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《ネタバレ》 テロリストによって米国のどこかに仕掛けられた3つの爆弾を発見せよ。逮捕後の状況も戦略とし、拷問覚悟の上捕まったテロリスト"ヤンガー"。義務としてテロリストを拷問し、仕掛けた場所を吐かせようとする特別尋問官"H"。爆弾の在り処を特定することが至上命題とされても、人道的に拷問反対を唱えるFBI捜査官"ブロディ"。ほぼこの主役の3人の心理戦のみが描かれる心理サスペンスである。拷問室での描写中心で、次第にエスカレートする拷問に、国家を守るには何を為しても良いのか、最終的には人とは何か、という内容になっていく展開で、深く考えさせられる。しかしながら、最後まで観ても"H"の「拷問=尋問」に説得力が無い。彼の行為と結果にまるで意味が無い。拷問の効果に伴う結果が得られず、ただ肉体的な痛みを与えているだけに思える。最後まで「なるほど、それなら、」と思えない。"ヤンガー"が最後まで隠す「何か」を炙り出すためだとはいえ、「こいつは絶対に口を割らない」と知っていたわけで、その上を行くカタルシスを感じさせて欲しかった。ただ、次はどうなる?と観客の気持ちを引っ張って行く展開は良い。まあ、及第点ってことで。
【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-06-01 23:26:59)
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