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オープニングのシーンでは、映画館で初めてスクリーンから眼を背けた。延々と、これでもかと続く殺戮場面、吹き飛ぶ下半身、撃ち抜かれる頭、血煙、血煙、また血煙。数々の映画を観てきたが、ホラー映画でもここまで凄惨な画面は観たことがない。余りにリアルな描写に観ていて嫌になったが、きっと、実際のノルマンディもこんな光景が広がっていたことだろう。ストーリーの方にはアメリカ万歳の匂いはそれほど強くなかったが、観た後には何の感動も残らず、ただ凄惨な殺し合いを観た後の、嫌な後味が残っただけだった。しかし、その嫌な後味がキル・ビルの凄惨な映像を観た後のように空虚なものではなかったのは、戦争をひたすらリアルさに説得力があったのかも知れない。戦争描写のリアルさ加減では、間違いなく満点。それだけを目的に作られた映画のような気がした。
【six-coin】さん 4点(2004-10-28 00:31:09)
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