161. 僕のワンダフル・ジャーニー
《ネタバレ》 前作は1つ1つのエピソードに起承転結をしっかりつけ、スピード感がありました。前作と比較すると、今作は全体的にややスローペースでもったりしていたかも。1エピソードの完成度の高さや見ごたえは前作に軍配が上がるかもしれないですね。 こちらの作品が良かった点としては、『CJの側にいて、CJを守ってやってくれ』、このイーサンの言葉をベイリーが守り抜いたこと。この約束を守るという目的を一貫させたことで、大きな1本のストーリーとしてきれいにまとまった印象です。そのぶん、ベイリーはもちろん、CJやトレントに深く感情移入しながら見ることができました。 また、今作ならではの伏線のはりかた、その回収の仕方も素敵だったと思います。 モリーの章でガンの匂いを嗅ぎ分けるスキルを身に着けたベイリー。マックスに転生してから、トレントのガンを発見する。そのおかげでトレントは命拾いする。CJもマックスがモリーでありベイリーの生まれ変わりであるとの確信を得るきっかけになる。トレントに引き合わせてくれたのもおそらくベイリーだとの結論に至る。それが最後の一押しになるなんてロマンチックじゃないですか~。 イーサン達と違って、多少すれ違いはしたけれど、若いうちに二人が結ばれて子供もできて。前半が胸糞展開だっただけに、このハッピーエンドは本当にうれしい。 ただ、これは個人的なワガママなのですが、最後の犬種は大型犬が良かったなぁ。ラブラドールとか。ハスキーとか。ラフコリーとか。もしくは秋田犬や柴犬なんかの日本犬でもいいなあ。 なんで最後ヨークシャー・テリア?いや、かわいいよ、ダメジャナイヨ。でもなんか違うんだよなぁ。 紅白の大トリで10代のアイドル出てきたら変ですよね?・・・つまり、そんな感じ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-04-16 23:35:28) |
162. バーニング・クロス
《ネタバレ》 掘り出し物とはこーゆー作品を言うのでしょう。とにかく殺し屋ピカソの存在感がすごい。 アレックスの愛する奥さん。トミーの愛する彼女。まさかどっちも殺しちゃうなんて、夢にも思わなかったのでなかなかショッキング。あんまりこーゆ、いかにもアクション映画的なアクションで、泣いたことがなかったのですが・・・ まあこの映画のクライマックスはアレックスが復讐を決意するまでのシーン。そこから先は・・・普通のサスペンスアクション。サスペンス感は前半のほうがあったかなぁ。後半の電車のくだりはなかなか面白かったけど。完全に読めたけど出会い頭の車ドーンも良かったですね。ただそれでトミーが戦闘不能になるのはバカすぎるでしょ。 ピカソがやったことに対し、高いところから落としてはい、終わり、は少々カタルシスに欠けます。 サディスティックな野郎には、よりサディスティックな最期を用意してこそ溜飲も下がるというもの。 守るべきはずのメルシエ(ジャン・レノ)が黒幕だったことは少々驚きですが、なにしろこの人出番少ないから。出番少ない人をやりこめても復讐のカタルシスは得られないのでした。 この映画も昨今のアクションと同じでアップの多用と細かいカット割り。何が起こっているのか目で追うだけで疲れちゃいます。それがなければ8点なのになぁ・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-16 22:14:46) |
163. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 もし原作を知らなければ7点~8点くらいなんでしょうけど・・・。 原作をリアルタイムでずっと読んでいた者としては、ちょっと残念な出来です。 そもそも十本刀編最大の見どころは、十本刀と、剣心メンバーとの壮絶なバトルにあります。 例えば宇水と斎藤のバトルなんて、原作ではかなりのお気に入り。なのにこの映画では一瞬で終了。その一方で比古との修行にはダラダラと余計な時間をかける。なんともバランスが悪いです。 いや、その修行のシーンは大切ですよ。でももっと短い尺で、大切なんだってことをばしっと伝えてくださいよ。何をだらだらと・・・工夫のない。 安慈と左之のバトルをおちゃらけさせないでください。安慈は十本刀のなかでも、ダントツで悲しい過去をもつ人物。その安慈の気持ちを汲み取りながらも戦う左之助、名バトルなんだから~。金的だとかくすぐりだとか、原作レイプもはなはだしい。 薫VS鎌足、弥彦VS蝙也、比古VS不二、すべて割愛。 いやいや、どこを割愛してんのさ~。せっかく目覚めた薫も、ここで成長を見せるはずだった弥彦も出番なし。それは悲しい、悲しいよ・・・。 前編、後編に分けて計4時間越え。にもかかわらず、見せてほしいところの大部分を割愛。 もうこれは脚本に難ありです。監督が原作のファンなら、少なくともこんなことにはならなかったはず。 この映画だけ見た人は、るろうに剣心つまらない、とか思わずに、ぜひ原作を読んでほしいものです。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-15 15:15:33)(良:2票) |
164. V/H/S ファイナル・インパクト
《ネタバレ》 全シリーズの中で最もクソな作品。 前2作が良かったからといってこれまで手に取ると、間違いなくやけどするでしょう。 さすがにこれはないわ。 いくらVHSとは言え、こんなに画像が荒れまくりになるのはどーかと思いますよ。ちょっとそれがリアルな感じで受けたからって、そんな画像ばっかり流せばいいってもんじゃないです。この映画を撮った人たちは、偏差値低くて自分では何も考えない人たちでしょう。もう目が疲れて仕方ないよ。 まず1話目というか、全編通してカメラ小僧が彼女を追いかけるストーリーがあるんだけど、これがひどい。 2話目と3話目は映像が少し落ち着いて見やすくなります。 4話目のスケボー少年たち。この映像がまたひどい。 誰が主観なのか全然わからない。何が起こっているのか全然わからない。もうただひたすら目と脳を揺さぶられます。これネット上にあったら『ググってはいけない・・・』レベルの映像です。 2話目のマジシャンと、3話目の並行世界はまあまあ見られる内容です。まあまあ、ですけどね。 2話目と3話目のオチは、うん、悪くない。特に3話目のオチは好き。 でもメインのストーリーと4話目のオチは超適当。ってゆーか、4話目は結局スケボー少年たちどうなったのさ。 メインのほうは、おそらく呪いのビデオみたいなものを主人公にアップロードさせて、これから世界中に惨劇が起きるぞーっていうオチなんだろーけど・・・ プロセスがひどすぎてオチまで気持ちが持ちません。 [DVD(字幕)] 2点(2023-04-09 21:51:32)(良:1票) |
165. オンリー・ザ・ブレイブ
《ネタバレ》 ヤーネルヒル火災。グラニット・マウンテン・ホットショット。 まったく予備知識なしでの鑑賞。まさかこんな壮絶なラストが待っていようとは・・・ 最後のヤーネルヒル火災までは、どちらかというとブレンダンの成長物語であり、グラニット・マウンテン・ホットショットのサクセスストーリーであり・・・そんな雰囲気で物語が進んでいきます。 出てくる人たちはみんな気さくで良い人ばかり。煙たがられていたブレンダンがチームの一員として少しずつ受け入れられていく過程が実に微笑ましい。 そしてそのチームの家族もいたるところで顔を出します。この幸せそうなチームとその家族のふれあいが、すべてラストの布石だったとは・・・。もちろん、最後はきっとピンチなときも訪れるんだろうなー、ぐらいの認識はありました。それがまさかこんな結末が待っていたなんて。まったくもって信じがたいです。 この映画で一番恐ろしいシーンは、遂に防火テントを使うそのシーンだと思います。 ですが、一番胸を押しつぶされたのは、ブレンダンが中学校を訪れるシーン。 集められた家族は、20名のうち1名だけ助かったことを知っています。ですがその1名が誰かまではわかりません。 そこに訪れるブレンダン。その姿を見たとき、その場にいる誰もが泣き崩れるのです。最愛の人が二度と帰ってこないと悟り…。 私の映画史上最も悲しいシーンでした。 この映画は、・・・見ておいたほうが良いと思う一方で、・・・見なければよかったと心底思った映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-09 05:17:44)(良:1票) |
166. 道化死てるぜ!
《ネタバレ》 C級ホラーとしては出色の出来。 悪ガキどもは本当にしつけがなってなくて、オープニングでピエロに同情しちゃうレベル。ピエロは悪態をつきながらも、ちゃんとピエロとして子供たちを楽しませようとはしている。はっきり言ってこれが日本の子供たちだったら、目を輝かせて喜ぶだろうし、ピエロが死ぬこともなかったでしょう。 で、この悪ガキどもが6年後、高校生になってからピエロの復讐が始まります。なぜすぐに復讐を始めなかったのかって?・・・それは大人の事情というやつでしょう。まさか小学生をあんなむごいやりかたで惨殺する映像を流すわけにはいかなかったと思われます。そう、この作品の何が良いかって、殺し方。そのレパートリーの豊富さ。やっぱりバカグロ映画は、どうせやるならこれぐらいやってくれないと面白くない。中途半端が一番だめ。その点、この映画は結構突き抜けていて良い感じ。しょーもない倫理観なんか、かなぐり捨てちゃえってね。で、ちゃんとピエロの小道具を使って殺っていくのが良いじゃないですか。 ただね、この悪ガキたち、高校生になってから微妙に良いやつになっちゃってる。なんか友達思いなのよね。 約2名、性格クソのまま大きくなったバカップルがいます。もちろん2人とも殺されます。そこは爽快。ピエロにもっとやれと喝采を送ります。 でも他のメンバーは絶妙に良いやつ。カメラ小僧と食いしん坊乙女少年は、なまじ友達思いなのでちょっとかわいそうでしたね。 ピエロが次々と殺していくところがこの映画のピークで、そこからラストにかけてはどんどん尻すぼみ。あまり盛り上がることもなく決着。こーゆー映画にしては色気も足りない。 でも時間短めで、サクッと猟奇的な欲求を満たしてくれる娯楽作品。アリです。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-09 00:37:56)(良:1票) |
167. るろうに剣心 京都大火編
《ネタバレ》 アクションに関しては1作目よりスピード感が増して好き。スケールも大きくなって、これぞ映画って感じです。 残念だったのは、これ1作で完結しなかったこと。まあこの時代、スターウォーズにしろロード・オブ・ザ・リングにしろ、マーベルにしろ、シリーズ化するのは当たり前みたいなので仕方ないか・・・ ・・・でもいかにも『続く』みたいな終わり方はどーなんでしょ。テレビドラマみたいで萎えるんですけど。そこはもっときりの良い終わり方をしてほしいものです。この作品はこの作品で、ボス的ななにかとの決着をつけるとか、一応めでたしめでたしの形をとるとか。そのうえで、エンドロール後に何か不穏な空気を漂わせて終わる、みたいな。映画という形式をとる以上、それが最低限のマナーというか礼儀のような気もするんですがねー。 内容はとても良かったですよ。原作ファンなら熱くなること間違いなし。原作の重要人物、人気キャラはほぼすべて出そろいますからね。 巻町操役の土屋太鳳が圧巻のアクションを見せてくれたり、見所たくさん。ラストの京都大乱闘は否が応にも盛り上がります。 ただみなさん絶賛されている志々雄役の藤原竜也。私は個人的にミスキャストだったなぁ。声やセリフに、重さと迫力が全然足りないんです。どうせ包帯ぐるぐるまきで顔なんかわからないんだから、もっとドスの効いた声の役者さんのほうが良かったんじゃないかなあ。 駒形由美ははまりすぎ。方治はだめ。この人熱狂的だけど、実は切れ者なんだから、ただのバカキャラクターにしないでほしい。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-04-09 00:23:17) |
168. るろうに剣心
《ネタバレ》 『おろっ』とか『ござる』は漫画であれば違和感を感じないのですが、リアルでは違和感ありまくりですね。 マンガの映画化ですから、期待はしていませんでした。ですが、思っていたよりは大分良かったです。 左之助、刃衛、高荷恵のエピソードをひとつにまとめちゃったわけですが、上手いことひとつのストーリーとして成立しています。たいしたものです。 原作では剣心がやたら技の名前を叫ぶのですが、今作ではそんなマンガチックな表現を避けたのも功を奏していると言えるでしょう。技の名前を叫ぶのは少年漫画では定番。一番盛り上がるところ。その一番盛り上がる部分をあえてしなかったのはこれ以上ない英断です。 キャスティングは概ね良かったのですが、武田観柳役の香川と高荷恵役の蒼井優はちょっとイメージと違いましたね。 香川が演じると、コメディ色が強く出すぎてしまいます。 蒼井優は好きな役者さんだし、演技も良いんですが、いかんせん役と合っていない。どうしても子供っぽくなりすぎてしまいます。そこが残念。 過去を振り返る回想シーンは、剣心、刃衛、高荷恵、どれもよくできていて、作品に深みを与えています。特に剣心の回想シーンは涙を誘います。 ちなみに私は原作をばりばりに読んでいる世代なので、大きな混乱もなくすんなり見られましたが、原作を知らない人が見たら登場人物の多さに混乱したりするのかな? [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-04-06 01:57:28) |
169. 僕のワンダフル・ライフ
《ネタバレ》 犬好きな妻と犬好きな自分。2人で鑑賞。 ファンタジーなゆるいホームドラマを想像していたのですが、思っていたよりシビアな展開に妻は泣きっぱなしでした。 DV気味な父親がなにかしでかすのかと思いきや、まさかのクラスメートの凶行で人生変わっちゃうなんて・・・ イーサンもハンナもかわいそうで見ていられなかったです。 『もうずっと遊んでもらって無いよ。』って、農業学校に行くイーサンを追いかけるベイリー。もう、いったい何回泣かせる気なの・・・。 『生活が全部スローペースに。もう遊ぶ元気もないよ。』もう、いったい何回泣かせる気なの。 次の犬生は警察犬。名前はエリー。このエピソードもかなり良かった。最後は大活躍なんですが、そのせいで帰らぬ犬に・・・もう、いったい何回泣かせる気・・・ 次の犬生はコーギー。ここが一番ほっこりしているかも。 飼い主さんは、ベイリーがキューピッドになって結婚まですることになるし。生まれた子供と遊ぶコーギーが最高にかわいい。こーゆー幸せなエピソードをこのタイミングで差しはさんでくれるのは気が利いています。 そしてラストエピソード。とんでもない飼い主たちに拾われたかと思いきや、まさかの展開。 ラスト2つのエピソードが幸せなオチで本当に良かった。 まあ、失われた時間が戻ってこないことを考えると、多少複雑ではありますが・・・ ゴールデン、シェパード、コーギー、セントバーナード? 犬はどれも最高にかわいかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-05 01:26:39)(良:1票) |
170. ポール・ヴァーホーヴェン/トリック
《ネタバレ》 メレルが最高。いろんな意味で。 冒頭30分がメイキングという斬新な構成。本編50分も、一般公募の脚本を4分ずつつなぎ合わせたというのだからこれも驚き。 とは言え、集まってきた脚本の中から、良いプロット、良い台詞、良いアイデアを抜き出してプロが編集しているみたいです。だから本編は思っていたよりきれいにまとまった普通のドラマに仕上がっています。 普通のドラマと言いましたが、かなり面白いです。 次が次がと気になる展開。メレルはもちろん、登場人物たちはみな個性があって良い感じ。 会社はどうなっちゃうのか。家庭はどうなっちゃうのか。どちらも気になります。 結果、主人公レムコの元愛人ナジャと組んでレムコに会社を売却させようとしたウィムには天罰が。 そして女癖の悪いレムコも、メレルから捨てられ妻からは手痛い一撃をくらうラスト。 裏でコソコソ悪いことしていたレムコやウィムが痛い目みるのがなんかよい。 会社も手放さずにすんで良かったです。 メイキングに興味のない方は冒頭30分はとばしても良いかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-02 18:53:53)(良:1票) |
171. V/H/S ネクストレベル
《ネタバレ》 オムニバス形式の映画にしては、1つ1つの作品の完成度は高め。 やたら酷評された1作目。評価の高い2作目。 両方見ましたが・・・そんなに1作目悪くなかったかも。まあ確かに賑やかなのはこちらかもしれませんが。 個人的に好きなのは1番目のエピソード。ショートなのでただのお化け屋敷になっちゃってますが、このアイデアだったらドラマにだってできそうです。義眼をつけると霊が見え、耳だったら霊の声が聞こえる・・なら義手だったら見えないし聞こえないけど霊に触れる、みたいな。チームを組んで霊がらみの事件を解決していく、みたいな。ほら、連続ドラマにできそうでしょ。 2番目のエピソードは怖くはないし、バカバカしいけど、最後まで見るとドラマがあります。こーゆー切なさを感じさせるゾンビもの、いーなー。自殺するゾンビって、今までありそうでなかったんじゃないですかねー。ゾンビになるまえに自殺する人はいっぱいいますけどねー。うん、やっぱゾンビものは人間視点でサバイバル感を感じさせてくれるもののほうが好きです。 3番目はテイストがややゾンビとかぶっているんだよな~。お化け屋敷やグロいのが好きな人は普通に楽しめます。 4番目が一番だめ。暗い。アップばかり。そして暗い。何が起こっているのか全然わからん。 霊、ゾンビ、悪魔、う~ん、最後宇宙人いっとくかー ・・・・・なんて安直な・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-30 19:59:14)(良:1票) |
172. CURED キュアード
《ネタバレ》 惜しいなぁ。途中まではすごく良かったのに・・・。こーゆー切り口好きです。この暗い雰囲気も好み。好みだけでいったら前半~中盤は8点くらい。 でも後半の展開は完全にゾンビ映画。普通のゾンビ映画にカテゴライズされる以上、後半のありえない選択の数々にイライラまっくす。後半の出来は5点だな~。 こーゆー映画では、危機的状況を生み出す不穏分子の存在がたいていいます。まあ、ホラーやパニックを盛り上げるうえでは欠かせない要員ですね。で、本作でその役割を担うコナー。こいつがあまりにクズすぎて、正直引いてしまうレベルです。ゾンビ映画のなかにサイコパスな殺人鬼がいる感じ。でもこいつは恐ろしいというより、ひたすらムカムカするのです。 そしてそのコナーと対決するセナンたちは、とにかくバカすぎ。 セナンがゾンビには襲われないとか、そんな重要情報すら共有しない。セナン、自分がゾンビに襲われないことくらい、言っとけ。 そして女医。だれよりもゾンビのことには詳しいはずだろう。当たり前のように不用意にゾンビに近づくな。 そしてアビー。こいつがほんとだめ。ゾンビがうろついていることに気づいて、ドア開けっ放しで出ていくな。ゾンビと戦うな。避難所を飛び出すな。やっちゃいけないことばかりするな。 一度ゾンビウイルスによるパニックを経験しているのでしょう?なのにそのバカな選択の数々はなんなの?それでよくセナンを責めることができたね? もうあまりにイライラさせてくれるので、純粋にゾンビパニックを楽しめない。 前半は良かったのになぁ・・・ [DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 07:12:57)(良:1票) |
173. 探偵はBARにいる3
《ネタバレ》 シリーズのなかでは一番好きかなー。 でも8点つけるほどではないので、7点で。順番では3>1>2。 まず、今までで一番探偵らしいのが良い。寄り道もほとんどなく、無駄が少ないです。 キャストも良かった。ヒロインの北川景子は最高です。華があります。演技も良い。 緊張感のあるサスペンスで始まるオープニングも良いですねー。この女の子は何者なのか。なぜただの運転手が銃を持っているのか。そしてその運転手もいきなり撃ち殺されてしまう。いったい何が起きているのか、興味をひく仕掛けとしては100点でしょう。 もうひとつのオープニングがエロ教頭。いきなりゆるい推理から入るゆるいオープニング。このギャップがなかなか楽しい。 それでいていつものアクションもちゃんとある。 前半丁寧にミステリー仕立てにしてくれたのに、後半のネタばらしはやけにあっさり。 大泉洋が観覧車の中でその推理を披露。・・・・で、その推理したとおりでした・・っていうのはいささか拍子抜けです。 それに、これは最後まで見ないとわからないことではありますが、岬マリが赤の他人のためにそこまでリスクをおかす、いや、殺人までしちゃうっていうのは、少々共感しづらいものがあります。そこはストレートに岬マリの子供でよかったのではないかな。 切なさや悲しさを感じるよりも、『え?まじ?』っていう気持ちのほうが勝ってしまいます。 リリー・フランキーにしろ、北川景子にしろ、キャスティングはすごく良かったと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2023-03-26 01:26:03) |
174. タイタンの逆襲(2012)
《ネタバレ》 モンスターがいて、仲間がいて。わーわー、きゃーきゃー言いながら戦って。 これで良いと思います。 娯楽ですから。 エンターテイメントですから。 テンポよくいろんな敵が出てくるので、見ていて飽きません。それだけで十分。 ・・・十分のはずなんだけど・・・ 個性あふれるモンスター軍団に対し、ペルセウスパーティの個性の無さはどーにかならんものか? 半神が2人もいるけど、2人とも普通の人間とたいして変わらんのはいかがなものか。 ペルセウスの異常な打たれ強さは確かに人間離れしてはいましたが・・・ 主人公の特技→『めっちゃ打たれ強い』 そんな地味でいいんだろうか。 一番目立っていたのが、終盤のゼウスとハデスの共闘。 人類がてこずっていたクロノスが送り込んだ闇の兵士?を、神ならではの力で蹴散らしていく。 ペルセウスたちより明らかに華のある闘いっぷり。 ・・・それってどーなの? 軍神アレスが最後まで悪いやつっていうのもなんだかねぇ。 ポセイドンがすぐにリタイアしちゃうのももったいない。 モンスターたちのあばれっぷりは最高。映像がとても良い。 もう開き直って、モンスターたちの活躍をひたすら楽しむべし、ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-03-22 02:09:37)(良:1票) |
175. 任侠ヘルパー
《ネタバレ》 まあ、こーゆー映画を見るときに大切なのは、あくまで娯楽だから、という優しい目線になることでしょう。 オープニングうまいです。なんか引き込まれます。 剛くんの存在感抜群。この人のドラマは結構見てきましたが、どんな役柄でも起用にこなす印象。ハードボイルド系は初めて見ましたが、なかなかどうして、堂に入ってますね。 ただ、オープニングのつかみは良かったものの、そこから先の展開はあまり好きではなかったです。なぜなら主人公を含め共感できる人物が一人もいないから。底辺とクズと悪い人間ばかりで気が滅入ります。 ・・・ただ、ただ、ただ! しばらくして主人公が一念発起。突然老人ホーム?の立て直しをやり始めるところから俄然面白くなります。 お客さんであるはずの住人たちにも手伝わせちゃう。認知症のお年寄りたちに仕事を与える。この常識では考えつかないようなことを実行しちゃう破天荒なストーリーこそ映画の醍醐味。そしてこれがあれよあれよとうまくいっちゃう。なぜか人間関係も良くなっちゃう。こんなあからさまなご都合主義が許されるのも娯楽映画の特権。サクセスが好きな自分にとって、この展開は素直に気持ち良かったです。 弱い人間を食い物にする悪人代表の組の親分たちに反旗を翻し、一矢報いるのも気分が良い。 ラストは主人公以外は新しい人生を再スタートで、小さなハッピーエンドがたくさん。主人公だけが割を食う。 普通だったらもやもやしたものが残りそうだけど、主人公のキャラがそうはさせない。この後も痛快な任侠道を突っ走ってくれるのだろうと思わせてくれる。 アウトローなヒーローにしか出せないこのスッキリ感がなかなか良い感じです。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-03-20 02:19:28) |
176. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
《ネタバレ》 こんなの犯人わかるわけない。ほとんど何のヒントも脈絡もなく、突然『俺が犯人でした』って、脇役のやつに言われても… 意外性はありました。そりゃ意外ですよ。動機だってあってないようなクソつまんねー動機だし。 『探偵』の2文字を冠しているから、つい騙されちゃいますが、このシリーズは推理ものとして見ないほうがよさそうです。 おかまバーに助けにいくエピソード。今まで散々逃げ回ってきた大泉洋が急に勇敢になる。きっと何かあるんだろうと思ったら、まったくの無策。こんなオシャレなタイトルつけるんだったら、もっと華麗な頭脳バトルであっと驚かせてほしいものです。 北海道でのカーチェイスは蛇足もいいとこ。前回の敵をなんの脈絡もなく出してくる意味がわからない。あの一連のドタバタを省略するだけで20分は省略できるし、作品も引き締まったものになったと思います。 でも一番いらないのは冒頭のサービスシーンでしょう。すぐにマサコちゃんの犯人捜しをしたのであれば、もっと感情移入もしやすかったのに。マサコちゃんが殺されたにも関わらず、自分の欲望最優先。で、女に捨てられてたらススキノにリターン。で、開口一番、『おめーらマサコちゃん殺した犯人捕まえたくないのかよ』って息巻かれても、今更『はぁ?』って感じです。 このオープニングで主人公の好感度が著しくダウン。 前作のほうが良かったです。 まあ、でも、暇つぶしにはもってこいのシリーズなのは間違いない。 あとなんだかんだで続きが気になる。 [DVD(邦画)] 6点(2023-03-14 01:22:22) |
177. 探偵はBARにいる
《ネタバレ》 私は単純なので、最初の乱闘シーンでちょっとこの映画に期待しちゃいました。 ただの情けない主人公かと思いきや意外に強い。そして松田龍平はもっと強い。そう、主人公が腕力でもいい、知力でもいい、とにかく強いと私は映画を楽しめてしまうのです。 でもねぇ。やっぱ探偵なわけですから、腕力は副産物、大事なところは頭脳で勝負してほしいものです。 ・・・・あんまり頭脳戦でしびれるシーンやストーリー展開は、・・・ないかなぁ。 表向きはお調子者でひょうきん。でも実は冷静で頭が切れる。そんな探偵だったらよかったのに。 感情的だし。すぐ罠にはまるし。頭脳プレーで相手の鼻を明かすようなシーンもない。 夫婦が殺された現場に駆け付けたとき、感情のままに暴れるシーンは正直ひきます。 まあその一方で、アクションについては過激なシーンも多く見ている分には飽きないタイプの映画。 そして思い切り好みの問題ですが、大泉洋も松田龍平も小雪も好きな役者さんなので、3人が出ているだけで満足っちゃあ満足。 小雪演じる沙織の壮絶な最期も見ごたえがありますねぇ。 全編通してややコメディ調なテイストが感じられたので、このバッドエンドは意外ではあります。 エンターテイメント作品としては及第点ではないでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2023-02-22 04:16:39)(良:1票) |
178. エンド・オブ・ウォッチ
《ネタバレ》 警察24時のアメリカ版みたいな感じ。 こちらはフィクションだし、衝撃度は大きい。 ただ、何か大きな組織に立ち向かうとか、主軸となるストーリーがあるわけではない。 日々のエピソードの羅列。 印象的だったエピソード。 『今日はゆるそうな通報を処理しよう』複数入っている通報の中から選んだのが、『離れて暮らす母親の安否確認』 まあ、一番楽そうなのを選んだんでしょうね… 気軽な気持ちで行ったら、何やら様子がおかしい。ドアをけ破ると死体の匂いが充満している。そしてこのエピソードのせいで、二人はついに麻薬組織のトップから目をつけられてしまうわけです。 それぞれのエピソードが独立しているように見えて、実は裏で結構つながっていたりする・・・映画の構成が巧みで面白いです。 POV方式なので致し方ないのかもしれませんが、シーンによっては本当に手ブレがひどすぎます。 手ブレ自体は結構平気な私ですら、思わず眉をひそめてしまうほどの手ブレ。 そういった意味では見る人を選ぶ映画かもしれないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-28 03:34:11) |
179. V/H/S シンドローム
《ネタバレ》 オムニバス形式のホラーは嫌いではないです。 1話1話のテンポが速いのが良い。すぐ何か起こるし。いろんなストーリーを見られるお得感もある。 ですがここでの評価が低かったので、期待はしていなかったのもまた事実。 結果、はっきり言ってそんなに悪くなかったです。 特に1話目、4話目、5話目がお気に入り。 2話目は…ちょっとだるい。まさか婚約者が・・・っていうオチは良かったのですが、そのオチのためだけに少々ひっぱりすぎ。 わずか25分くらいなのに、ずいぶんと長く感じたものです。 3話目は、相手が何者かわからん。主人公らしき女の子が何をしたかったのかがわからん。 友人たちをまきこんで、結局自分もやられちゃって。いったいどーいう結果が彼女にとって正解だったのか。 5話目はハロウィンパーティーに行ったら本物のお化け屋敷だったっていう話。 プロセスは良いんですが、オチは気に入らないかな。 たとえおばけとはいえ、自分を助けてくれた相手に対してあの仕打ちはないんじゃない?人の善意をふみにじるかのようなオチはたとえホラーでも好きじゃないっす。 さて、POV好きな私。手ブレ全然OK。 そんな私が辟易するほどひどい手ブレがいたるところに。苦手な人にはおススメしないです。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-16 06:21:22) |
180. 悪の教典
《ネタバレ》 こーゆーサイコパス的な映画は結構好き。 特に前半から中盤にかけての不穏な空気がたまらんです。 何かが起こりそうな予感。あるいはもう起こってるんじゃね?っていう雰囲気。そのただならぬ雰囲気がクセになります。 カンニング。不良。万引き。セクハラ。モンスターペアレンツ。 問題ばかりの学校で、唯一まともな教師はすみ。 ところがこいつが一番とんでもないサイコパスだった。 ほとんど予備知識なしで見たから面白かったです。 毒を以って毒を制するような展開になりそうだったところも好き。 ただそこは期待していたほどには盛り上がらなかったです。 映画の尺の関係上仕方が無いことなのかもしれませんが、3人とも一方的にやられちゃうのがもったいなかったかな。 いや、それはそれで『はすみ』の圧倒的な恐ろしさを際立たせるのには一役買っているわけですが。 子悪党が雁首並べたところで、本物の悪には傷一つつけられない、っていうことですかね。 この映画のピークは『けいすけ』が拷問されるところまでかなぁ…。 ラストの大量殺戮は何の芸もなくて面白味に欠けます。ただのスプラッタ映画に成り下がってしまいました。 アーチェリーの少年。ゲイの少年。東大を目指しているヤなやつ。印象的な生徒がたくさん出たのに、ただ銃で撃ってまわるだけ。 AEDの伏線があったんだから、それで局部を感電死させるぐらいのゴア描写があっても良かったんじゃなかろうか。終盤のたたみかけはもう一工夫欲しかったところです。 『モンスターペアレンツ』『たで』『つりい』『けいすけ』までは8点から9点くらいつけちゃおうと思っていたのですが、最後の大暴れで減点です。 正直最後はバトルロワイアルと何が違うのかと思ったり、思わなかったり… [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-12-26 04:51:53) |