1. グラン・トリノ
「自分と作中のクソ孫とのシンクロ率97%!!限りなく赤に近い黄色信号絶賛点滅中!!」 あぁ・・・祖父母含め家族、また他人をいたわる思考、行動力のなさ、改めて考えさせられます。『家族の崩壊や近隣関係の希薄化を憂うことなど無い、それより現代の新しい人間関係を模索することが先決だ。』そんな言葉が建築の世界などでも散々叫ばれてはいるものの、どーも僕にはしっくり来ない。モン族の子に自分の命を剛速球で投げつけたウォルト。そしてそれを傷付きつつもがっしり受け止めたタオとスー。古い人間だと言われても、彼らの生き方に心動かさずにはいられません。 [映画館(字幕)] 10点(2009-05-09 00:27:53) |
2. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 ジョーカーの思惑通り、リースを殺そうと暴走する市民。スイッチを押すことを主張し、投票までしながら、結局は怖気づいて何もしない市民。 そこには頻繁に、また気安く描かれる善や良心といったものは存在しませんが、怖気づくという選択が、両者の間に決定的な差異をもたらしている事は見逃してはならないと思います。 ジョーカーが手招きをして誘い入れようとする虚無主義に陥ることなく、時には楽観的であることが重要であり、怖気づくことさえ忘れなければ、ゴッサムを救うことは出来る。そんな風にバットマンも信じているのではないかと感じます。 [映画館(字幕)] 10点(2008-08-12 21:30:45)(良:1票) |
3. 第9地区
《ネタバレ》 エビ宇宙人の血肉が巻き散る気持ち悪い駄作と一蹴しても良いし、人種差別をはじめとした人間の醜さを巧みに表現した傑作と評しても良い。 これだけ人の見方によって映画が見せてくれる顔が変わる作品も珍しい、とても懐の深い作品です。 若干クリストファーが良心的すぎるという気はしなくもありませんが、上層部のエビである彼が持つ他人を信じる心が、人間以上に発展したエビ文明を自滅から救ったものであるなら、納得できる気がします。 なにはともあれ一見の価値あり。傑作です。 [映画館(字幕)] 9点(2010-05-05 01:22:22) |
4. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 幼きルークと2つの夕日。このラストシーンだけで、この映画は見る価値があるというものです。 [映画館(字幕)] 9点(2009-02-22 23:05:47) |
5. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 1度目の鑑賞は全く楽しめなかったのを覚えている。確か4,5年前だったと思う。今回が2度目の鑑賞だったが、感想が180度変わった。以前の僕は幻想や虚構を蔑視していたのかもしれない。今一度それらの価値を再確認させてくれたこの映画に深甚なる感謝の意を。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-08 19:53:35) |
6. 座頭市(2003)
エンターテイメント作品として秀逸です。原作を未見だったのが良かったのかもしれません。 [DVD(邦画)] 9点(2008-10-07 18:06:17) |
7. Dolls ドールズ(2002)
。 [DVD(邦画)] 9点(2008-09-24 15:59:48) |
8. アキレスと亀
これまでの作品を全て包括したような作品でした。作品に取り込まれているテーマはもちろん、実際に過去に使われた絵やシーン(これも絵となって)も所々顔を出したりします。アニメや状況説明の字幕など、難解だとけちをつけて来た観客をちょいちょい皮肉ってる様なところもありましたが、それもそれで面白く鑑賞できました。後半、危うい方向へ一気に進んでいく物語を最後にふっと纏め上げる手腕は流石です。 [映画館(邦画)] 9点(2008-09-22 14:38:01) |
9. 崖の上のポニョ
《ネタバレ》 現代っ子の境遇が良く現れていました。 トトロに描かれたメイやサツキとは全く質が異なります。 少なくとも体は大人である人々を和ませ、励まし、迷惑すらかけまいと駄々もこねず良い子であることを心がけ、 自分の感情をぎゅっと抑えている宗助の様子がなんともいえません。 これを単純に子供っぽい可愛らしさ、羨ましいほど良く出来た子と捉えるところに大人特有の愚かさ、浅はかさがあるように感じます。 おそらく監督ご自身も、ご子息との関係に似たようなものを感じているからこそゲドの後のこの作品なのでしょう。 そんななかで出会ったポニョ。感情のはけ口を見つけ、「ぼくも好き!」とストレートに自分の感情を表現した時の宗助の顔が忘れられません。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-02 13:18:21) |
10. トウキョウソナタ
《ネタバレ》 いつの間にか周りを埋め尽くす観衆、演奏後静かに歩み寄る両親。泥棒の登場と共に挟まれた非現実的な時間が、あの試験会場にも流れているように感じる。今は幻想と現実の狭間に揺れる天才の夢が、確固たる現実として結実するのかどうか。未だ一家は不透明な道を歩いてはいるが確かに微かな希望を感じた。 某細木○子氏のようにあんた死ぬわよと絶叫しながら将来を見る事は出来ないが、それでも希望を持って走りたいと思える作品だった。 [DVD(邦画)] 8点(2009-11-08 04:21:01) |
11. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 過去の劇場版エンディングに文字通り横槍を入れて終わる本作。次回作で最後のサービスがどういったカタチに収まるのか、楽しみです。 [映画館(邦画)] 8点(2009-07-20 01:11:07) |
12. 千と千尋の神隠し
ちなみにリンさんがタイプです。 [地上波(邦画)] 8点(2009-06-06 02:05:08) |
13. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 生まれつつあるデス・スター、戦場を舞うジェダイ軍団と無数のライトセーバー、そしてマスター・ヨーダの勇姿。ファンにとっては感涙もののシーンばかりです。 [映画館(字幕)] 8点(2009-02-22 23:11:09) |
14. Vフォー・ヴェンデッタ
ヒューゴ・ウィービングが凄い。仮面をしていてもVの感情が伝わってきます。そしてカッコいい。エプロン姿は最高でした。内容は、全体的にどことなく突っ走りきれてない感じがしたのが少し残念。2部作ぐらいにして詳細に描いて欲しい気もしましたが、謎を含んだまま終わるのも悪くないです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-17 18:47:31) |
15. スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー
《ネタバレ》 自身の独創性だけに依存していないところが、チュミの様な理論派のデコン建築家との差なんだろうな感じた。外観とは裏腹に、内部は普通の使いやすそうな空間だったりするのもそのためだろうと思う。後にも先にも、ゲーリーのような存在は出てこないんじゃないかと良い意味でも悪い意味でも感じた。話の合間合間にニコッと笑顔を見せるゲーリーがとてもチャーミングだった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-31 19:47:53) |
16. オテサーネク 妄想の子供
《ネタバレ》 シュバンクマイエル監督にしては珍しく分かりやすいストーリー。劇中の夫婦と同じ境遇の方にはあまりお勧めできません。ラスト、おばぁちゃんの勇姿が見たかった(笑 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 00:46:25) |
17. TAKESHIS’
めくるめく混沌の中、「どうする?」と問われた北野武は銃を放つ。今の僕にはできそうもありません。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-24 18:00:46) |
18. ミスト
《ネタバレ》 人間を絶望させ、醜い部分をいとも簡単に引き出した霧とその中で蠢く生物。 人が神の領域に踏み込んだ事で生まれたその異形の怪物たちも、最後には軍事力をもって簡単にねじ伏せられる。 なんというアメリカ。 エンドロールでのヘリ&戦車の音がなんともいえません。 [映画館(字幕)] 8点(2008-05-23 19:01:40) |
19. 下妻物語
主役二人の友情もさることながら、ジャスコの寛大さに感動しました。 [DVD(邦画)] 8点(2008-05-01 21:39:12) |
20. 題名のない子守唄
一言では言い表せない妙な後味。 もしもDVDが出てから家で初見していたら間違いなく 途中で鑑賞を止めてしまいそうな映画。 [映画館(字幕)] 8点(2007-09-20 21:46:57) |