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トミーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 14

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1.  アマデウス
サリエリはモーツァルトの天才に嫉妬していたのではありません。「神はモーツァルトを器に選び、私にはその事実を理解する才能を与えた。」モーツァルトの天才はその奇抜な人格もあり存命中はさほど評価されなかった。むしろサリエリが宮廷作曲家としてその才能を認められていた。しかしただサリエリだけが「彼」との絶対的な差を知り、凡人には分からないその天才を誰よりも理解していた。天からのメロディーをただ書き写しただけのような、修正が全くないすべて一発で書かれた「彼」の楽譜を見た瞬間、サリエリはそのすべての旋律を理解できてしまうのだ。サリエリはむしろこの残酷な才能を与えられてしまったことで心を病み最期は廃人同様に、そして「凡人の神」になる。そして「彼」もその狂気の天才ゆえに身を滅ぼす。すさまじい映画です。
10点(2003-05-14 03:42:10)(良:1票)
2.  いまを生きる
自殺する主人公格の学生の演技がいかにも演技してます調で鼻につく。自殺の動機付けも描写不足。死ぬ気だったら何でもできるだろうが。机に上がらせたり、外で歩かせたりするのも型にはまらない自由な教育をアピールしたいのだろうが浅い。だから何?という感じ。無理にそんなことやらせてるのはそっちだろうが。私が生徒だったらムカツキますね。イーサン・ホークがどこか影のあるコンプレックスを背負った役がはまっているのはこの映画ですでに定着してますね。演技を感じさせません。
3点(2003-05-14 03:05:50)(良:1票)
3.  プラトーン
アメリカの自己批判映画は少なくないが、ほとんどがアメリカ至上主義に基づいた上での批判にすぎない。しかしこの映画は批判する意図さえなく、戦争の悲惨さを訴える反戦映画でもない。ただ監督が単に1人のアメリカ軍人として見た事実をありのままに描こうとしたにすぎない。そこには政治的なテーマはない。訴えようとするメッセージもない。スケールもない。事実と観客の間に作り手の意思が存在することをできるだけ拒否しようとしている点で類まれな映画である。もちろん映画にするためにバーンズとエリアスの対立などのドラマ性は脚色されてはいるが。そこにあった事実を伝え人の死を悼む。それだけである。あのレーガン大統領の任期中、さらに冷戦最中のアメリカでこのような映画が評価を受けたことは極めて意義深い。これを観た人が戦争の悲惨さを訴える反戦映画だと思えばそれはその人の良心であり、実際私はこの作品の存在が、当時のそして現在のアメリカ人の良心に訴え続けるものなることを願ってやまない。
10点(2003-05-14 02:22:15)
4.  デモリションマン
割と好きです。こういう意味のないコメディー。スラング罰金マシーンや、「フォースを使え、スカイウォーカー」、さらにシュワルツネッガーが大統領など、分かりやすいパロと笑いで平均的なアメリカ人にはうけたのでは。こういう映画の最たるものが「オースティン・パワーズ」シリーズ(ちなみに割と好きです)ですから日本人に理解されないのも無理はないですね。
7点(2003-05-14 01:13:44)
5.  ハイ・フィデリティ
センスのよさが光る秀作です。本当にどうしようもない男の主人公がようやく恋愛の時計をひと回りしてたどり着いた結論、「その女性がしわしわの綿の下着を干しているところを見ても平気になれたときが結婚を決意できるとき」は1つの真理ですね。洋楽ネタも秀逸でS・ワンダーの「心の愛」をコケにしながらエンディングで「アイ・ビリーブ」を使ってきちんとフォローするところや、映画の中で歌われるP・フランプトンの“Baby、I love your way”のカバーは最高です。「若い頃この曲大嫌いだったけど、なんか今聴くといい曲だよな」には笑えます。確かに。この映画を見たあと無性にコンピしたくなりました。人の価値はWhat you are likeでなく、What you likeで決まる。これもある意味至言ですね。何の趣味も好みもない人ってつまんないですから。キューザックの独白には額面どおりに受け取ってはいけない言葉の裏に真理の一面が隠されている、かなり作り手の意図が深い作品です。
8点(2003-05-14 00:55:07)
6.  ダンサー・イン・ザ・ダーク
ミュージカル以外のシーンの色やカメラワークの悪さ、一転してミュージカルシーンの鮮やかな圧巻の演出。そう、「彼女」の中では音と幻想の世界こそが現実なのだ。彼女の中でひとたび音楽が始まれば、自らが命を奪った男も、彼女を憎むその妻も、冷酷な検事も、すべてが彼女を赦し、受け入れる。そしてついに最期、死を間際に圧倒的な絶望と無音の現実の中、彼女の息子への心の歌声をすべての人が耳にする・・・これは「彼女」であるビョークが音楽、いやむしろ「音」というこの世に存在する原始的で稀有な力の無限の可能性を訴えた作品でしょう。そこに理由など存在しない、そう、「見る」ことさえ必要ないのだ、と。それでいてそのメッセージを彼女がそのすべての存在を捧げる音楽ではなく、映画として表現する自己矛盾(彼女自身この映画は自分に対する裏切りであるとも述べている)。映画館上映での最初の数分間の暗闇はその葛藤を象徴するものでしょう。文句なしの10点のはずが、ただ貯めたお金を弁護士代ではなく息子の手術費にあてて自分はあっさり死刑にされましたが、なんとか友達が集めれば貸してあげられたんじゃないの?という脚本上の穴で映画としては9点。
9点(2003-05-13 16:57:15)
7.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
ああ、この映画だけは100%の主観で語らせてください・・・ああ、ヨーダが、伝説のライトセーバーの使い手、グレート・ウォーリアー“偉大なる戦士”ヨーダが、ライトセーバーで戦っています・・・20数年前は操り人形でよぼよぼのおじいちゃん役しかできなかったのに、もうこんなに元気になって・・映画技術もとうとうここまで(涙)・・というか私にとってはこの時のために・・CG万歳。映画館でマジ泣きそうになりましたよ。失礼しました。
10点(2003-05-13 14:37:17)
8.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
エピ2もそうですが、さすがにアメリカの誇るSWシリーズ。細部まで非常にお金をかけて高い技術で作られています。製作側のプレッシャーは相当なものでしょう。あれだけのシリーズの続編を万人が称える作品に仕上げるのは不可能でしょう。それでもポッドレースとラストの師弟とシスのチャンバラという2大重要シーンが、それぞれベン・ハーと用心棒のパクリとは。師匠やられて弟子が仇を討つのバレバレです。ルーカスが傾倒する黒澤の用心棒は特にアメリカ人で分かる人は少ないでしょうが、あのポッドレースはさすがにちょっと不用意かな、と。SWファンとしては残念。
5点(2003-05-13 14:16:02)
9.  マトリックス
非常によくできたコメディーです。方々でパロられまくっている、ネオが弾丸を高速でかわすシーン。トリニティがヘリの運転プログラムをロードしてもらってる時、目をしばしばさせるシーン。笑い所満載でなぜか皆さんは真剣に見ておられるので映画館で笑いをこらえるのに必死でした。カンフーの特訓シーンは私の世代にはストⅡのパクリに見えます。大好きな映画の1つです。何度もDVDで見ては笑っています。
8点(2003-05-10 00:51:58)
10.  フィフス・エレメント
何か意義を求めてこの映画を見るとがっかりします。無駄にお金をかけまくって撮影技術的には非常にまじめに作られていながら、あえて意味のないコメディーに仕上げる。アメリカ人の感性と、アメリカンジョークが分からない人には厳しいでしょう。ミラ演じるリー・ルーと初めて名前を紹介し会ったときのウィリスの目。演技どうのじゃなくあんな優しい目をできる人間はそうはいないでしょう。ウィリスは基本的にあまり好きではありませんが、この映画の彼は惚れますね。
8点(2003-05-10 00:42:54)
11.  イングリッシュ・ペイシェント
主人公が洞窟から最愛の人の亡骸を抱え号泣しながら出てくるシーン。すべての記憶を失い、寝たきりの患者になり、そしてついにすべてを思い出した主人公が死を望み、かろうじて動く焼け爛れた手で薬便を倒し、ハナにただ一言、「ありがとう」というシーン。その思いを悟ったハナが彼の最愛の人が死に際に残した日記を読む傍らで安らかな眠りにつく主人公。そしてこの上なく諦観の漂う澄み切った音楽がバックに流れる。原作を知る人の、カラバッジョの絡みがいまいちという意見ももっともだが純粋に映画としてなら他の追随を許さない孤高の名作。
10点(2003-05-10 00:30:44)
12.  L.A.コンフィデンシャル
最高。個性的な各キャラクターが非常によく設定され、また名脚本と最適なキャスティングで描ききられている。ピアース、スペイシー、クロウの3人は当時さほど有名でなかったせいもあるが、もう演技とは思えないほど各キャラクターにはまっている。逆にその後のスペイシーとクロウは演技が鼻につきあまり好きではない。この3人が最高の形で競演した伝説の映画となろう。なぜか理解されにくいが、ピアースとクロウという180度正反対の主人公2人を魅了するベイシンガーの名演も光る。
10点(2003-05-10 00:12:36)
13.  目撃(1997)
あれだけの役者を揃えながらその見せ場がない。ジーン・ハックマンもスコット・グレンも勝手に自殺してるし。脚本に明らかに限界が。追い詰められ最後に暴露されるその緊迫感と絶望感をもっとあの名優たちに演じさせる場面を作れなかったものか。イーストウッド狙撃に失敗するヒットマンたち情けなさ過ぎ。偶然にも程が。イーストウッドの娘が崖から車ごと落とされるが、なぜあんな場所にそもそも行くのか。確実に殺す方法は他にはないのか。そして落とされた直後イーストウッドが駆けつけるが、なぜ場所と時間が分かったのか。脚本穴あり過ぎ。低級サスペンス。
3点(2003-05-09 23:59:53)
14.  アメリカン・ビューティー
この映画がなぜ素晴らしいかを理解するのはゲイじゃないと難しいかもね。最後のシーンはすごいスパイスになってるんだよ。
10点(2002-05-06 20:17:35)
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