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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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141.  ジュディ 虹の彼方に 《ネタバレ》 
ジュディ・ガーランドの最晩年のロンドン公演と、その時彼女に関わった人々とのドラマ。 最愛の子ども達との関係や、歌えるような状態でなくても、 ステージに上がりスポットライトと喝采を浴びた瞬間、人が変わったように魅せる圧巻のステージ。 ジュディといえばやはり「オズの魔法使」や「若草の頃」の輝いていた彼女の姿が印象的ですが、 その後は常に彼女にはスキャンダルがつきまとい、その最晩年を描いた作品なので当然彼女の辛い姿もありましたが、 それでも作品の根底には彼女へのリスペクトがあったと思うし、いい映画だったと思います。 ロンドンでマネージャーをつとめた女性や、最後に粋な計らいをみせたロニー・ドネガンといった、 ロンドン公演の際に彼女の近くにいた人物描写も良かった。 また、これは本当にあったことなのかは分かりませんが、ロンドンのゲイカップルとのエピソードも ジュディ・ガーランドという人をとてもよくあらわしていたと思います。 その実力は「シカゴ」でも示していましたが、身も心も晩年のジュディになりきったかのような、 本作のレネー・ゼルウィガーは凄かった。本作でのアカデミー賞も納得です。 作品の締めくくりはやはり゛Over The Rainbow″ 原題「Judy」に対し、「虹の彼方に」と付け加えた邦題も良かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-15 21:12:31)
142.  クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》 
「ロッキー」第1作で、ロッキーとアポロ・クリードが闘ったのは1976年。 随分時が流れた。もうエイドリアンもポーリーもミッキーもいないけど、 40年以上もの長きにわたり、世代交代をしながら、形を変えながらも、 いい意味でよくぞ「ロッキー」の世界観をここまで引っ張り続けていると思う。 アポロが叩きのめされ、代わりにロッキーがリベンジに立ち上がった「ロッキー4」。 本作ではその息子が一度は敗れながらも再び立ち上がり、リベンジを果たす。 ラストの再戦の結果がどうなるか、もう見る前から分かり切っているのですが、 この王道ストーリー、この予定調和でなければならない映画もある。 試合中に流れる「ロッキー」のテーマ曲がやっぱりいい。 試合後のアドニスとビアンカの姿に、かつての試合後のロッキーとエイドリアンの姿を思い出す。 しかしそれよりも、かつてソ連を背負ったマシーンのようだったドラゴ父と敗れた息子の試合後の姿が印象的でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-21 17:27:14)
143.  白い暴動
セックス・ピストルズらと共にロンドンパンクの中心的存在だったザ・クラッシュ。 彼らの1stアルバムであり代表曲が作品タイトルとなっており、勿論彼らも登場しますが、 クラッシュの映画というよりは70年代後半、イギリスにあった人種差別の風潮にロックの力で真っ向から闘った、 「ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)」の活動をあえて今、振り返るドキュメンタリーの佳作。 RARのムーヴメントの熱量が今に伝わる当時の映像と、 今にRARの活動を振り返る人々の発言を織り交ぜたそのメッセージは熱く、シンプルでストレート。まさにパンクな作品です。 白人至上主義や黒人排斥を掲げ、その当時支持率を上げた政党「国民戦線(NF)」の活動や政治家の発言だけでなく、 当時、そのNFを支持していたD・ボウイ、E・クラプトン、R・スチュワートといった大物達のことも辛辣に批判しています。  僕が初めて「白い暴動」を聴いたのは少し後の、洋楽を聴きまくるようになった80年代に入ってからだった。 その歌詞に込められた意味や曲ができた背景も、本作を見るまで全く知らなかった。 当時のイギリスの社会、国民の間にこんなに大きな分断があったとも全く知らなかった。 本作が伝えた70年代から時は流れ、本作が製作された2019年の世界はどうか。 「NFは79年の総選挙で敗退した。しかし闘いはまだ終わっていない。」 当時のRALのムーヴメントがもたらしたものと、本作最後の一言が今の世にも大きな問題提起をしています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 20:50:16)
144.  ストックホルム・ケース
ストックホルム・シンドロームという言葉が生まれるきっかけとなった1973年のストックホルムの銀行強盗事件を基にした作品。 事件の発端から犯人逮捕と人質解放まで、登場人物のキャラクターは分かりませんが、筋書きはある程度事実に沿っているのだと思います。 2人組の犯人、人質の女性行員との奇妙な連帯感。「狼たちの午後」を思い出す空気もありますが、 「狼たちの午後」のパチーノと同じく、本作で主犯を演じたイーサン・ホークがあまりにも素晴らしい。 醸し出す憎めない感や人間味。時にコミカルですらありますが、一方でサスペンスとしての空気も崩さない絶妙のバランスで演じている。 彼のその演技には、実際にこんな風に犯人と人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていったのかと思わせる不思議な説得力があります。 もう1人の主役である、極限状態の中で次第に犯人に対し好意を抱く人質の女性行員を演じたノオミ・ラパスの静かな熱演も光る。 ハッピーエンドということでもないが、命を落とす者も無く、この手の映画にしては鑑賞後の後味も悪くない。不思議な味のある作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-27 21:15:17)
145.  僕たちのラストステージ
ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。 数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。 本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。 そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。 エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、 この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。 特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。 実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、 ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 20:13:49)
146.  さらば愛しきアウトロー
名優レッドフォードが本作をもって俳優を引退すると発表した作品。 その作品で演じたのは、実在した老銀行強盗。80年代初頭のお話。 銃は持っているが一度も撃ったことが無く、刃物を振り回したり脅したりすることも一切なく、 物腰柔らかく紳士的。スーツ姿でスマートに犯行を実行していく。 そんなレッドフォードの老銀行強盗の姿を見ていると、 彼が若かりし頃、「スティング」で演じたジョニー・フッカーを思い出した。 「スティング」から40年か50年後、年老いたジョニー・フッカーの今を見ているような感じでもあった。 ユーモアと品がある、ささやかに挿入されるシシー・スペイセクとのロマンスも良かった。 80過ぎという年齢を考えるとやっぱりカッコいいな。そういうことで十分の作品です。 銀行強盗モノの緊張感とは無縁、大人のおとぎ話的な作風も本作にとっては良かった。 本作をもって俳優を引退することを表明し、レッドフォードがスクリーンから去っていくことになる。 扉の向こうに消え行く後ろ姿のラストが印象的。感謝を込めて本作の邦題風に、さらば愛しきレッドフォード。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-05 16:16:06)
147.  華氏119
今日は2020年11月8日。 大統領選挙が混沌とする中、アメリカ主要メディアがバイデンの当選確実を報じ、バイデンが勝利宣言を行った。 このタイミングでCSで放送されていたので久しぶりにマイケル・ムーアの作品を見ることにした。 これまでの作品と比べると角が取れている感じですが、彼のことですから当然主張の根底にあるのは反トランプです。 しかし殊更そこだけを強調するのではなく、 アメリカの政治や民主主義の現状、対抗馬の民主党についても冷静に物申す作品となっています。 あまり馴染みのない出来事も取り上げられていますが、相変わらず巧みな構成で分かりやすくまとめられています。 そんな中にも「ブッシュが骨抜きにされるのは快感だったな。」と所々でムーア節が顔をのぞかせてはいますけどね。  「トランプのおかげで僕は目を覚ますことが出来た。今動き出さなければ。その時間はもう無い。」 本作は2018年の作品。トランプが大統領になって2年。そして次の大統領選挙まであと2年。 「119」とは、前回選挙でトランプが勝利宣言を行った11月9日を指すのだという。 これまでの経緯を振り返り、アメリカの現状を見つめなおし、我々は今、何をせねばならないのか。 マイケル・ムーアが本作でメッセージを出すのはまさにこのタイミングだったのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-08 16:19:49)
148.  荒野にて 《ネタバレ》 
序盤は、厩舎で働くことになった少年と馬の心の交流を描くハートウォーミング系かと思って見始めましたが・・・。 色んな意味でキレイごとを排したストーリー。その馬が少年と二人三脚で連勝街道を歩む奇跡は起きない。 スティーヴ・ブシェミ演じる調教師は、稼げなくなった馬は容赦なく売りに出すと言う。 クロエ・セヴィニー演じる女性騎手は「馬を愛してはダメ。ペットじゃないの。勝てなくなったらクビよ」と言い放つ。 ピートという名のその馬は間もなく売りに出される。その行きつく先は殺処分という現実。 夢のある競馬の世界ではなく、競馬の残酷な側面を思い知らされますが、この前半に登場するブシェミとセヴィニーの2人がいい。 身寄りを失った少年は、行き場を失った馬を連れて現実から逃げ出すように旅に出る。その旅もまた過酷。 こんなストーリーもまた、アメリカの現実の一部か。それだけに、ようやく巡り合えた叔母と迎えるラストが胸を打ちます。 主人公の少年を演じたチャーリー・プラマー。この先も色んな映画で彼とは巡り合うことになりそうです。 そしてそう遠くないうちに、アカデミー賞などの大きな勲章を手にすることになるのだろう。 少年が心を通わす馬の名前を取った原題に対し、「荒野にて」という邦題がなかなかに秀逸です。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-28 21:37:21)
149.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
ビートルズをリアルタイムで知らない僕がビートルズをよく聴いたのは80年代になってからのことだった。 本作でも歌われるレット・イット・ビーもヘイ・ジュードもイエスタデイもあのビートルズの曲という前提で聴いた。 誰もが知ってる、あのビートルズが存在しない世で、人々が何の前提も無くビートルズの曲を初めて耳にしたなら?  ビートルズが存在しない世では、あのジョン・レノンも殺されることは無く、 あのジョン・レノンではなく、78歳になっても元気な元船乗りのただのジョンじいさんだった。 しかし、ジョンじいさんがごく短い時間だが人生を語り、愛を語る。 もし彼が若かりし頃、マッカートニーと出会っていれば、あのジョン・レノンになっていたんだろうな。 そう感じさせるものがある、78歳になったジョンの登場のさせ方がとても良かった。 ダニー・ボイル流、今までに無いビートルズへのリスペクトのかたちでした。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-26 20:07:19)(良:1票)
150.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
あの「ターミネーター」第1作以降、繰り返し製作され続けてきた本シリーズですが、 本作はT1、T2の正当な続編と銘打たれていただけに、冒頭のジョン・コナーの扱いには驚かされました。 その「続編」としての評価はさておき、本作単体としては十分に楽しめた作品です。 生身の人間が傷つき、愛する人の命が奪われながらも勇気を振り絞り 不死身のターミネーターと戦う、スピード感のある追いつ追われつの接近戦の連続は、 Jキャメロンが復帰し原点回帰するかのように「ターミネーター」本来の面白さも十分です。 リンダ・ハミルトンのサラ・コナーもまた復帰し、本作の新たなキャラであるダニーは 第2のサラ・コナーとでも言うような、サラと重なるキャラ設定となっていますが、 もう1つの新たなアイデアであるマッケンジー・デイヴィス演じる「強化人間」グレース。 本作における彼女の存在感はすごく大きなものがあったと思います。 時は流れカールおじさんとなってしまっていたT‐800ですが、 T2のラストのグーサインを思わせる、「ジョンのために」と自らの意思で運命を選ぶ最後の姿が印象的です。
[DVD(字幕)] 7点(2020-04-16 16:07:10)
151.  ミッション・ワイルド
リュック・ベッソンが製作に名を連ね、アメリカ・フランス合作となっている西部劇。 この邦題からも痛快なアクション・ウエスタンかと思っていたらさにあらず。(久しぶりに出会ったひどい邦題です) 西部開拓の地の当時の過酷な日々の暮らしがしのばれる重さのある作品でした。 西部で一山当てようと東部の町から夫に着いてやって来て、精神を病んでしまった3人の女性。 彼女たちを東部の町に送り届けるヒラリー・スワンクと、同行することになるトミー・リー演じる、処刑寸前のところを助けられた悪党。 送り届ける3人の女性たちとは意思疎通をはかれず台詞も無い。しかしこの2人もベラベラ身の上を話したりすることも無い。 西部開拓の地から東部の町へ。寡黙なロードムービーですが、前半はヒラリー、後半はトミー・リーの見せ場となっており、 ホテルへの放火など不要に思われるエピソードの挿入があったりもしますが、主演の2人の素晴らしい演技を堪能できる作品となっています。 3人の女性たちを受け入れ先の教会に送り届けた後が印象的。 酒場で西部から来た人間だと分かると「ここにあなたの居場所はない。」 そして町で出会った若い女には「西部で一攫千金を狙うような男とは一緒になるな。」と言う。 しかしそれでも再び川を渡り西部の地に戻っていく。銃をぶっ放し、陽気に歌い踊りながら。トミー・リーの姿が切ないラスト。 こんな話もまたアメリカの歴史の一部か。主演2人の存在もあり、重さの中にも味わいがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-15 17:10:15)
152.  スリーデイズ
フランス映画「すべて彼女のために」をポール・ハギスがリメイクしたアメリカ映画。 オリジナルが90分程度だったのに対し、本作は2時間越えの作品となっています。 優れた脚本家でもあるハギスが、オリジナルにあった隙間を丁寧に埋めていく。 オリジナル以上に脱獄までの前半に時間をかけているのですが、これが結構重要である一方で、 映画としての面白さがあるのはやはり脱獄以降であると思いますが ラッセル・クロウの主演が大正解。やはりこの人は何かとたたかう男、何かに立ち向かう男の役が良く似合いますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-18 21:06:02)(良:1票)
153.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
トム・クルーズは自身に求められていること、このシリーズに求められていることをよくご存じだ。 まずは50歳を超えてもこれだけのアクションを見せてくれるトム・クルーズに敬意を表したいですね。 アクションエンターテイメントに徹し、豪華で、クールで、スリリングで、女優が魅力的。 そして何よりもトム・クルーズがカッコいい。彼のことが好きな者にとってはそれだけで一定の満足感が得られます。 IMFのチームプレーの要素が一段と強くなっていますが、メンバーの個性もよく出て皆が好演しているのでそれも良しです。 次作「フォールアウト」では撮影中に骨折したと聞きますし、年齢を考えると少しずつ大変になって来るとは思いますが、 これからもトム・クルーズ=イーサン・ハントがどういう風に年齢を重ねていくのか、まだまだ見せてほしいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-26 21:05:58)
154.  ミッション:8ミニッツ
前半はよくあるタイムループものかと思って見始めたのですが、さにあらず。 SFという作品の世界に、主人公の男は何者でありどんな秘密があるのか?このミッションの真相は? こうした設定はダンカン・ジョーンズの監督第1作「月に囚われた男」と共通するものを感じます。 繰り返される列車でのミッションの中に、少しずつ車内の登場人物とのストーリーを進行させていくドラマの組み立て。 繰り返されるごとに次第に見えてくるミッションの全容。 繰り返されるごとに変化が生じていく上官である女性との心の触れ合い。 パラレルワールドやタイムループ。辻褄を合わせようとするとキリがありませんが、 作品の構成、90分程度の時間の使い方が非常によく考えられた作品であると思います。 終盤には人間の尊厳といったところまでを考えさせられるとは思いもしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-30 18:02:11)
155.  輝ける人生
監督のリチャード・ロンクレイン自身がそういう年齢ということもあるでしょうが、 前作に続き、セカンドライフ、人生の晩年をどう生きるのかというテーマをコメディタッチで描いた佳作。 高齢化社会の現代。アメリカ映画でもイギリス映画でも、こういうテーマの映画が増えてきたような気がします。 登場人物の末期癌や重度のアルツハイマーという作品が重たくなる要素もありますが、 人生まだまだこれから。恋をするのに年齢なんて関係ない。 作品を通してみればそれ程重さは感じさせず、前向きなスタンスが気持ちいい。イギリスのベテラン俳優たちが好演。 イメルダ・スタウントンのラストのジャンプが清々しい余韻を残してくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-22 20:33:04)
156.  バトル・オブ・ザ・セクシーズ
偉大なテニスプレーヤーであると共に女性の権利向上にも貢献したビリー・ジーン・キングが本作の主人公。 もっとコメディ色が強い作品だと思っていましたが、 バトル・オブ・ザ・セクシーズに至る彼女の色んな意味での闘いを描いた社会派の色合いが濃い作品。 コメディ的要素はスティーヴ・カレルが一手に引き受けている感じですが、流石という存在感を見せつける。 ビリージーンが目立たないほどの強烈なキャラクターなので、作品としてのバランスは微妙な感じもするのですが、 この道化のような男を演じながらも、それだけではない部分も垣間見えてくる。スティーヴ・カレルが持ち味を存分に発揮です。 本作はあくまでもビリー・ジーンの物語であり、試合終了後はごく短いワンシーンのみでしか彼を登場させないのが良かった。 しかし、台詞も無いこのワンシーンがすごく良かったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-10 20:37:30)(良:1票)
157.  ハイジ アルプスの物語 《ネタバレ》 
これまでに何度も実写化された「アルプスの少女ハイジ」。 本作の他に、マックス・フォン・シドーがアルムおんじを演じた2005年版も見ています。 その時も同じことを思ったのですが、どうしてもアニメ版世代にとっては、 子どもの頃テレビで見ていたアニメを原作として見てしまいます。 2005年の実写版はアニメを意識しているような感じもあったのですが、 本作はその意識をあまり感じなかった。それはそれで良かったと思います。 基本的なストーリーはアニメや他の実写版とも当然ですが同じです。 山で伸び伸びと暮らしていたハイジが息詰まるような街での暮らしを経て、再び山に戻っていく。 そして山に遊びに来たクララが自分の足で立つラスト。 無骨なアルムおんじがいて、ペーターがいて、 アニメでも、他の実写版でも、やっぱり怖いロッテンマイヤーさんもいて。 アニメを見た大人は懐かしく思い出しながら見るもよし。勿論子どもと一緒に見るもよしです。 ちょうど先月、本作でアルムおんじを演じたドイツの名優ブルーノ・ガンツの訃報をニュースで見た。 本当に好きな俳優さんでした。ご冥福を心よりお祈りいたします。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-05 17:37:32)
158.  クリミナル 2人の記憶を持つ男
大物を揃えた何とも豪華なキャストです。そしてライアン・レイノルズを何とも贅沢な使い方です。 中でも本作はやはりケビン・コスナーでしょう。 近年は脇を固めるという役割も多く、彼が中心にいる作品を久々に見た気がします。 複雑な設定の男を演じていますが奥の深さと力強さを感じさせる演技で全盛期の頃とは全く違った男の魅力を見せてくれます。 前半はよくあるスパイアクションものかと思いながら見始めたのですが・・・。 コスナー演じる男の脳内でフラッシュバックされるもう1つの記憶を辿り、 ガル・ガドットと絡み始める頃には序盤とは異なり人間ドラマの要素が濃くなっていきます。 コスナーの魅力に子役の女の子やガル・ガドットの魅力も加わり、本作に関してはこれで良かったのだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-07 22:35:03)
159.  さよなら、僕のマンハッタン
マーク・ウェブは「(500)日のサマー」や本作のようなスケールの映画で真価を発揮する人なのでしょう。 サイモン&ガーファンクルの曲が流れる中、ニューヨークの青春ラブストーリーを想像していましたが・・・。 これは誰も幸せになれないんじゃないか・・・?前半から中盤の人間関係はなかなかのドロドロぶりです。 サイモン&ガーファンクルつながりで言えば「卒業」を思い出すような関係もあったりします。 しかし収束に向かう後半の流れがよく練られており、最後はこういう家族の再生のカタチを見せてもらえるとは思いませんでした。 胡散臭くもただ者ではない雰囲気を醸し出す最初の登場から最後まで、ジェフ・ブリッジスが流石の存在感を見せてくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2018-12-27 13:12:24)(良:1票)
160.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
妻が殺害され娘は一命をとりとめるが大きなダメージを負う。 Cブロンソン主演のオリジナル「狼よさらば」と同じく、犯罪とは無縁に生きてきた中年男が警察や法に代わり復讐の鉄槌を下す。 この夫であり父である男の悲しみと怒りという、作品のベースとなるものは大切にしつつ、 ニュース報道や警察の発表により、物議を醸しながらも少しずつ市民のヒーローとなっていくオリジナルに対し、 目撃者が撮影していた動画がSNSに乗って拡散し、一気に市民の心を掴んでいくあたりに現代の空気をうまく入れていく。 スマホで犯人と接触を持っていくあたりにも時の流れを感じます。 ブロンソンが長年にわたり演じたポール・カージー。一作目は基本的には目撃者のいない暗闇で地味に街のワルどもを処刑していくのに対し ブルースのポール・カージーは目撃者がいようが関係なし。標的がいれば人でごった返すクラブでもお構いなしに銃をぶっ放す。 犯人の1人と接触して以降の、犯人グループを1人ずつ仕留めていくブルースのポール・カージーの凄味。 ブロンソンのカージー以上に、ブルースのカージー、強し。このリメイクならではの良さもしっかりあったと思います。 自宅のオーディオなどではなく、映画館の音響で聴くAC/DCの〝Back In Black″がアツかった!
[映画館(字幕)] 7点(2018-10-24 18:40:38)
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