161. 銀河鉄道の夜(1985)
宮澤賢治原作の良質なアニメ作品。 ますむらひろしの絵のせいか、 ファンタジー色が色濃く、独特の世界観がある。 映像もセリフも淡々とゆっくり静かに流れるせいか、 すぐに目がとろ~ん。 全編鑑賞するのに三日も費やしてしまった。 キャラに関してはあまり魅力は感じなかったけど、 これはこれで味があるんだろうな。 [DVD(邦画)] 5点(2011-07-08 05:27:25) |
162. 化粧
渡辺淳一、同名小説の映画化。 京都の老舗料亭を舞台に、女の業を描いた作品で、長女役の松坂慶子と、次女役の池上季実子が中心のストーリーです。 三女役の和由布子は、刺身のつま程度の出演。 物語のおよそ半分が東京のシーン、背景が80年代半ば、二人の女優の雰囲気がけばけばしいということもあり、あまり文芸色が濃いという印象は受けませんでした。 映像もやや暗く、内容が内容だけに、総体的には重苦しいといった感の映画です。 母親役・京マチ子の存在感だけは、さすがでしたが……。 [ビデオ(邦画)] 4点(2015-05-11 14:57:15) |
163. ゼイリブ
ジュブナイルSFに近いアイデア、「バタリアン」のようなコミカル色を感じさせる設定と、とても取っつきやすい映画ですが、けっこう真面目に作っています。 そのせいか、序盤から中盤にかけてはややもっさり感が……。 それでもテレビ映画を匂わせる雰囲気、軽いオチなど、そこそこ楽しめる作品ではあるかと。 思わず苦笑してしまうようなシーンも、B級ならではのご愛敬。 [DVD(字幕)] 4点(2014-10-06 14:52:10) |
164. ドラえもん のび太の日本誕生
相変わらず安定感のあるアニメ・シリーズ。 子供心を刺激する導入部から中盤までの展開が面白い。 原作者である藤子先生の豊かな才能には感服するばかり。 後半の展開と敵方のキャラ設定はちょっとやりすぎかなという感もあるけど、映画なのでストーリーを盛りあげるには仕方ないのかも。 ワンパターンと言えばそれまでだが、安心して鑑賞できます。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-01-21 04:09:28) |
165. 薄化粧
「鬼畜」「復讐するは我にあり」に続く、緒形拳演じる犯罪者シリーズ。 やっていることはひどいのだが、この主人公の人となりがどうしようもない極悪人というわけでもなさそうで、ちょっとぼんやりしていて掴みづらかった。 状況説明に時間を割いているせいなのか? 本来なら主人公の心情描写になるはずのタイトルどおりのシーンが、妙に浮いて見えたりして……。 時系列の工夫も悪くはないのだが、それがかえってテンポを悪くしている部分があるのかも。 浅野温子、藤真利子、松本伊代との絡みのシーンは多く、緒形拳の役者としての演技も相変わらず素晴らしいんだけど、今ひとつ印象に残らない作品でした。 [DVD(邦画)] 4点(2014-01-02 02:49:50) |
166. ドラえもん のび太の恐竜
劇場版ドラえもんの1作目。 短編のエピソードに後日談をくっつけ、長編映画用に制作されたということで、前半と後半のストーリーに多少の違和感はあるけど、あまり気にならない。 絵はいかにも昔のアニメといった感じで、安心して鑑賞できる点がいい。 夢と冒険、友情と、1作目からポイントを押さえていて、普通に面白いです。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-10-30 07:53:10) |
167. きつね(1983)
中年男と美少女の恋愛を描いた、今ではちょっと制作自体が無理そうな設定の作品。 北海道の四季折々を背景にした映像がとてもいい。 透明感のある美少女ヒロインは存在感があって、ストーリーの内容も悪くはないのだが、主人公との出逢いや二人の交流シーンはやや安っぽいという感も。 というか岡林の役者としての魅力はまったく感じないし、この年頃の少女がいかに不可思議な感性をしていたとしても、彼相手に恋心を抱くとは思えず、どうにもミスキャストという印象しか受けなかった。 少女の背伸びしたがりの描写は描けていると思うけど、この女の子の魅力でもっているような作品なので、主人公視点よりヒロイン視点での彼女の心情描写をもっと観たかった。 [DVD(邦画)] 4点(2013-09-25 02:30:46) |
168. 愛は静けさの中に
昔ながらのよくある正統派のラブストーリーだが、聾学校という舞台背景が設定の妙味に。 ヒロインもろうあ者だということで、彼女ありきで作られた脚本かと思ったら、もともとが原作のある舞台劇だと知ってちょっとびっくりした。 映像演出音楽等はいかにも80年代。ヒロインのセリフがひと言もないので、さすがに後半からは重苦しさを感じてしまったけど、プールのシーンは印象に残っている。 [ビデオ(字幕)] 4点(2012-11-28 01:32:53) |
169. 冬の嵐
巻き込まれ型のサスペンス映画になるのかな? タイトルどおり、冬の情景が緊迫感を煽ってくれ、じわじわじっくりとは見せてくれます。 ただし、じっくりしすぎて説明不足もチラホラ。 ラストへの期待感や、ハラハラドキドキという心境までには至らなかった。 ヒロインの一人三役はがんばってると思うけど、根本的にお話に無理があるのでつらい。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-22 12:56:14) |
170. 男はつらいよ 寅次郎真実一路
今回はマドンナが人妻ということでやや抑え気味だが、 相変わらず、寅さんの行動やセリフがハチャメチャで面白い。 マドンナの夫役、米倉の哀愁感たっぷりのキャラが対照的で印象深かった。 何も考えずに楽しめる国民的映画。 [地上波(邦画)] 4点(2012-10-01 08:38:56) |
171. フェリスはある朝突然に
ストーリーはないに等しいが、懐かしき青春時代を多少は思い出させてくれる。 映画なのでエピソードはちとオーバーぎみ、ちょっと笑える小ネタも散りばめられていて、 オーソドックスな青春映画といった感じ。キャスティングは印象には残っているけど、 主人公があまりにもずる賢くて共感はできなかったかな。友達のほうが人間臭くて面白かった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-08 09:30:09) |
172. 火宅の人
特別何が面白いってわけじゃないけど、一人の人間の生き様としては、 こういう生き方もあるのかなと。あまりにもいい加減すぎて、主人公には共感しづらいし、 何を描きたかったのかはよくわからないが。とりあえず、緒形拳はいい役者さんだと思う。 あとは奥さん役のいしだあゆみが印象に残っているくらい。鑑賞後は何も残らない作品だった。 [DVD(邦画)] 4点(2012-02-21 06:38:18) |
173. 白いドレスの女(1981)
「氷の微笑」に通ずるようなサスペンス映画。シナリオや演出ともに、 今ではさすがに斬新さは感じないけど、最初の鑑賞時は面白いなと感じた記憶が。 キャサリン・ターナーの魅力で、物語を引っ張っている印象があり。 フロリダを舞台にした映画だけど、さほどきれいな風景のシーンは出てこず、 どちらかというと泥臭い、テレビ映画的なサスペンスといった雰囲気の映画だった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-22 21:27:11) |
174. 震える舌
親子、夫婦の絆、感染の恐怖などを描いた作品だが、総体的には闘病記といった印象で、 内容そのものは命をテーマにした、テレビのスペシャルドラマとほぼ変わらないです。 本作から一番伝わってくるのは破傷風の怖さ。ややホラータッチの演出がいかにも映画らしくて、 その点では妙味あり。ちょっと面白かった。 [DVD(邦画)] 4点(2012-01-13 02:18:45) |
175. さらば箱舟
演出や映像は面白いし、キャスティングもいいのだが、わからない。全然わからない。 日本の昔ながらの根深い土壌を題材にしている部分だけはわかるのだが、 出演者たちが話す方言もよくわからない。たぶん監督さんだけは理解してるんだろうけど、 とっかかりさえも見出せず、再鑑賞してまで挑戦しようという気力が湧かなかった。 要するに完敗の映画です。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-09 20:57:38) |
176. プライベート・ベンジャミン
ゴールディ・ホーン主演のストーリー・コメディー。ヒロインのキャラや、 序盤の設定が面白くて興味を惹いたのだが、ストーリーのほうは中盤からパワーダウン。 コメディー部分では、ゴールディ・ホーンが相変わらず茶目っ気たっぷりの魅力を放っていて、 結構笑わせてくれた。やっぱり彼女を観るための映画という印象は強いけど、 ヒロインの成長物語ということで後味はいい作品です。 [DVD(字幕)] 4点(2011-12-06 19:34:15) |
177. フランティック
序盤の設定はとても期待を抱かせるのに、徐々にシナリオの粗が見えはじめ・・・。 いくら何でもこの展開は無理があるかな。まして主人公が普通のお医者さんじゃキツい。 ハリソン・フォードの役柄といい、事件の謎といい、ありがちなサスペンスという印象。 期待しなければ、まあそこそこは楽しめるかと。終盤からラストにかけて、 急に哀愁を帯びたような雰囲気になって、「ん?」と思ったら、 監督さんがロマン・ポランスキーでした。変な所に監督さんの色を出されても・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-20 17:10:20) |
178. 13日の金曜日PART2
やってる事は前作と同じだが、今回は湖で死んだはずのジェイソンが主役として登場。 暴れ回ってくれる。キャラの設定は何だかいい加減なんだけど、 とにかくジェイソン初お目見えとしては、記念すべき作品であることには違いない。 今作ではまだホッケーマスクはつけてなかったようだが、そこまで覚えてないし、どーでもいい。 取りあえず昔懐かしのホラー映画として鑑賞すれば、そこそこ楽しめるのではないかと思う。 [地上波(吹替)] 4点(2011-10-16 09:43:06) |
179. ニューヨーク東8番街の奇跡
子供は出てないけど、内容は子供向けのファンタジー映画。 序盤を見ただけでラストはもう予測できてしまうが、ほのぼの温かくていい映画。 おじいちゃんとおばあちゃんのキャスティングもいい。UFOの設定にはちょっと参った。 ファンタジー映画といっても、もう少し必然性も欲しいところ。 まあ、あれこれと突っ込んで鑑賞する内容の作品じゃないんだろうけど・・・。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-10-09 00:07:58) |
180. パンチライン
パンチラインとは、ジョークでの予想外のオチのことを言うらしい。 スタンダップ・コメディアンという題材も、ヒロインのキャラ設定も風変わりで面白い。 内容は正直地味だし、パンチラインの効いた映画ではないけど、粗もそれほどないし、 夢を追う大人の青春映画という感じで、落ち着いて鑑賞できる作品だった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-09-30 09:47:01) |