1. フィメール・トラブル
前作と同様、相変わらずのカルトな作風でぶっ飛んだ内容は健在!ディバインが、女子高生、コールガール、ならず者等、一人多役を違和感なくこなしていく姿が見事で、メジャー映画では味わえない、B級映画ならではのクセのある内容が良かったです。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-05-25 20:23:24) |
2. ロッキー
とっても単純明解で、底辺で生きる不器用な男女の恋模様と、誰でも本気になって頑張れば夢を獲得することもあり得るんだ!と言う事を教えられる作品ですね。エリートタイプの方だとあまりピンとこないかもしれませんが、劣等生タイプの方であればとても感情移入することと思います。 [レーザーディスク(字幕)] 7点(2018-04-15 11:08:06) |
3. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 キューブリック監督SF三部作の最終作とされている作品で、公開当時から思い描いてみた近未来という設定はちょうど現在に当てはまります。いや、本当に現在社会って、確実にこの世界と重なっていますね。勿論、アウトローな世界での話ですが。暴力・強盗・強姦・殺人等々、反社会なシーンが満載で、「うへぇ~」と思うほど気分が悪くなるはずなのに、それにハマってしまう自分がいる。いや、ハマったら不謹慎なのは分かっているんだけどね。主人公アレックスも、やりたい放題に非道の限りを尽くしながらも、ベートーベン鑑賞が趣味(それもかなり深く、同好の趣味の者には寛大だったり)というエラい高尚な一面を持った、非常に特異なキャラクターですね。多数の造語(イン・アウトやヤーブルとか)も、この映画独特の世界観を醸し出しています。デザインセンスも極めて秀逸で、ミルクバーの女体のオブジェ、自室の壁の大股開きの女のポスター、チ○コの形した美術品等、一歩踏み外せば猥せつ扱いされそうなものばかり・・(笑)。そういえば原作ではアレックスがベートーベンを聴きながらオナニーするシーンもあったっけ。映画の作りも革新的で、クラシック音楽を基調にしながら、ウルトラバイオレンスシーンやスローモーションを駆使した同士討ちのシーン、元仲間から報復されるシーンでの独特の効果音等、観る者をトラウマにさせてしまうパワーがあります。強姦シーンで襲われる女の子も妙に巨乳だったりするし。(失礼!)街頭のレコード店やその室内も素敵で、あんなお店があったら行ってみたい。冒頭のミルクバーの女体オブジェやその乳首から麻薬入りミルクが出るシーンはかなりぶっとんでますが(笑)。洗脳させられるシーンは、観ているこちらも吐き気を催しそう・・。強姦シーンに、あの名作ミュージカル『雨に唄えば』が使用され、それが後半のキーポイントとなっているところも凄い!ジーン・ケリーもよくこの曲の使用を認めたものだ・・。オープニングやエンディングの単一色だけで見せる映像、上目遣い、大げさなリアクション等々、この映画が最もキューブリック節が炸裂しており、同監督初体験の方にはオススメかも。但し、好みがはっきりと分かれる映画ですが・・。 [DVD(字幕)] 10点(2014-06-22 01:06:48)(良:1票) |
4. タクシードライバー(1976)
この映画を初めて知ったのは、かれこれ20年くらい前に、ビデオでーた(現DVD&ブルーレイでーた)のビデオカタログという本にて、最高星の評価点が付けられていたという、単純な動機からです。当時からみても古い映画なのに、最高星が付けられるという事は、よほど面白い映画に違いない!と思い、レンタルして観てみたが、当時ハタチの学生だった自分には何が面白いのか、さっぱり理解できませんでした。しかし、どちらかというとライト層向けのビデオでーたで、何故最高星が付くのかという疑問は残したまま・・。その後社会人となり、様々な苦境を経験し、一人暮らしも経験した頃、ふとこの映画の事が頭によぎり、再鑑賞してみました。凄い・・。主人公トラヴィスの心境が痛いほどよく解る。すっげぇカッコいい!!と思いましたね。但し、僕も含めてトラヴィスに共感してしまう方はちょっと危険ですが(苦笑)。世間でもしばしば無差別殺傷事件が起きていますが、その犯人はトラヴィスと似たような心境で犯行に及んでいるのでしょうね。勿論、実際に犯行には及ばず、まっとうな社会生活を営んでいる方が大多数である事は言うまでもありませんが・・。そのような性質から、この映画は、28歳以上(孤独・挫折等といった苦境を多少なりとも経験されたという意味で)で、非リア充でかつ自己愛の強い方であれば、共感できる映画です。逆に、社会生活未経験な方、楽観的な方、公務員やサラリーマン等といった集団社会生活の中で、みんなとも適当に打ち解ける事ができ、不条理な事があってもさほど気にせずに要領よくやっていける方には、あまり共感できないでしょうね・・。 [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 20:29:27)(良:1票) |
5. ピンク・フラミンゴ
《ネタバレ》 映画史上、もっともお下劣な映画とされている作品。どんな内容か簡単に説明すると、世界で一番低俗な人間を競い合うお話で、街中でハレンチ行為をする男、ベビーベッドで玉子ばかり食べている母親、生まれた赤ん坊を売りさばく女、野外パーティでア○ルぱっくん踊りをする男といった、ケタ外れな登場人物達が、あらゆるばかりの俗悪を展開するといった内容で、観ていてムチャクチャ胸クソが悪くなることうけあい!アタマの固い方やスマートに生きてきた方にはオススメできない映画ですね(笑)。しかし、数ある映画の中でも、ここまで悪ノリに徹した作品はそうそう無いのも事実。まさにキングオブカルトムービー!マニア間で伝説ともなっている、ラストの犬の食○シーンは、どんな映画スターが大金を積まれてもやらないでしょう(笑)。故淀川長治さんや故水野晴郎さんは、この映画を観た事があるのだろうか?当然あるよね~。まず批評はしなかっただろうけど。(というより名誉のためしたくないか(笑))あと、俗悪シーンに流れる音楽がミョーにマッチしていて、奇妙な笑いがあふれ出てきますね。評価点は敬意を表してこの点数とさせていただきます。(ほめ言葉です)最後に、コンピュータゲーム中最もクソゲーとされているゲームの原作者で某大物タレントからのメッセージを借用して締めさせていただきます・・。「こんな えーがに まじになっちゃって どうするの」完 [DVD(字幕)] 1点(2014-02-01 00:34:59) |
6. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 彗星の如く現れ、僅か数本の映画に出演後、急逝したブルース・リーの代表作!!もう、どえれーカッチョええ!!!人間離れした肉体や動き、「アチョー!!!」という独特の怪鳥音、ヌンチャク・棒術の披露、ブルース・リーの圧倒時な強さ、スパイ映画を意識した展開等々、見どころ満載。この映画が無ければ、ジャッキー・チェンやその他アクション俳優の方向性も変わっていただろうし、漫画『北斗の拳』も生まれなかった。また、これをきっかけに格闘技に目覚めた人も数多いでしょう。展開が雑だの荒唐無稽だのといった声も挙がってますが、いいんですよ。これで。もし作りが丁寧で細部までもが緻密に計算されているようであれば、逆にここまでブルース・リーの迫力を出せなかったでしょう。単純明快、荒唐無稽だからこそ、恐ろしいほどの迫力や気迫が伝わってきますね。中でもお気に入りのシーンは、オハラとの宿命の対決シーン。ブルース・リーの圧倒的な強さと、フィニッシュの恐ろしい形相が凄まじくて鳥肌が立った・・。無名時代のジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウもチョイ役で出演しているのは、ファンの中では常識ですね。しょこたんこと中川翔子もブルース・リーの大ファンとの事で、僕もそれだけの理由でしょこたんのファンとなってしまいました(笑)。しかし、考えたらもうかれこれ60回以上は観ているなぁ~(笑)。 [映画館(字幕)] 10点(2013-12-31 03:40:08)(良:2票) |
7. 激突!<TVM>
スピルバーグの初期の作品だけど、既にこの時点で超一級のサスペンスに仕上がっていますね~。内容としては、クルマを追い越したら、腹を立てられて追い回されるといった、非常に些細でいたって単純明快なんだけど、こうした事って非常に現実味があって怖い!誰でもあるよね。追い越し・追い抜きをして、煽られた経験とか。普段真面目だったり大人しかったりするけど、ハンドルを握ると豹変する人がいたりとか。そうしたごく身近に潜む狂気を、見事にドラマチックに映画化した作品ですね。一切顔を見せない犯人も、恐怖感を増幅させてなお良い!ジョジョの奇妙な冒険にも似たようなシーンがあった覚えが。腕までしか見せない犯人や、踏切のシーン等、確実に様々なメディアで影響を受けていますね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2013-12-29 03:19:57) |
8. パピヨン(1973)
いわゆる脱走物ですが、同じスティーブ・マックイーンの『大脱走』では脱走活劇を主軸にしたのに対して、こちらは脱走するまでの人間ドラマや駆け引きが主軸となっています。よって、あまり派手さはありませんが、協力者と組んだり、脱走のためにある人物と交渉したり、裏切られたりといったドラマが展開され、なかなか見どころがあります。ネタバレになるので詳細は控えますが、ある人物の裏切りにより、主人公が独房に入れさせられるシーンは衝撃的でした。極限状態に陥るため、あれまでも食しようとするシーンはかなり強烈・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-25 19:35:20) |
9. ミツバチのささやき
映像・音楽・演出と、すっごい静かで綺麗な雰囲気が出ていますね。全てが奇跡的に撮れたんだろうなぁ・・。全編動く絵画を観ているかのよう・・。主人公アナの瞳もとても澄んでいて吸い込まれそう。まだ現実と空想の区別が曖昧な年頃の女の子を、子供の視点から見た世界で見事に描き切り、素晴らしいです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-24 13:46:41) |
10. グローイング・アップ
《ネタバレ》 いわゆるお色気青春物のコメディで、系統的には『アメリカン・グラフティ』や後の『アメリカン・パイ』のような作品ですね。日本でいえば『パンツの穴』みたいなものか。主人公達が筆下ろしのため女遊びをしたら、とんだオミヤゲをもらってしまっため、薬局で恥ずかしながら薬剤師と相談したところは、めちゃ笑えました。どうやら性的な羞恥心って万国共通のようだね(笑)。主人公は悪友とつるんでバカやりながらも、ちょっと不器用で優しい面があり、好きな女の子のために一肌脱いだりするんだけど、やはり結局はチャラくて行動的な男がモテるんだね~。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-23 09:33:18) |
11. カッコーの巣の上で
精神病院の閉鎖病棟を舞台に、院内の行き過ぎた管理体制に抵抗しながら、人間の尊厳を問うお話・・・というと何だが重々しい内容と思いや、意外とテンポ良く観れました。あまり見る機会の少ない、精神病院の入院病棟が舞台となっているところがポイント。但し、鉄格子で囲まれた病棟や、あのロボトミーが出てくるところは、古き忌まわしき精神病院といったところでしょうか。狂人じみた役が似合うジャック・ニコルソンにはピッタリのハマり役で、何気に若い頃のクリストファー・ロイド(バック・ツゥ・ザ・フューチャーのドク役)やダニー・デヴィート(ツインズの兄役)が出ているのも見どころのひとつ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-18 15:26:26) |