1. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 2回鑑賞。場面設定やアニメ画の繊細さ、主人公の声、随所に入るボケと突っ込み、そして戦争の描き方、これらのバランスが絶妙です。最後の家族が一人増える流れがちょっと強引かなとも思いましたが、当時あった話なんでしょう。何度も見たくなる映画です。 [映画館(邦画)] 10点(2017-04-24 23:26:39) |
2. 光(河瀬直美監督作品)
《ネタバレ》 冒頭の鑑賞している人に語りかける導入に、思わず目をつぶって見る映画なのかと思ってしまいました。最後の試写会場面も目をつぶろうかと思ったほどだけど、そこは試写会に来ていた人を写したりしてスクリーン映像はあまり出ないので大丈夫。種明かしもあるから、ここはスクリーンを見た方が分かるでしょう。映画という素材で画面を見せない(見れない)ことにチャレンジした監督は凄い。結末は予想できるけど本当に「光」ですね。 [映画館(邦画)] 9点(2017-11-08 00:21:01)(良:1票) |
3. 美しい星
《ネタバレ》 コメディのようでシリアスでもあり、社会問題を扱いつつ家族愛もあるような、不思議な映画でした。ストーリーも展開が読めず、これも見ていて不安感を抱かせます。でも見終わると不思議な充実感と期待感みたいなのが残りました。役者の振り切り振りも良かったです。 [映画館(邦画)] 9点(2017-06-18 22:11:31) |
4. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 ゴジラとは、日本に対する危機や警鐘であり、ゴジラ映画とは、その危機に対して日本人が組織としてどのように対処するかである。だからゴジラは倒すのではなく諫めるのであり、ゴジラ映画は、日本の国家がゴジラに対峙するのが本筋である。その上で映画というエンターティメントに振って、進化するゴジラ、自衛隊などの総力戦、鉄道爆弾というやりたいことを全部つぎ込んだ映画は、見ていて快感でした。 =3回目を見ての追記= 3回見て三回とも涙ものだったのは、ゴジラが最初に下に向かって吠えるシーンと、鉄道爆弾でした。 [映画館(邦画)] 9点(2017-04-24 23:13:44) |
5. 映画 聲の形
《ネタバレ》 原作未読。以前、何十年ぶりかの同窓会に出席したことがあるけど、同級生と会った瞬間に当時の関係に戻ってしまい、自分や相手が卒業後にいくら変わっていたとしても、当時の関係が心から無くなることはないなあと自覚した次第。(いじめがあったわけではないが)学生時代にもっと仲良くしておくんだったと思っても、時間は戻らないんだなと。 で、この映画は、自分の内面の拘りが、いくら消そうとしても消えないことを、主人公はもちろん周りの人も持っているわけであり、非常にイタい映画である。西宮が何故主人公に好意をもったのかがよく分からなかったけど、相手との嫌な思い出が何時までも残る中で、西宮が主人公に好意を持ち続けることも、また真実なんだろうか。(2回鑑賞) [映画館(邦画)] 9点(2017-03-19 19:54:07) |
6. ぼくは明日、昨日のきみとデートする
《ネタバレ》 原作未読。途中でヒロインに秘密が・・・というありがちな話だろうと最初軽く見ていたら、「こりゃ最初からしっかり見ないと駄目じゃん!」と2回見ましたよ。設定にはあまり疑問を持たずに、「あなたにとって最初のことが私には最後なの」というところにぎゅっときました。エンディングの曲も良いです。 [映画館(邦画)] 9点(2017-03-19 19:23:24) |
7. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 映画に説明はいらない!!映画とは映像で見せるのだ。シンプルなストーリーは最初は良くわからないまま追いかけごっこが始まり、次第に明らかになってくる心地よさ。ギター野郎&太鼓野郎、死亡フラグが立った野郎、みんなアニメ的だけど実写でここまで見せるのは相当なものです。口で燃料をインテークに吹き込み合戦やるのが特に良かったですわ。 [映画館(字幕)] 9点(2015-07-22 23:57:18) |
8. セッション
《ネタバレ》 鬼先生と努力生徒の2人で進んでいくわかりやすい展開。くるぞくるぞと思うと本当にぶたれたり血が出たり事故にあったりするけど、全てが激しくてこちらもぐったり。最後は「そうきたか~」でした。ラストの演奏は「合わせが一回もなしでぶっつけ本番?そこにのこのこ行くか?他の奏者もドラムが突然変わって疑問だろうし降ろされたドラマーはどうなった?」と見終わってから思いましたが、、野暮というものか。 [映画館(字幕)] 9点(2015-06-16 21:06:40) |
9. 永遠の0
《ネタバレ》 原作既読。原作読んでウルウルだったので、映画でも終始ウルウルしていました。ストーリーは、ダイジェスト感や「あれっと」と思うところ(井崎さん回想)もあったのですが、映画ならではの「空母が煙を出しながら海上を進む」「零戦による戦闘」などの特撮は凄い!と思いました。但し原作ではあまり気にならなかった“なぜ戦闘を避けたのか”“なぜ特攻を志願したのか”が気になりましたね。この手の映画は、どんな風に作っても賛否になるとは思いますが、日本が過去に行った戦争というのを、より詳しく知るべき出発点として見ても良いと思います。最後の鑑賞者への迫り方も自分には堪えました。 [映画館(邦画)] 9点(2014-03-11 01:27:40) |
10. キャプテン・フィリップス
《ネタバレ》 実は、某海賊シリーズの類似かしら?程度に考えていたのですが(ご免なさい)、、とんでもない代物で、最初から最後までまったく気を抜かせない展開でした。船長や米海軍のみならず海賊もガチの突っ張りで、見終わっても心に重く残りました。救命艇内に移ってからは少し冗長気味になりますが、船長の顔アップだけのカットは何を思っているのか分からなくてこちらが不安になりました。救出後の医者とのやりとりもリアルでしたね。米海軍がちょっと格好良すぎですが、やはり武力というのは必要なのかと思うと複雑な思いです。 [映画館(字幕)] 9点(2014-01-29 01:32:28) |
11. 2001年宇宙の旅
リバイバル上映でやっと映画館で鑑賞できました。映像はデジタル処理済みのためか、今見てもこれ以上ないクオリティの高さでした。流れるクラシックや逆に息づかいしかない演出も見事です。巷でよく聞く「ツァラトゥストラ~」も、元祖で体験すると鳥肌ものですね。ストーリーは、自分は大体頭に入っているから展開について行けましたが、初見の連れは「よくわからない~~??」でした。 [映画館(字幕)] 9点(2013-07-21 23:51:35) |
12. 横道世之介
《ネタバレ》 最初は普通の青春映画→回想録で「あ~なるほどね~」→祥子登場してから展開にやきもき→あの事実以降は画面がセピア色に。。→写真撮った現場を一気に見せて「これからどうなる?」と思ったら……もうおしまいかー。長い上映時間にも関わらず、時代設定や回想シーンや登場人物の台詞や仕草の滑らかさで、飽きることはありませんでした。この映画は自分の記憶に確かに残ったぞーー。 [映画館(邦画)] 9点(2013-07-21 23:30:11) |
13. アルゴ
《ネタバレ》 ずっと緊張しっぱなしでした。およそわかっている展開なのにこんなに緊張するのは、見せ方が上手いからなんでしょうね。空港で相手の言葉に字幕を出さず、何喋っているのか分からないところは、「結局通過できるんだろう~」と思いつつも、不安感ピークでした。事実を公表しない結末、エンドロールの見せ方、などもぐっときました。歴史的事実を振り返る面でも勉強になり、良い映画を見ました。 [映画館(字幕)] 9点(2012-12-11 22:52:08)(良:1票) |
14. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 原作未読。評価が高いので「桐島は出てこない」という部分だけ仕入れて鑑賞。冒頭から生々しい高校生活が展開されて非常にイタかった。花形運動部vsマイナー文化部で語られるけど、自分の高校生活はマイナー運動部で、しかもレギュラー落ちレベルだったので、バレー部の代役リベロ君が辛かった。でも自分も(概念として)帰宅部や文化部よりはえばっていたかも。実際は文化部や帰宅部の人とも遊んでいたし、楽しくやっていたと思うんですがね。そして好きだった人は花形運動部の人と付き合っていたし(涙)……。高校時代に少しでも葛藤があったならお薦めできる映画です。 [映画館(邦画)] 9点(2012-09-30 15:49:34) |
15. LOGAN ローガン
《ネタバレ》 大人のミュータントがほぼ3人しか出てこないし、先行き暗い展開に見ていてまんじりとしない気持ちでした。チャールズファンとしては、もう少し死に際を目立たせたかったですね。パトリックスチュワートもヒュージャックマンも元気な姿を見ないと、このまま役者人生終わっちゃうんじゃないかと思いましたw。 [映画館(字幕)] 8点(2017-11-08 00:18:15) |
16. 新感染 ファイナル・エクスプレス
《ネタバレ》 高評価につられて鑑賞したけど、これは良かった!狭い車内での緊張感あり、乗ったり降りたり、別れたり集まったり、ちょっと心情溜めたりと、次々と見せ場を作ってます。あり得ない~と言いたくなるところもあるけど、ぎりぎりかわしている感じ。段々人数が減っていっていくのはお約束だけど、かなりバッサリです。怖さや流血は少ないから普通の人にもお勧めできます。 [映画館(吹替)] 8点(2017-11-08 00:01:09) |
17. 散歩する侵略者
《ネタバレ》 設定はありきたりだけど、段々分かっていく感じはなかなか良かった。ただ、地上に降りた侵略者(偵察者?)が3人なのに病院がパニックになるほど喪失者がでているのが疑問。散歩している画面が少ないんですよ。長谷川博己に乗り移ったあとの爆撃戦も雑。厚労省の人が別の正義の宇宙人かなと思ったけど尻すぼみでした。ちょい役でいろんな人が出ていたのに+1点。 [映画館(邦画)] 8点(2017-11-07 23:48:44) |
18. サバイバルファミリー(2017)
《ネタバレ》 電池も含めた全ての電気が一切使えなくなったらという設定で、どんな展開になるかと疑問に思いつつ見たけど、真面目な話でした。電気がなくても普通に出勤しようとする人々や、意外と暴動になりにくい日本人気質?とかありですね。鹿児島まで本当に自転車で行けるのか?という疑問はあるものの、山口であれが出てきたときはやられた!と思いましたよ。高速道路ロケもよくできたなと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2017-06-18 23:42:01) |
19. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 ミュージカルは普段ほとんど見ないので、ミュージカルシーンは普通に楽しめました。最後のもしも・・・に自分は感動しましたよ。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-18 23:36:12) |
20. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 1回目鑑賞は話の飛び方について行けず、後半バタバタの勢いもよく分からずに終わったので、2回目をじっくり鑑賞。ストーリーの展開やテンポ感、映像等よくできていますね。お互いが分かるまで時間軸を微妙にずらして分かりにくくしています。中盤以降の盛り上がりも良かったけど、挿入曲が少し多い(長い)かな。山の頂上で2人が出会って突然別れた時は3年後の戻ったと思ったけど背景に彗星があったような。。それ以外は素直に楽しめました。 [映画館(邦画)] 8点(2017-03-19 19:47:49) |