたいものである。 5点(2004-01-27 03:11:27) |
132. ターミネーター2
《ネタバレ》 何度観たかわからない。ストーリーも勿論、音楽も映像も含めトータルでみても最高傑作。人間自らが作り出した機械文明がやがて核戦争を引き起こす。それを阻止する親子。そこに前作からの流れと叙情的エピソードを多く盛り込むことによって奥の深い作品になった。ターミネーターが自ら沈んでいくシーンは名場面といってもいいのでないだろうか。スリル、アクション、メッセージ性、どれをとっても文句のつけようがない。 10点(2004-01-27 02:58:24) |
133. 燃ゆる月
ファンタジーとしてはよく脚本が練られており、セリフにハッとさせられる場面もあった。しかし部族同士の争いという所詮小さな輪の中の話なのでスケールの小ささは否めない。泣かせようとする演出も鼻につく。巨額の制作費のわりに安っぽいCGにも失笑してしまう。しかし村の平和をとるか、己の愛を貫くかという厳しい選択の中で翻弄される若者たちの姿を観ていると確かに泣かせられる。 7点(2004-01-27 02:46:09) |
134. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 自然パニック系お得意の緊迫さもあり、切なさもあり。個人的には実話というエピソードも手伝って面白く観れた。ハリウッド映画お約束の主人公だけ生還というオチではないところが新鮮。ラスト、大海の中で一人漂うジョージクルーニーの姿が切ない。簡単に言ってしまえば自業自得なのだが、そこに人間の愚かさが描かれているようで興味深い作品である。 8点(2004-01-27 02:21:43) |
135. 冷静と情熱のあいだ
どたばた展開していく恋愛映画が多い中、非常にしっとりとした味わいを持っている。イタリアの景色が素晴らしい。それだけでも観る価値はある。原作を知らなくても先が読めてしまうのだが、それでもあざとさを感じない。単調ながらも雰囲気に救われている。しかしこれは大画面で観なければ良さは伝わらないだろう。マーヴのイメージが原作とだいぶギャップがあったのが残念。原作の中にある品の良さが打ち消されてしまっている。あれでは成金趣味の単なる嫌味な男である。 5点(2004-01-27 02:13:05) |
136. 呪怨 (2003)
ようするに日本中にあふれている怪談のダイジェスト。しかし娯楽としてそれなりに楽しめた。怖いと思う尺度は人それぞれだが、後に引かないすっきりした怖さの部類であると思う。監督は「見せる幽霊」をコンセプトにしていたらしいが、登場しすぎな感はある。ビデオ版を見ていないと理解できない場面も多々ある。しかしここまでB級に徹しているとその潔さが逆に心地よかったりもする。 6点(2004-01-27 02:00:26) |
137. エンド・オブ・デイズ
キリスト教徒の多い米国人にとって教会や十字架は神聖であり、かつ身近なものである。それらが悪魔退治の舞台になったというだけで欧米人は恐怖を感じるのかもしれない。しかし日本人には馴染みが薄いため悪趣味なアクション映画という印象を拭いきれない。私はもちろん後者である。シュワルツネッガーという大物を起用していなければ、大コケしていたであろう作品。とはいえ少々ホラー風味な味わいもあったので新鮮ではあった。 3点(2004-01-27 01:47:21) |
138. RED SHADOW 赤影
キャストは新鮮だが笑えないし泣けないし、ましてや共感もできない。この映画の楽しいところは本職を俳優としない藤井フミヤらの演技が観れる点だけである。ギャグもシリアスも中途半端なうえにストーリーは昔の特撮ヒーロー番組そのもの。奥菜の殿役は彼女の演技力では無理がありすぎるというもの。そこを完全に笑いにもっていけていないところが観ていてつらくなる。 1点(2004-01-27 01:33:43) |
139. 死国
物悲しい雰囲気は充分出ているのだが、ストーリーが地味すぎたのか、ホラーだと思って観た私が悪いのか、印象に残る場面も台詞もない。地元に帰って死んだ友人に会ってしまうというせっかくきちんとした構成があるのだから、映画らしくもっと見せ場を作るべきだったのでは。四国の風景や古びた屋敷など舞台設定は映像的に良かった。 2点(2004-01-27 01:21:57) |
140. ボイス
色々なヒット作の名場面を詰め込んだような映画(エクソシスト・リングetc.)。最後の真犯人のオチは予想外で楽しめたが、ホラーとしては駄作。話の運びが強引すぎて無茶がある。「そんなことあるわけない」と思われてしまったらホラーはおしまい。身近で起こるかもしれないという感覚がなくなってしまったら怖くもなんともないからである。娯楽にもならない。ここまで話題になったのが不思議なぐらいである。 2点(2004-01-27 01:12:04) |