1. 黙秘
後味は嫌いではない。ベイツの人間味あふれる母親ぶりはさすがで、何もかもが良心に沿う形となっているかもしれないが、幼い頃の不幸を軸とした上でそこに未来である現在をリンクさせ説得力を持たせるのは好きなテイスト。人間みな弱さがあり、それでも一途に幸せを追い求め、形は複雑となっても良心に逆らうことのない一貫性のある人間愛は美しい。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-18 02:28:10) |
2. 蜘蛛女(1993)
ストーリーがどうしても安くなってしまったのは、冒頭からレナ・オリンの女としての安さを感じてしまったからであろう。レナ・オリンのおどろおどろしさや、怖さ、しぶとさ、そのへんを描く上でここまで魅力のないキャラに設定する意味はあったのだろうか?蜘蛛女という邦題は、理解しえるようで、映画自体の質を落としてるようにも思える。ゲーリー・オールドマンは好きだが、映画自体にどうしても深みを感じれなかった。 [地上波(吹替)] 5点(2009-08-18 23:42:08) |
3. シビル・アクション
実話モノは好きだが、この作品は淡々としすぎていて、驚嘆や感動とは無縁。ラストの字幕は実話モノ好きにとってお決まりでもあり、最も後味を左右する部分でもあるが、何かとても中途半端な印象。もちろん実話だからこそとい部分もあるのだろうが、私財を投げ打った弁護士の正義、社会悪への懲罰、実話映画としての質。んー、中途半端に感じてしまう。。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-22 03:06:17) |
4. ザ・ハリケーン(1999)
まず、スポ根的な映画だと思って見たので、意外な展開に。実話であることが多くを考えさせられるが、人種差別問題を扱うには一人の刑事の執念のような憎しみだけに感じてしまう描き方がイマイチしっくりこない。そのためストーリーは実話を元にしているので誇張しすぎない描き方なのかもしれないが、メッセージ性に「冤罪」は持ってくることができても「人種差別」にしては弱い。読み書きのできなかった一人の少年がキーパーソンになったことが、とても簡単なことのように描かれすぎてる気も。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-13 02:44:53) |
5. ロッタちゃん はじめてのおつかい
心に響く映画ではない。ロッタちゃんはかわいいかもしれないし、ストーリーも安定していて、穏やかな空気が流れる。でもそれだけでは映画としては評価できない。物足りなさが充実。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-07 02:54:58) |
6. ロスト・チルドレン
不思議な世界、独特の雰囲気、難しい映画である。まして評価するなど、不可能に近い。ミエットはかわいくて、ワンは愛すべきキャラで、数々の登場人物が異彩を放つ。んー、やはり難しい。解釈すべき脚本ではないのかもしれない。自らが未熟だったということであれば申し訳ないが、点数をつけるなら百歩ゆずってもこの点数だろう。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-07 01:49:40) |
7. デスペラード
アントニオバンデラスとギターケースからの銃弾。それはかっこよくていいが、エルマリアッチの方がまだストーリー性があるし、色んな面で楽しめた。ただ、後味の悪さをかき消してしまうかのようにラストがかっこよすぎるので+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-21 01:46:20) |
8. 許されざる者(1992)
とても味わい深い、心に染み入るような作品。描かれている世界はけして大きくはないが、これぞヒューマンドラマという良作。淡々としながらも重厚感のあるストーリーで、中盤からドンドン引き込まれてしまう。ただ、町を去るクリントイーストウッドがカッコ良すぎた。それでいいのかもしれないが"許されざる者"の去り方ではない。無論、ラストの字幕がそれをフォローしているかのようにも思えるが、やはりそれでもまだまだ、いやそれだからこそ尚、カッコ良すぎてしまうのである。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-19 06:18:13) |
9. 逃亡者(1993)
ストーリー自体が逃亡できて初めて成り立つことは重々承知の上なのだが、逃亡者にとっていくつものプラス要素が無理矢理にも継ぎ足されていることも承知の上なのだが、正義を貫き通し、逃げ、そして真相解明に全力を尽くす主人公に引き込まれてしまう良作。アクション的要素も多いが、軸にあるのはサスペンス、謎解きであり、とてもスリリングかつヒューマニズムに溢れている作品。ラストはとても清々しく、"逃亡者"が"追撃者"を助ける状況などは感動的ですらある。ハリソンフォードもトミーリージョーンズもハマリ役で好印象。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-19 04:16:37)(良:1票) |
10. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
結局感想は、そんな物語もありかもね?ただこれに尽きるという作品。見ていて引き込まれる部分もあるが、真実味は全くないので、どこか冷めた目で見てしまう。タイトルがそのまんま過ぎて拍子抜けしてしまったのも覚えてる。娯楽作としては楽しいのかもしれないが、やはり大作でも感動作でもない。まして問題作ですらない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-17 05:10:31) |
11. シックス・センス
途中でラストが読めてしまったのはもったいない。もう少し、脚本は練れただろうし、もっと精巧にエンターテイメントとしての"騙し"を演出することもできたと思う。確かにおどろおどろしいまでの描写もさることながら、抑揚がないようで、何かあるのではと見入ってしまう展開は悪くない。ただ、惜しい。その一言につきる作品。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-17 03:45:25) |
12. エル・マリアッチ
人違いから発展していく物語。どこか安っぽさを感じてしまうが、物語としては興味深い。ただ、もう少し細かな状況説明のシーンを多く撮っていれば違ったかもしれないが、よく言えばスピーディ、悪く言えば中途半端である。あ、もう終わっちゃうんだ?あ、そんな簡単な終わり方なんだ?的ラストは味わい深いものではない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-17 01:45:36) |
13. ジーア/悲劇のスーパーモデル<TVM>
映画としては評価しにくい。ジアが撮らなかったビデオを撮った感じだろうか?実在の人物は知らないが、ありがちな展開にさえ思えてしまうので、伝記としては残念なモノとしかいいようがない。同性愛、ドラッグ、共感する点は少ないが、社会的メッセージ性は確かにあるだろう。それだけに、ラストの微笑みは気に入らない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-13 06:36:07) |
14. フィッシャー・キング
ヒューマンドラマとしての背景、設定はとても引き込まれただけに惜しい気がした作品。序盤がよくて中盤からダレてしまう映画というのは自分の中では珍しい部類。最終的には妄想か、幻覚か、ファンタジーか、なんだかよくわからなくなってしまう。ラストは爽快感もあるが、この描き方、凡人にはわからない。。ついでに助演女優賞?わからない。。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-13 05:04:00) |
15. プリシラ(1994)
差別するわけではないが、感情移入が困難で内容がどうしても薄く感じる。ロードムービーとしても中途半端な気がしてしまった。もっと確固たる軸があれば違ったかもしれないが、オカマ3人の旅行記を見せられたという感想しかもてない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-09 03:32:48) |
16. 羊たちの沈黙
推理を軸としながらも、おどろおどろしさを絶え間なく描き続けた秀作。後味は最悪の部類に入るし、この作品を観た時のショックは大きかった。何度も見たい映画には到底ならないが、俳優、ストーリー含め、印象深い作品。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-07 04:23:02) |
17. ファイト・クラブ
簡単に言えば、脚本の中だけで暴走するストーリーの軸が安易。何だかよくわかんなくなってしまうほど、よく練られたモノなのかもしれないが、スッキリしないものがある。なりたい自分と実際の自分、描きたいモノは結局「物語」だったのだろうか?こういう話作ったよ。面白いでしょ?的映画は苦手。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-07 01:00:40) |
18. エンパイア・レコード
全編を通して音楽とともにテンポのいい展開で、世界は小さいがメッセージも読み取れると思う。ただ、抑揚に乏しいストーリーは何度も見たくなるようなものではない。考えれば考えるほど、メッセージ性もあるのかもしれないが、考えるものじゃないとやがて気付く。何人かがレビューしたように、見所はリヴタイラー、レニーゼルウィガーだけなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-02 01:38:57) |
19. ライアー ライアー
バリバリのコメディの予感がしてしまっていたため、敬遠していた感はあるが、ふとしたきっかけで見てみることにした。だが予想以上に嫌悪感はなく、楽しませてもらった。テーマに家族愛を置いてることも嫌悪感のなかった理由でもあるかもしれないが、映画の軸のごとく、嘘はつけない。楽しかったのである。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-02 00:33:12) |
20. こねこ
大きな世界の大きな話ではない。ただ、猫好きとして、これはたまらない。映画としては物足りなさもあるのかもしれないが、そんなことは関係ない。猫がかわいすぎるのである。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-01 23:29:41) |