アントマン&ワスプ の サムサッカー・サム さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アントマン&ワスプ
 > サムサッカー・サムさんのレビュー
アントマン&ワスプ の サムサッカー・サム さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アントマン&ワスプ
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2018-08-31
ジャンルアクション,SF,コメディ,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「インフィニティ・ウォー」であれだけの衝撃エンド(他作品のネタバレになりますので詳細は避けますが)を叩きつけてられてしまっては、MCUがどんなテンションでシリーズを再開するんだろう…と、シリーズを見守ってきた側からすれば非常に気になるところ。公開された週末にそわそわと劇場に行ってしまった。

一体どんな展開が待ち受けているのだろうか…いざ見てみると…!
これがもう拍子抜けするほど、ほのぼのとした作風でびっくり。
(ポストクレジットでアベンジャーズに繋がる形ではありますが…)

一応テクノロジーの争奪戦という大筋はあるものの、敵サイドのゴーストにも同情の余地があるし、ウォルトン・ゴギンズが演じるソニー・バーチについてもどこかトホホな雰囲気が漂う。
このスーパーヒーロー映画には、本当に凶悪な悪漢、或いは小難しい理屈を並べて善悪を問うような必要悪も出てこないのだ。大体のことはサンフランシスコの街の中で完結してしまうのである。

こう言うとユルユルのアクション映画に思える「アントマン」だが、逆にホームドラマとコメディを掛け合わせたような作風はマーベルの中でも異色のヒーロー象を確立出来ている。

映像面においても「モノの大きさを変えられる」「モノをすり抜けられる」というシンプルな設定で演出できる楽しさを突き詰めており、アイデアの豊富さには目を見張るものがある。
せわしなくサイズを変えながらの奇想天外な肉弾戦など序の口、サンフランシスコのカーチェイスでは坂の起伏までをしっかり考慮したクラッシュシーンで楽しませてくれる。
トラックをキックボード(?)のように使う巨大化アントマンも面白い。

ジャネット(ミシェル・ファイファー)に関してはどんな原理なんだよというツッコミもあるにしろ、ピム博士とスコットの二人がともに身近な家族のために奔走するという状態を作り出したのも巧いところだ。

先に述べたようにこの映画は1つの街と家族内の小さな小さな物語である。
しかしヒーローとは、多分、世界の危機を救ってくれる超人である必要は決してない。
大切な存在のために、大きくなったり小さくなったり。ただひたすらに頑張るお父さん。その熱さこそがお父さんをヒーローたらしめる。

「アントマン&ワスプ」はMCUの中でも特にコンパクトに描かれているが、ヒーロー映画の最もピュアで身近な心意気は、どのMCU作品よりデカく感じられる作品である。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2018-07-31 00:45:01)(良:3票)
サムサッカー・サム さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2023-08-04トランスフォーマー/ビースト覚醒7レビュー6.50点
2020-02-091917 命をかけた伝令8レビュー6.53点
2020-01-17ペット・セメタリー(2019)7レビュー5.50点
2019-12-19スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け9レビュー6.76点
2019-12-02ゾンビランド:ダブルタップ7レビュー6.70点
2019-11-21ドクター・スリープ8レビュー6.18点
2019-11-13エンド・オブ・ステイツ5レビュー5.84点
2019-11-09ターミネーター:ニュー・フェイト8レビュー6.01点
2019-10-23クロール -凶暴領域-6レビュー6.52点
2019-10-09IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。8レビュー6.00点
アントマン&ワスプのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS