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表面的にはゲイ、マリファナ、仮面家族、セックスレス等の問題を扱っているが、根底にあるのは「今までの自分はある意味、死んでいた」というケビン・スペイシーのセリフにも象徴される様に自分の生き方に対する不満・疑問であり、「満たされない心の隙間」を埋めたいという現代人の欲求であって決してアメリカに限った問題ではない。ただ、テーマに共感できない人にとっては「コメディー」というオブラートに包まれた単なる下世話な小話で終わってしまうだろうけど・・・。万人受けする作りで無い点も含め「ファイト・クラブ」と相通ずる物を感じた。ラストでケビン・スペイシーを始め、幸せになった人が穏やかで満ち足りているのに対し、最後まで物欲や規律に縛られて幸せになれなかった二人が怒りに任せケビン・スペイシーを殺そうとするのが悲しく、そして、哀れだった。この作品がつまらないという人は現在幸せであるだろうと思うから自分の境遇に感謝すべき。
【BOBA】さん 9点(2001-04-02 15:11:37)(良:1票)
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