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《ネタバレ》 土曜の16:50からの回で、他に客も居ず嫁と2人ど真ん中のシートでワイワイ話しながら鑑賞(マナー良くない客)。
いきなり掴みから俺様かます鹿野さん(大泉洋)とキレる美咲(高畑充希)。まるでラブコメの王道じゃないか。 しかし状況としては生命予後的に極めてシリアス。教科書的には寿命20歳くらいまでのはず。だけど命を担保にして、ウンコを漏らしながらも自立を自由を人間らしさを求め人生を爆走する鹿野さん。…ふと思い起こせば三十数年前、人文法経済の合同校舎に貼り出されていたボランティア募集の文言にあった「私たちは何かしてもらったからって感謝はしない」「私たちは対等だ」云々、(うろ覚えだけど)インパクト強烈だった。おんもしろい募集だなぁ〜っとは思ったものの、当時バイトと麻雀と酒で忙しくて、ろくに講義に出る暇もなかった(まあバブル前の平均的な)学生のわたくし、スルーしてました。あれが障害者自立生活運動の走りだったんだなって今にして思う。語弊があるかもですが、「差別ハンターイ!」と連呼する市民団体の皆さんに車椅子を押してもらいながら行進することより、欲望全開で「バナナ食わなきゃ寝れねぇ〜」ってボランティア相手にわがままを通すこの生き方のほうが、反感買うだろうけど人の心揺さぶる。ただみんなが同じこと始めたら収拾つかない。大人しい羊の群れがいてこそ成り立つ。だから本当はもっと良いかたちがあるのかもです。 しかし美咲のキャラはちょっと古臭い感じがしたな(個人の感想です)。というか『おじさんが想像する理想の女の子』的な、なんか都合よく使われてる感じがしましたよっと。 【ごりちんです】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-05-02 13:47:19)
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