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《ネタバレ》 これはいい! アニメということで敬遠している映画ファンの方々、この映画は見にいかなきゃ損ですぞ。ことに今年は他の正月映画がどうも低調のようで、ひょっとしてこの冬いちばんのおすすめということになるのではないか。
序盤、もはや昔ながらの「アニメ」という言葉が合わないのではと思えるほど緻密な映像(CG)や、登場ロボたちのリアルな動作にまず引き込まれる。イブが目標物を見つけたらすぐシャットダウンしたあたり、いかにもありそう。中盤の宇宙船に潜入するあたりからはさすがに「それはないだろう」というシーンが続き、破綻ぎりぎりだなあとは思うがまあ子供らが見れば夢中になるだろう。腑抜けと化しどちらが飼われているのかわからくなってしまったような人間たち、700年前の命令に忠実に従おうとするオート、オートの言うとおりにしていればそのまま平和に暮らせるにもかかわらず、地球に戻ろうとする船長と、言外に突きつけられるテーマの数々は案外深い。クサイ表現だが、いちばん大切なものって何だったっけ、という気にさせられる。そして、いいおっさんが思わず涙したラストシーン。疵があるとすればなぜ主人公のロボットだけが生き残っており、かつなぜああも人間的な感情を持っているのかという説明がいっさいないという点だろうが、そんなことはどうでもよい、負けたよ。 【アンギラス】さん [映画館(吹替)] 8点(2008-12-31 22:43:01)
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