キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー の 墨石亜乱 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > キ行
 > キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
 > 墨石亜乱さんのレビュー
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー の 墨石亜乱 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 キャプテン・アメリカと「STAR WARS」の濃密な関係

本作の監督 ジョー・ジョンストンは、アメコミヒーロー「ロケッティア」や「ジュラシック・パーク3」の監督として知られていますが、スターウォーズ・トリロジー(エピソード4~6)にプロダクションデザイナーとして大きく貢献した偉大なるレジェンド級クリエイターです。
そのデザインセンスは〝油まみれで使い込まれたホンモノ感〟と〝無骨なカッコ良さ〟を兼ね備えたミレニアムファルコンやスターデストロイヤー、X-ウイング、デススターなど数々のメカを見れば明らか。

キャプテン・アメリカでも(ほとんど言及されませんが)〝古い時代が夢見た未来=レトロフューチャー感〟あふれる魅力的なメカが多数登場しています。
・アースキン博士を殺害したスパイが乗る戦闘機の様なコクピットと双発の外部スクリューを持った流線型の小型潜航艇
・シュミット(レッド・スカル)が乗り回す黒塗りロングノーズ6輪16気筒のモンスターマシン・クラッシクカー
・レッドスカルが兵器工場からの脱出に使う、ジェット推進回転翼式・垂直離着陸機
・ヒドラ基地司令室のコンソール機器、電光式ディスプレーや発光するメーター類
・山脈を失踪する弾丸列車

そして、極めつけが〝フライングウィング(全翼型)超重爆撃機〟。デザインも然ることながら、コクピットや電光式ディスプレイの実にカッコイイこと!それが、機内に搭載された〝有人飛行機能を持つ都市攻撃用爆弾〟と高空でドッグファイトする光景は、まさにSF的。
それを ことさらに強調せず、実にサラッと随所に配置して見せる監督のセンスこそ、第二次世界大戦という古臭い時代設定を払拭してスタイリッシュにさえ感じる作品に仕上がっている理由だと確信します。

メカではありませんが、毎度トニー・スタークに馬鹿にされているキャプテンのコスチュームも、本作だけは使い込まれたレザー製のセパレート防護服で実に渋い。
A.シルベストリのテーマ曲が鳴り響くエンディングの戦時中ポスターを立体コラージュした映像もお見事でした!!
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 8点(2016-11-26 22:06:24)(良:1票)
墨石亜乱 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-08エイリアン:ロムルス7レビュー6.12点
2023-04-13ジュラシック・パーク9レビュー7.60点
2022-09-06NOPE/ノープ6レビュー6.17点
2022-09-06ブレット・トレイン7レビュー6.58点
2022-08-19大怪獣のあとしまつ3レビュー4.00点
2022-08-02ジュラシック・ワールド/新たなる支配者9レビュー5.81点
2022-06-27最後の決闘裁判7レビュー6.82点
2022-06-27ハケンアニメ!6レビュー6.81点
2022-05-15シン・ウルトラマン8レビュー6.29点
2022-04-08夢みるように眠りたい8レビュー6.85点
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS