1. 君の名は。(2016)
傑作。こんなに大ヒットしたのに今の今までネタバレに出会わずに見られたのが幸運だった。コメディからスリル、SFほか様々な要素が詰め込まれているのに、とても見やすく理解しやすくスッと入り込める。何度も笑って泣いて驚いてハラハラしてしまう、『転校生』『時をかける少女』『オーロラの彼方に』を混ぜたような脚本が卑怯なほど良い。奇跡の連続を楽しむお話しだから粗探しや御都合主義なんて批判は野暮だと思う。基本的に吹き替えは声優がやるのが一番と思っているけど、今作の主役二人の演技がまた最高に良かった。挿入歌だけど、当初は歌声が肌に合わなかったけど、何度も聞くうちにクセになってきた。■何度も鑑賞しているとどうやら数回、タイムラインが変わってしまっているらしいと気づいた。(たぶん世間的には今更の話だろうが...)瀧が三葉に電話をかけるが、最初は呼び出し音が鳴っていたのに、別の場面に映ってまた戻ると今度は電源が入っていない/電波が届かないことになっている、三葉が髪を切ってテッシー達が驚く場面が異なるシチュエーションで2回ある、テッシーから自転車を借りて壊してしまったのとテッシーが貸してないことになっているシーン。三葉や祠のことを覚えている瀧とすっかり忘れてしまっている瀧などの矛盾点にはこれで説明がつく、のかな? [ブルーレイ(邦画)] 10点(2017-12-28 01:10:03) |
2. スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇>
シリーズで一番好きな作品です。ドラマ中心で内容が濃い上、カット割や陰影を効果的に使った画面が良い。アクションもただドンパチする訳ではなく、各々の思いが交錯した非常に感情的なシーンになっている。ジョンウィリアムスの音楽とあいまって出色の出来。クラウドシティの全景やベイダーのシャトルの乗り降り等の追加シーンは少々説明的だが、建物内の壁が窓になって外の景色が見える修正が違和感はない。 (DVDになってルークが落ちる時の『あああぁ~』が無くなって良かった)劇場で見て気付いたけど、ソロを運んでいるボバが、ホルスターから銃を抜くルークに気付いてこちらを見るシーンに痺れた。さすが銀河一の賞金稼ぎ!しっかり腰を据えて鑑賞したい映画です。 10点(2005-02-06 22:58:04) |
3. エイリアン2/完全版
もう、言いたい事は全部みなさんが書いてるのと同じです。個人的には、リプリーが”強い女性”から、より”母は強し”に印象が変わったのがおもしろい。バークは死んでもらって構わないけど、海兵隊員が死に過ぎ...特にバスケスは生き残って欲しかったなぁ。追加シーンについては入って嬉しかった物があったのと同時にやっぱりいらないんじゃないか?というシーンもあった。 10点(2004-12-29 01:38:03) |
4. ダイ・ハード
もう色んな要素がぎゅっと濃縮された濃い~映画ですね。何度みても飽きない! 10点(2004-03-19 17:48:05) |
5. バック・トゥ・ザ・フューチャー
とにかく楽しい。タイムススリップ、親子で三角関係、共通のライバルなどの設定に感心しながら見てた。将来免許を取ったらデロリアンに乗りたいと思ったけど、あのガルウィングじゃ無理だよね。 10点(2004-02-28 20:11:30) |
6. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
ピンチにつぐピンチは素晴らしいの一言。イイもんはもちろん、ワルもんも魅力ある役者、役柄で最初から最後まで飽きさせずに一気に見せてしまう。劇場で見た時は音楽、効果音にもしびれました。 10点(2004-02-28 19:35:37) |
7. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
《ネタバレ》 次々と起こるアクシデントとアクションにワクワク、ハラハラする。事件に巻き込まれて右往左往するしかないヒロインとショーティもやる時はやるって感じで、ヒーロー化したインディとバランスが取れていていい。悪魔崇拝(?)の儀式が当時怖かった。最後の子供解放とキスに水をかける象には今見ても拍手。 10点(2004-02-28 19:22:50) |
8. ゴーストバスターズ(1984)
何も言うことはありません。完璧。 10点(2004-02-28 19:01:31) |
9. リベリオン
《ネタバレ》 ガン=カタが凄い衝撃だった。ラストのぷっちんモードからのアクションに圧倒されました。ドンパチに終止せず、感情抑制世界と主人公の葛藤に重点をおいたストーリーが好印象。犬、レコードを聞く場面、火葬の場面、息子娘、最後の”モナリザの微笑み”などグッとくるシーンが秀逸。副総裁や相棒が露骨に感情を剥き出しにしてるのは「彼らは薬を打ってなかったのだな」で納得した。音楽も効果的に使われていて良かった。(『M:I-2』の音楽と一緒なのは内緒)DVDコメンタリーで監督が何度も低予算を嘆いているが、もっと自信を持ってほしいな。次回作でまたガン=カタを見せてくれることを期待してます。 [DVD(字幕)] 10点(2004-02-28 18:55:08) |
10. フェイス/オフ
《ネタバレ》 ケイジとトラボルタの善悪両方の演技が楽しめるお徳感がいいなと思って観ました。飛行場やアジト、教会での美麗な映像の銃撃戦、鏡に向かい合って銃を構えるシーンや歌が流れるシーンはなんとも言えない気持ちにさせる。ラストは久々に涙が出た...。兄弟愛や家族愛など人情味のある登場人物ばかりで、情感たっぷりのアクション映画はやっぱり良いですよね。ただ、トラボルタ顔のキャスターが二丁拳銃じゃなかったのは残念。 10点(2004-02-28 04:39:43) |
11. ザ・ロック
《ネタバレ》 俳優人の演技が最高。音楽も素晴らしい。初めて見た時は「早く監獄島に行けよ~」とか思ってしまったんだけど、2回目以降は蛇足だと思っていたショーン・コネリーの逃亡劇を含め、ストレスなく最初から最後まで見入ってしまうのは何故だろう?ドン・シンプソン亡き後のブラッカイマーではもう作れない映画だと思う。 10点(2004-02-28 04:24:46) |
12. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 人間ドラマ部分とゴジラのどちらが欠けても今回の作品は成立しないほど絡み合っているのが非常に良い。神木の演技は複雑な心情を緩急をつけ上手に表現していた。声にならない場面、例えば、銀座でゴジラが火を吹き敷島がビルの物陰から出てきたところ(その後の絶叫ももちろんよい)、帰港し下船した敷島に電報を渡して肩をドツくだけの澄子、病室で典子に抱きつく敷島の演技に感動。ゴジラ部分のCGは、邦画でこんなに凄い映像が見られて嬉しい驚きだった。掃海艇とゴジラの追跡劇のシーンで、ゴジラの顔のゴツゴツを流れ落ちる海水の動きまで細かく描かれていて感心。音も手を抜いていない。足音も爆発音もアニメ的ではなく実写的な音。深海魚が浮いてくる時の後ろから横から聞こえるポコポコ音、火炎放射を吐いたのち一瞬の無音の後の大爆発音(スターウォーズep.2のサイズミック・チャージ風)、劇場が震える足音の演出が印象的。セリフも邦画の割に、音割れやボソボソせず聞き取りやすく録れていたと思う。しかしながらラストの肉塊からの復活、典子の首のアザが意味深に映ったが、めでたしめでたしで本編をスッキリと終わらせ、思わせぶりな件の映像はエンドクレジット後にして欲しかった。後もう一つ、「シン・ゴジラ」もそうだったけど「この国」という言い回ししか出てこないの何故。 第一作に次ぐ奇跡の一作だと思うから、あと数回は劇場に足を運び楽しもうと思う。■2回目を鑑賞。ストーリーを知っている上でだと、初見と違ってドラマ部分が物足りなく感じた。ディスク発売時には未公開シーンなど入れて欲しい。 [映画館(邦画)] 9点(2023-11-21 16:15:03) |
13. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
『エピソード3』鑑賞後と同様、“スターウォーズの歴史の始まり”と私の“スターウォーズ熱の始まり”が重なり、感無量でエンドロールと同時に涙が出てきました。壮絶なストーリーとともに最後の一連の演出にやられました。最初から最後までファンサービスいっぱいの大満足な一本でした。 [映画館(字幕)] 9点(2016-12-16 23:58:20)(良:1票) |
14. マッドマックス 怒りのデス・ロード
期待通りのものを見せてくれました。アクションに次ぐアクション。音と映像の迫力がもの凄く、歯を食いしばって見入ってしまいました。陣太鼓部隊を筆頭に魅力的なキャラやマシンが一杯出てきて文句無しです。CGでない本物のカースタントの醍醐味を存分に味わえたし、グリグリぐるぐる動くカメラワークでなかったので安心して見られました。 贅沢な話ですが、期待以上のものがあったら尚よかったですね。久々にもう一度劇場で見たいと思いました。 [映画館(字幕)] 9点(2015-07-01 23:46:02) |
15. アンタッチャブル
全てのショットが決まってる、全てが見せ場(アクションだけじゃ無しに何気ない会話シーンも)。久々に『映画』を観た。 でもやっぱりケビン・コスナーが私には合わないようだ。表情に乏しい顔や立ち居振る舞いなど演技が軽すぎる。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-05-13 22:59:47) |
16. ラビリンス/魔王の迷宮
現代映画の実物と見紛うばかりのリアルな質感のCGには感嘆するけど、ことファンタジーにおいては実在するパペットや着ぐるみ達の存在感には敵わないなぁ。手作り感あるキャラやセットの方が、逆に異世界を感じさせてくれて大好きです。書き割りやファイヤーダンスの合成などはさすがに厳しいものがあるけど。 全シーンが見せ場と言ってもいいほどの職人魂を見せてくれたスタッフ・キャストに乾杯! [DVD(字幕)] 9点(2010-05-06 15:06:31)(良:1票) |
17. チーム★アメリカ ワールドポリス
《ネタバレ》 エログロナンセンスなバカ映画なんだけど、非常に丁寧な作りに感心します。オチのつけ方、作り込まれたセットはもちろんのこと、眉や目、口など微妙な動きをする人形は計算された照明を当てられ、しっかり演技してる。カメラワークもバッチリ。日本の映画人に見てもらいたいな。ゲロやネコ、下ネタ以外の戦闘中の痴話ゲンカや両手を上げて「俺だよ俺!」といった、強いて言うならドリフコントのような笑い所がもう少しあれば良かったかも。『スターウォーズ』の酒場、手かざしフォースネタと『スタートレック』の「カプラー!」にニヤリ。また、DVD吹き替えでは、劇中、「スターウォーズ」パロディをするゲイリーがオビワン、「マトリックス」パロをするクリスがネオと同じ声優なのは偶然か狙ったのか?吹き替え版ならではのお楽しみポイント。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-29 19:55:38) |
18. マスター・アンド・コマンダー
やっぱり帆船は映えますね。所々に挿入される風を受けて帆走する船のカットはどれもすばらしく美麗。 海の男のドラマに徹していて”女子供が出しゃばったあげくに事態を更に悪化させる”展開がないのは好印象。 戦闘シーンであれこれと操船するんだけど、それぞれの船の位置関係が分からなかったので船の位置や動きの分かりやすい俯瞰カット等があると良かった。一番印象に残った台詞は「ナポレオンを王と呼びたいか?/ノー!」「フランスの国歌を歌いたいか?/ノー!」。世界中どこの国でも当たり前である事をほんの数年前まで私を含めほとんどの日本人が忘れよう・忘れさせようとしていた言葉だと思う。*最初は勘違いから違う物を期待していたり、人物の分かりづらさのせいで今ひとつ満足できませんでしたが、視点を変えてもう一度見てみるとガラッと評価が変わると思います。あと気づいたんですが、”船酔いさせない”撮影って実は凄いかも。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-22 00:06:32) |
19. クロウ/飛翔伝説
《ネタバレ》 ストーリーは単純で派手さもないけれど、舞台・登場人物・役者・撮影・編集・音楽の一体感が素晴らしく、非常に見応えのある映画です。上映時間は100分だけど、120分をあっという間に見たような充実感は久々に味わいました。復讐の後に、その都度生前のフラッシュバックを挿入、少女と母親の親子愛を取り戻させたり警官には禁煙を勧めるなど他者への愛(?)のエピソードを持ってきています。クロウがただの殺人鬼か死神になってしまってこちらが引いてしまいそうな所をその手前でしっかり引き留めているのが良かった。途中のライブのシーンは蛇足(好みの音楽じゃないので...)なのと、終盤アジトでの銃撃シーンが充分な迫力のある映像ではなかったのが残念。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-09 00:43:46) |
20. ローレライ
《ネタバレ》 こういった戦争邦画は念仏のように「反戦・非戦・極悪日本軍」を唱えて説教臭い映画ばかりですけど、日本・家族を守る為に戦った兵士を熱くかっこよく痛快に描く映画がもっとあっていいんじゃないか。特有の気恥ずかしさを覚えるようなシーンも無く、艦長の独演シーンも引き込まれたました。特攻作戦に反対し「一人も死なせない」信念の下に出撃するも、最後は日本を守るべく自ら特攻作戦を計画し、任務遂行の為には部下の命を犠牲にせざるを得なくなる艦長を役所が最高の演技で見せてくれている。過酷な南方戦線の描写をあの程度のコラージュ映像とセリフで済ませてしまうのはいただけない。お気楽で無責任な軍上層部への朝倉大佐の憤りや、彼に恩義を感じてついて来た兵士たちの動機にもっと強烈な裏付けを持たせられたはず。(もちろん、やってる事は悪い事だけれども)音楽はジマー節のパクリだけれども、シーンにマッチしたスリリングで高揚感のある良い曲でした。何度も涙が出そうになったほど、すばらしいSF戦争アクション映画でした。この映画の成功で今後も戦争物に限らず、良質なアクション映画が量産されると良いですね、 [DVD(吹替)] 9点(2005-08-19 01:38:59) |