1. ゆきてかへらぬ
自分の素養の無さで、詩とか幼いころから全く理解できない人間には不向きな映画でした。 一つ一つの台詞が言葉としては理解できるんだけど、その本当の意味、そしてそれによっておこる行動が全くついていけないわけで。 考えたら自分の生涯見た中でもっともつまらない映画としているツゴイネルワイゼンの脚本家による作品を自分が理解できるわけがないわけで、そこら辺の認識が甘かったな。 ただ、映像としては3人の主要登場人物(広瀬すずはもちろんですが、男優二人も)を含めて、街並みなどとても綺麗な映画でした。それだけは、お勧めできます。 あと、ベッドシーンはもうちょい踏み込んで欲しかったなあ。別に広瀬すずの肌をもうちょい見たいというわけでもないんだがw(←大噓つき野郎w)、あれではドタンバタンのプロレスごっこにしか見えない。沢尻エリカだったらとか、二階堂だったらとかちょっと夢想してしまいました。 とても辛い映画鑑賞だったという記憶が強いわけですが、体調万全、睡眠十分の状態でもう一回ぐらい映画館で観たい映画でもあります。 [映画館(邦画)] 8点(2025-02-25 10:55:14) |
2. ぼくらの七日間戦争(1988)
宮沢りえ、なんか妙に最近見る機会が多くて(鎌倉殿とか阿修羅のごとくとか)、そのたびに微妙にいい評価をもらってるんだけど、まあ女優が50過ぎてから評価上がっても今更感が強くて。 しかし、この映画の彼女はすごいなあ、ルックス、スタイル(もうすっかり成長が始まっててタンクトップがまぶしい)存在感、 。 デビューしたてでこれほどだったんだから、もっともっと大きな存在になって売れてもよかったのにと、彼女の失われた数十年間を残念に思います。 映画自体はもう突っ込む気にもなりません。 むしろ親たちにあんたらの教育が悪いとはっきり言える大地にちょっと好感を覚えるぐらいなあ。 しかし、歴史の授業は下らなかった。教科書でもなんでも乗ってる年号をだらだらと黒板に書くだけって、いくらつまらない授業の象徴でもあれはないわなあ。 あまりに世間一般に思われてる歴史に対するありきたりな見方でちょっとうんざり [DVD(邦画)] 7点(2025-01-21 16:22:43) |
3. パッチギ!
《ネタバレ》 井筒さんの言動がどうかと思われることが多いんで、ちょっと引き気味に見たんですけど、案外と正統派のラブストーリーに一応は出来上がっていて、それなりに楽しめたし、 後味も悪くなかったです。やっぱり純情なエリカ様の魅力は最高ですw。 敵対する二つの側に属する恋人同士ってテーマは古典的で、なおかつ魅力的ですよね。 ただ、商業映画で露骨な政治的メッセージを詰め込むってのは、ある意味監督として自殺行為だと思うし、なおかつそのメッセージを映像ではなくて登場人物に語らせること自体、映画監督の能力疑います。 あと、誰でもどんな中立的な立場から見てもはっきり嘘だとわかる嘘をついちゃまずいって。 「日本が植民地化したせいで、朝鮮は二つの国に分かれた」って、どこからそんな言いがかりが出てくるやら。 日本が降伏した時点で韓国は分裂してませんでした。分裂したのは、ソ連が一方的に中立条約をやぶり韓国まで攻めてきて北半分を占領し、そこに傀儡政権を立てたから。 これが、単純なる歴史的事実。もし、ソ連と金日成一派が攻めてこなければ、韓国全土はアメリカに占領され、そのまま平和裏に統一した独立国家になっていたはずです。 悪くない題材なんだけど、作った監督がわるかったんかな。 モンタギュー家だけを悪者に描いたら、ロミオとジュリエットは名作にならなかったと思われ。 平成22年8月23日追記 廉価版でDVDを購入したので、監督達のオーディオコメンタリーを聞きながら鑑賞しました。 邦画でありながら、日本でない、あるアジアの一国の人々の視点や受けのみを重視する監督って、どうなんでしょう。この人がこれからも邦画の映画監督として生きていくつもりなら、もう少し、自分は何者であり、どういう人たちを対象に映画を作ってるか意識したほうがいいんじゃないかな 2024年10/29 久々にって、10年以上か、ほとんど捨てる前のラスト一回ぐらいの気持ちで鑑賞。 やっぱり若い頃に頭が固まって、それに反する情報を一切受け付けなくなった人間は、どうしようもないねえ、この監督。 上記に付け加えるならば、冒頭近くで前世紀最大の殺戮者の一人(自分的は、ヒトラーやスターリンより上)の毛沢東を、崇め奉る高校教師を無批判で登場させ、その思想を代弁させる。 もう、この時点でこの映画 くそなんだが。(別に監督がその思想を代弁してるわけではないと言われそうだが、同じことをヒトラーとナチズムで許されるか考えてみればわかると思う) というわけで、予定通り廃棄できればいいんだが・・・・ おぼこい感じの沢尻エリカが実にいい・・・・・ あんな娘がいたら自分だって国籍を超えてと思わせる説得力はある。 ということで、何回も捨てようと思ったDVDをまた保持するはめに。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-10-29 18:04:20) |
4. ワンス・アンド・フォーエバー
《ネタバレ》 今まで見た戦争映画の中で一番迫力がありました。プライベートライアンの冒頭シーンよりも、こちらの方が殺しあう敵の顔がはっきり見えるという点で上です。 戦争の悲惨さを描く場合、罪の無い非戦闘員が殺されていく場面が強調されることが多いんですが、きちんと規律を保った正規軍同士の戦闘でも悲惨さになんら変わりはないことを訴える映画だと思いました。 兵士たちだけではなく、待っている家族をもちゃんと描いているのも秀逸ですね。黒人の将校の妻に電報が届くところで少しホロリと。 この映画とプラトーンや地獄の黙示録を比較すれば、どれほどベトナム戦争というものが、アメリカ社会のみならず実は戦ってる軍隊そのものを変質させ傷つけていったかということも理解できると思います。 本当に久しぶりに見て、他の方のレビューを読んで少し。 現在、世界が民主主義、基本的人権を重んじる国家群と、全く反する国家群に二分され、後者が優勢な時代から振り返れば、結果としてボートピーポーを生み出し、現在でも「政府が言論・結社・報道・信仰など人民のあらゆる基本的自由を制限しており、刑事司法は政府からの独立性に欠け、警察は自白を引き出すために拷問を多用するという人権侵害が極めて深刻な国であることを報告している」国家をひいきし、当時の南ベトナム政府がどれほど腐敗して、どうしようもない政府であろうが、基本的に我々と同じ側に立ち、そのためにと信じて死んでいった人々に対して全く敬意を持たないというのは異常ではないかと思う。 少なくとも、現在のベトナムがああいう政体の国家になってしまったことが残念な結果であり、それを防ぐために何が必要であったかという視点をもうそろそろ持つべきではないだろうか [DVD(字幕)] 8点(2024-10-10 21:25:53) |
5. こんにちは、母さん
大勢の人間が関わってる映画で、誰一人「おじちゃま」という台詞に異論を唱えられない状況に、絶望的なものを感じる。 永野自体は悪くないんだけどね。声も女優の大事な要素だと考える自分的には [DVD(邦画)] 6点(2024-05-19 11:20:14) |
6. キネマの神様
《ネタバレ》 映画を見る本当の楽しみの一つとして、全く期待もせず予期せず見た映画が、面白かった、良かったと言えるのは滅多にない喜び。 そもそもこの枠は、石田えり目当てに釣りバカを見るつもりだったのに、ほかの映画やってて、まあしょうがないかという感じで見たんだが・・・ ぶっちゃけ、スクリーンの中から俳優が出てくるとか、映画を見ながら死んでいくとか、まあどこかで見たようなストーリーで新味はないんだけど、加齢で理解力が落ちている人間にはそれがありがたく。 全編、ほぼ予想通りの展開を十分楽しませていただきました。 っていうか、何よりもカニよりも北川景子!! ガッキーにしろ、広瀬すずにしろ、あるいは宮崎あおいにしろ、どうしてもより若いころと比較してしまうと、ちょっとって感じがあるんのだけど、北川景子だけは別物だねえ、一時より今現在の方がとてもきれいになっている。 女優好きの自分的には、北川景子の美貌だけで十分価値がある映画かと [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-05-04 21:15:50) |
7. ガールズ&パンツァー 最終章 第4話
ものすごく大好きなシリーズで、自分がガルパンおじさん、いやあガルパンお爺さんwと言われることに何のためらいもない。 本当に、世界観や一人一人のキャラに愛着を持った作品です。今回は着飾って恥じらう福田最高でしたねw でも敢えて言わせてもらいます。 こんなの戦車戦じゃない。しいて言えば、「戦車プロレス」 目まぐるしく機動を重ね、至近距離で一発。 テレビ版の第一回から、こういう要素があったことは否定しませんが、いつの間にかこれがメインに。 従来は、もう少し砲の威力と、敵戦車の装甲に考察があったような。(例えば、対マウスの狙いすました一発とか) 色々な層からなるガルパンおじさんですが、最終章の描写にはちょっと戦ヲタはひくのでは [映画館(邦画)] 6点(2023-11-04 21:24:18) |
8. キリエのうた
批判モリモリだったんですが、他の方の 「心が締め付けられるくらいに相変わらず美しいその鼻筋」で、自分が決して批判してはならない映画だと気づかせていただきました。 [映画館(邦画)] 8点(2023-11-04 21:03:10) |
9. 間宮兄弟
間宮兄弟よりも、本間姉妹!最強です。今まで見た映画の中では「青い車」という映画に出てきた麻生久美子、宮崎あおいの姉妹に匹敵する魅力。 ま、これだけ魅力的な女性キャストで、さほど棘のないストーリーをつづってもらえれば、自分的には非常に快適な時間を過ごせるわけで。(しかし、つくづくスターダストの スカウトの人とは趣味があいそうですw) あと、兄弟そのものよりも、あの部屋が魅力的でしたね。いろんな字典を眺めてみたり、モノポリーで遊んでみたり、友達になりたい兄弟です。 って、こんだけこの映画を受け入れるのは独身男性としてまずいんだろうな(苦笑) いつものことだが、せっかく「良」を頂いてるレビューを変更するのは申し訳なさがあるんですが、 ずいぶん久しぶりの、そしておそらくディスクを処分するから最後の鑑賞 本当に酷い、作者だったら大激怒すべき失敗作だなあというのが、初めて原作を読んでの今回の感想。 ストーリーは、ほぼ原作に忠実で改変というほどのものは、ほどんどない、っていうかもっと映画としてまとまりよくするためには、多少いじってもとすら思う。 弟に関しても本当に塚地さんがキャラ、雰囲気、演技とも最高。言ったら失礼だけど、彼はモテない男やらせたら本当にハマる。 じゃあ、何を指して失敗作というかというと、ひとえに、兄のキャスティング。 原作の明信さんは、貧相でほとんどすべての人に悪い印象を与え、例えば作中の女教師にも一目で嫌悪感を抱かせるような男性です。 この人物に佐々木蔵之介さんをキャスティングするってどうでしょう? 全くちぐはぐな印象を与えるということに、キャスティングした人は全く無神経だったんでしょうか? そもそも違和感を感じませんか?塚地弟に取り持ってもらわなければ、彼女ができない、しかも女の子たちの彼氏と同等、あるいはそれ以上のルックスを持った蔵之介兄って。 少なくとも兄パートに関しては、いかにもモテそうなルックス、雰囲気を持った俳優が、モテないという設定で、その悲哀を演じるというとてもシュールな作品になってしまっています。 いつも、思うんですが小説という文字に書かれた媒体ならば、各人が頭の中で自分の好きなイメージを浮かべればいいんですが、映像という媒体は実際に目に見えるわけですから、製作者はできるだけ小説のイメージに沿ったキャスティングを心がけるというのは最低限度のことだと思うんですが。 塚地の相方なんて、貧相な女性に全く好かれない役、ぴったりだったのになあw [DVD(邦画)] 7点(2023-10-31 14:53:56)(良:1票) |
10. ディープ・インパクト(1998)
《ネタバレ》 アルマゲドンよりこちらの方が評価高いようですが、自分的には…… もちろん、本筋の彗星爆破に関してはこちらの方がはるかに上です。ロバート・デュバル最高。あと各人が淡々と自分の死を受け入れるとことか、家族との別れとか、格調さえ感じます。 ただ、サイドストーリーがね。あのニュースキャスターとその家族ってわざと反感をかうように描写されてるんでしょうか。 まず、最初の方の政府高官のまだ子供の娘にカメラ回してマイクつきつける態度とか。 もう、あの時点でドン引きです。 家族との話だって、人類滅亡でもしない限り、自分の誤りに気がつかない父親ってどうかと思われ。 高校生の話でも、彼女結局最終的には親と別れてるんだから、なんか無理に感動を生み出すためのエピソードを作ってるなという感じは否めません。 もっと、もっと本筋に時間をさいて欲しかった映画です。 数年ぶりに鑑賞。本当にニュースキャスター部分のセンスが悪い。年取った嫁を捨て、若い嫁もらってた親父が、人類滅亡ということで、若い嫁に捨てられ、元嫁にも捨てられ、寂しくて寂して娘にすがる。で、娘もそれにほだされて助かるものが死んでしまう。このストーリーのどこに感動しろと。次回見るときはニュースキャスターの家族部分は早送りで見ようかな。 崇高な宇宙飛行士たちに比べて、この親父はあまりに醜い。もう出てくるだけでうんざりする でも、宇宙飛行士部分で、こんな古い映画に涙ぐんだんで1点上げます。 [DVD(字幕)] 8点(2023-08-21 18:24:11) |
11. 水は海に向かって流れる
榊さんの母親の醜さをきっちり描写することで(特に、義娘を本気で制止する様子がないところとか)、 日本映画にはびこる恋愛至上主義をきっちり否定する画期的な名作と言いたいところなんだが・・・ やっぱり広瀬すずを出演するんなら、もっと魅力的に映してもらわないと。JKの同級生(亀姫やってたね)の方についつい、魅かれてしまう時点で自分的には失敗作。 ていうか、そこそこ客入ってるわりに、上映回数の減らされ方がハンパじゃないなあ。配給会社が弱いとそうなるのか。っていうか、 そんな映画にしか出れない広瀬すずがそろそろオワコンになりつつあるのか [映画館(邦画)] 7点(2023-06-24 20:20:57) |
12. 男はつらいよ フーテンの寅
《ネタバレ》 山田洋次さん、つくづく基本的な価値観を含めて資本主義が嫌いな人なんだなって実感する作品。 前半部のドタバタ。 敢えて言おう、自分が良い気持ちになりたいためだけに、身内に出費を強いて、それを何とも思わないどころか、逆切れして暴れ、最後の最後まで謝罪しない寅。 少し下品な表現になるが、自分のケツは・・・と言いたくなる。 彼にとって、そして、こんな寅に少しでも言い分があるように描く脚本、 つくづく我々がごく当たり前に持っている価値観を共有してない人なんだなと思う。寅も脚本を書いている山田さんも 元香具師を引き取って面倒を見る医者という、少し考えたら全くリアリティが感じられない設定(どんだけ費用がかかるやらw) に基づいてほとんど自立不可能な父親を放置してかけおちする娘を肯定的に描くのも [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-04-15 21:31:08) |
13. THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ
《ネタバレ》 言ってみれば、よくできた大河ドラマの総集編。 年月も、空間もぶっとばして断片的にいくつかのエピソードを繋げ、本能寺の変へ繋げていく。 自分は信長好きで、小説も歴史書もいっぱい読んでたから、ついていくのに何の苦労もなかったが、一般レベルの知識の人が見てどうだろう? 一例をあげれば、信長上洛と、一連の騒動の後の敗戦シーン。 自分は、断片的な台詞から、すぐに朝倉を攻めようとして、浅井に裏切られ、危機一髪で撤退した直後だと理解できたが、一般的にはどうなんだろう? あと、まあ大枠は歴史的なエピソードに沿った流れの中で、わざわざ時間を割いてまで、貧民部落での信長と帰蝶の、敢えて言おう架空の「虐殺」を描いて、それを二人を本当に結びつけるきっかけにしたのは、下の方と同様、大いに疑問を感じる。 こちらの方が、長い歴史の中で乱暴狼藉を働いてきた比叡山の僧侶と、そもそも寺にいること自体がおかしい「女子供」を殺したことよりも、よほど「人でなし」に感じたんだが。 ただ、明智光秀像と、その謀反の動機がとても新鮮で面白かったこと、綾瀬さんがとても綺麗だったことを入れれば、まあ、1回だけ見るのには面白い映画かな。あとは、地上波待ちで。 [映画館(邦画)] 7点(2023-01-31 18:45:35) |
14. 秘密(1999)
《ネタバレ》 作品の本質にかかわるネタバレをしますので、絶対初見の人は読まないでください。 本当に1回限定の映画。できたら、この映画に関する記憶を消してもう一度見たいくらい。 そうすれば、娘の身体の中から徐々に消えていく、妻の切ない思い。そうして夫婦の二度目の、そうして本当の別れにかなり感動することが出来るだろう。(でも、感動が深ければ深いほど、結末に唖然としてしまい、席を立てなくなるかもしれないが) ところが、結末を知っての上で見てみると、もう直子の敢えて言おう「猿芝居」が鼻について鼻について、たまらない。よくあんな臭い、しかも不必要に手が込んだ芝居が出来るものだと、ほとんど見るに堪えられない。 しかも、その直子の動機が・・・・・・・ おそらく原作も、それから映画の表面上の流れも、そして直子自身の表面的な意識、建前は「夫を苦しめないため」ということに、なってて、それをそのまま受け止める方も大勢いらっしゃるだろうし、自分だって、そんな純な心になれたらと思わないわけではないんだけどさ、 どう考えても直子の中に、「せっかく与えられた20年の人生を別の形で行きたい」という気持ちが全く無かったとはだれも否定できないと思う。 そもそも、夫婦生活ってプラトニックでは絶対成立しないのか?直子が夫を想う気持ちが真実なで、それをぶつければ、あのままの生活をそのまま続けることはできなかったのか? 別に娘の身体の中に転生することは、まあ滅多に起きないとはしても、何らかの事情で夫婦間の行為がダメになってしまう夫婦なんてざらなんだが。 あと、物語としては本当に脇の部分なんだが、バス事故の原因と、それの受け止められ方もちょっと。 托卵されて産まれてきた息子を、それでも大事に育てるまでは、とても立派、いい人だなと思うんだけど、他人の子供を妊娠したままで結婚し(っていうことは、同時に複数の男と関係してたわけだ)、5年間も偽り続けた元女房が病気になったからと言って、超荷重労働を行い、あげくが何十人の人間を道連れに死んでいった男の話に、どこが感動する余地があるのか不思議で不思議でしょうがない。 単なるお人よし、しかも家族の幸せが大事かもしれんが、家族以外の幸せには極めて無責任な、お人よし。 こんな話にどこが感動しろと。 原作未読で軽々に判断するのはどうかとも思うが、どうも東野圭吾さんは、身近な愛情をそそぐ人間の命と、そうではない他人の命の扱いにあまりに差をつけすぎるような気がする。 そりゃ、誰だって近い人間の命の方が、自分とは全く関係ない命より絶対大事、大切なのは当たり前なんだけど、その本音をむきだしにして感動しろと言われるのには、抵抗しか感じない。 無茶苦茶、批判してしまったが、広末涼子が超絶可愛いのには、今さら驚き、昔本当に好きだった気持ちを思い出し懐かしく思ったし、(実はrhforever のrhって広末涼子なんだよなあw)竹内まりあの主題歌も大好きで毎日のように聞いているんだが・・・・ なんか淡く感動した思いを残してた映画だけに見直してがっかり。DVDなんか買ってなきゃよかった。 [DVD(邦画)] 6点(2022-12-06 19:29:36) |
15. 釣りバカ日誌4
《ネタバレ》 この映画に出てる石田さんがとても素敵なので、彼女がミチコさんの間は見続けるわけなんだけど、 原作の基本設定を改変してまでの脚本が実にくだらない。本当にくだらない。涙が出るほどくだらない。 なぜ、彼女の兄と喧嘩しただけで、会社をやめて駆け落ちしなければならいのか?全くご都合主義のイミフとしかいいようがない、っていうか、単に尾美君を次回作以降、使えないか、使わないかの理由によるとしか思えない。 とことん、くだらない映画。 でも、女優キャストはいいんだよな [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-11-06 05:34:24) |
16. 一度死んでみた
広瀬すずが出てる映画だから、観に行く。この映画を含めて彼女の出演作に関して全くゆらぎはない。しかし、幸いなことに、かなり酷いできのあるドラマと違ってこと映画に関する限り彼女の出演作にこれまで酷い駄作はなかったと思う、というかむしろ作品自体が本当に大好きでたまらないものが何本もある。(二年連続して近江神宮へカルタを観に行って、今年も行くの確定ぐらいに) だが、この作品は酷い。多少、言葉遊びやギャグに笑わなくはなかったし、一応張った伏線をきちんと回収してる点には多少な好感を持たないわけではない。 しかしながら、最終的な落ちが、あまりにあまりにくだらない。ほんの少しでも社会的常識がある人間なら、そんなの絶対ありえないだろう って叫びたくなるくらいで。 まあ、ラプラスですら2回観に行った自分ではあるけれど、この映画だけは落ちのくだらなさに一回で十分。 (感染させたら、死亡確定の高齢者と同居してる人間としては、こんなくだらない映画のためにこれ以上危険をおかしたくない。しかしなあ、平日の午前中という、一番客が入りにくい時間を狙って観に行ったのに20人も客が入ってるとは! 喜ぶべきか恐れるべきかかなり迷う。まあ、最後列でマスクして手袋はめて、終了後はアルコール消毒したから問題ないと思うが) しかし、事務所は何を考えてるんだろう、いやしくも朝ドラ主演女優であり、是枝監督の秘蔵っ子であり、日本アカデミー最優秀助演女優賞受賞女優を、 こんなCM製作者が脚本書いて、監督やってる映画に出演させるとか。もっと大事にしてほしい あまりのくだらなさに基本点から減点1 ただ、広瀬すずの歌が案外さまになってるのだけは収穫 久々に見た。いやあ、くだらないし広瀬すずがあんまり可愛くないってわかってたから、他所事やりながら、処分するかどうするか検討しながらの鑑賞だったが、それでも「水兵りべ」の歌とか悪くないとは思ったが・・・・・ ダブルが、落ちがくだらない、あまりにもくだらない、正気とは思えないほどくだらない 大勢の人間が加わってこれかと思うほどくだらない。 ここからネタバレ そもそも、本人が生き返ってるのに、遺言になんらかの価値があるのか?しかも、その遺言の内容ときたら、その場の最年長っていったい何なんだよ 馬鹿かあほかたわけか、 そんな曖昧な表現が法的価値を持つと真面目に考えたのか? コメディに何をムキにと言われそうだが、一種のどんでん返しで落ちに比重があるストーリーで、これほどくだらない落ちを見させらても [映画館(邦画)] 7点(2022-09-06 18:25:34) |
17. 男はつらいよ 寅次郎の青春
《ネタバレ》 ちょっと泉酷くないかというのが、素直な感想。 もちろん、後付けで彼女のお見合いして結婚しようとしたり、あげくが外国人と結婚するという将来から逆算しての、無茶苦茶な感想なのは百も承知なんだけど・・・・ でも、これだけ家族まで巻き込んだ深い関係を持たしておいて、結局そういう将来をたどらせるということは、山田さんは、満男にも泉にもさしたる愛情を持たないで、あくまで寅の添え物にしか過ぎなかったのかな。 後藤久美子が十代後半でも、これほど気持ちが動くほど綺麗だったのには、当時宮沢りえ派だった自分的にもびっくり。(まあ、すごい悪女になってしまいましたしね、りえw) [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-08-20 21:12:37) |
18. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 フィクションはフィクションとして楽しめと言われそうだが、やはりどうしても引っかかる点は引っかかるわけで。 以前から、引っかかってた外国人がロシア国内をそんなに好き勝手に動き回り、そんなに自由にロシア人に話しかけられるかという点は、まあ、スターリン死後ということもあり、多少は緩和されてたのかなと。(でも映画撮影時点でも、外国人の移動はモスクワ周辺に限られてたそうで、だからソ連側は撮影現場はウクライナではないと言い張ったとウクライナ大使館のホームページにありましたが) あと、ロシア国民の明るくて楽しそうな生活についても以下同文、フルシチョフっていうのが、それほど嫌いな政治家じゃないんで、まあスターリン統治下に比べたら多少は改善されてたかと。 でも、これはない、絶対あり得ないと思ったのが、第二次世界大戦中(当然スターリン統治下)に、イタリア兵の命を救い、助けられたイタリア人がそのまま夫として暮らし続ける。唖然とした。 スターリン統治下のソ連でそんなことが、許されるわけがない。夫は即捕虜収容所、妻はスパイ容疑で収容所。これが当然。 大げさだと思われるかもしれないが、今の中国よりもさらに厳しい専制国家だったと言えば、ご理解いただけるか? 少し調べてみたら、ソ連が後援した映画だった言うこと。 独裁専制国家の後援を受けて、それを美化する映画を作るのはどうなんだろうと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-11 15:24:08) |
19. 男はつらいよ ぼくの伯父さん
《ネタバレ》 令和4年、7月23日鑑賞。 今回の鑑賞は少し緊張感が伴っていた。明らかに同性愛者を揶揄する、それでいて本編の構成には全く関係のない、容易にカットできるエピソードがあるのを知っていたから。 呆然とした。全く編集も無しに同性愛者を気持ち悪い存在として揶揄する映像がごく当たり前に放映されるとは! ちなみに、自分はすごく女好きで、同性愛のかけらもなく、積極的にその嗜好を擁護するつもりもなければ、自分から声高にその嗜好への差別を非難するつもりもない。 ただ、記憶に新しいのが、昔それなりに楽しんでいた同性愛者を揶揄するギャグがリバイバルで放映された時の、世間の大騒動。演じた芸人、放映したテレビ局がどれほど非難されたことか。 自分自身も、同性愛者の人が当時それを見て、どんなに傷ついていたのか語っているのを見て、自分の鈍感さを顧みたりした。 だから、ボチボチこのエピソードもカットされる時期じゃないかなたと考えてのだが。(正直を言うと、このエピソード嫌いじゃないっていうか、ちゃねらーとしてはあまりに定着してて、いまだに笹野さんが出ると、ホモライと書き込んでしまうぐらいだから。でも、世の中の流れ、世論の変化などであきらめなければならなかったことは、これが初めてでもないわけだし) だから、全く何のためらいもなく放映されたことに、くどいが本当に唖然としてしまった。 石橋なら糞みそに叩かれる、だけど、山田なら何の問題もなくスルーされる。こんなダブスタってありなのか? [CS・衛星(邦画)] 0点(2022-07-24 08:29:20) |
20. ハンサム★スーツ
《ネタバレ》 実は途中まで女性に関して真逆のことを予想してたんで、どういうつまらない、ありきたりな脚本だと思って、ガールズコレクションの演説ではドン引きしたんですが…… (以降重大なネタバレあり) まさかハンサム(美女スーツ)じゃなくてブススーツだとは思わなかった。で、印象が大逆転。 塚、しっかりした職業・技術を持ち、あれだけ多くの友達に囲まれて、内面的にも素晴らしい北川景子のルックスの嫁さんがいたら、決して「小さな」幸せじゃなくて、「大きな」幸せでしょう。 北川景子さんが素敵だったし、あと久々の佐田さんもさすが本職、綺麗でしたね。 さて、青山まで行ってくるか(笑) 2013年11月末久々に見て。 なんか外見のよさって、少なくとも建て前的には軽視しなければ幼稚なような雰囲気ってありますよね。でも、性格の良さが一つの美点であるならば、外見の良さもまた同様美点であると公言しても、なんら恥じる必要はないと思われるのですが。 最後の寛子の正体、真面目に自分の人生考えて選択した主人公への何よりのご褒美! ファンタジーならではの、にんまりできるハッピーエンドっていいですね。つくづく 久々に見て、勢い込んで書こうとしたことが、実は何年も前に書いてて拍子抜け。 でも、本当にこのエンディングで良かった。ブススーツがなくて、ブサイクがブサイクのままだったら、実にストーリーとして凡百、おそらく映画にすらなかったと思う。 内面的なものを、華やかな人生まで捨てて選んだ主人公に、美女というご褒美が与えられるのが何が悪いか全く理解できない。 ていうか、上記にも書いたが、近年ますます激しくなってきた、人間のいくつかの長所のうちの一つである、ルックスの良さを評価することが、なにかものすごく悪い、間違ったものであるかのような主張、理解できない。 ルックスの良さが称賛されると、ルックスが悪い人間が傷つき抑圧されるから良くないそうだが。 そういう論理が何らかの正当性をもつとしたら、物心ついてから運動神経の悪さ、運動能力の悪さで、数多く傷ついてきた自分的には、オリンピック、プロスポーツ、一切の競技会、運動能力の高さのみで称賛される催しを一切やめてほしいと主張する権利が生まれそうだが、いかがなものだろうか。 ところで、北川景子って垢ぬける前の方が魅力って思うのは、自分だけですか? [CS・衛星(邦画)] 9点(2022-07-19 09:08:56) |