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Nerrucさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 75
性別 男性
自己紹介 基本的に「映画を観る」ことそのものを楽しんでいます。

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1.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
最初の20世紀フォックスのロゴからエンドロールまで鳥肌が立ちっぱなしでした。開始0秒でロジャーのドラム、ブライアンのレッドスペシャルのファンファーレで幕上げなんて贅沢すぎます。続けざまのオープニングシーンはラミ・マレック扮するフレディの後ろ姿がウェンブリースタジアムのステージへ向かうところが映し出されテンションが上がります。そこから本編とも言えるフレディとQUEENの紆余曲折を描き、フレディの孤独と苦悩を見た上で再びライブエイドの幕が上がるシーンへつながり、Bohemian Rhapsodyの歌唱を開始する姿に涙腺を刺激されます。そこからは圧巻の伝説のライブの完全再現で、映画館で見なければ後悔するところだったと思い知らされます。ライブエイドラストのWe Are the Championsの会場の大合唱で涙腺は完全にやられ、そのまま映画は終わりエンドロールへ突入するもそこでかかる曲がDon't Stop Me Now。「止めないでくれ」と、QUEENがこのライブエイドの後突っ走っていくメッセージに聞こえてくるし、最後の最後にかかる曲がThe Show Must Go Onなんてズルすぎます。エンドロールに限らず、随所にかかるQUEENの名曲の数々の選曲が秀逸でした。事実とは異なる部分はいくつかあるようですし、曲ももっとたくさん聴きたかったところではありますが、ドキュメンタリー映画ではないので、脚本や演出を重視しての構成だったのかなと思います。QUEENメンバーの再現度も高く、顔や体格はそこまでそっくりではないのに雰囲気や振る舞いが本人にしか見えないのは本当に凄いです。(ブライアン・メイは見た目もめちゃくちゃ似てましたが・・)フレディの歌唱は基本フレディの音源や加工したものを使っているとのことですが、全く口パクに見えませんでしたし、他メンバーの演奏も全く違和感がなく、歌や演奏のクオリティを気にせずに済むことがこの映画を楽しめる要因の1つになっていると言えるでしょう。キャスティングが難航したり監督が変わったりと完成まで困難な道のりだったようですが、その分妥協せず完成度が高まったのではないでしょうか。とにかく語り尽くせないくらい素晴らしい作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2018-12-04 01:47:18)(良:1票)
2.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
すごい、素晴らしい。納得の実写化です。ディズニーアニメ版美女と野獣は、私がディズニーのブランドにハマるきっかけになったとも言える作品で、すごく好きな映画です。そんな思い入れある作品が実写になることは不安でしかありませんでした。しかし、これは実写なのにまるでアニメーションを見ているような、当時見て感動した美女と野獣の世界がしっかり存在しました。もちろんCGもふんだんに使ってはいますが、2次元で美しく描写されていた世界を本当に上手くイメージを壊さず3次元にしたと思います。タイトルに「美女」とありますが、外見が綺麗というだけではなく、心が美しい女性という意味は当然あるとして、さらにベルというキャラクターは、活発で聡明で強さも合わせ持っている。それらの説得力を実写で出せる女優さんはなかなかいないでしょう。そんなベル役にエマ・ワトソンをキャスティングできたことも大きかったのではないでしょうか。野獣もルミエールもコグスワースもガストンも挙げればキリがないですが、みんなアニメ版の魅力そのままで、役者さんたちのキャラクターへの命の吹き込み方が素晴らしかったです。音楽もお馴染みの楽曲から新曲まで、ミュージカル映画としても十分楽しめます。個人的に感嘆したのは、野獣の魔法の本で2人がベルのお母さんの最期を知る実写版オリジナルのシーンが入ったことです。そこでお互いの心の距離が一気に縮まるのが分かり、そこからあのダンスホール、告白、ベルが去り野獣が悲しみに暮れるシーンにつながっていくので、この一連の流れをより深く見ることができ、より感情移入ができました。この実写版はアニメ版と同じくらい好きになりそうです。本当に素晴らしい映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2017-06-27 20:55:56)(良:2票)
3.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
IMAX3Dで鑑賞しました。迫力ある映像の素晴らしさは申し分ありません。公開前から話題性があり、ネームバリューのみで大ヒット間違いなしの状況で、“見たかったスターウォーズの続編”としてよくまとまっていると思います。Xウイングやファルコンのドッグファイト、ライトセーバーの戦闘、トルーパーの大群、BB-8という新しい魅力的なマスコット、そして何より旧作キャストの出演。もうファンが好きそうなもの全部詰め込みました、みたいな内容ですが、結局それがファンとして見たかったりもするので満足です。副題にもなっている「フォースの覚醒」ですが、フォースの描かれ方が何だか超能力みたいな扱いになってたのは残念でした。それと、全体的に過去のキャラクターに頼りすぎな展開だったのもちょっと狙いすぎかなぁという印象を受けました。個人的にはカイロ・レンのキャラは絶妙で良かったと思います。彼のどこか情けない雰囲気やぱっとしない感じが、ダース・ベイダーにただ憧れてるだけの小物、野望だけは大きいけど実力が伴っていないそこら辺にいるような若者に見えて、逆にダース・ベイダーにどれだけカリスマ性があったかが引き立っています。でもカイロ・レンはその血筋もあって今後の驚異になり得るかもしれない、という不安定な要素も残っていて続編が楽しみです。
[映画館(字幕)] 9点(2016-01-26 23:51:42)
4.  トランスフォーマー/ロストエイジ 《ネタバレ》 
このシリーズ大好きで、前3部作で終わりだと思っていたのでその正当な続編が見られたことがまず嬉しかったです。それだけで(面白いかどうかは別として(笑))高い充足感を得てしまいました。IMAX3Dの映像の迫力はかなりの見応えです。内容はいつも通り空っぽな挙句、ところどころ明らかにスポンサーのCMと思われる唐突な商品宣伝シーンが出てきて、もはやストーリーは「何だコレ?」ですが、だからこそもはや矛盾点など気にせず2時間45分という長時間ただただドンパチやってるのを楽しめました。これはもうスポーツ観戦した時のような感覚に近いかもしれません。目の前で繰り広げられる攻防戦を観戦し、見終わった後は興奮冷めやらぬ状態で「なんだかすごい戦いだったなぁ」と思い出しながら帰る、という感じです。しかし、どうしても納得できない点が。それはKSI社製"改良"トランフフォーマーの変形の仕方。車←→ロボットの変形が粒子状にバラバラになって再構築される、なんてそんな他の映画でも見られるような映像は期待していません(いや、その映像自体それはそれですごかったですが)。そんなのただの"変身"ですよ。見たいのは"変形"なんです。純正トランスフォーマーと人工トランスフォーマーの違いを出す為の演出なのかもしれませんが、様々な細かいパーツが複雑に絡み合いながら変形・移動して姿を変えるのがトランスフォームの醍醐味なんですから、そこだけ個人的には残念でした。
[映画館(字幕)] 9点(2014-08-25 14:34:00)(良:2票)
5.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
正直、当初はあまり興味が沸かず、本作を観る予定はなかったのですが、随所で聞こえてくる評判と連日流れてくる大ヒットというニュースを何となく耳にして「ちょっと観とこうかな」くらいの軽い気持ちで観に行きました。・・・危うく名作を見逃すところでした(笑)ディズニーっぽい王道な展開は今回サブストーリー程度に留められおり、メインはあくまでも姉妹の絆の物語です。ありがちな「真実の愛」や「愛する人とのキス」というキーワードも出てきますが、一捻りあって良い意味で裏切られました。登場人物たちも分かりやすいキャラクターが多く見やすかったです。特にオラフは最高でした。彼のシーンは基本面白いんですが、単なるマスコットではなく、エルサとアナを繋ぐ重要な存在としても描かれています。様々な局面でオラフの体がバラバラになっても元に戻るというのは一見ギャグシーンですが、姉妹の絆はどんなことがあっても修復できるというのを暗に象徴していたのではないかとちょっと深読みしたくなります。そしてやはり特筆すべきはエルサが「LET IT GO」を歌い上げながら魔法で氷の城をつくるシーンですね。エルサの心情が変化する様子を圧倒的に美しい映像と圧巻の歌に乗せて描いていて、「映画館で見る意味がある」と思わせてくれる素晴らしいシーンに仕上がってます。前述の通り元々興味がなかったので予備知識をほとんど持たずに吹き替えで観賞したのですが、エルサ役が松たか子だったというのをあとで知ってビックリしました。日本語でも全く違和感が無く歌も本当に素晴らしかったです。同様に他の吹き替えキャストが神田沙也加、ピエール瀧というのも知らなかったので、観賞中はずいぶん上手い声優さんをキャスティングしたもんだなと感心していたくらいです。映画の後半については、展開が展開だけに挿入が難しかったのかもしれませんが、歌がほとんど無くなってしまったので物足りなかったです。暗く沈んだ雰囲気をミュージカルで表現しても良かったと思います。その辺りが少し残念でした。
[映画館(吹替)] 9点(2014-04-23 14:31:49)(良:2票)
6.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 
こ、こんな下品でくだらない映画を面白いと思うなんて・・・ま、まさかオレは変態なのか・・・!?いや違う・・オレは普通だ、普通なんだ・・・・・・し、しかしこんなに笑った映画は初めてかもしれない・・映画館でこんなに爆笑が起きる映画は見たことがない・・・・や、やはりオレが変態だからなのか・・?いやいや、この面白さは製作陣の本気、役者さんたちのやる気が生半可なものじゃないから、その姿勢があってこそ生まれたものだ・・・そうだ、オレは普通にこの作品を楽しんでるだけだ・・・・・とは言えこの映画を見て湧き上がって来る感情は・・・変態仮面と偽変態仮面が股間をすり合わせて回転するシーンを大画面で見せられ、ばかばかしいと思えば思うほど心の底から喜んでしまう・・・・・・とにかくもう、見終わった後の気分はエクスタシーーーーー!!!
[映画館(邦画)] 9点(2013-05-31 16:22:58)(笑:1票) (良:1票)
7.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 
面白いかどうかで言えば面白くないんですよねぇやっぱり。大きなところから細かいところまで突っ込みどころ満載です。前半こそ二転三転するような展開で一応ストーリーはあるんですけど、それも何かもう見せ方がゴチャゴチャでふーんて感じになります。シカゴに行ってからはずーっと戦闘だけやって決着ついたらそのまま映画も終了。もっとこう、大団円で終わればいいのに。しかし。しかしですよ。好きか嫌いかで言ったら好きなんですよ。トランスフォームシーン何回見ても飽きないんです。出てくるロボットの質感とかデザインとか単純にかっこいいと思うんです。スポーツカーを意味もなくやたら並べて走らせるのもわくわくするんです。映像の凄さとしては前2作ほどの感動こそないものの、スローモーションが随所に入ってて変形の動きがよく見えたり、トランスフォーマー達の動作や戦闘が洗練されていて、"ロボットアクション"としてかなり完成されてるんじゃないでしょうか。個人的にすごくツボに入る映画なんですよね。
[映画館(字幕)] 9点(2011-07-29 09:25:19)(良:2票)
8.  アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 
独創的な世界観。やはりこれがすばらしいです。相変わらず色使いやデザインが独特でティム・バートンらしさがあります。不思議の国のアリスなんて、原作が有名だし映画もディズニーがアニメ化してるから完全に出来上がってるイメージがあるわけですが、独自の解釈を加えて再構築したことでそれらを飛び越えてます。そもそもティム・バートンの頭の中=ワンダー(アンダー)ランドなんでしょうね。その映像化の実現に欠かせないジョニー・デップやダニー・エルフマンといったいつもの面々も良い仕事してます。ジョニー・デップなんて完全にただのコスプレですが、キレっぷりがキャラクターの正当性を引き出してます。ストーリーはベタ中のベタで、ファンタジー映画としては0点なんですけど、この映画に関してはもうそこは関係なかったです。この世界観、好きです。
[映画館(字幕)] 9点(2010-04-25 14:18:51)(良:2票)
9.  バンブルビー 《ネタバレ》 
これこれ!こういうトランスフォーマームービーを見たかった! 本編シリーズのスピンオフで時系列は前日譚に位置づけられる本作ですが、つながりに矛盾がある部分もあります。しかしまぁそもそも本編がシリーズを重ねる毎に無茶苦茶な設定と強引な展開になっちゃってるんで、この作品はこの作品として無理に辻褄を合わせなくても良いでしょう。 冒頭に出てくるセイバートロン星では、G1アニメのキャラクターたちがあのデザインそのままでCG化されていることに興奮!地球に舞台が移った後は、ストーリー的に当たり前ではあるのですが、登場するトランスフォーマーが最小限で、バンブルビーVS1~2体のディセプティコンという単純な構図で分かりやすくて良いです。キャラクターが少ないからこそバトルシーンもじっくり描かれていて堪能できました。特にバンブルビーはこれでもかというくらいトランスフォームを見せてくれるので、そこはやはりトランスフォーマーの醍醐味だと思います。カマロのかっこいいバンブルビーも良いですが、ビートルのかわいいバンブルビーもいいですね。ちょっとペットっぽく描きすぎな気もしましたが、愛嬌があるロボットということで。 そんなバンブルビーと心を通わせるチャーリーの存在も大きいです。心を閉ざして気丈なふるまいをしていたチャーリーが、バンブルビーと出会って一緒に過ごす内に、徐々に心を開いて自分に素直になっていきます。チャーリーの心情自体はそんなに描かれないですが、周囲との接し方や表情によって、目に見える形で変わっていくのが分かります。その成長する姿があるからこそ、ラストにバンブルビーと別れる選択をするのも説得力があって、上手くまとまったなと思います。 ストーリーのシンプルさが見やすく、80年代テイストを楽しめる映画です。
[映画館(吹替)] 8点(2019-04-12 01:16:09)
10.  カーズ クロスロード 《ネタバレ》 
けっこう衝撃的な展開で良い意味で裏切られました。2作目で変な方向に行ってしまったカーズの世界観を、今作で1作目を踏襲したものに戻したのも良かったですが、1作目のドックとマックイーンの関係性を上手く伏線に見立ててマックイーンとクルーズの関係に反映したのが素晴らしかったです。車が擬人化されたアニメーションの世界なのに、映像はもちろんのこと心理描写もとにかくリアル。キャラクターたちが走る道路や背景はよく描きこまれていて美しく、レースシーンは(アニメならではのアクション的な描写はあるものの)1作目以上に本物のNASCARさながらで、スポンサー契約やらブランド買収やらも(妙に)リアルでした。若手の台頭で同期が引退し自身の引き際も意識し始めるマックイーンが、かつての強さを取り戻そうと足掻く過程、まだやれるんだともがく姿、見ていてとても感情移入しやすかったです。トレーナーのクルーズとのやり取りやトレーニングは、マックイーンがレースで勝つための伏線になるのかと思いきや、クルーズがレースを走るための伏線になっていてやられました。世代交代を肌で感じていたからこそ信頼できる若手にその道を譲る。レース中のまさかの選手交代で少々唐突ではありましたが、ライトニング・マックイーンらしい電撃的な引き際で良かったのではないでしょうか。カーズシリーズの集大成として上手くまとめ上げたな、という印象です。最後マックイーンはカラーリングまでドック・ハドソンカラーになりその尊敬度合いが伝わってきましたが、正直赤いマックイーンが好きだなぁ…。
[映画館(吹替)] 8点(2017-08-17 17:43:40)(良:2票)
11.  ファインディング・ドリー 《ネタバレ》 
かなり早いテンポで話が進み、気が付くとあっという間にドリーの故郷である水族館まで辿り着いてます。そこからが大冒険本番という感じで、前作は主に広大な海の中をとても美しく描いていましたが、今回は水族館という閉鎖的かつ人工的な混沌さをメインに描かれているように思いました。ドリーは下手したらただのウザい盛り上げ要員になりそうなキャラですが、作中での扱われ方や生い立ち等の設定がしっかり掘り下げられており、ちゃんと感情移入できるキャラクターに作り込まれています。忘れっぽいというのを決してお馬鹿さんとして描かず、その弊害を自身で把握して乗り越えようとする姿勢。それを家族や仲間がどう支援してあげるのか、周囲のサポートの大切さ。コミカルに描かれていますが、けっこう重いテーマを扱っているのではないでしょうか。ハンクは頼りがいのある面白いキャラですが、反面その便利すぎるスキルのお陰で人間だらけの水族館内や陸路の移動が難なくできてしまったり、最終的にトラックを運転してピンチを切り抜けるという何でもありなアクションが多かったのがリアリティある世界観に少々水を差していますが・・そこはエンターテイメント映画ということで。
[映画館(吹替)] 8点(2016-07-27 02:01:17)(良:1票)
12.  HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 《ネタバレ》 
最初から最後までツッコミ所満載というか、見る側に「アホか・・・」とツッコませることによってひたすらくだらないシーンの連続をコメディに変えるというまさに変態映画です。ストーリーは超王道的ヒーロー展開ですが、いかんせん主人公が変態。まともな神経で見てはいけません。これでもかというくらい某蜘蛛のヒーロー映画に寄せていく謎の対抗心。もはやオマージュやパロディではありません。アメコミヒーローと肩を並べに行こうとしてます。CGやアクションのレベルも迫力があり特撮技術もかなりのものです。とにかく馬鹿馬鹿しい映像が無駄に高いクオリティで繰り広げられます。中でも天狗の面を装着した鬼モードは心の底から馬鹿だなぁと思いました。前作同様、ここまでくだらないものを全力でつくったキャスト・スタッフの変態っぷりが素敵です。
[映画館(邦画)] 8点(2016-06-10 07:17:38)(良:2票)
13.  映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 《ネタバレ》 
自分が子供の頃に見に行ったドラえもん映画の中でもとても印象に残っているのが旧日本誕生でした。そのリメイク作品を自分の子供と一緒に見に行き、感慨深いものがありました。そんな私情もあってか、内容は非常に満足です。旧作とリメイク版での違いは当然ありますが、旧作の構成をほぼ踏襲しており、余計な改変もなく良かったです。・・・と私は思っているのですが、今作では旧作にはなかった親からの視点が描かれており、その追加シーンが人によっては余計と感じるかもしれません。個人的には前述の通り親の立場になって映画を見ていたので、そのような鑑賞環境を見越した上での製作陣の粋な計らいと肯定的に受け止めています。最後のペガ、グリ、ドラコたちとの別れのシーンは少々お涙頂戴の雰囲気が強すぎる印象は受けましたが、この感動場面の為にのび太が3匹のことを大事にしていた描写がしっかり入れられていた訳ですから、それも良い演出だったと思います。日本誕生は旧作はもちろんリメイク版も名作と言えそうです。
[映画館(邦画)] 8点(2016-04-17 12:15:04)
14.  映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 《ネタバレ》 
子供向けアニメを見ているとは思えないくらい話の見せ方が上手かったと思います。今作最大のナゾである怪盗DXの正体についての描写はミスリードを誘っていますし、ミュージアムという舞台ならではのひみつ道具の素材や歴史もストーリーに上手く絡んで来ます。ドラえもんの鈴が狙われた目的も、登場人物の含みのある行動も、ちゃんと明確な理由があって良いです。ジャイアン・スネ夫コンビは小さくなって戻れなくなっちゃったけど、小ささを活かした活躍を見せます。四次元ポケットが使えないピンチを演出したスッポンに意表を突かれ、忘れた頃に手を突っ込むとやっぱり噛み付かれて道具が使えないという徹底振りに笑わせてくれます。ドラえもんが鈴の代わりに付ける”黄色いモノ”も、場面場面でいちいち変わって完全に小ネタかと思いきや、その状況を逆手に取って最後は怪盗DXの蝶ネクタイ付けて変身(怪盗ドラックス)しガードロボと戦うという、スーパーヒーロー展開にテンションが上がってしまいました。そして何よりドラえもんが鈴に固執する理由とのび太との友情エピソードが感動します。巨大化する太陽とポポンというキャラの2つが出てきた時、あぁ、最後は「みんなを助けるためにポポンが犠牲に・・!」みたいな展開になるんだなぁと予測したんですが、まさかのび太から「そうだ!ポポンを使うんだ!」発言・・・何という無茶振り。いや、だってパイナップルとソースカツ丼食べてお腹いっぱいになって壊れてたじゃん・・・。しかもポポンも無事消化するという頑張りよう。いや、だからパイナップルとソースカツ丼食べてお腹いっぱいになって壊れてたじゃん・・・。そこはきっとクルトが修理した時こっそりアップグレードしてたんでしょう(もしくは夕食前にすでに何か大量に食べてたか)。そうに違いない。とまぁ大人気ないツッコミはともかく、家族揃って安心して笑いながら見られる映画です。
[映画館(邦画)] 8点(2013-03-12 01:01:19)(良:2票)
15.  friends もののけ島のナキ 《ネタバレ》 
話題先行と思われる声優陣、イマイチ興味をそそられないタイトルでかなり損していると思います。自分も正直見る気になれませんでしたが、この度観賞する機会があったので見てみると、すごい良い映画だなぁと思いました。主人公の声が香取慎吾じゃ駄目だろうと思ってましたが、そこまで違和感もなく問題なかったです。CGアニメのクオリティとしてもハリウッド大作に引けを取らないくらいキレイな映像と滑らかな動きで、邦画のCGアニメとしてはかなり頑張っているように思います。お話としては、童話が基になっていることもあってか劇的な展開というのはなく、各キャラの心理描写も弱くて深読みしないとそれぞれの行動理由があまり伝わって来ない部分もあるのですが、グンジョーの「止まれ」やナキと小竹の「男は泣くな」、各キノコのくだりが非常に良くできていて感心しました。もう少しヒットしても良かった映画のような気がします。
[DVD(邦画)] 8点(2012-11-13 13:20:25)
16.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
緩急のバランスがとても良いです。シリアスな場面とギャグシーンが(あくまでアメリカンジョークですが)適度に織り混ぜられて最後まで楽しめました。一作目のようなハラハラする展開があり、二作目のような派手なアクションあり、三作目からリンクする物語ありと、シリーズ四作目にして集大成の如くまとまってました。ドバイでのミッションは文字通り手に汗握りましたし、インドでのパーティー潜入と駐車場の対決も目が離せません。ラストもハッピーエンドと言える終わり方でホッとしました。出てこないのかと思ったいつもの仲間の黒人さんも最後に出てきて何となくホッとしました。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-13 13:01:27)
17.  映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 《ネタバレ》 
秘密道具の見せ方の上手い映画でした。前半ではストーリーを進める上で必要な位置付けとして道具の説明をしつつ、後半ではそれらの秘密道具を応用して敵と闘ったり物語のポイントになったりと活躍します。特にタイムベルトというその場でのみタイムスリップ可能という設定が良く活かされています。氷漬けのパオパオやドラえもんを発見した時、見てる側としては当然ドラえもんたちが10万年前に行って何かあって凍ってしまったんだと予想するわけですが、実はドラえもんは偽物だったり、モフスケが実はユカタンだったりと一捻りあって良い意味で裏切られました。最初にタイムベルトを使った時、電池が無くなりそうというのはもちろん、スネ夫が飛ばされそうになったことが、クライマックスでドラえもんとユカタンがはぐれてしまった上にタイムベルトが電池切れで使えない、という大ピンチに陥る伏線になっていますね。ストーリーも舞台である南極の映像も良かったですが、気になったのがジャイアンとスネ夫。登場人物がレギュラー陣とカーラ、博士くらいしかいなかったので、偽ドラえもんが出た時執拗に本物側をジャイアンとスネ夫は疑ったり、ブリザーガ復活で一方的にカーラを責め立てたりするのもジャイアンとスネ夫で、本来ならモブキャラクターとかに担わせればいいような嫌な奴ポジションを彼らに任せるしかなかったのが少々残念でした。
[映画館(邦画)] 7点(2017-04-02 15:47:46)(良:1票)
18.  るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 
前編(京都大火編)の最後のほうから原作とは異なる展開になった為、その続きである後編の本作は、原作とは全く違った話になっています。なので、登場人物たちが起こす言動に対する背景が描ききれておらず、ストーリー展開に疑問を持つ箇所が多かったです。(カットになったシーンも多そうですが。)ボリュームのある原作エピソードをけっこう無理矢理まとめて収めたといった印象です。そんな中、素晴らしかったのは藤原竜也の志々雄真実です。もちろん前編で既にメインキャラとして登場しているので、志々雄というキャラクターを見事に体現しているのは分かっていましたが、剣心たちと4対1になっても全然負けない圧倒的な強さに、あれだけの説得力を持たせることができる芝居がすごかったです。ここが成立しないと前編から引っ張ってきた最終局面が盛り上がらないですからね。特に、最期の燃え盛りながら狂気を帯びた笑いや断末魔の叫びを上げるところは、見ていて本当にゾッとしました。志々雄とのラストバトル時の満身創痍の剣心も、佐藤健の鬼気迫る演技がとても見応えがありました。アクションは間違いなくシリーズ中最高です。ハイライトとなる場面が1つ2つではなく、戦いが始まったらずっとアクションとしての見せ場が続いていく感じです。スローモーションの多用やアップ・カットのつなぎ合わせで誤魔化すようなこともしておらず、むしろ俯瞰の視点から戦っている姿がよく見えるシーンが多かったです。超人的な動きや技を繰り出す場面もありますが、自然な流れでそういう動きが組み込まれていて、必殺技を叫ぶようなこともなく、漫画っぽくならないあくまでも生身の人間が行っているバトルシーンになっています。長い時間の鑑賞にも耐え得るクオリティのアクションでした。
[映画館(邦画)] 7点(2014-09-25 17:03:01)(良:1票)
19.  るろうに剣心 京都大火編 《ネタバレ》 
アクションシーンすごいですね。よくここまでの映像に仕上げたなと思います。この映画に携わった人たちの並々ならぬ熱意をスクリーンから感じた気がします。前作は色々と原作とは異なる設定や展開がありましたが、今作はかなり原作に忠実に作られています。とは言えストーリーは映画用に削られたり変更されている箇所があるので、各キャラクターの行動が説得力に欠ける部分はあります。それでもそこまでの違和感はあまりなく、漫画の実写化としての完成度は高くなっているのではないでしょうか。キャスティングもそれぞれのキャラクターと役者さんがかなりハマってて、見た目だけ似せてるのではなくちゃんと中身も伴っていることが感じられました。ただ、原作上本来なら前作で出ているべきだったのに登場せず、今作無理矢理出した感が否めない蒼紫というキャラクターの言動がおかしなことになっていましたが・・。2部作の前編ということなので、もちろん良いところで終わって「つづく」になるわけですが、あまりにも消化不良のまま終わってしまいました。京都大火もやりっ放しだし、船出直後に剣心とひと悶着あった志々雄もなんか「はい終わり」という淡白な去り方だし、もう少し"その後"の描写をしてある程度話にひと区切り付けた上で後編につなげて欲しかったです。
[映画館(邦画)] 7点(2014-08-04 12:00:35)(良:1票)
20.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
まず、前作「モンスターズ・インク」がとても完成度の高い作品だったということが前提としてあると思います。前作が一つの作品として完璧と言っていいくらいにまとまっていたので、もし正当な続編を作っていたらきっと駄作になっていたことでしょう。それくらい前作を超えることは困難だと思います。でも、あのモンスターたちの世界をもう一度見てみたい。クオリティを下げずにもう一作作るとしたら、前日譚を描くことは正解だったと思います。今作ではマイクを中心に描かれますが、前作に出てた面々も登場していて楽しめます。ランドールは最初自信がなくていい奴を演じてて、強い奴らとつるみ出して高慢になっていったり(あと、メガネ取ってあの目付きになったり)。ロズも昔からあの雰囲気で、この映画のラストの方で実はすでにあの二人に目を付けていたり。前作で追放されてたイエティも自分で追放の条件言ってたり。「モンスターズ・インク」とのつながりを感じることができます。さて、肝心のマイクはというと、劣等感をモチベーションに変えて誰よりも努力していきます。そのマイクに周りのモンスターたちがどんどん巻き込まれていってドタバタが起きる、という展開はありきたりな感じではありますが、"恐がらせ大会"の最終戦での逆転劇がサリーの不正だったり、人間の子供たちが全然恐がらなかったり、マイクの恐がらせ屋になりたいという頑張りは結局報われません。それでも、最初自信過剰で他人を見下す嫌な奴だったサリー(ランドールと逆)を改心させ、親友・名コンビとなってその後モンスターズインクで活躍していることを考えれば、マイクの努力は十二分な成果を出していると言えます。夢はそうそう叶うものではないけれど、その過程で努力したことは決して無駄にはならない。MUを退学になってしまう二人ですが、ユニバーシティで様々なことを学べたと思います。学生生活、就職、夢・・・何だか他人事とは思えないです(笑)
[映画館(吹替)] 7点(2013-07-08 17:34:19)(良:3票)
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