1. チャップリンの独裁者
当時アメリカでは自国の経済発展のため戦争防止をドイツに訴えかけるため、ドイツに対して友好的であった、しかしチャップリンはこの映画を撮ることにより、そしてそれを世界に向けることによりヒトラーの本質というのを伝えようとした。しかし、皮肉にもアメリカは逆の捉え方をしてチャップリンは「共産主義者」とされ赤狩りに合いヨーロッパに強制送還される。実際のところはアメリカは世界の主導権を取るため戦争をしたかったのかもしれないし、ヒトラーの本質を知っていたのかもしれない、今となってはそれは分からないところだが・・・独裁者の危険性は少なくてもアメリカも少しは分かっていただろう。しかしチャップリンがヒトラーの本質を見抜いていたことは確かである。そのため彼は今後起こりうる戦争というものと防ぐためにこの映画を撮ったのだとも考えられる。いや・・そう自分は思っている。何故?トーキーで撮ることにこだわったのかを考えればおのずとそういう結果につながるからだ。当然危険な映画だということは自分もわかっていただろう、しかし彼はこの映画を撮ったのだ。映画というジャンルから観るとこの映画は8~9点ともいえるかもしれない、当然いつものドタバタコメディはあるし、笑わせてもくれるが・・。しかしこの映画については、この作品については10点でも足りない。彼の伝えたかったことが伝わったのはナチス台頭の後だということが残念でならない。 10点(2003-01-10 18:29:57) |
2. 007/カジノ・ロワイヤル(1967)
プロデューサーが2人、脚本家が3人、監督が5人、007が7人、スーパー豪華ゲスト軍団。いきなり吹っ飛ぶカツラ、そして間違えて大爆発全員死亡という過去に類をみない007シリーズ。お話は支離滅裂、ギャグも3人3用、後々「オースティンパワーズ」にまで後世に残る幻の映画です。0か10しか付けられませんが、10にしとこっと。 10点(2003-01-08 16:21:28) |
3. 太陽を盗んだ男
日本映画でも1・2を競う作品だと思ってます。松田優作とか使えばもっと退廃的な暗い映画になるのだろうが、ことこれに関してはジュリーが最高。逆切れ暴走アクション映画最高! 10点(2003-01-07 19:14:54) |
4. 素晴らしき哉、人生!(1946)
人を信じれなくなった時に観たので強烈に残ってる映画です。人を信じれなくなったらまた観ます。ということで人間不信に陥っている人には絶対のお薦めです。超号泣しました。 10点(2002-12-26 10:22:35) |
5. スター・ウォーズ
ジョン・ウィリアムスあんたは偉い!。壮大なスケールの物語の1部分ということをこの音楽が表現しています、もう曲聞くだけでお腹いっぱいです。そしてこの映画を観てる間は自らもこの世界にいるかのような感覚が味わえる。それが世界中に受け入れられた最大のポイントではないだろうか。 10点(2002-12-25 13:36:56) |
6. 十二人の怒れる男(1957)
これは面白いです。時間経過、舞台設定、キャスティング、そして物語の展開言うこと無しです。12の中の1人に加トちゃん似の人がいて、実はかなりお気に入り(笑)かれが唯一この緊迫した内容を和ませている。それが12人人がいればこんな奴もそりゃいるだろう、くらいのお笑いキャラなのです。 10点(2002-12-20 19:09:26) |
7. 市民ケーン
パンフォーカス撮影、ローアングル撮影、長いカット割などこの映画で取り入れられた技法は後々の映画界にとって意義のあるものである。回想と現在が入り乱れてケーンの真実が段々浮き彫りになるという演出も見ごたえ十分。内容としてはトンプソンという記者がケーンの最後に残した言葉「薔薇の蕾」の謎を解くべくケーンを調べる、栄華を極めたケーンではあったが彼は孤独な人物であった、何故そうなったのか、と段々ケーンの真実が明らかになっていく。しかし記者は最後までその謎を解くことができない。しかし、観客はラストにその意味を知ることとなる。オーソンウェルズは物語の進行を記者では無く、観ている観客に訴えかける手法を取った、これもまた見所の一つ。そしてまた事実は小説より奇なり、とも良く言ったものだ。彼の作ったこの映画は当時新聞王だったハーストをモデルにしている。「薔薇の蕾」というのもハーストが飼っていた犬の名前からきている。この映画に反発を持ったハーストとオーソンウェルズの現実での争いというのも実は映画になるような凄いものであった。一説によるとその影響もあり、この映画はオスカーを逃したとも言われている。そしてここのレビューを見て私が思ったことは、どうして「薔薇の蕾」がケーンが幼少のころの母親との思い出の橇に付いてたマークだといういうことに気づかない人がいるのか、映画の内容を理解していない人が多いということ。彼は孤独を愛していた訳ではない、孤独になってしまったのだ。記者トンプソンが彼の何を探そうとしていたか、彼の実像を探していたのだ、それをトンプソンは最後まで知ることなく観客だけに知らせる。その演出が分からない人がいることが凄く私には残念に思う。 10点(2002-12-20 11:47:13)(良:1票) |
8. ゴッドファーザー
独特の雰囲気が作品中を漂う、人間がマフィアに変貌(成長)していく時、人である一部分を失う様がアルパチーノの演技によって見事に伝わってくる。娯楽大作映画としてヒューマンドラマとして他に類を見ない名作だと思います。 10点(2002-12-13 19:30:42) |
9. キッド(1921)
チャップリンの中でも一番好きな映画です。はっきり言って汚いです、この子役の子が違ったらここまで感動出来ないです、何度見ても天才です。無声映画でこんなに感動できるとは、人の心に訴えるものにはやはり、演技も表情も音楽を流すタイミングですら凄い重要なのだと思い知ることが出来ると思います。 10点(2002-12-10 18:28:01) |
10. 勝手にしやがれ
多分みんな「映画」ってジャンルの中に「SF」とか「感動系」とかジャンル分けをしてると思いますが、自分の中では「フランス映画」というジャンルがあり、その中で一番好きな映画がこの映画です。最高の最低な役をやるJ・P・ベルモントに映画全体の流れ・内容に、多分それを全部演出した監督に、何の文句も思い浮かびません。観終わった後の感想「ほんっと最高・・この映画!」 10点(2002-12-10 01:05:08) |
11. カッコーの巣の上で
後味の悪さでは他の追従をまったく許さない。「セブン」の比では無いでしょう。人の心を動かすことの出来る凄い映画だと思います。映画を観終わった後、あまりの衝撃にスタッフロールを最後まで見ることになると思います。 10点(2002-12-10 00:58:54) |
12. カサブランカ
最初観た時はこの映画の恋愛感が良く分からず え~ と思ってしまった。2回目3回目と観るうちにこの映画は自分の恋愛感に縛られることなく「こういう恋愛感もあるんだ」という前提で見るべき映画だと分かった。人種も育ち方もまったく違う人達が作ってるんだからある意味それはあたりまえだよ、と私の1回目と同じ感想を持ってる人には教えてあげたい。イングリット・バーグマンもハンフリー・ボガードも最高の演技。それにしても日本人じゃあのセリフは似合わないだろうな(笑) 10点(2002-12-09 13:56:40) |
13. 明日に向って撃て!
最高だよあんたら・・・と見終わった後みんな思うはず。すかっと爽やか気持ち良く見れた。 10点(2002-12-03 18:30:05) |
14. 月世界旅行
制作側の苦労が伝わってきます。9分という短さが良いのか、もう少し見たい。というのが丁度良い。当時の技術でここまで表現できるものかと感心します。映画の原点みたいな映画です。 9点(2003-04-03 12:42:10) |
15. チャンス(1979)
クルーゾー警部(P.パンサー)のイメージで見ようと思ったら、これまた大間違い。はっきり言って名演技です。この映画の後病気のため多くの映画に出れなかったことが残念です、もっと見たかった隠れた名優の一人なのは間違い有りません。彼の人間味あふれる演技がすばらしく素敵です。 9点(2003-01-10 18:42:13) |
16. チャーリー(1992)
ロバート・ダウニーJrかなり頑張ってます。この映画はチャップリンファンは必見、彼の映画の撮影シーンとか編集するところとかはそのままその映画を思い出させてくれます。チャップリンの娘のジェラルディンチャップリンがチャップリンの母親役で出てたり、他にもひょっこり色々な人が出てきたりもして遊びも十分。これ見終わった後に「キッド」見直してまた感動しました。 9点(2003-01-10 17:13:04) |
17. タワーリング・インフェルノ
パニック映画の先駆けとなったような作品と言えるんじゃないでしょうか。ビル火災の怖さもさることながら、当然そこで行われるべき人たちのドラマ、マックイーンの演技一つで陳腐な映画になってしまう可能性もあるとは思いますが、当然そんな事にはなってません。生き残る人や生還できない人の周りで起こるドラマも良いです。 9点(2003-01-08 18:24:32) |
18. 誰が為に鐘は鳴る
イングリットバーグマンが綺麗すぎます。そして流石大衆小説家ヘミングウェイ。スペイン内戦の人民戦線派の象徴・内情を登場人物に見事に反映させているのが心憎いところですね、「鐘」=「砲」人民戦線派のシンパの一人だったと言われるヘミングウェイ1流の皮肉なタイトルです。自由を求めていたはずの人民戦線派が内部の崩壊により負けていくのを嘆いたのでしょうか。反戦映画というより人民戦線の人たちに「おまえら最初は何が目的だったんだ?」と訴えかけてきているようです。 9点(2003-01-08 18:16:59) |
19. タクシードライバー(1976)
作品全体を漂う虚無感、デニーロとジョディーフォスターとハーベイカイテル、というかただただデニーロがかっこいい。 9点(2003-01-07 19:24:12) |
20. 太陽がいっぱい
間違っても「リプリー」と比較してはいけません。つーか男優の差でしょうかね・・。あのアランドロンの粗雑な感じが良い。船の上のシーンといいラストの終わり方といい強烈に印象に残ってます。 9点(2003-01-07 18:49:30)(良:1票) |