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《ネタバレ》 ユーモアへの回帰。「まあだだよ」と言って優しくなった。あの4人の中に所ジョージがいることで、TVっ子の僕としては非常に見やすかった。『影が怖い』『猫がいなくなって尋常なく落ち込む』という、人間の、生物の原初的な感覚を優しく描いた映画だと思う。こう…「姿三四郎」から「まあだだよ」まで。一気に観て(幾つか未見アリ)感じたのは、黒澤明って感覚の王道をいってるなあと。若いときはオラオラのガンガン。力強いメッセージ性をエンターテイメントに封じ込めるという、20代の僕としては「やったぜ黒澤!」的な作品。なんていうのかな。徐々に社会に訴えることから、人を認めはじめるっていうんでしょうか。「なんとかしようぜ!」ってところから「まあそれもそうかなあ」にシフトしていく、みたいな。ヒューマニズムの表現方法が変化していくのが興味深く、それが僕にとっての黒澤作品の楽しみ方だったと今感じています
【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-22 23:40:32)(良:1票)
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