1. タンポポ
「食」への飽くなき追求とこだわりを全編の隅々にまで感じました。これは凄すぎる食べ物映画ですし、こんな映画観たこともない!(笑)喰らうという行為はエロティシズムに通ずるってのも納得です。役所広司が海女の美少女に、とれたての牡蠣を食べさせてもらうシーンと、ノッポさんがオムライスを作るシーンが忘れられない。 10点(2002-12-18 17:17:30) |
2. M★A★S★H/マッシュ
この映画が制作された1970年当時、米はベトナム戦争の真っ最中でり、全米では反戦運動の嵐が吹き荒れていました。こういう時代背景を背負って制作されたこの作品は、言うまでもなく戦争に対する痛烈な風刺に満ちており、しかも、よくある正攻法じゃない所がいい(笑)作品のテーマは、オープニングの歌にすべて集約されているように感じます(しかもこの歌、オール・キャストで歌われているんですね:笑)今まで少なくとも10回以上は見返してみて、所々に隠された重くて暗いメッセージをその都度に感じ取りました。単なるオフザケ映画じゃありませんよ。確かこれ、1970年度のカンヌ・グランプリ受賞作品だったと思います。 10点(2002-11-22 22:55:01) |
3. ゴッドファーザー PART Ⅱ
前作を凌ぐほど良くできた作品なので、ホントは11点を献上したいぐらい(笑)新ボスとなったマイケルの苦悩や、若き日のビト・コルレオーネが切ないまでに人間臭く描かれています。いい映画です。 10点(2002-11-20 21:07:03) |
4. ゴッドファーザー
ストーリー、映像、俳優達の名演、音楽、すべてにずば抜けた魅力のある、まさに傑作中の傑作でしょう。コルレオーネファミリーのモデルとなった、その昔NYに実在していたとされるボナンノ一家のフィクション小説「汝の父を敬え」ゲイ・タリーズ著・常盤新平訳(新潮文庫)も、かなり面白い読み物でしたので、興味のある方は是非。お薦めです。 10点(2002-11-20 20:36:01) |
5. 道(1954)
傑作です。この映画、若い頃から何度見返したことか。この作品を語る下手な言葉は必要ないでしょう。観ればわかる。本当に!(笑) 10点(2002-11-01 14:16:23) |
6. ソナチネ(1993)
南国のぎらぎらした原色と、まるで生き物すべてが死に絶えたかのような静けさをたたえる紺碧の海と空。そして、狂気と暴力と鮮血。この凄絶なコントラストに圧倒されました・・・なんという美しさ。 9点(2002-12-22 00:04:53) |
7. レオン(1994)
なんといってもレオンが魅力的に描かれていましたし、少女やDEA捜査官のキャラも作り込まれています。こういう上手く作られた映画を観ると、やはり物語は初めにキャラありきだよなあ・・・と思ってしまいます(笑)完全版よりこちらのほうが好みです。 9点(2002-12-18 16:32:18) |
8. L.A.コンフィデンシャル
ストーリー展開のうまさ、魅力ある登場人物達、セットもかなり凝ってましたね。う~~ん、こんなにリキの入った映画、久しぶりに見たような気がしました。好きですね、こういう映画。 9点(2002-11-20 21:25:03) |
9. ザッツ・エンタテインメント
MGM創立50周年記念作品。MGMミュージカルの黄金期を飾る多くの作品のダイジェスト版で、およそ数十本にも及ぶ作品の見せ場ばかりを集めた「おいしいとこ取り」的な作りなのですが、これはかなり見応えがあります。なんせ、制作されたのは昔のことで今のようにFSXだのCGの技術があるはずもなく、湯水のごとく金をつぎ込んだであろう豪華すぎるセットの数々を眺めるだけでも目の保養でしょう(笑)そして、やっぱり俳優達の芸の力が素晴らしい!の一言です。作品中には珍しいものもあり、フレッド・アステアとジーン・ケリーの共演や、あのクラーク・ゲーブルまでが歌と踊りを披露しているものまで・・・とにかく、きら星のごときスター達の競演もすごいけれど、こういう作品群を作り上げてきた制作者達の情熱にも脱帽しました。 9点(2002-11-20 19:27:14)(良:1票) |
10. ニュー・シネマ・パラダイス
素晴らしい作品です。映画館が取り壊されるシーンでは、涙が頬をつたいっぱなし。映画を観て涙ぐむことはあっても、決して泣かなかったんですが、この作品は例外中の例外。人々の温かさと優しさが心にじんわりと染みました。 9点(2002-11-15 19:29:30) |
11. 初恋のきた道
チャン・イーモウ監督、やっぱりうまいですね~。余計な台詞などいっさいなく、チャン・ツィィーの表情や仕草がヒロインの心情をあますところなく語っていました。・・・思わず落涙。心に残る良い映画です。 9点(2002-11-01 13:36:09) |
12. フォレスト・ガンプ/一期一会
これこそ、ハリウッド映画!と言いたくなるぐらいに大好きな作品のひとつです。なぜだか一年に必ず一度は観たくなり、昨日もビデオで観てしまいました(笑)嫌味のない物語のなかで、1950年代からの時代の流れが風刺のきいたエピソードと共に語られていて、これが爆笑に次ぐ爆笑でツボにはまりました(笑)トム・ハンクスの演技にも好感が持てました。 9点(2002-10-30 17:13:10) |
13. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
完全に主役を喰っていたジョン・ローンがカッコイイ(笑)話自体は穴だらけな感じがして面白いとは言えません。むしろ、興味をそそられたのは、舞台となるチャイナタウンやチャイニーズ・マフィアの描かれ方でした。当時としては新鮮だったので。 8点(2002-12-18 16:56:02) |
14. 非・バランス
心を閉ざした少女と、その友達オカマの菊ちゃんが絶妙なコンビネーションです。切なくて可笑しくて、やがてほんのりとした温かさが心を包みました。素敵な寓話です。 8点(2002-12-18 16:13:04) |
15. 私立探偵・濱マイク/我が人生最悪の時
このシリーズは感覚的にすごくとんがってて、そこが面白いんですね。ストーリーは飛ばし過ぎでやや疲れるけれど、濱マイクはカッコイイしモノクロ画面も良かった。三作中ではこれが一番好きです。 8点(2002-12-16 17:56:51) |
16. リトル・ダンサー
少年の熱い魂がはじけるような、素晴らしいダンスシーンは圧巻です。バレエの先生との絆や家族の愛情に、胸のあたりがほんのり温かくなりました。 8点(2002-12-16 17:38:11) |
17. 王妃マルゴ
なかなか見応えのある、しっかり作られた映画です。情熱的で純粋、そして輝かんばかりの美しさをたたえた王妃マルゴと、それを取り巻く人々の人間模様と人の性の深さが悲哀に満ちたタッチで描かれています。・・・余談ですがイザベル・アジャーニって、若い頃の辺見マリそっくりだなと思ってしまったのは私だけ?(笑) 8点(2002-12-10 19:28:10) |
18. 男たちの挽歌
文句なしにカッコイイですよ! 初めて観たときなんぞ、もうオープニングシーンから鳥肌が立ちまくりました(笑)でも、この映画で一番好きなシーンは、チョウ・ユンファが単身で料亭に乗り込んで、殴り込みをかけるところかなあ。何度観てもゾクゾクするほどかっこいい!! 8点(2002-12-04 20:10:05) |
19. プライベート・ライアン
前半30分の凄惨きわまる戦闘シーンですが・・・最初観たときは吐き気をもよおし、それでもめげずに2度3度観るうちに、戦争によっていともあっけなく失われていく人々の命をいっさいの感傷抜きで、まるで他人事のように冷徹な視点でとらえているこの映像こそが、おそらく、この映画の肝なんだろうと感じました。人が人であることを許さないのが戦争であり、人が人らしく死ねないのが戦場なのかもしれません。こんな恐ろしい戦闘シーンを観た後で、果たして自ら戦場に行きたいと願う人間など居るのでしょうか? 8点(2002-12-04 19:45:45) |
20. 菊豆/チュイトウ
チャン・イーモウ監督の「紅いコーリャン」を観た時ほどの感動はなかったにしろ、これはいい作品だと思いました。独特の色遣いの映像と言い、コン・リーの匂い立つような美しさと言い。たとえ、結末が救いようのない悲劇だとしても・・・。 8点(2002-12-04 18:19:36) |