1. ブルックリン
《ネタバレ》 良い良いと聞いてはいましたが鑑賞してその良質の物語には引き込まれました。アイルランドの厳しい環境なんて今の我々には知る由もないし、ましてや故郷に母、姉を残し新天地めざし若き女性の身で単身出かけるなんて何もかもが想像できないほど過酷だったと思います。習うより慣れろでまるでブルックリンが彼女を叱咤しながら育てていくようでした。彼女が自信を持つころ。彼も出来楽しい日々に姉の訃報が届きます。彼女は故郷に帰りその故郷への郷愁と母への愛で戻らずここで暮らしたい思いがふつふつと湧くわけですが、ひょんなとこからアメリカで結婚したことがわかってしまいます。 それを区切りにもう一度アメリカに帰ることになります。 淡々とした流れですが物語の意味合いを嚙みしめるにはいい流れですね。新しい土地は彼女を逞しく育て。また、迎え入れてくれました。アイルランド系移民。イタリア系移民どちらもがニューヨークを語るうえで欠かすことができません。彼女はそのうちの一人なんですね。 故郷を出る前の日。母に打ち明け母は「お別れをするは一度だけ」と娘と抱き合います。送る気持ちでしょうがもう二度と会えないことを思っての別れの抱擁だと思うと泣けました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-01-13 14:34:24)(良:2票) |
2. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 リドリー・スコット、監督 マットデーモン、ジェシカチャステンと大好きな監督、俳優ときたら観に行かないわけにいかんでしょう! 色々細かいとこを指摘される諸氏がおられますが、わたしは大変娯楽映画として楽しめ、満足して見終える事が出来ました。映画は作り物。それをどうとるかは個人個人の自由。眉間にしわよせて観るも大笑いして観るも泣きながら観るも何でも自由!それからいくとこの映画では手に汗握り、泣き、感動し、また泣きました。リドリー・スコット監督は楽しめる作品の天才だと思います。物語も気を抜くところなく展開の速さも適切だし。ダレルどころか山場に向かって登るようなストーリーは好ましいものでした。 マットデーモンの演技も火星に残された者の感情の起伏を細やかに演技していたと思います。演技の軽さが問題視されそうですがそれを軽口で流せない者はたった一人でその苦境に押しつぶされ死んでいるでしょう。彼の醸し出す気持ちの見せかけの軽さやディスコ全盛時代のヒット曲がより事の重大さを感じさせて息詰まる思いでした。また火星探査機のクルーのリーダー。メリッサルイスを演じたジェシカチャスティンははまり役でマークを火星で死なせたと思い帰還の途について全責任を重く背にしょった気持ちでいるとこに彼の生存を知り。直ぐにでも引き返したい気持ちを押し殺しリーダーとしての冷静なたたずまいは見事でした! しかしそれも彼の存在が近ずくと軍人の鎧を脱ぎ捨て一か八かに出て彼の救助に命をかけます。このへんの二人のベテランのわざは見ていて感動に値します。 余談ですがNASAでの打ち合わせにらちが明かないのを見て、エルロンドの会議だとロードオブザリングをの裂け谷のシーンを持ち出したのは、シヨーン・ビーン「ロードオブザリングでボロミア役」がそこにいるので笑えました。 とにかく後半の火星からの脱出シーンの手袋の穴ロケットは笑えましたがアイアンマンにはなれないでゴム風船でしたね。 原作の良さは忠実には描けないがその緊迫感と結果得られる感動は思わず泣けました。誰でもが楽しめる娯楽映画として超お薦めです。 [映画館(字幕)] 9点(2016-02-05 22:19:36)(良:1票) |
3. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 まず、細かいことを言いますが映画館側の不手際で開始が5~6分遅れてしまい、世界同時に遅れたのが何とも残念でした! 他では余計なキャラが出たとこも有ったみたいですけどね。 予想はできたがジョージルーカスのとりわけエピソード4,5,6の作品の焼き直しのストーリーになるんでしょうねと思っていたらその通りでしたね。当たり前と言えば当たり前!作っている人達が、みんなスターウォーズファンなんですからね。35年前からこの作品に素晴らしい興奮と感動をもらっている私と同じ気持ちなのは解りました。とは言えCGは何倍も緻密になり、わざとでしょうがアニメチックな画面タッチは素晴らしい出来だと思いました。出てくるシップス、ビークル、エイリアン、クリーチャー達は不自然さがなく素晴らしい作品になっていました。 特に突然現れる中古のガラクタシップ!あの!ファルコン号は精密度が増し、細かい外観の出来は凄い完成度です。その出現は見ていてズバリ!出たー!!でしたね。もう!嬉しくて嬉しくて目頭が熱くなりました。 キャラクターも完璧はまり役のレイのデイジー・リドリー。まだその素性も何もわからないフィン役のジョン・ボイエガ。何かとその存在がヘタレキャラ視されている、ベン役のカイロ・レン。この新しいキャラクター達が、誰が誰の息子で娘であるのか?この疑問はストーリー内である程度わかってきます。特にレイは酒場であるライトサーベルを手にしてフォースに目覚める。その後は色々なシーンでフォースを感じ、最後にはそのジェダイの戦士のライトサーベルを上手く使いカイロ・レンを打ち負かします。その展開のスピーディでスマートなこと胸のすく思いでした。デイジー・リドリーはなるべくしてレイを演じていますね。 ストーリーは思い出に浸りシュチュエーションとニューキャラを違えただけで同窓会をやるためにソロやレイアやチューイ、達を出してるだけじゃん!と書かれていますがこの先はまた新たな世界が開けていくことでしょう。今回はつなぎ的な物語になってしまうのはしょうがないのではないでしょうか。皆さんが残念に思われているハン・ソロの死も1~6のエピソードから基本これまでの世界観がここで変わると思いましょう。私はもうソロ、レイア、ルークの顔が見れただけで胸がいっぱいでした。今までの6作が頭を駆け巡り、そして、ルークの娘へ。レイアとソロの息子へまだ全く素性の解らないフィンにもつながり新しいサーガが始まっていくんですね。エピソードⅧに期待をしましょう!! 監督、スタッフの皆さん。キャストの皆さん。ありがとうございます。 [映画館(字幕)] 8点(2015-12-19 22:13:24)(良:1票) |
4. orange オレンジ
《ネタバレ》 大ファンの土屋太鳳ちゃんの映画なので公開を心待ちにして見てきました。予告の期待度、番宣での盛り上げ。期待はこれでもかと上げられていました。結論から言うと「つまんない!」私はファンですからまだ我慢できましたが、知らずにとか予告の雰囲気でとか来た方にはがっかりさせてしまうでしょう。映画製作会社や脚本、監督は誰をターゲットにしているのでしょうか? 小、中学生までなら納得の範囲ではないかと思いますが大人には受け入れることは無理でしょう。何が気にさわるのかというとこんなに悲しい主人公なんですよ!またそれを助けようとする友情愛が素晴らしいんですよ!泣けること間違いないですよ!と押し売りをしてくるところだと思います。シーンとして有っていいとは思いますがその手法は子供だましのようにあざといものです。間や目くばせなど声を発しない演技の方がスマートにその心情を伝えられることもあるのではないのでしょうか?そのへんもう少し考えていただければ良かったな。 物語は原作に沿って作られているとはいへ、重要な展開の時が描かれていません。未来から届く手紙はなぜ菜穂と須和にしか届かないのかまたそれさえ他の友人には知らされない。全員が知ってこそ友を思う愛の輪が翔を何とか自殺に至らせないよう阻止できるのでは。起こる事象の展開にも山が無くどうしても盛り上がりに欠けますね。もっと翔を中心に起こる事がスリリングに展開していればもっと盛り上がると思います。 翔と菜穂の気持ちの変遷も進展が無くはっきりしなく消化不良のようです。二人のヒロインも明るさと暗さのメリハリが感じられず、原作の二人を捉えられていない。特に太鳳ちゃんの菜穂はあまりに引っ込みじあんで消極的で消え入りそうな性格を演じようとしてマイナス面に出てしまいましたね。唯一太鳳ちゃんらしさが菜穂とオーバーラップしたのは縁日で翔と二人でたい焼きを食べるシーンだけでしたね。声も一本調子で甲高い声で全く合っていませんね。監督は指示しなかったのがおかしいと思いますね。これでは原作既読の方にはお勧めはできませんね。 [映画館(邦画)] 3点(2015-12-16 19:44:03) |
5. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 鳴り物入りで公開された、MIローグネイション 初日、日曜日、夏休みと条件が揃いすぎただけなのか1回目の上映は満席でした。 正直私も最近の前評判の無意味なあおり方の映画はだいたい内容が良くない、何かわざとらしくストーリーを難解に、複雑にしたがる傾向に閉口していました。 ところが今回のMIはどうでしょう。シリーズ物のお決まりしりつぼみどころか、良き方向への原点回帰で素晴らしい出来でした。やはり他の方も書いてましたが、つかみがあの、飛行機飛び乗りシーンだったんですね。始まるや否や目をスクリーンに釘附け!007シリーズにもあるような導入部だけで大興奮! 興奮しない人はやばいかも.... その導入部をへて、興奮を少しさましてIMFの存続など静かに進みます。この辺でダレルかと思う間もなく、女スパイイルサのからむアクションの連続そのどれもが無理のないストーリー展開で、スピード感も満点!これでもかと続きます。特にやはりバイクでのアクションシーン息もつかせぬ連続で満足されること間違いなしです。その合間にも各所にちりばめられたユーモアや小粋な掛け合いは興奮と緊張を緩めるには最適です。 配役にも無理なく最適と思われる役者さんが配役されています。IMFの上司にレナー。謎の女スパイにレベッカファーガソン。CIA長官役にはアレックボールドウィン。同僚サイモンにはペンジーダン。ルーサーにはヴィグレイムス。特にレベッカファーガソンは最適で、物静かな雰囲気とそのアクションのきれの良さは女スパイに最適ですね。またこのMIガールとのベタベタ、セクシーショットが無いのがより現実味を帯びていると思います。 とにかくアクション大作として観客の見る楽しさを優先して作られています。アクションの原点をこれほど守った作品は最近なかったですね。楽しい!解り易い!スピード感が有る展開。この原点に立った映画作りを歓迎します。 [映画館(字幕)] 8点(2015-08-09 21:20:01) |
6. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 とうとう、ハリウッドもその潤沢な製作費を使い。限られたスタッフ、俳優、機材をシャトルをチャーターして宇宙空間で作品を撮るなんて!!それも、ロシア、USA、中国政府の協力のもとこの、素晴らしい映画を作り上げたのですね。 えっ! 地上で! 撮ったの!......宇宙へ行って無いの!....... ちょっと、芝居じみましたかね。 それくらい衝撃的なオープニングでした。まぎれもなくそこは宇宙空間!アポロが送ってきた、シャトルから撮ったそのものでした。映画ですからストーリーはあります。でも、そんなのどうでもいいじゃないですか!これほど現実感いっぱいなスペース物がいままでにあったでしょうか!キャストは2人。それも後半はサンドラ1人だけ、この限りなく少ないキャストがおりなす生への探求、地球への愛、宇宙空間の限りない闇の恐怖。91分息つく暇もなく展開するドラマ!久々に手に汗握り、91分じっと画面を注視させられました。ほんの1瞬ほっとさせられたのは、ソユーズがエンジンがかからずライアン博士がもう観念して死をまつことを決意させられた時、突然現れる消えたはずのマット博士!そして、重要なヒントになる指示をして、操縦席に有るウォッカを美味しそうに飲む。 ああ! 良かったー!と安堵の気持ちが流れ、映画館全体にホッとした空気が流れます。それもつかの間全てまぼろしとわかりますが、仲間の気持、地球への限りない愛がライアン博士の気持ちをもう一度奮い立たせます。そして感動の地球帰還。どんなに自分の体の重さを感じることが嬉しかったことか。土を掴み、匂いを感じ、風に顔を撫でられ地球の愛を体全体で確認しているかのようでした。見てる我々も足元に地面を感じてしまう瞬間です。とにかく映像芸術もここまできたかとアバターやライフオブパイ以上の感動を楽しみました。絶対に3Dそしてアイマックスでの鑑賞をお奨めします。 これほど、メーキングを見たくない映画はないんでしょうね!! [映画館(字幕)] 10点(2013-12-21 20:49:49)(良:1票) |
7. 人生の特等席
《ネタバレ》 名優イコール名監督とはなかなか、ならないもんです。しかし、クリントイーストウッドと言う人はその、なかなかならざる者の一人です。 そんな名監督が今回は後輩のメガホンで主演男優で参加したのがこの映画です。「人生の特等席」この邦題ですが、原題が「Trouble with the Curve」「カーブが起こすもめごと」(英語力が無いから、違ったら訂正を.....)という感じなので映画と同じに安直になってしまったかなと言う感じですね。物語は年老いたメジャーの名スカウトが寄る年波、わだかまりがある愛娘との関係、と問題を抱えそれを乗り越える過程で愛する娘と解りあえていくというストーリーです。つまり、アメリカ映画の王道のような作品でした。また、少し前に公開されたブラピの「マネーボール」と言う映画がありました。この映画には弱小球団をデーター、つまりコンピューティングで変革するストーリーでした。が「まだまだ、コンピューターだけじゃなく、人の五感を大切にしなくちゃ」と痛烈な批判を示しているようでした。 予告編の冒頭で奥さんの墓参りのシーンがありますが、本編でガスは妻の墓に向かって「お前は俺の太陽だ!私だけの太陽だ!」と、語りかけます。最初はまじめに「しんみりしていいな」と思ったんですが、なんのこたーないユーアーマイサンシャインの歌詞を言っているだけだったんです。でも、あとでかかるカーリーサイモンの歌と共にこの作品の中で一番好きなシーンでした。 ストーリーは単純。伏線はバレバレ!解決は安直まっとう。でも、人の心を動かせる力は名優のなせる技でしょうか? あなたも、いかがですか?「メイド・イン・アメリカ」は.......... [映画館(字幕)] 8点(2013-02-18 10:14:17)(良:1票) |
8. 映画 ひみつのアッコちゃん(2012)
《ネタバレ》 どうせ、赤塚漫画の映画化だから内容はねー!と思いつつ綾瀬はるかファンの私は映画館に。初日、朝一の回だからと思っていたら割と満員。親子ずれ、カップル、熟年カップル、一人の男性、単独の女性と客層はまんべんなくはいりました。観だしたらその、綾瀬はるかワールドの素晴らしいこと、ホタルノヒカリテイストがそこここに見えてはいるのですがそれが、前作ほどいやらしくなく、すっきりまとまっています。子役はホタルノヒカリの雨宮ホタル(幼少期役)や芦田愛菜ちゃん主演の「ビューティフルレイン」の八百屋の仲のいいお姉ちゃん役の吉田里琴(よしだりこ)ちゃん。この子がまたいいんですよね。かわいい!日本の子役も頑張ってるなと感じます。子供の目をとおして見る大人の世界への痛烈な批判、そして魔法を使ってすることが必ずしも自分の為にはならない現実。アッコちゃんが鏡の力で活躍すればするほどそれは、その場しのぎで本当は自分の為にはならないこと、他人のため、愛する人たちの為には近道ではなくいかに努力して頑張ったかが重要とわかる。中身はなかなか良くできた脚本でした。変身シーンも大袈裟でなく、安っぽくもなく、とてもすんなり受け止められます。とにかくありとあらゆる男にも女にも10歳の子が変身するわけですからそのやり取りのおもしろさは最高です。大杉漣演じる前社長への変身は、なかでもとりわけ見どころ笑いどこで、お腹をかかえさせられました。爆破されそうな工場でみんなを助ける為、とうとう自分の秘密をあかしたアッコちゃん。すべてをなくし、コンパクトの鏡も割れ、好きな人とも二度と会えないと落胆して終わりになるのかと思えば12年後大学を卒業したあの、アッコちゃんが鏡を奥にしまい赤塚化粧品の面接を受けるシーンで終わります。もちろん面接官にはあの、彼が! とにかくコメディーはコメディーですが安物のイメージはなくしっかりしたラブストーリーにもなっていました。綾瀬はるかの地でやっているようなとぼけた良さが良く出た良作と思います。 [映画館(邦画)] 8点(2012-09-02 14:36:35)(良:2票) |
9. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 「日本よこれが、映画だ!!」といわれても、ねー!!「私ならこう、言いたい。マーベルコミックスファンよこれが、実写版だよー」 なんか、サークル内で悦に入ってみんなで作りました的映画の典型でしょう。(そのわりには、金使いすぎ!!) このての作品は個人的にも好きだし、数多く観てきたつもりです。そのような人たちの為に作られた感があります。昨今の映画人口の増加で映画を見始めた方々(特に、中高年ファンの方には)何処が面白いの?と、なりますよね。なんとなーく、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ブラックウイドー、ホークアイ、のコミックスは知っている程度では、物語の半分も楽しめないのでは。もちろん特撮は今考えられる最高の物だと思うから楽しめるし、圧倒されます!3Dもはやりですからいいでしょう。娯楽作品だから「しのごの言わずに見やがれ!」と言うには、この原作の重さを考えると安易すぎる気がしちゃいました。せめて、前半だらだらもめごと流すより各キャラの簡単な今日に至るまでの説明シーンを入れてほしかった。じゃないと、ただのトンカチ持った神と言ってる宇宙人、緑の化け物、アメリカ国旗のコスプレの氷河で死なずにいたおにいちゃん、二人の男と女の暗殺者、やけに、高そうなロボットになっちぃますよね。なんと言うか....もっと、大切に扱って欲しかった! これが、私の一映画、マーベルコミックスファンとしての、感想です!もっと観る前のワクワク感を、観終わって2倍にも、3倍にもして欲しかった。それほど、凄い作品なんですから。 ナタリーポートマンが写真だけでも出て良かったです!!このシーンだって知らないで観る人には神がなんで、地球の女の消息調べてるんだよ!になりますよね!.... [映画館(字幕)] 6点(2012-08-16 14:04:33)(笑:1票) (良:1票) |
10. アメイジング・スパイダーマン
《ネタバレ》 ここのところあまり下調べなしで、映画館に行ってました。今回のアメージング・スパイダーマンとは、サムライミ監督の前3作とどのように変わったのか?どんな、ストーリーなのか?大いに期待して出かけましが、なんだ!人が変わっただけ?敵が大きいとかげになっただけ? 鑑賞途中でおじさんが地獄の黙示録の大佐、おばさんは昔空飛ぶあまさんで、フォレストガンプノのお母さんだ!ということのほうが驚きに値しました。ヒロインは街中の立派な高層マンションの住人だし、ベンおじさんの家もかなり立派でした。 時代が変わって、環境の相違にも次元の違ったスパイダーマンがもうひとストーリーあるかのようですね。だからこんなのないよとは、言いませんよ!まあ、仕切り直しということで前作との比較に走りやすいのをぐっとこらえて鑑賞してください。傷ついたスパイダーマンがあまり距離を飛べなくなったとき、子供を助けてもらった建築関連のお父さんが街の仲間に連絡して、クレーンを足場にしてスパイダーマンが飛べるようにするシーンは来た来た!!という感じ。アメリカ映画の待ってましたですよね!拍手もんです!このシリーズが今後どのように展開していくのか全く別のスパイダーマンだ、ということを頭において鑑賞していきましょう。何度見てもワクワクするのがアメリカンコミックものですから、そのようにお願いしますよ 監督!! [映画館(字幕)] 7点(2012-06-30 22:50:45) |
11. 幸せへのキセキ
《ネタバレ》 期待感ゼロで観に行きました。この映画はハリウッドの子役の底知れぬ実力を、改めて見せつけられるものでした。リリー役のエル・ファニング、長男ディラン役のコリン・フォード、そして末娘のロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズと3人の子役が出ています。リリー役のエル・ファニングはもう、説明のいらない押しも押されぬ名子役です。コリン・フォードもTVシリーズでは有名な次世代を担う一人です。特にロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズ、この子の目で物言うほどの表情の素晴らしさはこの年でどのように身につけたのか、驚嘆に値します。けして、可愛い顔ではないんですがその全体の表情にはこの上ない愛くるしさがありますね。これだけでもう負けましたと言わざるを得ません。 物語は妻を亡くした父と母を亡くした息子、娘が新たな生活の形を求めて転居するがその家には閉園を迫られてる動物園が付いていて、その再開園を通じて親子の関係も再生していくと言うものです。ストレートで落ち着いてきたマット・デーモンや新しい面を見せるスカーレット・ヨハンソンなどの抑えた演技も光ります。 そのつどふりかかるトラブルを家族やスタッフの協力で乗り越へ、資金面もこれで終わりと思ったら、亡き妻の隠し財産がでてきて何とか乗り越えたり。思いもかけない解決で進んでいきます。ラストの天気が晴れたけどお客さんが来ないから迎えにでると木が道を塞ぎ来られないのを皆の手を取り迎え入れる時思わず涙がにじみました。ひしひしと寄せる幸せの波にあなたも浸ってみませんか! 子役達に各々2点づつ、そして、昔素晴らしい子役をしていたスカーレット・ヨハンソンに1点献上します。 [映画館(字幕)] 7点(2012-06-17 20:55:58)(良:1票) |
12. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 みなさんがお書きになっているとおり期待してなくて観に行った映画が、とてつもない拾い物だと今日はとくしたー!!と嬉しくなります。まず、何が拾い物かというと、トランスフォーマーの制作プロの作品にして、それをより良い意味単純にして、見やすい物にしているとこ。物語を集約してとっ散らかることなく簡潔にラストまでガンガン盛り上げています。バトルシーンは思い切りぶちかまして!すっきりー!最近まれなる、爽快感でした。それと、浅野忠信君がんばっていましたねー!渡辺謙に続き世界に飛び出して行ってくれました。前回マイティーソーでは、ほとんどセリフもなくこんな程度かい!?と、思いましたが今回は長セリフもすんなりしゃべって合格!!ですな。 それと、超!!驚き!!あらくれ海軍メンズの中で男勝りのわりときゃしゃな黒人女性が気になって気になって?エンドクレジットにリアーナの文字を見つけた時には、やっぱり!!あのアンブレラのリアーナが映画初デビューだそうです。ビヨンセと人気を2分するスーパースターがさりげなくでてました! とにかく物語はアメリカ映画の王道をいく単純さですが、こぶし握っちゃうんですよ。拍手しちゃうんですよ!楽しーですよ! 場所柄アメリカンネービーの皆さんも家族連れでいらしていましたが、うるさいうるさい!!みんな、ノリノリでした。 [映画館(字幕)] 8点(2012-04-22 17:35:04)(良:1票) |
13. ランゴ(2011)
《ネタバレ》 まず、驚きに値する3Dグラフィックスの綺麗さ。ここまできたかという感じです。ストーリーはお決まりの、自然破壊の砂漠都市建設に絡む町長の汚職をとりあげ、町のみんなと共に勝利をもぎ取るなんていうパターンです。ところが喜んでしまったのはどこもかしこも、大好きなマカロニウエスタン仕上げ。精霊に至ってはゴルフカートの後ろにオスカーをたくさん積んだイーストウッドとおぼしき男が..... 腹抱えて笑っちゃいますよ!!名前もランゴ!? 荒野の用心棒のジャンゴと似てるぜ!! 前半はペットが突然砂漠に来て変なアルマジロおっさんに会ったりして、訳がわからないが、後半大活劇となり子供に話しかけられるラストまで、マカロニウエスタンのそのままです。アクション部分はちとやりすぎで、地獄の黙示録は古すぎだろう!! とにかく、最初はちとがまんしてください。だんだんよくなりますからね!! [DVD(字幕)] 8点(2012-04-19 15:55:47) |
14. ジョン・カーター
《ネタバレ》 朝一で観てきました。原作はなかなか有名らしいですが知りませんでした。が!! 久々当たりでした!!ディズニーもウォルトディズニー生誕110周年記念で力がはいったのか、エンターテイメントの本質を教えられる作品でした。 まあ、この物語の第一章的作品ですがカーターがなぜ火星に行ったのか。なぜ火星の人たちの手助けをすることになったのか。解かりやすくテンポよく話は進みます。前半は勧善懲悪で、よくあるヒーロー物のようにカーターがトップに立ち惑星の民をまとめ悪に立ち向かい勝利して「良かった良かった!!」で終わるかと思ったら真の悪者サーン族のマタイシャンに強制的に地球に戻させられてしまいます。そこから、物語の最初に戻り、遺産相続の為に呼んだ甥(名前に原作者の名を使う)をおとりにして、地球に忍んでいるサーン族をおびき出して、空間を移動するためのペンダントを奪い、また火星に戻るとこで映画は終わります。抜群のハラハラ度!スピード感よくきれいなCGが観ているものを他惑星の旅に連れて行ってくれます。 それから、バルスーム星(火星、マース)のわんこキャロットの可愛さ!!ハアハア言ってなついてくるとこ可愛いですよ!この子とサーク族のソラが立っている姿がスターウォーズのC3POとR2D2のショットに似てますよ。あとひとつ!どうしても最後までバスルーム星と聞こえた私の耳はおかしいのかな!? [映画館(字幕)] 9点(2012-04-14 15:37:00)(良:1票) |
15. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 時は1960年代。アメリカは経済的に成功していました。しかしそれも一部の白人富裕層のものでした。根の深い黒人、有色人種との人種問題。それは、アメリカのかかえる大問題でした。そのテーマにミシシッピー州ジャクソン出身の原作者と監督が内なる目でこの作品に取り組んだと思います。主人公スキーターが、家政婦の問題を書こうとしたけれど誰一人協力を申し出るものはいませんでした。その中でも息子を職場で虫けらのように殺されたアビリーンは密かに協力を申し出てくれました。その後彼女の友達ミニーも加わり、本は彼女たちの友情と共に出版へとむかいました。全体に解かりやすく60年代南部アメリカを描き人種差別の根の深かったことを確かな演技力の女優陣の演技で見事表現しています。悪役ともいえるヒリー役のブライス・ダラス・ハワードは名監督ロン・ハワードの娘ですよ。益々うまくなりましたね。 黒人のアカデミー賞があればヴィオラ・デイビスも主演女優賞をとっていたでしょうね。ちょっと、批判めいた事書いちゃいました。とにかく映画が真に好きな人には是非観てもらいたいですね。 [映画館(字幕)] 8点(2012-04-01 12:40:02)(良:1票) |
16. ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 ウーン!みなさん点数高いなー?! 私はどうしてもこのリスベットが解からないし、ミカエルとのコンビも理解の外になりがちです。芸術性の高さが私にはどうしても感じられず、最後まで鼻ピアスに目が行ってしまいました。前半はリスベットの、境遇や現在の状態の描写と一方ミカエルの現況を説明し、しかしこの関連が全く分からず、少し退屈でした。後半展開は財閥一族の一人の女性の失踪事件をまかされたミカエルがひょんなことからリスベットと組むことに、たしかにここから事件は急展開するわけです。 このパターンで今後の二作は進むことと思います。次回作も待ってトータルで見ないと見えてこないのかな。 [映画館(字幕)] 4点(2012-02-13 11:53:32)(良:1票) |
17. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
映画館に入って、座り。上映を待つ間入ってくる人を眺めていました。お母さんに手を引かれ私の前を今にも倒れそうなご夫婦。年のころなら65歳に届かんかというような昔ヤング!!それはもう昔を懐かしむ人たちが燦々午後集まって、今にも鳴り出す、東京オリンピック ファンファーレを待っているかのようでした。 悪く言えば、まるで、どこかの老人ホームに迷い込んだようでした。これほどの多くのご老人方を映画館までひっぱりだしたそのパワーにただただ、感動すると共にこれからの映画業界は老人社会にニーズを求めていかざるを得ないのではと思いました。 容易に推測のできるストーリーとはいえ、幾多の涙ちょうだいシーンで館内は涙、涙! 大袈裟な堤演じる鈴木社長の演技もわかりやすくおじいちゃん、おばーちゃんには合っているような感がしました。ただし、これは故意なのかわかりませんが、音響が少し強くなかったですか? 私にとっても、もう歴史の中に埋もれそうな、あのオリンピックの。あの新幹線開業の 1964年が目に鮮やかによみがえりました。 そうです、何を隠そうこの私も老人の仲間入りをしたんですね。 [映画館(邦画)] 6点(2012-02-12 12:39:11) |
18. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
《ネタバレ》 ここのところ、三丁目に続いて邦画ずいています。映画館に来るまではベンスティーラーだったのにいつのまに、阿部ちゃんに..... ところがこれがなかなか良い!!引き込まれる。引き込まれる。!!二時間は短いよ!最低二時間半は使っても良いのでは?多くのディティールに無理が感じられました。まあこの辺が良き原作良き映画ならずかな。でもでも頑張っていますとも、スタッフの努力は良く感じられますし、不覚にも私の目からは感動の涙が...... しかし途中までは犯人の特定が全くできず、いらいら。それもそのはず動機のない人間が、犯人とは.....これは考えも及ばず親と子の愛が、友情の愛が、教師と生徒の愛が、残念な方向に作用して息子の悠人の水泳部の友人が突発的に父親を刺してしまう。またこの殺人が偶然遭遇した八島冬樹の命おも奪う結果を引き出してしまう。この複雑に絡み合った愛する人を思う強い気持ちが起してしまった殺人事件を、加賀、松宮両刑事が行き詰まりながらもなんとか解決の方向に持っていく過程はあの「砂の器」のシーンを思い出してしまいました。愛する者の為に何ができるのか?愛する者の為に何をしなければいけないのか? おおいに考えさせられる作品でした。 [映画館(邦画)] 7点(2012-02-07 16:24:26) |
19. アビエイター
《ネタバレ》 みなさんは、この映画どんな風に捉えますか?ヒューズの伝記だから、デカプリオが主演しているから。、スコセッシ監督作品だから、ケイトブランシェットが、アカデミー助演女優賞をとったから、なんとなく、どの理由でもいいです。見てください!1940年代、こんなに熱く男のロマン、夢を現実の物にした存在があったことを知って欲しいです。また、それを見事に演じきったデカプリオに、アカデミー以上のものをあげたいと思います。時代の背景も見事に描きだされ、出てくる実在の人物にも大変興味引かれる映画だと思います。MGM,FOX,パンナム,のお歴々。キャサリンヘップバーン、エバガードナー、エロールフリン、数々の実在人物が登場します。キャサリンヘップバーンの愛称は、ケイト。出てる女優さんに二人のケイトを使ったのは偶然なんでしょうかね。ケイトブランシェットは、大げさにもとれるほどヘップバーンの特長を良くつかんでましたね。ただ、ヘップバーンの方がもうちょっと可愛かったけどね。(ケイトフアンとしては)エバ役のベッキンセールは、クールな中に最後に見せるハワードへの母性のようなものが良かったですね。全てを失いかけたハワードに救いの手を差し伸べるシーン、愛を信じず、一番クールだったエバが「いい男にしてあげる。」と彼をクリーンにして送り出す。母以上のものを彼は感じたのでしょう。くしくもデカプリオがラストシーンで口にする「未来への道」それは、デカプリオ自身にも言える言葉ではないでしょうか。これから、もっともっと良い俳優さんになっていくことでしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2012-01-27 18:43:25) |
20. モールス
《ネタバレ》 映画館で、見逃してDVD鑑賞になりましたが期待にたがわずクロエグレースにノックアウトされました。やはり、感想がこんな入り方になりますねー!最近ではぴか一ではないでしょうか!恐ろしい内容とともに恐ろしい子がでてきたものです。今回は人間の12歳の男の子と恋に落ちる、ずーっと12歳の吸血鬼の女の子を演じているわけですが、その表情のすべてにある意味女を感じ、そのしぐさやたたずまいに大人をちらちらと感じるのは私だけでしょうか? また、その特別な境遇ゆえ、ある種もどかしさを感じつつ彼との淡い恋をせつなく燃え上がらせる少女の立ち振る舞いは、見てるこちらにもある種の感情同意を強制させる確かな演技力を見せています。二人に共通する孤独な環境もお互いを強く引き付ける要素でしょう。 確かに彼はとんでもない彼女を愛してしまったわけで、彼のこれからの人生は愛する者を守り、養い、敬い暮らしていくことになるのでしょう。ラストシーンで列車の中で箱に入った彼女にモールス信号で会話するシーンはこれからの二人の未来を考えさせるカットです。とにかくきつい内容を二人の演技と降り積もった真っ白な雪が和らげて、素晴らしいできにしていると思います。 まったく凄い子が出てくるもんだ。日本の子役がんばれよ!! [DVD(字幕)] 8点(2012-01-23 16:59:59)(良:2票) |