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《ネタバレ》 若者には絶対的な時間的未来があり生物的若さもある。そして己の成長に後押しされた未来への可能性を強く感じ、様々な挑戦や冒険を本能的に行おうとする。それらは大人にとっては危険、無意味、無駄、迷惑、様々なネガティブな言葉で評されるもので、そういった若者の傾向を否定するし、社会は若者に適合を強いる。
しかし実際、若者の成長にはそういった無駄と思われる過程を経ることは必要なのでありそこに葛藤が生まれる。 こういったことを一言で「自我の目覚め」などと簡単に言ってしまうことを新海監督は嫌いなのでしょう。 おそらく監督が表現したいのはそのあたりだと推測されるが、しかしわかりにくい。これほどわかりにくいと絵が綺麗だなとか、表面をコーティングしている恋愛もの的な甘さだけを味わって終わりって話になりがちだ。 無理無駄、大人にわからないこと、人に理解されないことでも自分で命の炎を燃やし、自分で悩んで決めて自分で成し遂げたことを後悔せず自分の道として歩もうとする主人公の姿は爽やかで気持ち良いものではあった。 まあでも、ちょっと難解な青春文学だったなあ。 55歳だけど中学生に戻ったつもりで鑑賞しました。 【小鮒】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-07-22 00:15:32)
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