1. かしこい狗は、吠えずに笑う
主人公がブサイク、ということでありましたが、私にはきわめて魅力的に映りました。冒頭、生理痛で横たわっている時の表情はゾクゾクするほどセクシーであります。この女性(プロのシンガーらしいですが)を主役に抜擢した監督に10点。初見時、ストーリー展開に衝撃的を受けたものの、ところどころに仕込まれた場面の意味がつながらずもやもやしていました。自ら脚本を書いての初監督作品ということだったので、それぞれのシーンには意味があるハズ。ところが観ている側にはピンとこない。で、目隠シストさんの解釈で霧が晴れました。目隠シストさんに10点。最後に、この自主作品をDVD化してレンタルしているTUTAYAに10点。 [DVD(字幕)] 10点(2016-03-11 11:49:50) |
2. 銀河鉄道の夜(1985)
壁が崩壊する前の東欧のような、ミステリアスでダークな味付けと、まるで死後の世界のような重苦しく不条理な時間の流れ。宮沢賢治というよりは別役実の世界だ。細野晴臣の音楽も素晴らしい。個人的なアニメ最高作品。 [DVD(邦画)] 10点(2014-03-24 07:33:33) |
3. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 中学の時に何回も観ました。当時の映画館は入れ替えなどなかったので、学校を休んで朝から最終回まで一日4回観たこともあります。当時なんであんなにハマったんだろうと振り返るに、結局トレーシーハイドに尽きる、ということですね。海のシーンで、あまりの脚の長さに腰をぬかした記憶があります。映画のデキはさほどでもありませんが、個人的な思い入れが強いのでこの点数です。 [DVD(字幕)] 10点(2013-09-26 00:13:42)(良:1票) |
4. 不思議惑星キン・ザ・ザ
この点数は作品に対する純評価ではなく、こんな超ド級なカルトな映画にもかかわらず本サイトでのレビューが50を超えさらに某大手レンタル店でも扱っているという事実に対して、世の中なかなか捨てたもんじゃあない、ということで。 [DVD(字幕)] 10点(2013-09-24 12:04:34) |
5. 砂の女
《ネタバレ》 昔々TVで鑑賞してぶっ飛んだ記憶あり。どうしてももう一度観たくなって「勅使河原宏の世界DVD6枚セット」を購入。前衛、不条理、妖艶。よくある前衛のための前衛ではなく、理解できる前衛、だけど不条理、でもよくわかる、というのがすごいすごい。原作脚本がすごいのか、映像化した監督が偉いのかはわからないが、とにかく観て損なし。この映画はあえてモノクロで撮っているのだろうか。モノクロが、御陣乗太鼓のねじ式的な強烈な不安感をうまく表現しているし、岸田今日子の艶っぽさもカラーだったらどうだったか?満点。 [DVD(邦画)] 10点(2013-01-02 13:53:26) |
6. 七人の侍
20年ほどまえにTVで観たのが黒澤初体験。こ・こ・これが世界のクロサワかぁ~と感動しまくりでした。何回みてもすごい映画です。久蔵かっこよすぎ。 [地上波(邦画)] 10点(2006-05-04 17:23:09)(良:1票) |
7. キッド(1921)
もしかするとチャップリン映画の中で一番好きかもしれない。 [DVD(字幕)] 10点(2006-05-04 14:06:05) |
8. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 マイベストです。計算されつくした脚本。巧い。 [DVD(字幕)] 10点(2006-05-04 13:58:08) |
9. この世界の片隅に(2016)
キネマ旬報で第一位となったらしい。興行成績でいえばあちらのアニメやこちらの怪獣映画の足元にもおよばない(注:2017年1月現在)この映画に。やるね、キネ旬も。 [映画館(邦画)] 9点(2017-01-14 12:32:28)(良:1票) |
10. トガニ 幼き瞳の告発
《ネタバレ》 主人公がV6のイノッチに見えた、ということが取るに足らないコトであるくらい、重たい映画です。実話ということですが、被害者の男の子が加害者教師を刺して、その後・・・となるあたりは、少なからず脚色していると思われます。無理にエンターテイメントに仕上げなくてもよかったのではないか、と勝手ながら思いました。とは言っても見応えは十分。考えさせられます。アンチ韓流なので韓国映画は敬遠していたのですが、食わず嫌いはいけませんね。 [DVD(字幕)] 9点(2017-01-14 01:52:03)(良:1票) |
11. 2001年宇宙の旅
大昔に「もあテン」で必ず一位になっていたと記憶している。難解だけどスゲー映画という評判の作品だった。そんな先入観に染まりまくった状態で鑑賞したため、ニュートラルな感想は持てなかった。正直言って何が何だか全く分からなかったので、鑑賞後に原作を読み、他人の評価を読み、「やっぱりすごい映画だったのだ」と、むりやり自分で自分を納得させたのだった。最近観直して、やっとニュートラルに鑑賞できた。 [映画館(字幕)] 9点(2014-10-06 10:56:12) |
12. ざくろの色
《ネタバレ》 サントリーローヤルのCM(ランボー編)を思い出した、あ、こっちが先か。なんやようわからんがすごいでこれ。 [映画館(字幕)] 9点(2014-09-25 00:42:37) |
13. 告白(2010)
《ネタバレ》 全編月灯りで撮られたような青白く冷たい、それでいてシャープな映像と主役の抑えた演技が、異世界を演出しているようだ。ファミレスから出て、子供にもらったアメをじっと見て号泣、その直後のセリフ・・・捨てたハズの人間らしさが一瞬戻ったのだが、あえて再びなぐり捨てた・・・鳥肌が立った。 [DVD(邦画)] 9点(2014-09-21 00:03:32)(良:2票) |
14. 麻雀放浪記
◆モノクロの画のせいか、何度か黒澤映画を観ているような錯覚を覚えました。そのくらい完成度が高い作品なのだろうと思います。◆いくら映画に造詣が深いといっても、映画の世界を主戦場としてきた訳ではない和田誠氏にこんな作品を作られたら、100%映画の世界で生きてきた水野晴郎氏の立場が・・・・。 [DVD(邦画)] 9点(2014-09-08 03:15:37) |
15. ぼくのエリ 200歳の少女
《ネタバレ》 静かなホラー。ホラーと言う分野にジャンル分けしてしまうのがもったいないくらいの良質なホラー。傑作です。そんなに怖くないので、ホラーが苦手な人にもぜひ観てもらいたい。 [DVD(字幕)] 9点(2013-09-23 00:42:31) |
16. となりのトトロ
完璧なファンタジー。トトロとかネコバスとかのキャラは、どうやったら思いつくんだ? [DVD(邦画)] 9点(2013-09-23 00:14:12) |
17. 幕末太陽傳
フランキー堺ってこんなすごい役者だったんだ。このテンポの良さが邦画っぽくなく、なんだか昔のハリウッド映画を観ているような気分になった。 [DVD(邦画)] 9点(2013-09-22 00:50:16) |
18. ペーパー・ムーン
このコテコテのハリウッド映画、好きです。良きエンターテイメントですね。都会のアリスと比べられることが多いみたいですが、全然カテゴリが異なるので比較はできないかな、と。 [DVD(字幕)] 9点(2013-09-22 00:18:18) |
19. 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
《ネタバレ》 寅さんシリーズである以上ここで世帯を持つ訳にはいかない、と、脳の左側では理解しているのですが、いかんせん右脳では高密度のモヤモヤが残ります。なんで話を避けるの?どうして逃げてしまうの?あんなに綺麗で知的で優しくてよく笑ってくれてしかもしかも寅さんに惚れているのに、と。振り返ってみれば八千草薫さんのときもそうでしたね。観ていてこんなにフラストレーションが溜まる映画もそう多くはありません。そして、その置き場のないフラストレーションをなんとかするためについもう一度観てしまい、さらにモヤモヤを蓄積させてしまう・・・という山田監督の術中にはまっていくのでした。個人的には本作品はシリーズのベストであり、あのラストシーンは邦画洋画で数ある別れのシーンの中でさすがにベストとはいいませんが、寅さんシリーズならではの哀しくもせつない屈指の名シーンであることは間違いないと思います。それにしてもああもったいない。 [DVD(邦画)] 9点(2013-09-20 23:52:12)(良:1票) |
20. あの夏、いちばん静かな海。
北野作品の中で、私はこの映画が一番好きです。音楽もいいですね。タイトル通り、とても静かな映画です。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-05-04 17:15:56) |