1. タイムクラッシュ・超時空カタストロフ<TVM>
タイムトラベルものは面白くて当たり前。だからこの作品もB級感溢れる低予算映画にもかかわらずソコソコ面白い。未来の人が被災現場を観光するなんて最高じゃないか! かつての事故現場に同じ人物が写っていたなんて描写も大好きである。あの変なタイムトラベルに使う機械もチープで最高。トリニティーもどきの謎の女性も申し分の無いキャラクター(レトロでB級感が満ち溢れている)。主人公の俳優もモッサリとしてて味が有ります。この手の作品ですから!物語が破綻してるのなんて気にする必要は無い。日本の年金制度が破綻しているのに比べたら可愛いものなのだよ、諸君! [地上波(吹替)] 6点(2005-10-03 11:11:45) |
2. On Your Mark CHAGE & ASKA
テレビでやってたね。これは映画ではなくてミュージックビデオでしょう。 近未来感を表現したものかと思われますが、作風に合ってないのでしょう。苦手なジャンルなのだと思います。特に何アレ!チャゲ!?かなり幻滅しましたよ。 技術の押し売り的な感じがして悪印象。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-09-02 18:17:58) |
3. ダークシティ
制作費の割には非常に力作である。余計なお金を掛けてないところに秘訣が有りそうだ。あと撮影技術(見せ方)も大いに貢献していると思う。このクオリティーだと本来ならば少なくとも50億はいってるだろう。 作品の内容自体はチープであり、正直言ってB級である。ただ、演出は一級なので幼稚くささが鼻につくことなく格好良く見せることに成功している。SFならばこのくらいの大袈裟なフィクション性が適切かとも思われるので、このジャンルが好きな人には十分楽しめるだろう。むしろ作品としてはAクラスであると言っても過言ではない。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-15 12:00:50) |
4. アイズ ワイド シャット
もしかして、人間って本能だけで考えたら一夫多妻制で落ち着くのではないだろうか? 猿がそんな感じですから(ボス猿がグループのメスを最優先で囲ってる)。カメルーン等のアフリカ諸国のいくつかは今でもそうなってます。江戸時代も殿様が大奥ってのを作って側室を囲ってましたよね。 あるいは一人のメスに多数のオスが群がり後尾する。後はメスが単独で子供を育てる(母性本能ってやつ)。オスは次のメスを探して、また後尾しようとする。これは人間以外のほ乳類で頻繁に見られます。 人間だって本能的に言えば、夫婦以外の異性に性的感情を持ってしまうのは当然のこと(健全)に思える。それを行為に移すか移さないかは理性の問題である。その理性とは、やはり妻(夫)や子供を裏切れないという良心の呵責であり、家庭を守るという責任感であり、逆に言うと自分も家族からの信頼感を受けることにより繋がっているという安心感、平穏を崩壊させたくない思いから来るものだろう。 そんな人間の考える“家庭を作る”という制度は、自然の摂理である“本能”とは完全に反比例している? では“夫婦”というのは所詮人間が一人になりたくない為に作ったルールなのであろうか? 或いは他人の侵入を防ぎたいが為の防護壁なのか? そういった夫婦愛(感情)と性欲(本能)とが共存したアンバランスな世界を生々しく捕らえたのが本作である。 妻(ニコール)により“本能的な性”を知らされた男(トム)の嫉妬から生まれた性欲へのフェチズム。強靱な理性を盾に生きてきた男に芽生えた本能的な性への衝動を題材にすることにより、現代社会による夫婦間の生活&性生活の実態をあぶり出した野心的な一本である。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-15 10:49:04)(良:2票) |
5. 暗殺者
暑苦しい・・・。これ程までに皆さんの意見が一致してしまうところが恐ろしい。 スタローン&バンデラスのコテコテ焼きそばコンビの印象がそうさせているのかとも思えるが、映画の内容自身もムサ苦しかったね!。汗が出るほど恥ずかしい幼稚なシナリオ(爆発有り、撃ち合い有りのお約束ハリウッドスタイル)もそうだし、怒りで湯気が出そうになる程チンタラしたテンポ(特に銀行と廃墟になったホテルのシーン)。ウンザリするほどの再放送回数・・・、あ!コレは映画のせいでは無かった。 超駄作という訳でも無いが、こりゃダメだという感想しか出てこない。 [地上波(吹替)] 3点(2005-08-07 09:08:27) |
6. サイコ(1998)
《ネタバレ》 マリオン役にアン・ヘッシュはどうなのだろうか。あの役は有名女優が作品半ばで早々に殺されるのを観客に見せて驚かすというのがヒッチコックの狙いであり、そこが面白いところなのです。ちょっと役不足ですよね。それならばジュリアン・ムーアと役をそのまま入れ替えた方が良いのではないかと思いました。 あと、ノーマン・ベイツ役のヴィンス・ヴォーンなのですが、これはこれで仕方ないかなという気もします。やはりアンソニー・パーキンスの印象が強すぎますから、誰がやっても見る側からは不満の声が出ます。ただ、役柄的にちょっとマッチョ過ぎるのは気になりましたが・・・。 しかし、何と言っても驚いたのはリメイクの仕方です。やはり、焼き直しを行うわけですから、作り手は自分のカラーを出そうと少しいじりたくなるモノなのですが、この作品に関してはオリジナルそのまま! 余程オリジナルが好きで、あまり変えたくなかったのでしょう。「それでは意味がない」という意見も出るかとは思いますが、大きな違いはありますね。“カラー”になったことです。これ程印象が変わるのには驚きました。特にマリオンが惨殺されるシーンは正直言ってリメイク版の方がショック度が大きいです。鮮血がまともに目に入りますからね。 そういった観点から見た場合、個人的にはそんなに悪いリメイクだとは思いませんでした。 [ビデオ(吹替)] 5点(2005-06-10 11:16:51) |
7. ホーンティング
多額の資金を投じて作られ、その後廃館に追い込まれた地方のリゾート施設のような映画。 [地上波(字幕)] 1点(2005-06-09 08:23:10) |
8. 奇蹟の輝き
死語の世界というのは個人それぞれが違う世界観を持つものだということですね。現世に感じた事柄で最も強いイメージに左右されて容姿が変わるというのは斬新な考え方だし、思い入れのある風景や思考により自分だけの世界が広がる当たりは面白いアイデアだと思います。自殺した者は地獄に行くというニュアンスは、自分で命を絶つことがいかに罪深いものかを強く説いています。ただ、ラストの“現世へ生まれ変わる”という描写からは少々“仏教”に偏ったものかなと感じました。 正直言ってかなり撮り方(話の進め方・見せ方)が下手である。子供の事故~夫の事故にいたるまでの設定は“早くかたずけてしまえ”的なものを感じるぐらいアップテンポなのですが、死語以降の描写は台詞回しがクドくなってきて、CG描写を必要以上に見せていまっているので間延びしてしまっている。 そのCGによる特殊効果(アカデミー賞受賞)も「おお!」という程美しいものには感じなかった。けっこうラフな印象が残る。 全体的な印象はかなり薄い。 5点(2005-03-07 18:25:55) |
9. ピースメーカー
ミミ・レダーが「ディプインパクト」の前に撮った作品だけあって、ニューヨークにツインタワーが残ってますね。女性がメガホンをとった作品ですが、感心するのは丁寧な作り込みです。女性特有の繊細さが伺え、シーンのつなぎもしっかりしています。特に人物を撮るに当たり、光の光源に気に遣っているので俳優が引き立つんです。アクションシーンも悪くないし、上手く緊迫感を出せていると思います。 ジョージ・クルーニーはいつも通りの??な演技なのですが、ニコール・キッドマンは良いですね。動きが大袈裟すぎていないし、台詞の無い場面での表情の作り方が上手い。彼女の能力には「ムーラン・ルージュ」でも驚かされたのですが(歌も上手い)、才能が有りますね。 テロリストを徹底的に悪とみなしていない点にも好感が持てる。悲しい裏側を見せることが(妻と娘の死)、人物の作り込みに深みを増すことになる。普通の人間でも“復讐の炎”に包まれると常軌を失った行動をとってしまう。 アメリカによるイラク攻撃後、現在も行われているアルカイダによるジハードを思い起こした。 ただ、犯人に同情してしまうようなことが有ってはならない。これ見よがしにアメリカばかり批判して満足している人間をよく見かけますが、この問題はそんな単純なものではないと思う。 7点(2005-02-28 13:21:50)(良:1票) |
10. ジャッカル
リチャード・ギアによる相変わらずの“お間抜け”演技が炸裂していて、有る意味興味深い作品になっている。見ていてこれほど退屈になる俳優も珍しい。 ブルース・ウイリスの悪役っぷりは悪くないのだが、果たして彼をキャスティングする意味が有るのだろうか? 彼を起用しておけば有る程度客が入るだろうと考えてのものだろうが、こういう浅ましい“商魂丸出し”の映画って本当に面白くないですよね。だって内容が“古臭い脚本”“幼稚臭いアクション&爆破シーン”でグダグダなんですもん。 最近の日本の映画もこんなのが多い。 2点(2005-02-16 08:33:15) |
11. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
「マトリックス」のパクリ元ということを聞きつけたので早速拝見いたしました。最近のアニメーションは、リアルな背景と比較的淡白なセル画の間に温度差が有り、見ていて非常に違和感を感じるし、声優のオタクちっくで気持ち悪い声(幼女の声のような)が好きになれない。そんなことから、近代ジャパニメーションを嫌って敬遠したいた訳ですが、この作品はそれを服する面白さが有りました。 背景とセル画のバランスに違和感を感じないんですよね。おそらくセル画自信に暗い配色が多いので(背景も暗いイメージですから)、それで上手く誤魔化せていたのではないでしょうか。もちろんCGによる工夫も大きかったのでしょうけど。一番問題視されたのはソコの部分で、果たしてCGとの融合は上手くいくのだろうかということが心配でしたが、グラフィック的に素晴らしくハマッていたし、面白くて効果的に仕上がっていました。あと、音声ですが、DVDには英語吹き替えで日本語字幕という機能が有ったので、そっちで見れば格好良くてイイ感じだった。 この作品、原作も面白いんですよね。情報社会へ移行するにあたっての“人間としての存在意義”に鋭くメスを入れている。ハリウッド映画に多大な影響を及ぼしたということが有名ですが、それも大いに頷けます。斬新で独創的(独走的?)な世界観は、少々難解ながらも何とか理解できるレベルで有る。 どうしても“ゴースト”と聞くと霊魂や幽霊をイメージしますが、この作品では“魂”と捉えているようです。個人を認識できるモノのが“脳”しかないような時代がもし来たとしたら(能と脊髄を残して全てがサイボーグ化出来るような時代が来たとしたら)、情報が全てを握るのは当然ですね。人の脳って“情報”で満タンに満たされていますから、しかもそれ(情報)が電脳でネット化されたとすれば、記憶する容量よりも、個人の情報をガードする鍵(セキュリティー=精神力)が大きな役割を果たしそう。そうなった時に、人間(サイボーグ)は膨大な情報量から個人を把握していられるのか? 或いは人間とロボット(AI)の差はどう区別するのか? ロボットが人間以上の存在となるのではないか? 情報自体が神の存在となりえないか? とても興味深い設定である。 9点(2004-11-01 14:45:42)(良:1票) |
12. エネミー・オブ・アメリカ
ハリウッドお得意の毎度のパターン。それをどう料理するかが監督の腕の見せ所だ。“オマージュ”と“パクリ”の違いの概念って難しいですよね。作品を見た人の個人の感性で判断されるモノかと思うのですが、私の感性ではこの作品はただのパクリです。 やっぱり、パクるのなら“パクり元”よりも演出や撮り方が向上してないとダメだと思う。パクッてんだから、それは絶対条件ですよ。しかもこの作品はハリウッドの伝統とも言うべきシナリオをなぞったものですから、見せ方で勝負しないと・・・。特に最後の見せ場(NSAとマフィアの撃ち合い)などは、もっと面白い見せ方を期待したのだが、パクり元(言わなくても分かるし、いっぱい有るよ)よりも数段劣っちゃってます。 4点(2004-10-11 09:47:00) |
13. バウンド(1996)
《ネタバレ》 低予算で作られた作品かと思われるのですが、シナリオが面白いからかなり楽しめます。隣り合わせの部屋を利用した設定が相乗効果を発揮して、絵的(カメラの視点)に見ても面白くなっている。緊迫感も感じるし、そこにエロティックなフェチズムを絡めることにより興味深くも(男性は特に)奇妙な雰囲気が出ている。 女2人は相当な悪党。しかし“そんなモンは関係なし”という潔さ。何も言い訳していない。最後はハッピーエンドというところも理不尽でトテモ良い。 7点(2004-10-11 09:27:37)(良:1票) |
14. JM
斬新なアイデアだけではダメなのだということが実証された作品。この手の作品だからツッコミは御法度だけど、あんな面倒なデータのやり取りを未来でやりますかね? それに、演出方法やCGなどにしても、平凡なSFアクション(地下組織なんて特にダサイ。確かロボコップでも有ったな)。当時に見たとしても古くささが有る。 俳優陣を見てもイマイチだったかな。“やる気なし”を演じたキアヌ・リーブスの演技は奇しくも本当にやる気が無かったし、その他の出演者もパッとしなかった(存在感なし)。 それにしても武は浮きまくってましたね。演技がダメなのではなくて、こんな作品に出るのがダメ。明らかに日本人をターゲットにした話題づくりに使われている。北野武の過去の映画作品はとても好きなのですが、この映画に出演以降どうもおかしな方向に行っているように感じる。「HANA-BI」以降、芸術ぶった作品ばかり撮るようになったし(中途半端にバイオレンス)、「BROTHER」なんてハリウッドでお遊びで作ったように感じる。 5点(2004-10-08 08:48:04) |
15. 乱気流/タービュランス
どこかで見たことが有るなぁと思っていたら、悪役の男(レイ・リオッタ)ってハンニバルで頭カッポリ開けられていた人ですね。映像自体はB級の雰囲気を醸し出していますが意外とシッカリした作りになっていて、この手の映画にしては模型+特撮の出来も良かったように思います。 確かに“お決まりのストーリー+結末”のように感じますが、スチュワーデスと殺人鬼の格闘は一見の価値が有ると判断した。 6点(2004-10-08 07:56:55) |
16. ザ・シークレット・サービス
かの有名なジョン・マルコビッチが出ています。不気味な人物を演じさせると右に出る者はいません。本当に素晴らしい役者ですね。「マルコビッチの穴」で変なイメージが付いてしまっていますが、とても良い俳優ですよ。 クリント・インースト・ウッドも変わらず頑張っています。ケネディーの護衛に失敗し、意固地になってしまう男を上手く演じていたと思います。 ラストはハリウッドお得意の演出(悪役は高所から落ちる)でしたが、結構楽しめました。 5点(2004-10-05 16:41:38) |
17. ケープ・フィアー
しかし、人の恨みって本格的に怖いね。こういうストーカーっぽい作品は沢山有りますが、この作品が一番ヤラシイ。デニーロの少女を見る目つきなんか、正に精神異常者のソレである。 ただ、ちょっとやり過ぎちゃった感じもいなめない。あそこまでいくと、デニーロが化け物(人間とはかけ離れてる)のように見えてきます。 5点(2004-10-05 16:19:29) |
18. 激流(1994)
ケビン・ベーコン、「ケープ・フィアー」のデニーロなみのしつこさですね。そう言えばチョット「ケープ~」と似た雰囲気が有ります。 好きなジャンルでなくとも、役者がしっかりしているので最後までキッチリ見れます。 川下りを舞台とする辺りに工夫が垣間見られるが、ストーリー的には凡作です。 5点(2004-10-05 16:12:39) |
19. チェーン・リアクション(1996)
ハリウッドではよく有るパターンの映画です。爆発シーンで誤魔化されがちになるが、相当制作費をケチッている。 ヒロインは「ハムナプトラ」に出ていた人かな? 結構魅力がありました。 しかし、終始一貫してマンネリ化されたネタや、何の工夫もない詰まらない台詞には苦虫を噛みつぶす思いをさせられた。 ハッキリ言えば『凡作』。 5点(2004-10-05 16:03:11) |
20. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
今回のDVD版の特別篇では、ラストシーンでジェダイの騎士3人が浮かび上がる(アナキン・ヨーだ・オビワン)シーンで、アナキンがジェームズ・アール・ジョーンズからヘイデン・クリステンセンに変更されています。マニアの間でその善し悪しに対しての大討論が巻き起こっているようです。私自身の意見は特別篇側かな。暗黒面に落ちる前の善良なアナキンに戻ったというイメージが有るからです。 6点(2004-10-03 11:49:51) |