121. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
才能は神からの授かりものだと考えるアメリカらしいサクセスストーリー。良い話ではあるけれど個人的には価値観のズレによる違和感が払拭できなかった。そういう点では、いかにも日本人的な価値観なのであろうが苦労や努力が絡むビューティフルマインドやルディのような話のほうが好きだな。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-12 11:57:26) |
122. しあわせの隠れ場所
《ネタバレ》 原作はマイケル・オアーの物語の下地となったアメフト業界の構造が主題で、どちらかというと「エニイ・ギブン・サンデー」こそこの原作の映画と言ったほうが近いような内容であったが、マイケルにスポットを絞った構成は正解。事実は小説より奇なりを地でいくストーリー。アメリカの社会構造を考えると信じがたい内容で、実際共和党支持者で全米ライフル協会会員というバリバリ保守派のリーはかつて黒人差別主義者だったようですが、そんな彼女とマイケルが出会ったことも奇跡、家で養うと決断したことも奇跡、マイケルの才能も奇跡、才能を開花できたことも奇跡、まさにいくつもの奇跡が重なった結果NFLまで上り詰めるという奇跡の結末。映画がどうかという以前にストーリー自体に興味を引かれ感銘を受ける久々の体験でした。唯一心残りは「ザ・ブライドサイド」というアメフトファンが聞けば心躍るタイトルをわけのわからない邦題にしてしまったことか。素人にはとっつきにくいアメフトというスポーツの映画はファンのほうが見る比率が高いであろうことを考えるとマイナスでしかない。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-12 11:44:29)(良:1票) |
123. ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
2ちゃんねる発のブラックコメディ。主演が小池なことも含めたいして期待してなかったが、意外と日本社会の暗部を痛快につく社会派ドラマで電車男より全然楽しめる予想以上の出来だった。2chには2chのノリがあるわけで、電車男(映画版)のスタッフはそこを理解していなかったようだが、その点この映画のスタッフはよくわかっている。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-12 11:19:57) |
124. あなただけ今晩は
この時代にここまでぶっ飛んだコメディがあったとは…社会派映画的要素もあったお熱いのが~やアパートの~と比較するとまとまりに欠けるが、それでもしっかりオシャレに落としてくるのは、どうしても下品になりがちな今のぶっ飛び系コメディには無い要素。ワイルダー作品の外れの無さには感服する [DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 09:21:51) |
125. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
まあ言うだけならタダですからね。ってマメットの脚本自体は面白かったんだろうが、こういう物は映像化すると地味さとうさんくささが増してしまうので失敗じゃあ…ブラックコメディに留まっていれば評価も違っただろうが、クリントンスキャンダルなどで中途半端に真実になってしまったことも風刺作品としては痛手である。スリーパーズに続き夢の共演なデニーロとホフマン、まさかのちにあんなコメディ映画であんな再共演を果たすとはアルバニア人もビックリである [DVD(字幕)] 6点(2012-03-12 09:10:40) |
126. みんな元気(2009)
ドラマのテーマは非常に良くわかるのですが、これに感銘を受けられるほどまだ私も大人ではないようです。この違和感はアメリカと日本の家族性の違いによるものか、あるいは単に私がまだ幼いのか。もう少し歳をとってから見直したい [DVD(字幕)] 6点(2012-03-11 06:57:34) |
127. モンスター上司
シニカルだがブラックにはなりすぎず、下品にもなりすぎず、ストーリーも崩壊せずでこの手の作品には珍しくバランスのいいコメディ。1つ1つのシークエンスを分けて見ればもの足りないところもあるものの、脇を固める名優陣含め安定した出来。7は誉めすぎな気もするが6.5点ってとこかな~ [DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 06:46:47) |
128. RED/レッド(2010)
4人の俳優としてのキャリアを上手く利用したキャラクター設定と脚本、無表情でマシンガンをぶっ放すヘレン・ミレン、アクションシークエンスもダイハード。こういう映画大好きです。続編期待+1!? [DVD(字幕)] 9点(2012-03-11 06:19:25) |
129. ディック&ジェーン 復讐は最高!
ジム・キャリーらしく外れのないコメディだが、今ひとつ突き抜けない印象。エンロン事件と絡めた展開といいけっこうしっかりした作りで印象は悪くないが勢いに欠ける。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-10 09:31:48) |
130. ハッピーフライト(2008)
ANAの完全協力による社会見学もといお仕事の裏側密着映画。CAだったり管制官だったり個々の職業にスポットを当てたドラマというものはこれまでも多くあったが、ここまで裏方も含め航空業界の仕事をまとめ上げたものは無かっただろう。それもただの企業宣伝に終わらず、コメディタッチで小気味よくも、航空業界らしく緊張感を保ちつつ進む。唯一、ANAの協力の手前壮大なパニック映画にするわけにもいかず、アクシデントがもの足りない部分はあるが、それでもそういうことに極めてナーバスな業界であることを考えればがんばった方か。興味深く単純に面白い優れたエンターテイメントだ。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-10 04:22:04)(良:1票) |
131. アメリカン・キャンディー 俺たちの課外授業
食傷気味の青春エロコメディだが英国産という点でまあ良しとしよう。ガール・ネクストドア的なストーリーだが役者達の経験不足かコメディに乗り切れていない。まあアメリカの下品なだけのC級コメディよりはいいが平凡。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-10 03:29:01) |
132. Mr.BOO!花嫁の父
未だにMr.Booを付けてるのは凄いが…ハリウッドのB級コメディをそのままパクったようなB級コメディ。アジアンなハリウッドテイストB級コメディってのは異色すぎるが、出来もそのままB級。マイケル・ホイ、ミリアム・ヨン、ラウ・チンワンってハリウッドで言えばジム・キャリー、キャメロン・ディアス、ベン・スティラーみたいなもんだと思うが・・・どうしたんだ香港映画。マイケル・ホイもMr.Booの名が泣くぞ! [DVD(字幕)] 3点(2012-03-10 03:26:57) |
133. THE 有頂天ホテル
三谷作品らしいゆるい笑いが続くコメディだが、これだけの個性派俳優を揃えながら、キャスティングの妙が無いキャラクター設定と、延々続く必然性の無いストーリーでは、いくらなんでもゆるすぎではないか。さらにクライマックスに近づくにつれ尻すぼみしていく様は出来の悪いネタ切れコントのようだ。グランドホテルをオマージュとした展開も各ストーリーの必然性の無さから陳腐でただの監督の自己満足に成り下がっている。いくらなんでも70年経っているのだから進歩が無いのはマズイ。日本にも内田けんじ作品のような出来の良いものがあるので比較してしまうと余計に陳腐さが際立ってしまう。 [DVD(邦画)] 4点(2012-03-09 05:41:40)(良:1票) |
134. エイリアン3
パニックアクションの完成形的作品だった前作からは一転、再びSFに。シリーズの中では最もSF臭さがあり破綻が少なく納得して見られる。一連のシリーズの完結編としてかなり良好な作品。せっかく綺麗に収まったというのに、4は無かったことにしたほうがいいのではないか… [DVD(字幕)] 8点(2012-03-09 05:29:40) |
135. セックス・クラブ
ファイトクラブの原作者というだけでついた邦題はご愛嬌だが、全く主題とはかけ離れておりただでさえナンセンスなコメディサスペンスをさらにナンセンスたらしめているのはもはや裏目。内容はエロコメディはエロコメディしてればいいのに、ヘタにヒネって納めどころがわからなくなり、複線も消化しきれず自爆沈没している最も悲惨な例。 [DVD(字幕)] 1点(2012-03-08 09:39:41) |
136. マノレテ 情熱のマタドール
実際のマノレテに関して予備知識が0なのでこのような芸術性重視の構成をされてしまうとついていけず、特に心理描写の意図が全く分からない。スペイン映画なので観客はある程度知っていることを前提としているのだろうが、伝記映画としては致命的ではないか。 [DVD(字幕)] 2点(2012-03-08 09:30:10) |
137. エイリアン2/完全版
女性兵士バスケス二等兵のキャラクター付けや、守るべき女の子など最近の映画を見てても未だに見かけて「またか・・・まあ面白いけど」となるプロットを打ち立てたパニックアクションの金字塔的作品がこれ。というかキャメロン自身このプロットから抜け出せず、アバターにもしっかり「バスケス枠」を置いて、バイオハザードやSWATで思いっきりバスケスい演技を見せたミス・バスケスもといミシェル・ロドリゲスその人にやらせたりしてるのはなんとも皮肉。そんな今や影響を受けていないSF映画、パニックアクション映画を探すほうが難しい「映画界のビートルズ」「ハリウッドの基本素材」的作品。前作のスリラー的要素はやや薄れたがエンターテイメントとしてはスキの無い作りでもはや完成品である。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-07 04:49:23) |
138. エイリアン
ジョーズやスターウォーズなどの影響がアリアリと、当時の流行に乗ったとも言えるが全く二番煎じに終わらない意欲作。洗練されたデザインと、全て見せないことでアンソロジーの生まれる余地を残した展開。マニアックさとキャッチーさのバランス感覚が抜群。細胞レベルで鳥肌モノです [DVD(字幕)] 8点(2012-03-07 04:30:20) |
139. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 単発モノとしてはまずまずだがシリーズモノとしては減点。今までのシリーズは無かったことになったのか、特にパンデミックを暗示するラストシーン。シリーズのテーマを忘れてしまったのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-07 04:12:02) |
140. マイ・バック・ページ
組織の中核連中には低能すぎて相手にされないはみ出し者の劣等性が、馬鹿を扇動して犯罪を正当化するテロ組織を起こし、更に馬鹿を利用して金を集めて私服を肥やすというどっかのなんとかシェパードのワトソン君の自伝のような話。実話なのか何なのかしらんが個人的には茶番に付き合わされた印象だ。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-07 04:06:01) |