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12歳ですでに大人の風格をもつ子供たち。それはべつに立派という意味ではなくて、それぞれの子供が家族のことで悩んでいる。顔などを見ると、もう苦悩が浮かんでいる。 だから無邪気な明るさの中にも痛々しい心の傷が見え隠れする。そのときの表情が一瞬、大人びて見える。 しかし自分が傷ついているからこそ、友達の心の傷もよく理解できるということはある。 少年たちは、つまらない喧嘩や中傷合戦をしたりするが、本当に弱い部分は、けっして傷つけたりしない。 これはそういう少年たちの物語だと感じた。 子供から大人になるということは、このようなことだと思う。
【花守湖】さん 9点(2003-10-15 03:23:44)
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