1. ガールズ・ステップ
非常にベタな青春映画ですが、実にツボが押さえられておりとても面白いです。ダンスシーンの良さと出演者の巧さが光る。特に小芝風花と小野花梨。逸材。 [映画館(邦画)] 8点(2015-12-24 03:10:36) |
2. セッション
《ネタバレ》 ラスト10分で、映画史が塗り替えられてゆくのを目撃した。怒り、絶望、嫉妬、歓喜・・・ありとあらゆる感情が束になって自分に襲いかかってくるあの衝撃は、感動などという生易しい表現では到底不可能である。神業のようなシナリオに神業のような演出・演技が完璧に融合した、まさに10年に1本というべき超傑作。 [映画館(字幕)] 10点(2015-04-28 22:37:42) |
3. アバウト・タイム 愛おしい時間について
《ネタバレ》 自分の生き方を変えさせてくれるような、圧倒的傑作です。タイムスリップものは、その奇抜な設定を存分に使い切るか、サスペンス方向に転がっていくか、どちらかの展開になるケースが多い。でも本作はそれらとは一線を画す、希望に満ちた素晴らしい落としどころを用意しています。悪人がいない登場人物、みんなそれぞれに短所と長所がある、そんな世界観が最高です。映画館を出たときに、きっと見える景色が少し変わっている。とても素敵な作品。 [映画館(字幕)] 9点(2014-10-24 16:01:32)(良:3票) |
4. 名探偵コナン 異次元の狙撃手
去年のイージス艦に続き、またも容疑者と陰謀が交錯しまくる小難しいストーリー。コナンの映画は高層ビルから脱出できたら勝ちとか、そういうシンプルな創りがよかったのになぁ... [映画館(邦画)] 5点(2014-10-24 15:57:05) |
5. ザ・マスター
この作品はどこに向かいたいのか、何が言いたいのか。フレディには何があって、どう変わったのか。ランカスターは、教団はどこへ向かいたいのか。与えられる情報があまりに少なすぎる割りに、モチーフだけが次々と投入され消化不良を起こす。自分には理解しようという気力の湧くことのない作品でした。マグノリア、ゼア・ウィル・ビー・ブラッドという傑作を経て、この監督はますます自分のやりたい放題作品を作るようになっている気がする。でも、そこに観客は存在しているのだろうか? 良く言えば「多様な解釈のできるとんでもない映画」。悪く言えば「監督のエゴ丸出しの自主映画レベルの映画」。主人公がどんな熱演を振るおうが、私に届くものはありませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2013-04-12 00:32:05) |
6. マグノリア
10人の主人公が喜び、悩み、落ち込む。その模様がカメラワーク、名優たちの熱演を加えて、どんなスペクタクル映画にも負けないとんでもないうねりを作り出してゆく。更に降り注ぐ●●●。こんな映画観たこと無い。 [DVD(字幕)] 9点(2013-04-12 00:29:42) |
7. アルゴ
「パールハーバー」「アルマゲドン」のダメな部分を一つ一つ改善し、良いところだけを抽出させた努力の映画。 [映画館(邦画)] 7点(2013-03-21 18:51:24)(良:1票) |
8. 横道世之介
「レ・ミゼラブル」「ゼロ・ダーク・サーティ」「ジャンゴ」と長尺映画が多数公開されている昨今だが、この作品が圧倒的に面白かった。“なんかいいヤツ”という、大変表現に苦労するであろう主人公の人物像を見事に描き切ったのは、監督の力をおいて他にない。これだけの長時間の物語でありながら、まだ見ていたいと思わせる凄さ。吉高も現時点で最高のはまり役だったのでは? ヨノスケサーン [映画館(字幕)] 8点(2013-03-21 18:49:28)(良:1票) |
9. ゼロ・ダーク・サーティ
いつ面白くなるのだろうと思っていたら、そのまま終わってしまったという印象。 「アルゴ」や「ミュンヘン」が、あくまでも主人公の視点を中心に物語を展開していたため、感情移入して観やすかったのに対し、今回はその部分に非常に戸惑った。主人公に明確に追う理由ができたのは、開始1時間以上経ってから。しかもジェシカ・チャスティンは性格悪そうでいまいち。事象を追うままに過ぎてゆく158分。ただ歴史を勉強しているような感覚でした。 [映画館(字幕)] 5点(2013-03-21 18:44:46)(良:1票) |
10. トロール・ハンター
北欧の超広大雪原ロケ×怪物×POVという、唯一無二の雰囲気が醸し出された怪作。とはいえ、モンスターものとしてのツボは抑えてるし、マイケルムーア好きの主人公チームは可愛いし、一見の価値アリ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-14 01:32:12) |
11. ジャンゴ 繋がれざる者
メイン4人が夕食の晩餐で渡り合う30分間はものすごい迫力だったが、それだけの映画という気がしないでもない。要するに、監督のこれまでの作品のエッセンスをチョイスして、舞台を西部劇に置き換えただけなのね。なんでこれがアカデミー脚本賞なの~~ [映画館(字幕)] 6点(2013-03-14 01:31:20) |
12. テッド
《ネタバレ》 王道を押さえたストーリーと、スーパーでの下ネタが見所。でもラストカットのテイラーロートナーが一番面白かった。パロディはちょっと長すぎたわね・・・ [映画館(字幕)] 6点(2013-03-14 01:29:16) |
13. キャビン
ホラー映画に革命が起きてしまった。だって、これを観た後で何を作れっていうの? B級クソホラーが60分続いたのち、待ち受けるのはラスト30分の未曾有の興奮。でも、こんな映画あっていいの? [映画館(字幕)] 9点(2013-03-14 00:57:25)(良:1票) |
14. マーズ・アタック!
悪い意味でのバカバカしさ以外、何も感じられない作品... ティム・バートンは嫌いではないがこれはどうしてもダメ。グレンクローズの死に方だけは笑った [DVD(字幕)] 1点(2013-03-03 00:03:39) |
15. ゆりかごを揺らす手
魅力的な登場人物にレベッカ・デモーネの冷酷無比な美女振り。伏線の利いたキレのある物語展開に引き込まれます。まさにサスペンスファン垂涎のスリラーといった感じ。ドメスティック・サスペンスでこのレベルに達した作品は、以降「隣人は静かに笑う」「エスター」くらいしか見当たりません。 [DVD(字幕)] 9点(2013-03-03 00:00:54) |
16. 悪の教典
《ネタバレ》 前半は、三池監督独特のホラー演出が冴えわたり、緊張感が持続する好編。主人公の周りで次々人が消えてゆく恐怖が堪能できる。改めて伝説の「オーディション」の監督だったということが思い起こされた。しかし後半、殺戮展開になってからは、ただでさえシンプルな原作をさらに簡略化したことで、完全に13日の金曜日と同等のホラーになってしまった。誰一人として殺人鬼に歯が立たないのでは、さすがに盛り上がらない。全く目に光を宿していない伊藤英明の怪演は語り継がれるだろうが、傑作になる可能性を自ら放棄してしまった感が残る。 [試写会(邦画)] 6点(2012-11-02 11:47:23)(良:1票) |
17. ドライヴ(2011)
演出が主人公以上にキレキレ。もうおぞましいほどに恰好よい。だからこそ、倒すべき敵がどうにも強く見えないのが残念すぎる!!本当に惜しい作品。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 15:01:17) |
18. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 やたらスケールのデカい舞台設定とカメラワークでありながら、物語は結局売店のおじさんが偉い人でした、という所に完結してしまい、どうもちぐはぐな作品。実のところ、大した事件も起きないしなぁ、と言いつつも初期の映画を皆で一生懸命作る姿には、映画好きとしては涙を誘われます。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-17 14:59:35) |
19. 夢売るふたり
《ネタバレ》 相変わらず見せ方がうますぎる。カメラは登場人物の感情に呼応するように動き、止まり、冷たく眺める。俳優陣の繊細な演技がそれに応える。一言では説明しえない、各々の複雑な心情がよく伝わってきます。結末に関しては、ただ成り行きそのままに完結してしまったような印象で、「ゆれる」「ディア・ドクター」に比べると物足りない。 [映画館(邦画)] 7点(2012-10-17 14:55:56) |
20. ミッドナイト・イン・パリ
上質なユーモアとは何ぞやを思い知らされた。 [映画館(字幕)] 7点(2012-10-17 14:33:03)(良:1票) |