121. さよならドビュッシー
余りにも嘘くさい話。そんなことあるわけないじゃんと思ってしまうところを、橋本愛の美しさで乗り切ろうとしたのか?しかし肝心の橋本の演技がやや上滑り気味でちょっと不発。ちゃちな作り話を見せられた印章で終わってしまった。 [インターネット(邦画)] 4点(2021-02-02 11:18:58) |
122. 日本沈没(1973)
壮大な話を何とか映画にしたが、やはりアラが目立ってしまいドラマに入れなかった。いっそのことCG使いまくりの方がまだマシなのかもしれない。とくに模型の陸地が津波を被るシーンは東日本大震災を目撃した今となっては、模型にしか見えません。 [インターネット(邦画)] 4点(2021-01-25 16:05:02)(笑:1票) |
123. 愚行録
回想形式でストーリーが進むが、女性陣の区別がだんだんつかなくなってきてついていくのがキビシイ。それにみなさん大学生にしては老けているし。オチもちょっとつまらないし、この脚本ではどんなに役者が頑張っても無理があると思う。 [インターネット(邦画)] 4点(2021-01-19 14:10:11) |
124. 七人の侍
30年ぶりに観たけど、映画館で観たのは今回が初めて。面白過ぎる脚本と、黒澤映画史上最高に美しい映像に心はスクリーンに釘付け。とくに室内のシーンの黒色の美しさは筆舌に尽くし難い。何はともあれ三船敏郎のケツに10点。 [映画館(邦画)] 10点(2021-01-09 19:40:33)(笑:1票) |
125. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 バッドエンドなラストは賛否の分かれるところだろうと思う。全体が舞台劇のように進行して映画としての面白みに欠ける。まるで脚本の朗読を聞かされているような気がする。せっかく理詰めに進行させたのだから、あっと驚く大成功、圧倒的な映像で終わった方がカタルシスがあったように思う。ラストのくだりもセリフで説明されたのでは本当に舞台を見ている気になる。同じ巨大権力の勝ちというオチなら松本清張の「中央流砂」の方が凄味がある。贅沢な俳優陣がこれではもったいない。 [映画館(邦画)] 5点(2021-01-05 14:41:38) |
126. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 この映画に対して、思想性とか哲学とか人間の本質とかいったものを求めてはいけないと思いながらも、あまりの無意味さに空振り感が半端ない。エンターテインメントと割り切っても面白くないのはなぜだろう。三船が絶対活躍するというベタな設定。裏切っていたと発覚しても、切り殺さずに「時間がない、そんなのは後にしろ」って石に縛り付けるのはいかがなものか。石に縛り付ける方が、切り殺すより時間も手間もかかるのに。あまりにもご都合主義が過ぎると思う。 [映画館(邦画)] 4点(2021-01-03 19:08:09) |
127. バベル
《ネタバレ》 手持ちカメラの多用による臨場感と、超ロングショットの効果が素晴らしい。心の声が相手に届くのかというテーマが全編をつらにいていて素晴らしい。期待せずに見たら思っていた以上に良かった。映画館で観たらまた違う印象になったかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-29 18:40:13) |
128. ノッティングヒルの洋菓子店
脚本がつまらないのは見始めてすぐに分かった。あとは映像を楽しむか、俳優を楽しむしかないと思ったが両者ともそれほどでもない。ベタな展開とパッとしないオチに残念感が漂う作品。 [映画館(字幕)] 3点(2020-12-20 08:54:00) |
129. 晩春
ベタなストーリーだが、原節子の演技を堪能できる。ひたすら小芝居を繰り返すだけなのだが、演技のひとふでが、とてつもなく大きいひとふで書きとなっていて、他の女優とは比べ物にならない。不世出の女優であることを再確認した。 [映画館(邦画)] 6点(2020-12-12 16:51:22) |
130. 東京物語
20年前にレンタルビデオで見た時にはとくに感動しなかったが、今日映画館で見て感動した。襖の影から人が現れて襖の影へ消えるの繰り返し、膝の高さのローアングル構図、小津映画のお約束をこれでもかと見せつけられる。しかし心に残るのは深い感動であってテクニックそれ自体ではない。ベタな平凡なストーリーを展開させて、人生の普遍的な喪失感が胸に迫ってくる。何故そんなことが可能なのか小津の魔法使いとしか言いようがない。 [映画館(邦画)] 10点(2020-12-12 16:45:51)(良:1票) |
131. クリーピー 偽りの隣人
《ネタバレ》 黒沢清監督の中では一番良いと思った。回路や散歩する侵略者では設定に無理があって、ついていけないものがあるが、この映画は、ある程度リアリティーのある世界でストーリーが展開するので私の好みにハマっていた。 映像、カメラワークが素晴らしいし、役者の演技も素晴らしい。黒沢監督はその役者の最高の演技を引き出すのが実に上手いと思う。特に竹内結子は完璧。ただ、余りにも薬?の効きが良すぎて、そんな薬あるかよ、お前は医者か?薬剤師か?と突っ込みたくなったのと、刑事が一人で行動する→殺されるというベタな展開にマイナス2点です。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-09 16:15:59) |
132. アンドレイ・ルブリョフ
《ネタバレ》 33年ぶりに観た。鐘造りに挑戦した少年の勇気に自らを省みて再び絵筆を取るアンドレイ。アンドレイの魂の叙事詩とでもいうべきこの作品は私にとってとても大切な映画。生きる指標ともなる特別な映画。タルコフスキーの美しい白黒映像と相まって最大の評価をしたい。また、いつの日か観たいと思う。 [映画館(字幕)] 10点(2020-11-08 08:42:21) |
133. 道(1954)
フェリーニマジックとでも言うのだろうか、不思議な哀しい通奏低音が全編を通して流れている。その流れの中でベタな話が淡々と進んでいく。他愛のない話だと思うが何故か琴線に触れる情感がある。やはり、フェリーニマジックなのだろう。ラストにもう少し捻りがあっても良いと思いマイナス1点だが、贅沢な注文かもしれない。 [映画館(字幕)] 9点(2020-10-17 21:44:07) |
134. 鏡
はっきり言って、話は全く分からない。しかし、映像の美しさでプラス5点、女優の美しさでプラス3点の合計8点。風でそよぐ草むらは風待ちをしたのだろうか、大型送風機をズラッと並べたのだろうかなどと考えながら観てしまった。それにしても、白黒の映像美は筆舌に尽くし難い。これだからタルコフスキーはやめられない。 [映画館(字幕)] 8点(2020-09-27 08:24:27) |
135. 地中海殺人事件
ミステリー好きなら簡単に犯人がわかってしまう。映画好きにはこれと言って見どころのない映画。女優さんたちはそれなりにきれいだし演技が下手なわけではなく、海も美しいのでそれなりに暇はつぶせると思う。それだけの映画 [インターネット(字幕)] 4点(2020-09-19 12:24:39) |
136. 獄門島(1977)
《ネタバレ》 原作既読です。原作は傑作だと思うが映画はダメぽん。原作には出てこない登場人物を無理やり設定して犯人ですか。原作の論理が元も子も無くなってしまったと思う。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-09-10 21:03:55)(良:1票) |
137. ロープ
良くできた脚本にワンカットの映像もお見事。だけどどう見ても舞台劇を映画で見せられてる感がぬぐえない。靴の上から足の裏を掻くようなもどかしさが残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-08-30 20:07:08) |
138. 見えない目撃者(2015)
《ネタバレ》 映像は美しい。たぶん照明が上手いのだと思う。ただしラストのアクションはダレ気味。刺されてもなお元気に動けるのか。それに冒頭の車に撥ねられた人間は人形にしか見えないぞ。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-08-30 20:04:12) |
139. あゝひめゆりの塔
いったい何を感動すれば良いのか。意味不明な映画。ただ機銃掃射と爆撃の描写は素晴らしかった。火薬の量がバッチリきまっている。CGは実写の足下にも及ばないと良くわかる。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-11 15:02:45) |
140. 晴れ、ときどき殺人
しょぼいアイドル映画としか言いようがない。渡辺典子の無意味なレオタードダンスや顔のドアップにドン引き。見どころと言えばところどころに井筒監督らいカットが散見されるところとテーマソングの良さ、それに往年のパソコンぐらいかしら。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-11 12:21:29) |