1. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 数あるブラピ出演作の中でも、もっとも美しいブラピが出演している話題作(だと信じている。笑)。悪魔と人間との叶わぬ恋という設定が非常に奇抜で面白い。悪魔といえば狡賢くて汚らわしいイメージなのに、人間なんかよりずっとイノセントなブラピが斬新で魅力的。最初はどうということもなかったクレア・フォーラニだが、いつしか緑色の目がとても美しく魅力的に見えてきた。受け入れがたい「死」を、苦悩しながらも受け入れていくアンソニー・ホプキンスが渋くてよい。最後の別れのシーンは切なくて、夜の景色がひたすら美しく、悲しい。そして人間のブラピがヒョッコリ戻ってくるシーンには感動がとまらない。これから始まる2人のストーリーが楽しみだ、というところでカーテンコール。長尺で途中ややダレるところも否めないが、この憎い仕上がりに満点を差し上げよう。 [DVD(字幕)] 10点(2008-10-29 18:19:51) |
2. アンダーグラウンド(1995)
事実は複雑で、時間は長く、ハイテンションとブラックユーモアに辟易する人もいるかもしれない。それでも、この作品はぼくにとって大好きな映画の一つだ。ストーリーも音楽も多くの人が指摘される通り素晴らしいが、中でも気に入っているのが登場人物だ。すべての登場人物をつなぐのは、時空を超えるアンダーグラウンド。彼らの喜怒哀楽をあらわにして、ぶつかったり抱き合ったりするところが、とても人間らしい。ここに描かれている人間模様は、善とか悪という言葉で割り切るのに相応しくない。愛があり、赦しがあるからだ。まだ観ていない方には、ぜひ第二次大戦あたりからのユーゴの歴史を簡単に振り返ってから、観てもらいたい。背景となる事実を知っていれば、必ずこの作品の素晴らしさが伝わるだろう。クストリッツァ監督にジベリ(乾杯)! [ビデオ(字幕)] 10点(2008-01-12 20:29:48) |
3. 300 <スリーハンドレッド>
スパルタ兵の強さに痺れる。アドレナリンがかなり出る。最後の取り囲まれるシーンはとりわけヤバい。アチい。王様カッコ良い。これでジェラルド・バトラーにハマった。ぜひ劇場で見て欲しい一本。 [映画館(字幕)] 9点(2008-11-06 15:30:58) |
4. フォレスト・ガンプ/一期一会
最初と最後の白い羽が印象的。不器用でも正直に生きることって素晴らしい。フォレストのような清い心を自分も持ちたい。笑いあり涙ありの感動モノ。「一期一会」ってサブタイトルが良い。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-06 15:10:53) |
5. アラビアのロレンス
前半の輝いているロレンスと、後半の弱さをあらわにしたロレンスの対比が面白い。一人の人間がこうも変化するとは、いかにも人間らしい。そういう意味で、単なるヒーローものなんかとは全然違う深みがある。かなり時間が長いけれど、この話を2時間ちょいでまとめるとしたら中途半端なものにしかならないだろう。単なる歴史ものだとは思って欲しくない、オススメの一本。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-04 17:10:30)(良:1票) |
6. 恋におちたシェイクスピア
設定が面白い。シェイクスピア本人が実はロミオだったとは。そしてグウィネスが可愛らしい。ヒゲをつけて男装しているシーンなんかたまらない。「叶わぬ恋」モノって、やっぱり切なくて大好きだ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-04 16:56:32) |
7. 大脱走
脱走を計画したみんなが一丸となる様がワクワクする。一匹狼のマックイーンがカッコ良すぎる。お互いに仲間の安否を気遣いつつ、命をなげうってでも自由を求める姿に感動。 [DVD(字幕)] 9点(2008-10-29 18:08:23) |
8. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 恐怖モノを普段観ないので耐性がついていないのかもしれないが、とても怖かった。全体から醸し出される雰囲気がたまらなくスリリング。何がいつ起きてもおかしくない緊張感。お化けや幽霊よりも、本当に怖いのは人間だ、みたいなことを思った。実際、半分は幽霊みたいなものなんだけど。「自分は大丈夫」と言っていたジャックが徐々に変貌していく様は、非常にリアルで恐ろしい。ジャック・ニコルソンはすごい演技派だ。ロイドの酒を飲んだときの表情がいっちゃっている。こういう表情が豊かな俳優って、意外と少ない気がする。ハロランにはもう少し活躍してほしかった。雪上車を提供したらオシマイとは残念。抵抗する間もなく心臓を斧で一撃ってのは・・・(涙)。ダニーの「RED RUM」とハロランの「Hello Anybody here?」が妙に耳に残っている。ダニーが可愛らしいセーターを代わる代わる着ていてそこに注目するのも面白かった。キューブリック作品は久しぶりに観たけど、やはり独創性があって素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-02 10:53:22) |
9. タワーリング・インフェルノ
数年前に問題になっていた耐震偽装の事件を思い出した。芥川の「蜘蛛の糸」も連想された。人間の真価はこういうパニック状態のときにこそ表れる。こんなとき、自分はニューマンやマックイーンみたいに動けるだろうか。二人の真剣な姿がカッコよい。油や汗や埃にまみれてる姿がオトコ臭い。エンドロールに二人の名前が横並びになっていたのには、作為を感じずにはいられない。いちおうニューマンが先輩なんだっけ。OJシンプソンも出ている豪華なキャスト(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-27 22:30:30) |
10. すべてをあなたに
まさに青春。音楽が良い。小さなバンドが徐々に売れていくのを、自分もいつしか応援していた。歯車が狂い始めてからはどんな結末になるのか気になったが、見終わった後は爽やかスッキリとした気分。リブ・タイラーがかわいい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-06 15:03:59) |
11. 西部戦線異状なし(1930)
命の大切さ、平和のすばらしさ、戦争の無残さを改めて実感。無邪気な少年たちを扇動する学校の先生、権威主義的な郵便屋、自分は絶対に死なないといきまく若者、あっけなく死んでしまう古参兵。どれも非常に人間らしい。悲しいほどに人間らしい。自分も戦争を知らない世代だけど、そういう時代であるからこそ、若い人に見てもらいたい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-06 14:55:49) |
12. ベン・ハー(1959)
仇敵の死後もなお憎悪の念に囚われ続けるベン・ハー。その姿を見ているのは辛かった。「主よ、彼らを救いたまえ」の言葉に救われるところは、深く考えさせられる。最後の奇跡には感動したが、若干安っぽい感じのするところが残念。チャールトン・ヘストンは良い男だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-04 16:46:58) |
13. ゴースト/ニューヨークの幻
デミ・ムーアが可憐で良い。素直に感動できるストーリー。最後のシーンには涙。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:52:59) |
14. スティング
最後のどんでん返しに度肝を抜かれた。やられた!という感じ。実に爽快である。今はしわくちゃのロバート・レッドフォードだけど、昔はブラピにソックリの端正な顔でカッコ良い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:37:57) |
15. パピヨン(1973)
執拗なまでに自由を求めるマックイーンの狂気じみた姿が心を打つ。「大脱走」しかり、彼はこういうキャラ設定がとても似合う。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:10:41) |
16. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
ヴァンパイアなりの独特の世界観が面白い。1800年代の欧米の雰囲気は結構好きだ。たまたま素材はヴァンパイアだったが、罪悪感が麻痺して堕落する者と、麻痺せずに苦悩し続ける者がいるのは、人間にも共通するテーマで共感できる。要らぬ心配だが、自分が不老不死を手に入れても、正気を保っていられますように(笑)。壮々たるキャストも見ものだった。トム・クルーズはクールなキャラがよく立っていた。ブラピが日光に当たると死んでしまうという設定は、「リック」を彷彿させる。でも、ヴァンパイアのブラピはイマイチかっこ良くない。キルスティン・ダンストは幼い頃のほうが演技力があったんじゃないかと感じた。最後のオチは明るくて悪くないけど、ちょっと裏切られた感じ・・・。21世紀に入った今もなお、彼らは細々とどこかで暮らしているのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-02 17:45:26) |
17. 夕陽のガンマン
二人のガンマンが少しずつ心を通じ合わせていく様が良い。続編が気になる。モリコーネの音楽はやはりすばらしい。 [地上波(字幕)] 7点(2008-10-29 18:14:53) |
18. 荒野の七人
安い報酬で命を賭す7人の動機がイマイチ伝わってこない。でも、それぞれの個性がよく描かれていてどのキャラクターにも共感が持てる。お目当てのマックイーンは、あまりパッとしなかった。言葉数が少ないながら、コバーンがとても良い。ルパン3世の次元の元ネタになったというのにも納得。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-29 18:03:43)(良:1票) |
19. 許されざる者(1992)
ヨボヨボでブタの糞にまみれてるクリント・イーストウッドが面白い。人を殺すことへのためらいがよく描かれていて共感できる。仲間を殺されてブチ切れたイーストウッドはカッコ良い。乾物屋になってそれなりに成功したとかいうエピローグが興ざめ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-29 17:55:20)(良:1票) |
20. アウトロー(1976)
ツバを吐くのは汚いけど、クリント・イーストウッドがやるとカッコ良い。でも、もうちょっとスマートな吐き方はないのかしら。ソンドラ・ロックがすごく可憐。南北戦争については、どちらかといえば南部の肩をもつような描き方が新鮮。 [地上波(字幕)] 7点(2008-10-29 17:38:38) |