1. リング(1998)
文脈で恐怖を演出する手法が成功したよいホラーだと思います。恐怖が謎を呼び、謎解きが更なる恐怖へと導いていくのは正統派ホラーのあり方ですよね。演出は限界を感じますが、日本映画に頑張って欲しいので少し甘めに8点です。 8点(2004-05-03 08:00:03) |
2. レッド・バイオリン
音楽、映像、脚本すべてそれなりにぜいたくに作られていますが、各エピソードの掘り下げはいささか中途半端な気が。さすがに数百年の歳月を盛り込むのは難しい。また、結末は胸に落ちるものですが、anti-climaxですね。 7点(2004-05-03 07:45:48) |
3. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
刑事コロンボのキャラを古畑と今泉の掛け合いにしたのが古畑任三郎シリーズのミソだと思いますが、このスペシャルはまさにお祭りで、内容どうこうではないと思います。田村正和以下のレギュラーとSMAPメンバーの絡みで楽しむお正月番組でしょう。そう見れば才能ある人を沢山見られてよいと思います。 7点(2004-04-30 15:23:54) |
4. 黒い家(1999)
原作を読んでいないので映画だけの感想ですが、中途半端という印象でした。悪いできではないけれど、恐いか、驚くかというとそういう気にならない。大竹しのぶの演技は確かに見る価値があると思いますが、映画としては焦点が甘いと感じました。 4点(2003-01-12 00:35:47) |
5. マーシャル・ロー(1998)
よく考えられた脚本だと思います。最後まで退屈せずに見ることができました。最後の収束のさせ方は平凡ですが、合間に入る色々な政治家・市民等の発言はよく練られているなと感じました。 8点(2002-11-30 23:49:27) |
6. マトリックス
映像と東洋と西洋の融合というハリウッドおきまりのパターンだけでなく、仮想現実についてのメッセージ性をもっている点で成功した映画でしょう。「現実という砂漠へようこそ」 8点(2002-10-06 00:10:10) |
7. 12モンキーズ
私にとって未来世紀ブラジルに比べると、衝撃度はだいぶ落ちますね。むしろヒッチコックの『鳥』と、そのパロディでの女性の変身が笑えた。ギリアムの趣味なんでしょうか。観る側に謎を考える楽しみを与えたい、というギリアムからすると、ちょっと平凡かな。 7点(2002-09-27 22:27:44) |
8. ターミネーター2
シュワルツネッガーの代表作なのは間違いない。二作目にしてはできがよい。というか、全く指向性が違う。1とストーリーをつなぎ合わせると、どうも破綻しているようなのだが、2の方はCGを見せる映画。CG技術発達史の中で残る作品でしょう。 7点(2002-07-21 18:02:58) |
9. ジャンヌ・ダルク(1999)
主人公の性格づけが甘いために、訴えてこない映画。宗教、戦争、政治、人間、いずれを描くにしてももっと徹底すべき。 4点(2002-06-12 18:37:28) |
10. ジャッカル
役者優先で物事が進むハリウッド方式の弱点が出た映画。脚本の粗さが目につく。 3点(2002-06-12 18:32:38) |
11. 羊たちの沈黙
ホラーサスペンスでは時代を代表する作品ですね、グロテスクな描写も含めて。ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスのからみは、ある意味現代の『ローマの休日』かも。レクター博士のまがまがしさを越える演技は誰にもなかなかできないでしょう。 9点(2002-04-19 17:14:06) |
12. パラサイト・イヴ
しっかりと脚本と構成を考えれば、それなりの佳作になったろうに、ダメダメ映画にしちゃいましたね。残念です。 2点(2002-04-19 17:07:24) |
13. スーパーの女
『お葬式』や『タンポポ』のはつらつとした映像を見ていると、痛々しいばかりの映画でした。伝わってくるのは伊丹さんの苦しみ、同時にバブル崩壊後の日本の苦しみ、という映画ですね。 3点(2002-04-19 16:41:03) |
14. セブン
プロットはよく練られていると思う。だけどやりすぎ。ブラピもフリーマンもいいし、確かに結末は衝撃的でよくできているけど、そこまでして何で映画つくるのっとおもってしまった。 6点(2002-04-19 16:24:09) |
15. グッドフェローズ
そんなに心が動かなかった。デニーロも他作よりも精細を欠いた気がする。奥さんの視点から描いているのが、むしろマイナスになっている気がした。 5点(2002-04-19 16:15:26) |
16. クイズ・ショウ
まじめに作られた佳作だと思います。人々がテレビに真実を期待していた時代、いやいや、世の中には真実があるのだと素朴に思っていた時代、への哀悼でしょうか。単純ですが、そこがいい映画。 7点(2002-04-19 15:29:48) |