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1.  ウエスタン 《ネタバレ》 
ブロンソンのつぶらな瞳の奥から遥かな記憶が立ち上り、灼けた大地の向こうから、野性を露わにしたヘンリー・フォンダが歩み寄る。  何という素晴らしいシーケンスであろうか。そしていつものごとく、モリコーネの音楽が、時代から取り残された男たちの決闘をこれでもかと盛り上げる。  ドル箱三部作を経て、本作は、アクションやバイオレンスを売りにした従来のスパゲッティウエスタンからさらに進化を遂げ、伝統的な西部劇に対するオマージュと、ある種の文学的なテーマ性を盛り込んだ作品になっている。劇中さまざまな意味で重要な役割を果たす鉄道は、新たな時代と文明の波及、西部の終焉を示唆する象徴的存在である。物語はつまるところ、大陸を横断せんとする鉄道とその利権を巡る抗争劇であったわけだが、鉄道を物語のメインモチーフに据えることで、アメリカという国のありよう、西部の終焉、変わりゆく時代、そしてその変化から取り残されていく男たちの姿が、映画の中で鮮烈に浮き上がる仕組みとなっている。ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチら原案・脚本作成に関わった人々の非凡さが光る。  『続・夕陽のガンマン』でも指摘したが、地位も、名誉も、金も、女もないと言い切った薄汚れた男たちの決闘が、どうしてかくも神話的な風格を帯びるのか。レオーネの演出とモリコーネの音楽は、本作でも神懸っている。レオーネ西部劇の集大成であり、最高傑作である。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2023-03-21 19:42:35)(良:1票)
2.  ライアンの娘 《ネタバレ》 
文学作品のような映画を撮るとなれば、この人の右に出る者はいない、巨匠デイビッド・リーン監督作品。フローベールのボヴァリー夫人を下敷きにした人妻の不倫物語を、雄大なアイルランドの景色を背景にして、第一次大戦期間のアイルランドの政治状況も盛り込んで描いている。CGもない時代に、今からすると「どうやって撮った!?」と思わざるをえない、驚異的に美しく壮大な情景描写に圧倒されっぱなしだった(どうやって撮ったも何も、莫大な予算と期間をかけて、本物と見紛うような村を造り、嵐のシーンは実際に嵐を待って、キャストたちに嵐の中演技させたのだから、迫真の映像になるわけである。現在ではコンプライアンス的に絶対できないだろう笑)。  現代的な観点でいうと、ストーリーの骨格はボヴァリー夫人よろしく、”人妻不倫もの”であり、下手をすると観客の拒否感・嫌悪感を呼び起こしかねない作品であるが、そこは巨匠がさすがの手腕を見せている。高潔かつ厳格なコリンズ神父が要所要所で登場し、不倫の恋に燃えるロージーがやがては悲惨な破局を迎えることがわかりやすく提示されている。映画としてはロージーの無文別な恋を決して正当化していないため、観客は安心して観ることができるだけでなく、破局へ向かうカタルシスを味わえる。また、純真な唖者マイケルの存在と、彼へのロージーの心ない対応もまた、ロージーの未熟な人間性を提示していて、ヒロインを美化しない意図が透けて見える。人妻の不倫という俗っぽい内容を、絶妙な人物設定と美しい自然描写を配置して格調高い内容に仕上げているのは、まさにリーン監督の面目躍如だ。物語の構成、構図も見事であり、たとえば劇中2回あるラブシーンは対照を成すことで、夢想した結婚生活の躓きと、道ならぬ恋の高揚を表現している。序盤にマイケルへのキスを拒んだロージーが、最後には別れのキスをする。それによって、ロージーの人間的な成長ないし反省を表現している。夫婦を乗せたバスが長く曲がりくねった道をゆくラストシークエンス。これはまさしく人生の暗喩だ。このように本作は、すべてを台詞で説明せず、構図で語り、構図で魅せる映画になっている。  見どころがたくさんある映画だが、厳格なコリンズ神父と寛大なチャールズの人間性が忘れ難い。特にコリンズ神父の鉄拳制裁に、救われたような気持ちになった人も多かったのではないか(「これも神父の役目だ!」という台詞も最高)。おせっかいながらも、善悪を厳しく峻別し、ヒューマニズムを貫徹する姿に痺れた。
[DVD(字幕)] 10点(2020-05-07 10:39:12)(良:1票)
3.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
この映画を見た男の子の二人に一人くらいは、映画を観終わったあとに腕立て伏せを始めてるのではないだろうか?(笑) 個人的に本作は、ロッキーシリーズやファイトクラブに並ぶ、鑑賞した男子どもを容赦なく筋トレに誘うマッチョポルノ映画だと私は見做している。かくいう私も中学生くらいの頃、本作を初鑑賞してすぐ腕立て伏せに取り組んだ記憶がある。  …まあ冗談はそれぐらいにしておいて、本作は都会の頽廃や若者の鬱屈、狂気を描いた作品だが、意外と鑑賞後の後味は爽やかであることに気がつく。悲劇的な結末が多いアメリカンニューシネマの系譜に位置づけられる本作だが、その結末はハッピーエンドとも解釈できるものになっていて、これが先ほど述べた後味の良さに繋がっている。さらに、狂気や憂鬱をテーマとする作品のわりには、作中で常に流れるBGMは非常に甘美なものとなっている。総じて本作は作品のハードな部分とメロウな部分が絶妙に調和しており、一つの作品の中で長所短所が極端に現れやすいスコセッシの他の作品と比較しても、映画としての完成度が高いといえる。パルムドール受賞も納得の出来栄えだ。これは文句なしで10点!
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-10 16:07:34)
4.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 《ネタバレ》 
基本的にはタランティーノのパルプフィクションを英国風に、そしてテンポをさらによくした作品という印象だが、これが非常に面白い。 スタイリッシュな映像に加えて、イギリス訛りによる言葉の応酬がとにかくカッコいい。 どんよりとしたロンドンの下町を、大騒ぎしながら駆け抜けていくような、とかく爽快な作品。  パルプフィクションの二番煎じに思える人(その点は否定できないが)、本作の気取ったスタイリッシュさが鼻につく人は、おそらく本作を好意的に観ることはできないだろう。  それにしても主人公たちのバカさ加減が笑える。世知辛い現実に燻っていて、結局はしょうもないこととか、もしくはグダグダになるまで酒を飲むことしかできないあんちゃんたちってイギリスの下町に溢れているんだよな。タランティーノが描くのとはまた違うベクトルの愛すべきダメ人間達で、げらげらと笑わせてもらった。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-10 15:36:46)
5.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
メンバー全員が60代に突入したバンドとは思えないエネルギッシュさに圧倒された。 映像や音源も良質で、時折挟まれる過去のフッテージもなかなかセンスよく編集されていた。 ストーンズの過去の映像作品と較べても、現代的でありつつ、ストーンズというバンドの歴史やエッセンスも抽出しつつ、ライブ劇として成立できている希少な作品だと感じた。2時間があっという間だった。  ストーンズのメンバーたちが70代、80代になってもこういう作品がまた撮影されることを期待して、10点評価で。 それにしてもあの連中、70代80代になっても平気な顔でライブをやってそうな気がするな(笑)スコセッシも何ともない顔で映画を撮り続けていそう。
[映画館(字幕)] 10点(2019-01-21 21:39:36)
6.  レオン/完全版
家族を殺されたマチルダの、ドア越しに救いを求める表情に衝撃を受けた人は多かったのではないだろうか。自分もその一人だ。 レオンのドアを開けるか躊躇する表情も良い。女子供にも容赦ないスタンスフィールドのいかれっぷりも最高。 レオンとマチルダの間にある、親子の愛とも、恋人同士の愛とも、どちらともいえない曖昧で、しかしながらとても深い愛は、考えれば考えるほど泣きそうになる。特に大人になるとそうだ。 こういう素晴らしい映画は10点つけなきゃ。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-01-15 11:15:42)(良:1票)
7.  耳をすませば(1995)
もう何度となく観ているため、点数をつけるのが意外に難しい。思い出補正も含めて、10点でいいか(笑)  初めてこの映画を観てからずっと心に残っているのが、入念なロケハンに基づく風景描写。これが本当に素晴らしい。本作の風景は公開当時より少し昔の1980年代の風景を意識して描いたとのことだが、生活感に溢れた普通の街並みでありながら、丘や空を遠景として巧みに取り入れることで、美しい風景に仕上がっている。デジタルではないセル画の味わいも、風景の美しさを引き立てている。ジブリ背景ランキングなるものがあれば、私はダントツで本作を1位に挙げるだろう。他のジブリ作品にある海外的な風景やファンタジックな風景よりも、本作のリアリズムに基づく風景の方が強烈な魅力があるように思う。そんなリアルな風景を描きつつ、劇中の小説の話になった瞬間、わずかな時間だけ背景がファンタジックなものに変化する。それこそぱっと花が開くように。リアルな風景の連続の中に、一瞬だけ混じり込むファンタジーのインパクト。この背景の使い方も実に効果的だ。  ちなみに物語は単純で平坦? 中学生の若気の至りみたいな物語? まあそうかもしれないんだけど、夢に向かって頑張る主人公二人のひたむきさや爽やかさは、いつに観ても大変微笑ましく、同時に心が洗われる。 
[地上波(邦画)] 10点(2019-01-15 11:04:34)
8.  ニュー・シネマ・パラダイス
映画への愛に溢れた映画。 モリコーネの音楽が素晴らしい。 全身に鳥肌が立つほどの感動と、多幸感が滲み出てくるラストシーン…。
[映画館(字幕)] 10点(2018-12-02 10:05:09)
9.  カサブランカ
中盤、ブルガリアの若い夫婦を助けたシーンあたりから、ボガートのダンディズムに大興奮! これですよ、男はこうでないと!義理人情と痩せ我慢、超カッコいいじゃん! フランス国歌を歌うシーンもジンときた。それを強行するラズロも、演奏を認めるリックもカッコいい。  えっ、アメリカ贔屓?連合国のプロパガンダ?そういう野暮なことはあえて言わない、気にしない。 たとえプロパガンダだったとしても、良くできた映画ですよ、ええ。 
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-09-25 12:09:41)
10.  生きる
説教くさいとか、展開が遅いとか、喋りが聞き取りづらいとか、現代から観ると色々と難癖をつけたくなる。 しかし、それでもあのブランコのシーンの感動が、最後の夕焼けの美しさが、そうした難癖も吹き飛ばしてしまう。  主人公は安定した職があっても、家族がいても、世間的には立派な人であっても、生きるということの意味や意義を見出せていない。 むしろ日々を生きるのではなくやり過ごしてきただけで、まるで死人のようだと自嘲している。 そんな主人公が死の淵に立ったとき、初めて生きることの意味や意義を見出して奔走を始める。  冬の夜のブランコ。それを満足げに漕ぎ、歌を口ずさむ主人公。 本当に良いシーンだ。生きる意味を見出し、精一杯生き抜いたのだから。 ヤクザと対峙するシーンも涙を誘う。  主人公のように”生きる”ということが自分にもできるだろうか。 いつもこの映画は冬の夜のように深々と、しかし夕焼けのように暖かく問いかけてくる。
[DVD(邦画)] 10点(2018-08-25 15:54:32)(良:1票)
11.  エイリアン
SFホラー、というかホラー映画の最高峰だろう。 なかなか姿を見せないエイリアン、顔に貼りつくアレ、腹から飛び出るアレ、やけに退廃的な宇宙船のデザイン、暗がりと閉塞感。  今となっては古典、もしくはあまりに王道の設定や展開(別に本作が悪い訳でなく、本作の影響が甚大である証拠)なのだが、これもまた恐怖を煽る。  逃げ切ったかと思えば・・・まだヤツは生きていた!とか、お決まりだけれど、最高に息を呑む展開だ。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-08-25 15:16:25)
12.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 《ネタバレ》 
「今までで最も怖かった映画は何か?」 仮にこういう問いがあるならば、私は本作を挙げる。個人的な感想にはなるが、今まで観たどんなホラー映画やサスペンス映画よりも本作は怖かった。  中盤、マイケルがケイから中絶を告げられるシーンのせいだ。あの途轍もない緊張感、まさに役者も観客も凍りついた場面。あれ以上に怖いシーンなど今まで観た事がない。堕胎を告げられた直後のマイケルの目を見よ。憎しみ、悲しみ、怒り、絶望、人のうちにある負の感情が一気に押し寄せ、凝着してしまったあの目。人間はあれだけ怖ろしい目をすることが出来るのだ。あの目の演技をいまだに私は直視できない。こちらが目を逸らしたくなる。  そして怒りのあまりマイケルはケイに暴力を振るう。人と思えぬような唸り声を上げて。  こういう凄まじいシーンを描けるあたり、本作も映画として一層突き抜けたレベルにある名作だ。 マイケルの悲惨な姿と並行して、ヴィトーの華やかな姿が対照的に映されることで、より悲惨さが際立つという、なんとも酷な物語構造も素晴らしい。  前作以上にヴィトーの青年時代が描かれることで歴史大河ドラマ的な重厚さが強調され、また家族間の愛憎も濃く描かれている。 前作に負けず劣らずの傑作、使い古された表現だが本作を表現するのにはうってつけの表現だ。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-08-18 15:41:22)(良:1票)
13.  天国と地獄 《ネタバレ》 
ほんとに面白い映画だな、と毎回見るたびにつくづく感心してしまう。  間違って誘拐された子供を助けるべきかの心理的葛藤、現金を詰めたかばんを持って特急こだまに乗れ、7cm開く洗面所の窓…。  冒頭から息詰まる展開の連続、後半で犯人が割れてからは警察の狂気さえ感ずるような執念の捜査、モノクロ画面に浮かぶ唯一のカラー。 名場面・名演出のオンパレードだ。誘拐罪の刑の軽さに対する黒澤の怒りが本作の大きなテーマだというが、それが映画全編を通じて伝わってくる。  皮肉なのは、名声名誉の象徴である高台の住人を憎悪して犯行に及んだ犯人だが、その被害者である大富豪権藤も、かつては貧しい靴屋であり、高圧的ではあっても仕事には熱心で、善良な男であったことだ。 要は犯人は、自分と似たような境遇にあった人間に対して罪を働いてしまい、もっといえば、未来の自分がなりうるだろう立場の人間に罪を働いたともいえる。 犯人は医師の資格もあり、それなりの教養もあったのだろうから、高台に対する屈折した憎悪など抱かずに、善良さを持ち、仕事には熱心に励んでいればよかったのに・・・。そう思わずにはいられなかった。 黒澤映画が偉大なのは、娯楽性が十二分にありながら、こうした人間性や善良さについて深く考えさせてくれるところだ。
[DVD(邦画)] 10点(2018-08-18 15:19:45)
14.  用心棒
三船の豪快な殺陣に圧倒された。  作中の舞台や敵役の設定が西部劇テイストなのは、本作の脚本がアメリカのハードボイルド小説「赤い収穫」をベースにしているからだろう。 それでも幕末の混沌とした時代設定を思えば、あまり荒唐無稽にも感じないのが不思議。 ただ剣の凄腕というだけでなく、知恵を使って敵を追い詰めていくという主人公の描き方が良い。 腕っ節だけでなく知恵もたつというのは、のちのジョン・マクレーンにも通ずるようなヒーロー像だ。  要所要所で挿入される豪快なアクション、ハードボイルドな物語(原作がハードボイルドだから当然だが)、黒澤の映像演出もあいまって、 世界にも通用する素晴らしい時代劇になっている。
[映画館(邦画)] 10点(2018-08-18 14:52:58)
15.  夕陽のガンマン
ラストの決闘シーン、時計を映し出すショットと、そこからのBGMに全身が熱くなった。 とにかく男臭いシーンなのだが、これで熱くならない奴がいるのだろうか。そして決闘を演ずる二人の男の眼が良い。 特にモーティマー大佐の眼。復讐に燃えながら、もはや戻らない過去を思う、哀愁に満ちたあの眼。 映画史に残る決闘シーンだ。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-07-28 16:12:02)
16.  男たちの挽歌
…いやもうツッコミどころを挙げればキリがないのだけれど(笑)、チョウ・ユンファのコート姿に二丁拳銃、野郎どもの暑苦しさに押し切られて10点! 香港の夜景をバックにしたホーとマークの会話シーンはたまらなく好きですね。 「100万ドルの夜景…こんなものは仮初さ! 失ったものを取り返すんだ!」 いやー、もはや様式美の域ですね。
[DVD(字幕)] 10点(2018-06-17 12:43:25)
17.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
この映画を学生のころに観て、英語を話せるって素敵だな、真面目に英語の勉強をしようと思い立ったのが懐かしい思い出だ。  なにせ今生の別れがSee You Next Lifeと表現されるのだ。 もしかすると一生会えないだろう相手に、明るくユーモアを滲ませて、来世でまた会おう!と別れの挨拶が出来る。 何て前向きで素敵な表現だろうと思ったものだ。  この別れのシーンだけで、満点評価に値する。
[DVD(字幕)] 10点(2018-06-17 12:31:46)
18.  ダイ・ハード
ビルが瞬く間に制圧され、呼びつけたパトカーが帰っていく時のあの孤独感と絶望感、それがたまらなく最高。 あの瞬間に、多くの観客はマクレーンと感情を共有する。”ふざけるな!どうなってる!さあ、ここからどうする、どうしよう!?” そしてマクレーンと一緒になって物語に入り込んでいく。 伏線満載の脚本、泥臭い人物描写に加え、演出面も今観てみると大変印象深いものが多いと今更気づく。 特に孤立無援を表すかのような、真冬の夜の描写は素晴らしい。 人生で一番最初に鑑賞した映画が本作で本当に良かった。文句なしの大傑作!
[ビデオ(吹替)] 10点(2018-05-28 19:21:47)
19.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り 《ネタバレ》 
アル・パチーノの名演技に感動した作品。 それまでの演技のエネルギッシュさに、気品と哀愁を備えた、言ってみれば重戦車のような強さと迫力が備わり、 万人の心を打つ演技で見事オスカーも獲得した記念すべき作品。  タンゴのシーンとクライマックスの演説シーンは、これからも何度も見返すことでしょう。 ”彼に旅を続けさせてやってくれ” ”彼を壊すのでなく、守ってあげてくれ” 逆境や苦難を乗り越え、年齢を重ねてこそ光る台詞。長年オスカーを獲得できず、一時は映画界からも遠ざかり、辛酸を舐めたパチーノだからこそ響く台詞だったとも言えます。  名演技とは何か、名優とは何かを存分に教え、伝えてくれる素晴らしい映画です。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-05-05 19:59:46)
20.  ロシュフォールの恋人たち 《ネタバレ》 
冒頭からその色彩感覚のオシャレさやドヌーヴ・ドルレアック姉妹の可愛さにノックアウトされた。 1966年の映画とは思えないほど美術面での洗練さがすごい。 シェルブールの雨傘と比較すると、全台詞を楽曲にするという無茶をやめ、物語構成もより練り込むことで、 ストレスを感じることなく鑑賞ができた。  本作は文学性ではシェルブール(戦争に引き裂かれた恋人たちの悲劇)に叶わないと思うが、 より陽気でパンチの効いた作品になっており、美術デザインのクオリティ、脚本の巧みさでは本作の方が上だと感じた。  ドヌーブ・ドルレアック姉妹が踊るシーンは本当に素晴らしかった。思わず可愛い!と声をあげてしまった。 (映像だと2人とも今の観点からするとなかなか化粧がきつく見えるが、書籍に残ったオフショットなど見ると、映像以上の美しさで、 やはり大スターたちは違うのだなと思った)  とにかく66年作とは思えぬオシャレさに圧倒された映画でした。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-05-05 16:20:21)
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