ベイビー・ドライバー の 墨石亜乱 さんのクチコミ・感想

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ベイビー・ドライバー の 墨石亜乱 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ベイビー・ドライバー
製作国,
上映時間113分
劇場公開日 2017-08-19
ジャンルアクション,サスペンス,犯罪もの,音楽もの,ロマンス
レビュー情報
SNSの盛り上がりで慌てて映画館へ。
御多分にもれず、エドガー・ライト作品はどれもBlu-rayを買って何度も観るほど気に入っている。
いつもの劇場のベストポジションに着席。H-10。SONYのロゴの前だったか〝耳鳴り〟がした。何で今ごろ? ここ数十年はなかったのに…
私は中学生の一時期、耳鳴りに悩まされた経験がある。

主人公のベイビーも〝耳鳴り持ち〟という設定。音があると耳鳴りはしないので常に音楽を聴いている、これはリアル。
耳鳴りは無音状態になると砂の嵐(テレビ放送が終わった後のザーッという音)のようなノイズが聴こえ始め、次第にそれが大きくなって心理的に耐えられなくなる病気。私も寝る時はいつも音楽を聴きながら寝ていた。

エドガー・ライトはこれまで、ゾンビやド田舎のカルト集団、宇宙人やゲーム世界といった〝非現実VS現実〟の戦いを描いて来たが、この映画は70〜80年代のカーアクション風で、ファンタジーの要素は皆無のように見える。
しかし音楽で外界と遮断された主人公は、妙に浮世離れしていて(実際、彼の人生には常にBGMが流れ、他人はパントマイムの様に見え、)周囲の世界は彼にとって非現実 つまりファンタジーの世界として描写されている。そして後半、ベイビーは彼を取り囲むすべてと対立し決別する。
故に、本作もやはりエドガー・ライト的〝ファンタジーと現実の対決〟であり、もちろん 私の愛すべき1本に加わったのでありました。

SONYロゴで聴こえた耳鳴りは、映画の仕掛けとして音を出していたそうです…本物の耳鳴りでなくてホント良かった。

【追記】
ケビン・スペイシーの過去のセクハラ問題が発生してしまい、アカデミー賞を始め今後のショーレースからは完全に除外される可能性もある。残念で仕方がない。
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 01:51:33)(良:1票)
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