| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 うーん…、これは評価が難しい…。面白い、っちゃあ面白いんですけども、成り上がり、絶頂期間、成り下がり、という流れの構成の中で、その隙間を埋めるのがほぼ騒々しい成金のバカ騒ぎとドラッグとセックス。『画』だけで映画になってない。豪華クルーザーでシケの中救助されるシークエンスや、希少なドラッグ『レモン』でぶっ飛んで窒息しかけたドニーを助けるシークエンスとか、まぁこれはコメディだからそういうシーンがいるのは当然なんですけど、そればっかだし、ホントかウソか分からないし、全然関係ないもんね、ストーリーに。…ただ、いつものナレーション進行とその魅力ある画を上手く繋いで3時間ももたせるのは流石の演出力。ここは『カジノ』や『グッドフェローズ』から変わらず受け継がれる、スコセッシ流演出。どぎつい暴力描写の無いこちらを題材に、信頼するディカプリオを自由に演技させカメラに収める。ディスプレイに映っているディカプリオを確認しながら片膝叩いてウケまくっている監督の顔が浮かぶ様な、そんな余裕すら感じさせるカンジがします。まぁそんなお気楽な画と役者の演技を楽しむものだと思えば十分に見る価値のある面白い映画だと思います。最後に、最初にちょろ、っとだけ出てたマシュー・マコノヒー。彼の存在感は凄かった。ディカプリオを誘ったランチの席でのあの軽妙かつ滑舌な台詞回し。魅力が溢れてて「巧いなぁ、この人。」と改めて感じました。
【miki】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 18:23:03)(良:1票)
miki さんの 最近のクチコミ・感想
|