1581. ブロンコ・ビリー
いやあ、まさか「許されざる者」以前にこんな粋な作品をクリント・イーストウッド自身が撮っていたなんて、知らなかったなあ!クルイベルさんのコメントを読んで、寅さんぽいのかな?というコメントで、借りてきました。正しく寅さんです。1番最初にイーストウッドが出てきた時の登場シーンのかっこ良さは正しく寅さんです。男はつらいよ第一作目の柴又へ帰ってきた寅さんが登場するシーンのようなかっこ良さ、何よりも友情を大切にし、女性に対しても優しい。まんま寅さんです。オープニングのかっこ良い音楽と一緒に写し出される美しい風景、川、夕陽、その全てが映画ならではの美を感じられずにはいられない。そんな何とも味わいある出たしからして、これは間違いなく当りだ!と思いました。とにかくクリント・イーストウッドの魅力十分のこの映画、借りてきた本当に良かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-09 22:15:14) |
1582. 勝手にしやがれ
ヌーベルバーグ?うっ?何それ?私はどちらかというとハンバーグの方が好きなのですが、この作品、思っていた以上に楽しめた記憶があります。何だか最初は堅苦しい映画なのかと思ったけど、いやいや、どうして、ちっともそんな事はなくて、解り易いし、主人公のバカっぷりとヒロインの可愛いけれど、男を弄ぶ態度などは腹は立つものの、男も男でアホやし、要するにこの映画は私のようなアホにでも結構、楽しめる作品として評価したいと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-06 22:06:00)(笑:1票) |
1583. 東海一の若親分
マキノ雅弘監督に中村錦之助と来れば、こいつは観る前から期待大!期待通りこれまた面白かった。もう中村錦之助ほど活きの良い侍はいなんじゃないかと思えるぐらいです。次郎長親分に扮する中村錦之助が今回もこれまたかっこ良く、そして、またしても丘さとみが本当に可愛くてたまらん!一人二役の丘さとみの演技も見所の一つで、そして、他にもこのシリーズ常連のメンバー達が楽しくて良い!ジェリー藤尾と渥美清が今回もこれまた良いんだなあ!いずれにしても中村錦之助をはじめとするこの作品に対する役者達の思いが監督との息の合ったコンビで私はこのシリーズも監督こそ違うものの同じ中村錦之助主演の作品のシリーズものの中では「宮本武蔵」に「一心太助」シリーズ同様、好きです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-05 12:38:38)(良:1票) |
1584. 江戸っ子奉行 天下を斬る男
《ネタバレ》 中村錦之助と丘さとみ、本当にこの二人、いつもいつも一緒でずるいなあ!と思ってしまう。しかし、この二人なら許す。とにかく本当にこの二人が画面に出てくるとそれだけで感情移入させられてしまうほど、この二人は東映時代劇のメンバーの中でも一番のお似合いのカップルだと思う。今回は博打で大負けした兄の身代わりになってしまう丘さとみ、同じくそんな丘さとみを助ける中村錦之助、そこに絡んでくるお家騒動、色んな要素が絡み合って、しかも僅か89分という短い時間の中でこれだけテンポ良く、悪党どもを最後は約束通りの展開ながらも気分良くやっつける。観ていて本当にスカッと致しました。それにしても丘さとみ、今回も物凄く可愛い!益々惚れてしまう。またそんな丘さとみと並んで大川恵子の美しさもこれまた見所の一つで、中村錦之助を訪ねにやってきた時の大川恵子と丘さとみのツーショット、ファンにはたまりません。作品全体の雰囲気、俳優達の演技もそして終り方も良い。また一つ面白い時代劇を観ることが出来て良かった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-05 11:41:36) |
1585. 嘆きの天使(1930)
《ネタバレ》 うわっ!脱毛!いや、脱毛なのは中・高等学校の教師でありながらマレーネ・デートリッヒ演じる踊り子に心を奪われ、そして最後は破滅の道を進んでいく哀れな人生を演じたエミール・ヤニングスの頭で、頭のことよりも何よりも演技に脱帽です。なんと言う哀しい結末!を凄まじい演技力で見せる。そんな教師の虜になるマレーネ・デートリッヒの演技も凄いが、圧巻なのはなんと言う美しくもあり恐ろしさ、それほど美人とは思えないマレーネ・デートリッヒという女優の持つオーラ、怪しい魅力を十分に引き出し物凄く美人に見せてしまうジョゼフ・フォン・スタンバーグという監督は本当に凄い!「モロッコ」に引き続いてまたしても凄い作品を観てしまった。個人的には「モロッコ」の方が好みという意味では上だが、負けず劣らず一人の女優の魅力をここまで映し出すことに成功しているとは頭が下がります。それにしてもマレーネ・デートリッヒの脚線美を映す時の何とも言えないいやらしさ、エミール・ヤニングスと二人だけのショットの時のマレーネ・デートリッヒのアップを横から映す時のカメラワーク、下から脚だけを映すいやらしさ、マレーネ・デートリッヒに迫られておどおどするエミール・ヤニングス、どれもが本当に観ている私さえもドキドキせずにはいられない。これもまた間違いなく傑作と言えるでしょう! [ビデオ(字幕)] 9点(2006-02-04 18:18:18)(良:1票) |
1586. 白い恐怖(1945)
あれ?なんか皆さん、えらい辛口ですけど、私はこれもいかにもヒッチコックて感じの雰囲気で好きな作品です。ヒッチコック独特の映像へのこだわり、イングリッド・バーグマンが話が進むに連れて、どんどんと女らしくなっていくその映像的マジックに、そしてまたそんなイングリッド・バーグマンが眼鏡を外す場面でのドキッとさせる瞬間のテクニックはヒッチコックならではの見事な映像の世界!けして世界的にも高い評価はされなかったこの作品ですけど、評価とは裏腹にこれまたどうして、最近のハリウッドの大作などではけして味わうことの出来ないものが観られると私は思います。世の中には過小評価されている映画も幾つもある気がするけど、例えばジョン・フォード監督の「黄色いリボン」やビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」など、ヒッチコック監督で言うならまずはこれ!もっと評価されても良いと私は思うので8点です。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-04 00:03:26)(良:1票) |
1587. 評決
《ネタバレ》 ポール・ニューマンが上手い。とにかく上手い。酒によって落ちぶれた弁護士が再起をかけての戦いに挑む姿が感動的である。適役のあの憎たらしい弁護士とのやりとりがドラマを盛り上げている。評決が決まった後に見せたあのガッツポーズも大げさでなく、控えめな所が良い。ところで同じ1980年代、この数年後にポール・ニューマンはやっとオスカーを獲得するけれど、誰が見たってどう考えても「ハスラー2」で初のアカデミー賞主演男優賞はないやろと言いたい。あんなものでアカデミー賞主演男優賞やるぐらいなら絶対にこの映画で与えるべきであるし、いや、もっともっと前に与えていても良かったばすだし、アル・パチーノが「セント・オブ・ウーマン」で初のオスカー獲得した時と同じようなやりきれない気持ちである。それだけこの映画のポール・ニューマンの演技は素晴らしくアカデミー賞主演男優賞に値する名演技ぶり! [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-03 22:46:55)(良:1票) |
1588. 犬の生活
《ネタバレ》 大大大好きなチャップリン!そんなチャップリンの短編映画の中でも最高傑作がこれ!まず犬の選び方からして、もう素晴らしい!大抵の場合、犬を扱った映画で使われるような犬は可愛い犬を選んで使うが、それだとあざとく感じられる為に感情移入出来ないものだが、チャップリンが選んだ犬はどこにでもいるようなごく普通の犬、そんな自然な感じの犬だからこそここまで感情移入出来る。そんな犬が他の犬達にいじめられている所を身体を張って止めに入り、助ける姿は感動的です。チャップリンの持っている優しさというものの全てが物凄い笑いと一緒に伝わってきます。僅か40分ほどの作品ですが、そんな時間の中でこれほどまでに笑わせ、そして、泣かせてくれるチャップリン!あなたは本当に偉大だ!迷うことなく10点満点です。 [DVD(字幕)] 10点(2006-02-01 22:16:23)(良:1票) |
1589. クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
《ネタバレ》 モーレツ!オトナ帝国やアッパレ!戦国の超名作の影に隠れてしまってるようなこの作品だが私はこれも大好きです。ぶりぶりざえもんが面白い。更にしんちゃんのバカバカしさも全開!好きな場面は沢山あるが特に好きで笑えたのが悪役のホモ2人相手にババ抜きする場面のひろしのせっかくの苦労を全てパーにしてしまうしんちゃんが面白過ぎで好きです。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-31 21:54:14) |
1590. 任侠東海道
《ネタバレ》 清水の次郎長、片岡千恵蔵のかっこ良さに加えて中村錦之助の鬼吉といい大友柳太朗の大政といいその他、東千代之介に大川橋蔵に里見浩太郎に名前を全部挙げると、とてもじゃないけど言いきれないほどの豪華な顔ぶれ、そんな中で、1番かっこ良かったのが仁吉役の市川右太衛門!惚れた女房(長谷川裕見子)との別れのシーンが哀しい。そんな市川右太衛門との分れを決断し、出て行く長谷川裕見子が本当に美しい!こういう女を演じさせたら彼女の右に出る者はいないと思う。月形龍之介、進藤英太郎、山形勲達の悪人等と戦うシーンでの畳み掛ける音楽も良い。殺陣のシーンの迫力がとにかく昨今の時代劇なんとかは比べ物にならないぐらいです。最後、仁吉が死んでしまった後のシーン、特に最後、仁吉に向って語りかける片岡千恵蔵の「仁吉、御主は男の中の男だったぜ!」という台詞が何とも言えないかっこ良さと哀愁を感じる。これもまた私は満足のいく1本として忘れられません。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-31 20:55:39) |
1591. 勢揃い東海道
《ネタバレ》 片岡千恵蔵扮する次郎長親分の渋さとかっこ良さが輝る。遠山の金さんも良いけど、個人的には遠山の金さんの片岡千恵蔵よりも次郎長親分の片岡千恵蔵の方が私は好きです。そんな片岡千恵蔵が本当にかっこ良く、またその他の役者達にしても今回は出番の少ない中村錦之助の相変わらずのかっこ良さ、出番は少なくとも画面に中村錦之助が出てくるとそれだけで嬉しくなります。他にも市川右太衛門といい中村錦之助以上に出番の少ない中で中村錦之助と並んで今回もかっこ良い人間を演じている大友柳太朗が良い味出してる。仁吉(大川橋蔵)の敵討ちするまでの物語の運び方、スリリングな音楽に乗せての決闘シーン、また一つ昔の時代劇で面白い作品を見つけてしまいました。ラストシーンでの海を背に向かい合う片岡千恵蔵と市川右太衛門の二人が握手するシーンは「任侠中仙道」でもあるけどこの作品ではそれ以上に感動的でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-30 20:23:43) |
1592. フレンチ・カンカン
いや~もう何て言うのか?素晴らしい!正しく大傑作の名に相応しい映画だ!もうこの映画の中にある見える素晴らしきドラマとジャン・ギャバンをはじめとするフランソワーズ・アルヌールという女優の輝き、本当に観ていて楽しかった。ジャン・ルノワール監督はここでもまた一つの映画的な素晴らしい作品を見せてくれた。もう感謝!感謝!の気持ちでいっぱいになりました。映画全体、本当に美しくまるで絵画の如く、本当に美しい映像で観ていてちっとも飽きない。飽きないどころかずっとずっといつまでも観ていたいそんな気持ちにしてくれたこの映画に感謝の気持ちを込めて文句無しの10点差し上げちゃいます。フレンチ・カンカンを踊るシーンの楽しさときたらたまりません。ラストのハッピーエンドも気分ルンルン!今までどちらかというと苦手だったミュージカルですが、これは本当に楽しいです。フランス映画なのにアメリカ映画でも観ているようなまるでハリウッドの楽しいミュージカル、いやそれ以上の華やかさで楽しくて楽しくて、あぁ~この映画も「大いなる幻影」同様、DVDで欲しいなあ!ジャン・ルノワール監督の映画に外れ無し!この監督の映画もまだまだ観たい。けどあんまり置いてないんだよなあ! [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-29 21:34:52)(良:1票) |
1593. とんかつ大将
ぐるぐるさん、またまた二人部屋にて失礼します。おっと、なぬ?えっ?6点?結構、辛口ですねえ!この作品、私は大好きです。なんと言うのかなあ?川島雄三監督の映画ってどことなくフランク・キャップラ監督的な雰囲気を感じるのですが、違う?私はこれも間違いなくアメリカ的なホームドラマ、そこに流れる雰囲気は間違いなくフランク・キャップラタッチであると思います。そんなこの作品、どの俳優にしても感情移入してしまう何かがあります。上手く言えないんだけど、とにかく好きですこの雰囲気が!俳優のそれぞれの個性、描き方にしても面白く最後は感動してしまった。あっ!そうそう、あのじいちゃん、バイオリンニストが特に良い味出してると思います。とんかつ大将ていうあだ名もなかなか良いんじゃないかなあ!主演の佐野周二はこういう役は本当にはまる。また女優陣にしても3人の女優、それぞれがみんな本当に美しくてこれはいつまでも心に残ると思うなあ!最後に一言!川島雄三監督!私はあなたの作品はどれもこれも笑いと涙のバランスがほど良くて大好きです。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-29 19:55:59)(良:2票) |
1594. 次郎長と小天狗 殴り込み甲州路
北大路欣也~若い~~~!最初、誰かと思った。そんな北大路欣也がこれまた若さ爆発の活きの良さ、そして、そんな北大路欣也の親分がこれまた中村錦之助という、なんと言う凄い設定!他にもジェリー藤尾の相変わらずの可笑しさ、田中春男もやっぱり良いぞ!女優陣もなかなか良い感じでした。中でもお吉代さん役の小林哲子に惚れたしまった。お雪(丘さとみ)さん、ごめんなさい!でもって肝心な内容の方はというと、確かに面白いんだが同じマキノ雅弘監督のこのシリーズ「東海の顔役」に「次郎長東海道のつむじ風」ほどの面白さがなかった気がする。しかーーーし!はっきり言って現代のただ侍のかっこして、ちょんまげ付けてる下手糞な二流、三流の駄目な俳優なんだかタレントなんだかよく分らないような奴等ばかり出ている今時の時代劇なんかに比べたらずっとずっとマシです。て、比べたら失礼ですわ!まあ、いずれにしても役者の力量、魅力全て現代の時代劇よりは圧倒的に上ですし、面白さという意味でも全てにおいて上です。あっ!そうそう、それとやはりマキノ雅弘監督ならではのワッショイ!ワッショイ!それそれ!的な雰囲気は楽しいし、素晴らしい! [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-29 19:33:38) |
1595. 雨
観たのは随分、前の事なのだがとにかくこの作品はもう本当にため息の出るシーンの連続で一度、観ただけですが、もういつまでも心に残るぐらいの素晴らしい構図、もう本当にため息が止まらなかったのが忘れられません。これほどまでに雨が美しい映像、私は観た記憶がない。そのぐらいの美しさ、日本で言うならばまるで溝口健二監督の作品のようなとにかく美しくて、美しくて、一つの絵をずっと眺めているそんな感じの作品です。そんな美しい映像の中で繰り広げられる男の女の切ない物語も忘れられません。上目使いで男を見るクロフォードの眼が印象的です。雨によって狂わされた二人の人間模様、もう何て言うのか物語と映像とが物凄くマッチしていて、一度観ただけで忘れられないほどの圧倒的な正しく美を追求するには最適の作品ではないでしょうか! [DVD(字幕)] 9点(2006-01-25 22:07:27)(良:1票) |
1596. 森の石松鬼より恐い
《ネタバレ》 始まって直ぐにえっ?と思った。時代劇じゃないのか?そんなアホな!と思う始まりにびっくり仰天!東映時代劇のお馴染みのメンバー、みんなして、普通のかっこしてるわ、中村錦之助なんて、普通のかっこなのに、口調だけは時代劇風だし、丘さとみも白いスボン履いてるし、普段は悪人の山形勲も照明担当の気の良い、おじさんやし、なんだ?この始まり?て思ったら、途中からはやっぱり時代劇になるわ、最後はそれまでの話が全部、夢だったとは、なんて言うのか?あまりと言いますか、全く見慣れていない東映時代劇のメンバー達の時代劇とは別の普段着のようなかっこに戸惑ってしまいました。それでもやはりこれだけの豪華な顔ぶれは嬉しいもので、突っ込み所、満載ではあるし、けして、誉められた出来ではないと思うけど結構、楽しめたので7点です。最後にもう一つ!中村錦之助、いつも丘さとみと一緒でずるいなあ!羨ましいぞう! [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-24 22:11:10) |
1597. タンポポ
「お葬式」よりは好きです。けど「マルサの女」よりはやや落ちるというのが私なりの評価です。しかし、これはこれでまたなかなか面白い。ラーメンの話でこれだけ面白く出来る監督、他にいるだろうか?パロディ映画はあまり好きじゃないけど、これは良い。何しろ山崎努、この人がこの作品を支えている。やはり演技力のある俳優の出ている映画は観るに値するし、作品全体を包み込む雰囲気も良い。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-23 22:54:19) |
1598. お嬢さん乾杯
《ネタバレ》 華族の令嬢、池田恭子演じる原節子の燐とした美しさ、気品に満ち溢れた姿、そして、そんな原節子に「おなか、空いたわ!」なんて笑える台詞を言わせてしまう木下恵介監督、凄い!あの場面は本当に笑った。それとこの映画、不器用な男と女の大人の恋愛を描きつつも、本来なら暗くなりがちな所をユニークな場面と会話のやり取りで楽しい仕上がりになってます。原節子が佐野周二にお茶を進める場面での「どうぞ!どうぞ!」ていう時の可笑しさときたらたまりません。木下恵介監督と言えば悲劇のドラマばかりの監督だと思われがちですが、そんなことはなく、こういう上品で楽しい喜劇も撮れる素晴らしい監督だということがこの映画を観れば解ると思うし、とにかくどの俳優にしても上品で嫌味がないのが素晴らしいです。これもまた日本映画全盛期の頃の日本的な雰囲気を感じるそんな一本です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-23 22:02:57)(良:1票) |
1599. 運が良けりゃ
山田洋次監督の映画では寅さんシリーズ以外のコメディの中ではこの作品が一番面白い。落語好きの山田洋次監督らしくテンポの良いストーリー展開とブラックユーモア満載でこれは楽しめる。同じ山田洋次監督の「馬鹿まるだし」や「馬鹿が戦車でやってくる」よりも面白かったし、好きです。それにしても山田洋次監督の喜劇の演出家としての才能の高さをこの作品を観れば解る。落語好きにとっては間違いなく楽しめるそんな作品です。あっ!そうそう、私もあの婆さん、怖かったなあ!けど、怖い中にも笑える要素がたっぷり描かれていて楽しかった。作品全体の雰囲気が何となく川島雄三監督の作品に近いものを感じたけど、私だけかなあ? [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-22 18:06:49) |
1600. さいころ奉行
さいころ奉行、その名の通りの奉行ぶりの片岡千恵蔵の遠山の金さんのかっこ良さ以上に、進藤英太郎が何とも可笑しくて、作品全体が明るい雰囲気で観ていてなかなか楽しい。そんな二人のやりとり、江戸に向う途中での船の上でのやりとりもこれまた笑ってしまった。その他、東映時代劇の常連、勢揃いでそれだけでも観るに値する作品だと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-22 15:43:31) |