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《ネタバレ》 最後まで楽しめました。これがイギリス人が監督をして、インドの話(貧困など)を展開しているのは、イギリス人のインドに対する申し訳なさなのだろうか?僕にとっては考え深い。ただ、兄弟の話の最後の方はどうも納得がいかない。弟が目をつぶされそうになり、自分の命をかけて救い出した兄が、弟が好きで好きでたまらないラティカを犯し(たぶん)、新しいボスに献上する。ところが、最後の方で、自分の命をなげだして、弟の為にラティカを救い出す。一見、筋が通っているようで僕には納得がいかない。本当の兄弟の愛は、ゆらぐ事がないと思う。あんなに強い兄弟愛があるのだから。ところで、この映画は何を伝えたかったのだろうか。僕には、ひたむきな愛や兄弟愛よりも、インドのひどい貧困ではないかと思える。カースト制度を廃止しているとインド政府は言っているが、とても本当とは思えないし、先進国の製品に対する欲求が、実はインドで労働賃金を安くし、しかも公害を知っていながら、それをあえて強要している。スウェーデンのある繊維メーカーが、自然に優しい素材で作っているというブランドがあり、実はそれは嘘で、インドで製造しており、その製造現場では、猛毒の化学薬品を使って染めている。しかもその方法が、素足でもむという無謀なやり方をしていた。そこで働いている労働者は、下級階層の人たちで、5年ぐらいしか働けないと言っていた。なぜなら、公害におかされて体がいうことをきかなくなるからだ。テレビでやっていたそんな話を思い出した。
【matan】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-05 01:09:31)(良:1票)
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