1. インファナル・アフェア 終極無間
今作はラウの精神的破滅への経緯的な物語ですが、人間の心の奥深くから滲み出るような静かな緊張感は健在でした。 過去・現在・妄想が交差するのでストーリーは少し複雑でしたが、「なるほど、こうなるのか!」と感嘆しました。 レオン・ライなど新たな中心人物が登場しましたが、どうやら今作のキーパーソンはケリー・チャンだったようで、その割には影が薄いかなと思ったりもしました・・・が、3作品通してハマってしまったので今作も10点です。 当初1作で終わる予定だったと何かで読みましたが、後から付け加えた2部・3部でここまで魅了されてしまった作品は初めてです。 今回も言っちゃいますが、トニー・レオンは素敵すぎます! [映画館(字幕)] 10点(2005-04-29 00:28:48) |
2. インファナル・アフェア 無間序曲
前作同様、男臭い雰囲気がたまりません。そんじょそこらのちょっと切なさを醸し出そうとしているラブストーリーよりも遥に切ない。若かりし頃のヤン・ラウのナイーブさとウォン警部・サム・ハウ達のしたたかさが、うまく絡み合っていると思います。今作のエピソードがあって、前作に至る。この順序でいえば逆のストーリー展開も結構ハマります。「そうだったのか!」と思ってみたりね。前作を観ていなくても、これはこれで一つの物語になっているので十分楽しめると思います。こちらを先に観てから前作を観てもちゃんと繋がるので、それも観方として面白いかも。次回作は1作と2作の間の話ですよね。大好きなトニーはもちろん、結構好きなレオン・ライも出るので絶対観ます! 10点(2004-10-07 00:12:04) |
3. 12人の優しい日本人
とにかく面白いの一言。陪審員全員のいい加減さ、人の言葉に左右されて自分の意見をころころ変えてしまうのなんて日本人の象徴みたいな…。挙句の果てには自分自身の状況を感情移入させちゃって、何をやっているんだ君達は?…トホホ…みたいな。思わず「私も仲間に入れて!」といいたくなるようなお話でした。終わり方も良かった。のほほんとしたピアノの旋律も良かった。最後にトヨエツが老男に握手を求める場面、トヨエツの手がもの凄くキレイだった。 10点(2004-06-16 00:13:50) |
4. インファナル・アフェア
映画館では口をあけて見入ってしまいました。大好きです、この男臭さが。ドタバタしたバイオレンスではなく、二人の男の生き様・それに関わっていく人々の人間模様・善と悪の葛藤をとても切なく映している作品だと思います。映画館のシーンで、息を潜めてラウ達を監視しているトニーの姿が一番印象的です。トニーレオンはとにかくカッコいい! この映画に強いて文句を言うならば、ケリーチャンとトニーの関係は薄かった気が… 10点(2004-06-15 21:23:07) |
5. 魔界転生(1981)
はじめて観たのは小学生か中学生の頃か?もの凄い衝撃でした。沢田研二の首が取れるシーンとか…。大人になってからも観ましたが、やはり役者さんがまさにはまり役で私の中では今でも千葉真一=柳生十兵衛です。真田広之の初々しさも女性陣の妖気な雰囲気も文句なしです。沢田研二が悪役(妖怪役?)なのに妙に色っぽくて、時代劇なのにそれを感じさせないのが良い。ホント古臭い感じじゃないんです。書き込んでいたらもう一度観たくなってきた! 10点(2004-06-15 19:57:57) |
6. クレイマー、クレイマー
確か初めてこの映画を観たのは高校生の頃だったと思います。当時の感想は卑怯な母親・父親の中の母性(父性)本能。それから十数年経ちますが、何回か観ました。今は私もわかります。母親の孤独・寂しさが…。何度観ても涙をそそる物語です。子役の演技と音楽が素晴らしい。 10点(2004-06-11 23:18:35) |
7. ラヴソング
何十回観たのか、自分でもわからない程観ています。大好きな映画です。10年におよぶ愛、その年月の中で成長してゆく男と女。映画の始まりと終わりでは二人の顔が全然違う。マギーとレオンライだから出せた表情。セリフのない場面でもその表情で涙が溢れました。 10点(2004-06-11 19:45:05)(良:2票) |
8. 誰も知らない(2004)
とても考えさせられる物語でした。 子供達の痩せ細り荒んでいく姿は、作られた物語なのか?、実はドキュメンタリーではないのか?と思えるくらいリアルです。 誰を憎み、誰を哀れんでいいのかさえ分からなくなってしまうほど、私の心情は混乱しました。子供を持つ親だからでしょうか?それとも親をもつ子供だからでしょうか?複雑な感情が湧き出て、何故かずっとドキドキが止みませんでした。 その後どうなってしまうのか気になって、この日はなかなか眠れませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-06 00:21:29) |
9. しあわせな孤独
《ネタバレ》 私の中では、とても素直に泣けた物語です。突然襲い掛かった事故で半身不随になり、一生寝たきりの生活を余儀なくされ、自暴自棄になってしまった彼氏ヨアヒムに対し、精一杯の愛情を尽くす彼女セシリ。ヨアヒムの孤独も分かるけど、尽くしても尽くしても邪険にされてしまうセシリが寂しくてたまらなくなるのは、同じ女として痛い程感じる。(同じ思いをした事は無いけど。) 孤独感に苛まれている時にニルスのように優しく傍にいてくれる人がいたら、どんな人間だってそっちに傾きますよ。ただ、セシリのニルスに対する情は、「愛」ではなかったのかも。私的読解だけど、ヨアヒム・セシリ・ニルス・ニルスの妻・娘、全ての人間が孤独を味わって、他人の孤独を理解出来て、最後に微笑むことが出来たのだと思いました。それぞれの人が、今までとは違う未来に旅立つ為の「孤独」という試練だったのでは。だから邦題に「しあわせ」という言葉が付くのかな…。 9点(2004-11-07 01:25:28)(良:2票) |
10. LOVERS
先程、見てきたばかりです。余韻に浸りながら書いています。「HERO」同様、衣装と映像の美しさは素晴らしい。単純に三角関係の恋愛モノ、見せ場として思考を凝らしたアクションがくっついている、お馬鹿な私にはこの位の内容で十分です。飛刀門の細かい話が出てくるとややこしくなりそうだし。ラストは結構泣きそうになってしまったけどな。チャン・ツィーは美しかったですよ、確かに。でもやっぱり私は金城!あまりの格好良さに釘付けでした。金城が走りながら矢を放つシーンには鳥肌がたちましたよ。ただ恋愛モノの割には、HEROのような登場人物の生き様の匂いというか、物語全体の雰囲気に色気が漂ってない気がして・・・ トニーやマギーにはまだまだかなわないって事かな? 9点(2004-09-08 23:01:29) |
11. 天空の城ラピュタ
私もジブリの中で一番好きな作品です! 9点(2004-08-15 23:48:16) |
12. 變臉~この櫂に手をそえて~
クーワーはまだ8歳の子供。なのに7回も人に買われ、粗末な扱いを受けてきた。子供といえど、こんな人生を送ってきたら生きぬく為の知恵を身に付けざるを得ない。普通なら、愛情を受けた事のない人間はもっとひねくれているだろうけど、この子は純心を失っていなかった。時に見える鋭い目つきも、変面王を「おじいちゃん」と呼ぶ時の甘える声もクーワーの人生そのものを物語っていると思う。子供は大人のようにこの先どうなるかなど考ずに行動する。初めて自分に優しくしてくれた変面王を守る為、自分の命を投げ出す場面は、まさにそれ。本気で死ぬ覚悟でもなく、ただその時思いついた事を行動に移したまでの事。しかし、それが心打たれることである。なぜなら、私達にそんな行動が出来るかわからないから。しかしながら、その行動を見つめていたリャン、落ちてくるクーワーを決死の覚悟で助ける。自分とは何の関係もない子を。この人が一番心清い人。リャンの存在がこの物語を大きく包んで感動へと導いている、と私は思う。 [ビデオ(字幕)] 9点(2004-07-16 20:46:32) |
13. フォーン・ブース
スリリングでスピーディー。サスペンスなのに重要人物が少ない(犯人らしき人物がやたら多いサスペンスもあるので・・・)ので、わかりやすく、場面が1箇所っていうシチュエーションも観やすくて良かった。主人公の緊張感がこちら側にもすごく伝わってきて、手に汗握る感じ。久々にサスペンス物を見ましたが、とても面白かったです。でも・・・なぜ犯人は彼を狙ったのか? 最後まで解らずじまい。よく、最後のテロップ後に真相がわかる映画がありますよね。それかな?って思ってテロップまで観たのに何も無かった。残念。 9点(2004-07-14 20:30:46) |
14. ポストマン・ブルース
私もここの評価を観てレンタルに走りました。実はあまり期待していなかったのですが、ヤラレましたね。めちゃくちゃ面白い!「偶然」というのか「たまたま」というのかそういうものが重なって、警察が勝手に一人の平凡な男を凶悪犯にしたてあげた挙句の果てが射殺という、まあ何と恐ろしい話でしょうって感じだけど、とてもコミカルでテンポが良くって観終わってからもクスクス笑いが込み上げました。80年代ジャパニーズバンドブームを思いっきりかじってきた私としては、コンタやダイヤモンド☆ユカイ・トモロヲのチョイ役も見逃しませんでしたよ。本当は満点付けたいところですが、最後の堤真一と遠山景織子が歩き出したシーンに「影」があったのが気になったので-1点。 9点(2004-06-27 23:23:08) |
15. 小さな中国のお針子
簡単に言ってしまえば青春・純愛・友情物語なんだけど、一昔前の中国の下放政策(そこは深く語られていないけど)という背景が深み持たせていて、全体的に味のある作品。それにしてもお針子役のジョウ・シュンってこういう役(妊娠・中絶)多いな。 9点(2004-06-23 00:21:44) |
16. ムーラン・ルージュ(2001)
すごくおもしろかった。もっとドロドロした内容かと思っていたら、物語はとても単純。目まぐるしい程のダンス(なのにとてもまとまっている)と聞き覚えのある音楽、衣装もセットも役者達も雰囲気満天。ユアンの歌声と笑顔がたまらない。 9点(2004-06-22 21:26:18) |
17. スワロウテイル
円都という架空都市の中、アゲハという一人の少女の視点の中で進んでいく物語。アゲハの物静かでクールなイメージが、周りのキャラクターをうまく引き立たせていると思います。チャラはグリコ役にぴったりハマっているし、三上博も結構いい。渡部篤郎はやっぱりクールな役が似合います。個人的には伊藤歩チャンの演技がすごくよかったなと思っています。チャラの歌声自体がこの映画の物語という感じであり、ROCKな作品だなって思います。時々無性に観たくなります。 9点(2004-06-22 01:00:18) |
18. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
キャラが個性的で大好きです。内容も良かったです。ウチの子供に観せたら「黒サンタ…」と怖がり、最後まで観てくれませんでした。おもしろいのに! 9点(2004-06-21 22:39:07) |
19. オーメン(1976)
ホラー映画の中で一番好きな作品です。ゾンビとか悪霊とかじゃなく子供自身が悪魔。もともと子供の方が想像力豊かだし、気持ちがストレートだから気に入らない相手を簡単に死に至らしめる。その方法はとても残虐。天使の顔に生まれ、悪魔の心を持つ。ダミアンは生まれもっての悪魔だけど、今の世の中、育て方・周りの環境によってダミアンは存在してしまう、普通の顔してね。怖い世の中になってしまったものです。 9点(2004-06-20 20:28:45) |
20. ウォーターボーイズ
何かに魅了された者同士、一丸となって突き進む。青春ですね。十代の特権でしょうか。いや、年齢など関係なく目標さえあれば誰でも前に進めるんでしょうけど。老若男女シンプルに楽しめる作品だと思います。小学生がこれを観て、友情と目標と情熱の大切さを学んでくれたらいいな。 9点(2004-06-17 23:59:03) |